京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

生まれない共感

2021年10月27日 | 日々の暮らしの中で

幕末期に、当時の住職は本堂を学舎にして私塾を開きました。
多くの人が少年期にここで学んだと伝えています。

寺は人が集まる場所でないと寂しい。
私に教化の手伝いはできませんが、人が出会う場づくりには関心を持ってきました。

現住職は30代のころから趣味で小説を書き、ほんのちょっと?和歌を詠み、本に埋もれて暮らす読書好きです。波長が合いそうでいて、何かを一緒に手掛けるってことは、なんと難しいことかと思い知らされることの繰り返し。
磁石のプラスとプラスは近づこうといくら努力しても決して接地面が生まれません。もうあとちょっとというところまでくると、「けどな、よう考えてみ。大変やぞ」。勢いよくすれ違い、反発が常。これとよう似とるわ。


ひっそりとした境内で、まずは何気ない出会いやつながりを楽しむ場から戻ってくるといい。
なぜかこんなことを感じていた日。
コメント (4)
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