散れば咲き散れば咲きして百日紅 千代女
木肌がつるつるしてサルも滑り落ちるというのがサルスベリの名の由来だとはよく知るところで、また開花期が長いので百日紅という名でも親しんでいる。
正規の名は「紫薇(しび)」だと興膳宏氏は書いている(『漢語日暦』)。唐の時代、よく官庁の周辺に植えられていたそうだ。
「誰か道(い)う花に紅なること十日もなしと 紫薇は長く放(ひら)く半年の花」と南宋の楊万里の詩を引いている。
半年間とはオーバーなと思うところだが、類のないほどの花期の長さを詠じているのだ。
この半年余りの間、月に一度、寺子屋エッセイサロンの会場を提供してきた。試験的にという一面もあったのだが、特に中学生の年代の子たちが心を放いて座っている(参加している)姿を見てきて、この先も長く、そして一人でも多くに…という思いを抱くようになった。師は主催者もとより、仲間に見出せるから問題はない。
「この世を有縁という あるいは無縁という」
集える縁は決して通り一遍の、おろそかなこととは思えない。
「地上に開く一輪の花の力を念じて…」(『花を奉る』)、これからもお茶とお菓子ぐらいは用意させていただこう、と決めた今日。
紫薇?初めて聞きました。漢名なのですね。
寺子屋エッセイサロンの会場>素敵なことですね
若い人が集い、師のお話に耳を傾ける、
何かは得られることでしょう。
これぞ「有縁」
まず集うことだけでも素晴らしいです。
ありがとうございます。
法事や報恩講の時だけの寺ではなく、
また、若い人に寄ってほしいとずっと思ってきました。
上は80歳にかかる方もおいでです。
この年齢幅がまた魅力です。
またまたコロナの感染が拡大してきました。
暑さとともに気重いことですが、くれぐれもお大事にお過ごしください。