「人は生きるためにお手本がいる。多くの人はいい物語を多く読んで、生き方を模索していくのです」
もうかなり前になるが、山本兼一さんがこう語られるのを読んだことがあった。
そして、あんなふうに生きてみたいと思える人生の師に出会えたら真似をしてみる。そのうち自分が見えてくる、と自分探しではなく「他人探し」の進言があった。昨年57歳で亡くなったが、『火天の城』での宮大工棟梁岡部又衛門、『利休にたずねよ』に描かれた千利休も、氏の人生のお手本だったのだろう。映画を見たいと思っていて、結局見逃してしまった。
『眉山』、さだまさしさんの小説はこれが初めてだった。眉山がどこにあるのかも知らずにいた。
波踊りの演舞場での父と母をカメラに収めようとする主人公。
「父は、目を赤くして、じっと母を見つめていた。
だが、母は、ただの一度も父へ視線を送らなかった。
毅然として表情を崩すこともなく、彼女の生きてきた道のとおりに。」
「母は『一生を賭けた大好きな人』と今、命がけですれ違っている。」
「どれほど切なく、苦しく、愛おしいことだろう」
「ようやく母に辿り着いた。」 この一文で終わっている。
映像で観てしまおうか。それも惜しい気がする。見ないままにしておこうか。迷ったけれど、レンタルショップでDVDを探した。
土曜の夜、それに、雨なので…。
いつかまた読み返してみようと思っています。
さだまさしさん、歌手としてテレビで時々お顔をみますが、
小説もお書きになるのですか?
多才な方ですね。
この歳になっても人生の師と言える人には出会えていません。
尊敬できる人はいますが・・・
遥かな人ですが、今ふと思いついたのは
上杉鷹山です。
もう少し身近かな人の中に見つけたいものです。
さだまさしさんの本は読みやすいですね
人の生き方に感銘を受けて
自分も学ぶ~そうありたいですが、つい
日頃の暮らしで忘れがちです。
少し前に上映されていた「風に立つライオン」も、小説化したのはさださんご自身とのことでした。
「眉山」は阿波踊りのシーンは見事でした。でもやはり小説のほうがよかったです。
映画でも小説でも、いろいろな生き方に触れることができて、何か考える瞬間があれば…、といったところです。
観たいテレビもなく、久しぶりにレンタルで楽しんだ晩でした。
生き方、人生観に感化されることはあるでしょうね。
そんな出会いがあれば幸せなことです。
いろいろな人生を知り、心に残しながら…。
ふっと思い出すこともあったりして。
爪の垢をどれほど煎じても、遠く足元にも及びません。
そんなさだまさしさんの世界へ、新たな意欲で臨まれるkeiさん。素晴らしいです。
やはり、映像化されたものより、原作の文字の方が奥行きは深いのでしょうね。
土曜日の夜、また一つ新たな幅が広がりましたね。
原作を読み込める楽しみのほうが大きいと感じました。
いろいろな生き方があるのを知って、読むはしから忘れてもいきますが、
自分の生活に少しでも目が向けられたら…、といった具合です。
私はいたって俗っぽい人間で、人から学ぶことは多いです。ひそかに尊敬する人はいます。
さだまさしさんの本を読んだことは有りませんが、映画ドラマは観る機会がありました。
眉山、残念なことに映画もドラマも観ていないのです。
近くにはレンタルショップが有りません。
息子がネットからダウンロードしてくれる・・・楽しみです。
同じようには生きられなくても、小説の主人公や周囲の人に感化され、学んでいることは多いですね。
そうしたものに心が動く自分もいいな、などと思ったりして(笑)
生活の中に活かされると一番ですね。
ダウンロードして下さるだなんて、やはり心強いですね。