琵琶湖湖岸にハスの群生地があります。訪れるのはいつも日盛りで、花の一番の美しさに触れるには遅過ぎているわけですが、はらりと、開き終わった花びらが一枚、また一枚湖面を彩り飾るのも極楽模様です。その茂みの中から鴨の親子づれが3羽、音もなく現れました。極楽の余り風、…には程遠い熱風の午後、暑さを避けてまた姿を消していきました。
そんな湖岸沿いに、なんとも印象の強い朱赤色の美しい花が咲いています。今少しのところ手が届きません。琵琶湖に落ちなどしたら大変。水中、泥の部分にでも根を宿しているのでしょうか。色は鮮やかですが、すっきりとした風情が好ましいモミジアオイです。
寺院の庭に多いのは、特有の陰気臭さを吹き飛ばしてくれる魅力があるからだと、どなたかが…。そういえば、私のところに赤い花はありません。春、夏、秋、冬、思い巡らせても、これほどの赤い花は咲きません。
葉っぱの間からすっくと顔を出すさまはまさに極楽模様です。
赤色は夏に似合う色ですね。
赤色は日本の古くから「魔よけの効能アリ」と言われています。
赤色の勝負服を持つのもいいそうです。ちょっとためらいますけど(笑)
今年は時期的にもちょっと遅めで、だいぶ花が散っていました。
赤い色の持つ力を、庭の片隅に、邪魔ではない色あいですね。
姿も控えめで。それでいて目立つ美しさ、いいです~!
小物で赤をしのばせて、はどうでしょうね。
雷がゴロゴロと、次第に大きく鳴りだしましたがひと雨ほしいところです。
底には蓮の好む、泥土がふんだんに蓄えられているのでしょうね。
そんな繁りの中から顔を出す鴨の親子。
たらふく食べてお昼寝の場所でも探しに出て来たのでしょうか。
対象的に色鮮やかなモミジアオイ。
色々目を動かすと、暑い暑いと閉口する夏の終わりでも、気持ちをほぐす花が見つかるものですね。
そうですよね、泥土ですよね。
モミジアオイは、以前はここで見かけませんでした。
湖岸に下りて歩いていますと暑くて暑くてジャングル並みの暑さでした。
背丈以上に群生していますから、極楽の風も渡ってきませんね。
湖面にはらりと散る蓮のはなびら
まさに極楽模様ですね。
モミジアオイは初めて聞く名前です。
本当にきれいな赤です。
「花を咲かせた根本の恩を知れ」などといった言葉があったのを思い出しました。
この手前には太藺(ふとい)だろうと思われる草が群生していました。
美しく豊かな姿を見せてくれる湖、やはり極楽です。
緑に染まった湖面を飾るように、よい一瞬でした。
朱に赤がかかっていますが、暑苦しさを感じさせない花の姿形ですね。