Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ヨルダン縦断6 ネボ山とマダバ

2008-06-02 23:41:32 | 中近東/北アフリカ
5月6日 

アンマンを離れ、キングス・ハイウェイを南にくだってマダバの町へ。
まずはビザンチン時代のモザイクで有名なこの町でも最も有名な聖ジョージ教会に入る。
 
すると朝まだ早かったこの時間、中ではミサの最中で、お目当てのモザイクには敷物が掛けられている。ギリシャ正教のこの教会は立派な現役なのだ。

しばらくミサを眺めていたが、当分終わりそうにないので、教会を出てすぐ近くの考古学公園へ。公園と言っても住宅に囲まれたそれほど広くない敷地。処女教会の跡地を中心に、いくつかのモザイクに屋根がかかっている。
  
 
いずれも6世紀ごろの物で、最盛期のローマのモザイクなどに比べると技術的には劣るが、この鳥の模様などかわいらしくて好きだ。

ミサがまだ終わらないので、先にネボ山へ行くことにする。
マダバから西へ10キロ、畑の中の道を行くと、標高800メートルのネボ山の頂上に着く。

北のほうを眺めれば遠くにアンマンのビルも霞んで見え、
 西には死海がこれまたうっすらと見える。この対岸はパレスチナだ。
  
ネボ山はモーゼが亡くなった場所とされるキリスト教の聖地。そのためここには特にアメリカ人の団体がわんさと来ている。エジプト、ヨルダン、イスラエルと回るのが彼らの定番コース、日本人の「インド・ネパール 八大仏跡巡り」のようなものだ。

4世紀からあるとされる教会は現在修復作業中、そのため床のモザイクは大きなテントの中に移されていた。
  
  
洗練されたデザインはさすが由緒ある教会。鳥のモチーフが多いのには何か意味があるのだろうか。

さらにこの近くにはイエスが洗礼を受けた場所と特定された(どうやって?)というバプティズム・サイトというのもあるが、キリスト教徒ではないので興味なくパス。マダバの町へ引き返す。

そして再び聖ジョージ教会。
 ミサも終わり、敷物がはがされている。
 床に広がるのは6世紀のパレスチナ周辺の地図。
 エルサレムにはすでに黄金のドームが見え、
 ヨルダン川には魚が泳ぐ。
  
かわいらしい家がいくつも描きこまれたこのモザイクは、歴史や地理など知らなくても単純に楽しい。

さんざん写真を撮りまくって、我々はさらに次の教会へ向かった。


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コメント (6)
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