Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタン周遊 5 イスタラフシャンのバザールとブンジカット遺跡

2013-09-04 14:36:54 | 中央アジア
8月6日 続き

モハッラの後はイスタラフシャンのバザールへ行く。

道路の片側には小さな鍛冶屋がずらりと並び、中では手でフイゴを動かし、小さな炉で作業をしている。
  
  
この地の特産はナイフだそうだが、羊の角の鞘が蛇みたい。ブリキの洗面台がいい感じだ。

道を挟んだ反対側に広がるのは予想外に大きなこの町のバザール。
  
ホジャンドほど整然としていないが、特ににぎわうという火曜日にあたったせいか活気があって、こちらの方が面白い。

 チャイにつきものの氷砂糖やら角砂糖やらは山盛り。
 
はちみつもこの地方の特産とかで、サラサラしたものからクリーム状になったものまで種類もいっぱい。
味見をして気に入った2番目に高品質の蜂蜜は紙コップ一杯ほどの量で12ソモニ(約240円)だった。

  
 
野菜やら香草、果物も豊富。売り手のおじちゃんやおばちゃんはカメラを向けるとポーズをとってくれたりして、言葉は全く通じないけど楽しい。

しかしこのバザールで一番おもしろかったのは肉売り場。
 羊さんがぶら下がっている光景は珍しくないが
 
でろんとぶらさがっている怪しげな白い物体、これがなんと羊の尻尾の脂肪。これがこのあたりでは羊の中でも一番美味と珍重されて、そのため尻尾が特に大きくなるよう品種改良されているらしいが、それにしてもなんという大きさ。

もっとバザールで遊んでいたかったが、ここで一度ホテルにチェックイン。
 これがイスタラフシャンでのホテルだが、実はホテル部分はこの建物の左端だけで真ん中の立派な部分は結婚式場。
 
右の方には遊園地のような施設もあるし、昼間は子供たちがプールで泳ぎ、夜は縁日のように若い子たちが遊びに繰り出すという、イスタラフシャン一の行楽スポット? 
 
くじ引きをしたらどうも一番いい部屋にあたったらしく、広い部屋はエアコン付きで快適だった。

しばらく休憩した後、車で向かったのは30分ほど郊外のブンジカット遺跡。紀元前からアラブ軍に滅ぼされる8世紀まで続いたソグド人の城塞都市の一つだ。

小さな町を通り過ぎ、水のない川床を走って乾いた丘のふもとに到達する。
 これがブンジカット遺跡。
 
丘の上には王とその側近たちの住居跡があり、離れたところに見える富士山型の丘は王の墳墓。
 
昔も庶民が住んだという丘のふもとにはポプラに囲まれた村が見えるが、崩れた見張り台の向こうに見えるのは荒涼とした景色。

例によって現場に見るべきものはないが、ここからはローマのロムルスとレムスの伝説に影響を受けた壁画などが出土し、今はロシアのエルミタージュに展示されているとか。そう聞くとサンクトペテルスブルグにも行ってみたくなる。
今回はガイドがソグド人の末裔、添乗員が自称ソグド人の生まれ変わりなので何もないところでも説明に熱が入りなかなか面白い。

 でもロバや羊もおうちに帰る夕方、我々もそろそろ引き上げよう。


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コメント (7)
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