11月28日 続き
駅で出迎えてくれたのは 「銀婚湯」 の大女将。
電話予約をした時から感じがよかったが、もう一人、やはり一人旅の女性と車に乗り込むと天気の話やら、大人の休日パス期間の割には今年はお客が少ないことやら、元気にお話してくださる。
地面に積もる雪は前日から降り始めたとのこと。
このあたり、夏には川が増水して旅館も何日か休業したのだそうだ。
話を聞くうち、20分で宿に到着。
正面が本館、その左右に新館が伸びる結構大きなお宿。
広々とした玄関にあがるとすぐに熊の待つ階段を上がって部屋に案内される。
今回は一人泊なので一番安いお部屋をお願いすると、用意されていたのは玄関の上の本館のお部屋。
絨毯敷きの廊下は歩くとちょっとたわんでギシギシ言うし、部屋の入り口は窓付きのふすま、とかなり古い造り。
だが8畳の室内はさっぱりと清潔で、窓が大きくて明るいのがうれしい。
玄関の真上なので窓からの景色もいい。
共同のトイレがかなり遠かったのだけがちょっと誤算。
淹れてもらったお茶をいただきつつ宿の説明ファイルを見る。
この宿は広大な敷地に建ち、その庭に点在する野天風呂には宿泊者だけが貸し切りで入れるのだが、その場所からお湯の分析表、配湯方法と説明の詳しいこと。
今日はお客も少ないと言うし、暗くなる前に早速一風呂いただこう、とフロントに行く。
ここの野天はフロントに鍵があれば入れるシステムなのだ。
傘と長靴を借り、真っ先に向かったのは庭の奥、一番遠くにある「トチニの湯」。
旅館の裏手に回ると敷地内を流れる落部川につり橋がかかっているのだが、この橋が結構揺れる。しかも今日は誰も通っていないのか橋上の雪には踏み跡もなく、ここで早くもめげそうになる。
さらに対岸は白一色。道も定かでないが、並木と案内板を頼りに雪に足跡をつけていく。
説明書にあった通り10分ほど歩き、またも心細くなったところでようやくお風呂が見えた。
門扉を閉め、フロントでもらった鍵を掛ければ貸し切りになる仕組みだが、このお風呂に関してはまわりの囲いがスカスカなのであまり鍵の意味はないかもしれない。
脱衣場もシンプルそのもので、外の散歩道を誰かが通れば見えちゃうよなあ、と思うが
このお風呂を見れば who cares!
丸太をくりぬいた浴槽はどんな大男でもゆったり体を伸ばせるほど大きく、そこにかけ流されるお湯は褐色の薄濁り。においはほとんどないがなめるとちょっと塩気があり、温度は42℃ほどの適温。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉だそうだが、とにかく気持ち良くて、入りながら一人でついニヤニヤしてしまう。
丸太風呂の隣にはもう一つ四角いお風呂もあるのだが、床がコンクリートのこちらよりやっぱり肌あたりの優しい丸太のお風呂がいい、と長湯をする。
ホカホカになれば帰りは楽勝。
もう一か所ぐらい入りたい気分だが、まだ明日もあるからと自重して鍵を返す。
北海道らしくガンガンに暖房の効いた部屋で休んでいると、6時に食事が部屋に運ばれてくる。
お品書きに「キトピロの卵とじ」とあるので何かと聞くと行者にんにくのことだそう。
鶏鍋にもフキやワラビの山菜がたくさん入り、さらに芋饅頭と柿などの天ぷらがくるのだからお腹がはちきれそう。
「デザートが食べきれなかったら冷蔵庫に入れてくださいね」と持って来てくれたお姉さんが言うのはみんなそうなのだろう。でもその後からさらに夜食用の大きなお饅頭まで来るのだ。
贅沢な素材はないが、できあいではなくちゃんと手をかけて作られた食事は北海道らしさもあって大変に結構。
敷いてもらった布団の上でゴロゴロと食事の消化を待ち、寝る前に今度は内湯に入りに行く。
昼12時から夜中の12時まで女湯の「こもれびの湯」
中は石、縁は木でできた内湯は2,30人は入れそうなほど大きくてお湯が満々。しかしここの湯温は高くて長く入っていられない。
そこですぐ外にある露天に行くと、こちらは外気で冷やされてちょうどいい温度。パラパラと落ちてくる雪を見ながらゆったり入れた。
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駅で出迎えてくれたのは 「銀婚湯」 の大女将。
電話予約をした時から感じがよかったが、もう一人、やはり一人旅の女性と車に乗り込むと天気の話やら、大人の休日パス期間の割には今年はお客が少ないことやら、元気にお話してくださる。
地面に積もる雪は前日から降り始めたとのこと。
このあたり、夏には川が増水して旅館も何日か休業したのだそうだ。
話を聞くうち、20分で宿に到着。
正面が本館、その左右に新館が伸びる結構大きなお宿。
広々とした玄関にあがるとすぐに熊の待つ階段を上がって部屋に案内される。
今回は一人泊なので一番安いお部屋をお願いすると、用意されていたのは玄関の上の本館のお部屋。
絨毯敷きの廊下は歩くとちょっとたわんでギシギシ言うし、部屋の入り口は窓付きのふすま、とかなり古い造り。
だが8畳の室内はさっぱりと清潔で、窓が大きくて明るいのがうれしい。
玄関の真上なので窓からの景色もいい。
共同のトイレがかなり遠かったのだけがちょっと誤算。
淹れてもらったお茶をいただきつつ宿の説明ファイルを見る。
この宿は広大な敷地に建ち、その庭に点在する野天風呂には宿泊者だけが貸し切りで入れるのだが、その場所からお湯の分析表、配湯方法と説明の詳しいこと。
今日はお客も少ないと言うし、暗くなる前に早速一風呂いただこう、とフロントに行く。
ここの野天はフロントに鍵があれば入れるシステムなのだ。
傘と長靴を借り、真っ先に向かったのは庭の奥、一番遠くにある「トチニの湯」。
旅館の裏手に回ると敷地内を流れる落部川につり橋がかかっているのだが、この橋が結構揺れる。しかも今日は誰も通っていないのか橋上の雪には踏み跡もなく、ここで早くもめげそうになる。
さらに対岸は白一色。道も定かでないが、並木と案内板を頼りに雪に足跡をつけていく。
説明書にあった通り10分ほど歩き、またも心細くなったところでようやくお風呂が見えた。
門扉を閉め、フロントでもらった鍵を掛ければ貸し切りになる仕組みだが、このお風呂に関してはまわりの囲いがスカスカなのであまり鍵の意味はないかもしれない。
脱衣場もシンプルそのもので、外の散歩道を誰かが通れば見えちゃうよなあ、と思うが
このお風呂を見れば who cares!
丸太をくりぬいた浴槽はどんな大男でもゆったり体を伸ばせるほど大きく、そこにかけ流されるお湯は褐色の薄濁り。においはほとんどないがなめるとちょっと塩気があり、温度は42℃ほどの適温。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉だそうだが、とにかく気持ち良くて、入りながら一人でついニヤニヤしてしまう。
丸太風呂の隣にはもう一つ四角いお風呂もあるのだが、床がコンクリートのこちらよりやっぱり肌あたりの優しい丸太のお風呂がいい、と長湯をする。
ホカホカになれば帰りは楽勝。
もう一か所ぐらい入りたい気分だが、まだ明日もあるからと自重して鍵を返す。
北海道らしくガンガンに暖房の効いた部屋で休んでいると、6時に食事が部屋に運ばれてくる。
お品書きに「キトピロの卵とじ」とあるので何かと聞くと行者にんにくのことだそう。
鶏鍋にもフキやワラビの山菜がたくさん入り、さらに芋饅頭と柿などの天ぷらがくるのだからお腹がはちきれそう。
「デザートが食べきれなかったら冷蔵庫に入れてくださいね」と持って来てくれたお姉さんが言うのはみんなそうなのだろう。でもその後からさらに夜食用の大きなお饅頭まで来るのだ。
贅沢な素材はないが、できあいではなくちゃんと手をかけて作られた食事は北海道らしさもあって大変に結構。
敷いてもらった布団の上でゴロゴロと食事の消化を待ち、寝る前に今度は内湯に入りに行く。
昼12時から夜中の12時まで女湯の「こもれびの湯」
中は石、縁は木でできた内湯は2,30人は入れそうなほど大きくてお湯が満々。しかしここの湯温は高くて長く入っていられない。
そこですぐ外にある露天に行くと、こちらは外気で冷やされてちょうどいい温度。パラパラと落ちてくる雪を見ながらゆったり入れた。
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