Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

標高2000mで湯浴み@長野 高峰温泉

2013-12-27 23:30:55 | 国内旅行
毎年恒例となった友人とのクリスマス温泉旅、昨年に続いてまた長野に行くことになった。

出発は代々木駅の脇にあるバスターミナルから
 佐久平、小諸を経由してあさま2000スキー場まで直通のJR関東バス。
スキー合宿らしい学生の団体が乗ったので車内はほぼ満席。

10時半に新宿を出たバスはお昼に上里PAで10分の休憩。
 おまんじゅうで軽~くお腹を満たして、佐久平まで2時間45分、その先は路線バスとなってさらに1時間。
小諸から浅間山へ向かう山道を登るにつれて地面が次第に白くなり、出発から約4時間であさま2000スキー場に到着した。

ここで待っていてくれたのは宿の雪上車。
 
こんな乗り物に乗るのは初めてなのでちょっとワクワク。がたがたと揺られながら、スキー場を横目に10分ほどのドライブ。

そして到着したのが 「高峰温泉」
 なかなか大きな宿の、文字通り玄関に雪上車の出口をつけてくれるので雪の上は全く歩かずに宿に入ることができる。

 フロントの脇には品数豊富な土産物コーナー。
  
その前にはいつも温かい天然ガスの燃える暖炉、さらにそば茶が常備された休憩スペースがある。

  
ランプの下がる階段を上がり、高山植物の写真が飾られた廊下を通って2階のお部屋へ。
 
広縁のない8畳間はコンパクトだがとてもきれいで、トイレは扉を開けただけでふたが開き水の流れる最新式!
 窓からはスキー場のゲレンデが見え、屋根からは盛大につららが下がっているが、室内は暖房がよく効いてこたつに入らなくても十分に暖かい。

お茶など飲みながらしばらくゆっくりしたところで、まずはこの宿自慢の野天風呂へ向かう。
 
天候によっては入れないこともなるのでまずはこの確認をし、棚の脱衣かごを持って外に出る。かごがない場合は既に野天が満員のサインなのでわかりやすい。
 
外への扉を開けるとまずは雪よけのトンネルがあって、その先の雪道を50メートルほど歩くと手前が女湯、奥が男湯。

そしてこれが標高2000メートルの野天風呂。
 入浴中のみなさん、モデル協力感謝!
4人でいっぱいの小さなお風呂だけれど、ここからの景色は最高。
 
外気温はたぶん0℃前後、外に出ている頭は寒いけれど40℃ほどのお湯に肩までどっぷり浸かって眼下に小諸の町を見下ろし、夕日をたっぷり楽しんだ。

さて、この宿にはイベントがたくさんあって、それに参加しているとなかなか忙しい。
 野天風呂を楽しんだ後は若旦那さんのカメラ教室。
ホワイトバランスや絞りの変え方など教わっているうちにすぐに夕食の時間になってしまう。

18時からの夕食はこちらの食事処で。
 
23室ある宿なのでテーブルもたくさん。
 壁際には珍しい果実酒が並び、このうちのいくつかは食前酒として出されるが、中には薬効はあってもおいしくなくてとても普通には出せないものもあるんだそうな。

テーブルについていると後ろの方がなにやらにぎやか。何事かと振り向いてみると
 テレビの撮影中。
女の子の方は知らないが、男性はラッシャー板前さん。後で聞いてみると長野テレビの取材だそうで、1月28日の放映とのことだが東京では見られないのが残念。

それでは我々も食事をいただこう。
 
お膳で目立つ鯉のうま煮はこっくりと煮込まれて肝がおいしく、その隣の握りも鯉の昆布締めだが全く臭みがない。野沢菜巻きや刺身こんにゃく、豆乳鍋も山の食事らしくていい。
 
さらに鮎の酒粕付焼き、てんぷらは温かいものが運ばれ、
 これもアツアツの茶わん蒸しはかぼちゃとむかご入りに熊笹餡かけとちょっと変わっている。

お腹いっぱいいただいて、こたつに入っていると眠くなってしまうが、8時半からはまたイベントに参加しなくてはならない。
しっかり防寒をして玄関の外に出ると、若旦那さんが天体の説明をしてくださる。
なにしろここは標高2000メートルの山の上、他に建物もないので、玄関の明かりをちょっと落としただけで天の川がはっきり見える。しかもこの夜は雲の全くない晴天で月の出も遅く風もなし、天体観測には最高の条件だった。

さらに外には大きな天体望遠鏡が3台並び、これを若旦那は話しながら目標にピントを合わせ見せてくれる。
 この写真は若旦那のブログから拝借したが、これよりもっと巨大な望遠鏡もあり、シリウスから始まってオリオン大星雲、木星とその衛星、アンドロメダ星雲などなど、さらにウルトラマンの故郷、M78星雲まで見せてもらえるのだからすごい。

若旦那さんの説明はマイクや天体用ライトまで使って本格的。話すほどに熱が入り、カメラも天体撮影のために腕を上げた様子。天体望遠鏡もまだ他にいくつもあるとかで、まさにマニア。
そんな星空の解説をずっと聞いていたいが、気温は-12度、つま先と指先が寒さで痛くなってしまって、申し訳ないが途中でリタイアしてしまった。

こんな時こそ温泉、と今度は宿の1階にある「ランプの湯」へ。
 このお風呂はあまり大きくないが、木の壁が新しいらしくとてもいい香り。
さらに含硫黄・カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉のお湯からは例の硫黄のにおい。浴槽が2つに分かれているのは源泉の温度が32℃ほどと低いため、小さい方はそのまま、大きい方は加温されているから。加水はしていないそうだがなぜか小さい浴槽の方が濁りが強く、冷たいのを我慢してこちらに入るとやがて体の周りに温かい層ができて、体全体がふっと軽くなるような心地よさ。
ランプの明かりで薄暗い中、熱いお湯と冷たいお湯を行ったり来たりして、これはたまらん。

お風呂を出たら暖かい羽毛布団にくるまって、翌日のイベントにそなえよう。


にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする