Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

13年初冬の大人旅 5 函館散歩

2013-12-12 18:32:02 | 国内旅行
11月30日 続き

市電を末広町で降りて、基坂をのぼる。
 結構急な坂を上がると
 
まず現れる旧イギリス領事館。1859年に開設され、現在の建物は1913年に建てられたものだそうだが
  
2階の執務室では小柄なユースデン領事が今も港を見張っている。
 函館開港の歴史を説明する部屋もあって、思ったより面白い。

坂をさらに上がるとちょっと気になる大きなお屋敷。
 
開港間もない函館で大儲けをした相馬哲平の邸宅が今は相馬家の手を離れ、個人とボランティアによって公開されている。
内部は残念ながら撮影禁止だが、和洋折衷の部屋は細部に凝った贅沢な造りながら華美にならず、特に来客用トイレとか
  
ここだけは撮らせてくれる地球儀の下がる囲炉裏、その熱を2階に上げる天井の空気穴など面白い。
 
庭を覗くと眼下に旧イギリス領事館が見え、基坂の下に建っている(株)相馬の木造社屋も見下ろすことができる。

 相馬邸の隣の元町公園に建つのは北海道庁函館支庁庁舎と旧開拓使書籍庫。
 その上に建つ堂々たる建物は旧函館公会堂。
1910年に建てられたこの洋館、建築費の大半は相馬哲平さんが寄付したのだそうだ。
  
2階の大広間や、港を見下ろすベランダからの眺めも素晴らしいが
 やっぱり面白いのは大正天皇の宿舎として使われた時のトイレだったりする。
   
一般のホテルとして利用する計画もあったために浴室もあるが、その計画は実現しなかったとか。

 
公会堂の前をまっすぐ行けばかわいらしい洋館が多く並び、八幡坂の上からはお約束の写真が撮れる。

さらに行くとこれまた有名なハリストス正教会。
 
中に入ってみるとずいぶんとかわいらしい教会だが、まわりの壁にかかる絵の最下段は日本人最初のイコン画家、山下りんの絵だと教えられる。16枚の絵はどれもとても小さくて、ロシアのイコンというよりはイタリアの宗教画のよう。

函館山を背に、カトリック教会や小さな洋館を見ながら坂を下りる。
 
 
   
函館の洋館はどれもこじんまりと質素な感じがする。

さらにてくてくと海に向かって歩くと赤レンガ倉庫街。
 
港にはカナダから送られてきたという大きなクリスマスツリーが立っていたが、点灯は明日から。
 外観は趣ある倉庫群の中は若い子向けのお店と土産物屋ばかり。
中国人観光客が大量にお土産を買っていて、北海道経済は中国に支えられているんじゃないかと思ってしまう。

夕暮れ迫る町を歩いて駅へ戻り、有名な夜景を見ることなく、また特急白鳥に乗って青森へ。

青森での宿は駅前の「青森グランドホテル」。
 3500円でシングル部屋を予約したらツインにアップグレードしてくれてラッキー。
古い部屋だけれどフットマッサージ器まで備えられていて文句なし。

せっかくの青森ではあるが、外に食べに出るのもおっくうなので今夜の夕食は函館駅で調達。
 渋く「鰊みがき弁当」880円。
鰊の味付けは濃くてご飯が進み、大きな数の子の歯触りがなんとも心地いい。
お正月ぐらいしか食べない数の子だけれど、やっぱりおいしい。 


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コメント
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