大曲駅前のロータリーから少し先のバス停でしばらく待ち、まわりの景色も見えない中、40分バスに乗って終点の岩倉温泉へ。
終点のバス停でお金を払って降りようとすると、「温泉に行くんでしょ?なら玄関の前まで行くからちょっと待ってて」と運転手さん、ほんの50メートル先でまたバスを停めてくれた。今夜の宿はこの温泉の一軒宿なのだ。
宿に入ったのは17時半。
出迎えてくれた女将さんにすぐに部屋に案内され、お茶を入れてもらって、でもすぐにお風呂に入りたいので、とちょっと遅めの夕食をお願いする。
わずか7部屋の旅館だが館内はゆったりした造りできれい。
8畳の部屋の暖房はストーブとおこた。ここもトイレまでちょっと遠いのだけが難だ。
速攻で浴衣に着替え、お風呂へ。
トイレ、洗面台の先にのれんがかかっているが、ドアの上の印はお風呂と言うよりトイレみたい。
シンプルな脱衣場から浴室に入ると、ここもシンプルな造りながら明るくて意外に広い。
窓側いっぱいに作られた浴槽は10人以上入れそうな大きさで、深さも股上まで届くほど深い。縁の段に腰かけるとちょうど肩まで浸かれ、お湯は全くの無色透明、においもないがなめると塩辛さと苦みがあり、浸かっているとちょっとした重さを感じてこれが何とも心地いい。お湯の質で言えば銀婚湯よりこちらの方が好きかもしれない。
お湯を堪能し、女将さんに声を掛けられてテーブルが2つ並ぶ小さな食事処へ。
テレビがついた飾らない食堂にはもう一人、やはり一人旅のおじさんがいたが、その他に部屋で食事の人もいるようで、女将さんは大忙し。
食卓に用意されていたのはミズやワラビなどの山菜が中心、鍋は期待通り、鶏肉がたっぷりのきりたんぽ鍋。
大きな栗やむかごの天ぷらもからりと揚げたてでとてもおいしい。
あきたこまちのデザートもおもしろかったが、盛んにすすめられた温泉水で淹れたお茶だけは、ごめんなさい、とてもおいしいとは思えなかった。
食後はお布団を敷きに来てくれた旦那さんとちょっとおしゃべり。
大曲と言えば花火があまりにも有名なので「その時は忙しいのでしょうね」と聞くと、「その時ばかりは断るわけにいかないから」とあまりうれしくなさそう。
なんでも人口38,000のこの町に花火の時には80万の観客が詰めかけるそうで、普段は15分で行けるところが2時間かかるわ、民家の庭がトイレにされるわで、一般住民にとってはありがたくないことの方が多いらしい。さもありなん。
ぐっすり休ませてもらった翌朝は部屋で朝ご飯。
温泉粥というのでちょっと警戒したが、温泉の塩気がちょうどよくて、これはおいしく食べられた。ほっ。
バスの出発時間に合わせてチェックアウトをすると他にも2組のお客さん。夜遅く到着した人たちもいたし、どうやら昨夜の宿はいっぱいだったようで、完全家族経営のご夫婦に余裕がなかった理由を納得。
雪の残る玄関先に見送りに出てこられたお二人はやっとほっとした様子であれこれおしゃべり。
品の良いご主人たちの人柄が反映したような、簡素だけれど静かでいい宿だった。
まわりに何があるというわけでもないが、いいお湯のあるこの宿、機会があればまた泊まりたい。
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終点のバス停でお金を払って降りようとすると、「温泉に行くんでしょ?なら玄関の前まで行くからちょっと待ってて」と運転手さん、ほんの50メートル先でまたバスを停めてくれた。今夜の宿はこの温泉の一軒宿なのだ。
宿に入ったのは17時半。
出迎えてくれた女将さんにすぐに部屋に案内され、お茶を入れてもらって、でもすぐにお風呂に入りたいので、とちょっと遅めの夕食をお願いする。
わずか7部屋の旅館だが館内はゆったりした造りできれい。
8畳の部屋の暖房はストーブとおこた。ここもトイレまでちょっと遠いのだけが難だ。
速攻で浴衣に着替え、お風呂へ。
トイレ、洗面台の先にのれんがかかっているが、ドアの上の印はお風呂と言うよりトイレみたい。
シンプルな脱衣場から浴室に入ると、ここもシンプルな造りながら明るくて意外に広い。
窓側いっぱいに作られた浴槽は10人以上入れそうな大きさで、深さも股上まで届くほど深い。縁の段に腰かけるとちょうど肩まで浸かれ、お湯は全くの無色透明、においもないがなめると塩辛さと苦みがあり、浸かっているとちょっとした重さを感じてこれが何とも心地いい。お湯の質で言えば銀婚湯よりこちらの方が好きかもしれない。
お湯を堪能し、女将さんに声を掛けられてテーブルが2つ並ぶ小さな食事処へ。
テレビがついた飾らない食堂にはもう一人、やはり一人旅のおじさんがいたが、その他に部屋で食事の人もいるようで、女将さんは大忙し。
食卓に用意されていたのはミズやワラビなどの山菜が中心、鍋は期待通り、鶏肉がたっぷりのきりたんぽ鍋。
大きな栗やむかごの天ぷらもからりと揚げたてでとてもおいしい。
あきたこまちのデザートもおもしろかったが、盛んにすすめられた温泉水で淹れたお茶だけは、ごめんなさい、とてもおいしいとは思えなかった。
食後はお布団を敷きに来てくれた旦那さんとちょっとおしゃべり。
大曲と言えば花火があまりにも有名なので「その時は忙しいのでしょうね」と聞くと、「その時ばかりは断るわけにいかないから」とあまりうれしくなさそう。
なんでも人口38,000のこの町に花火の時には80万の観客が詰めかけるそうで、普段は15分で行けるところが2時間かかるわ、民家の庭がトイレにされるわで、一般住民にとってはありがたくないことの方が多いらしい。さもありなん。
ぐっすり休ませてもらった翌朝は部屋で朝ご飯。
温泉粥というのでちょっと警戒したが、温泉の塩気がちょうどよくて、これはおいしく食べられた。ほっ。
バスの出発時間に合わせてチェックアウトをすると他にも2組のお客さん。夜遅く到着した人たちもいたし、どうやら昨夜の宿はいっぱいだったようで、完全家族経営のご夫婦に余裕がなかった理由を納得。
雪の残る玄関先に見送りに出てこられたお二人はやっとほっとした様子であれこれおしゃべり。
品の良いご主人たちの人柄が反映したような、簡素だけれど静かでいい宿だった。
まわりに何があるというわけでもないが、いいお湯のあるこの宿、機会があればまた泊まりたい。
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