6月27日 続き
大館からは奥羽本線に乗って15分、青森県に入って最初の駅、津軽湯の沢で下車。
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駅前には何もない無人駅だけれど、列車からは我々の他にも中高年ばかり5,6人も降りてびっくり。
そしてさらにびっくりしたことにはその全員が同じ宿の迎えの車に乗り込んだのだった。
駅から宿までは車で5分と聞いていたけれど、「クマ出没注意」の看板の出ている道をどんどん奥に入って行く。
そして到着したのが 「古遠部(ふるとおべ)温泉」
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まるで何かの現場事務所のようなそっけない外観だが、受付で出迎えてくれたのは日本人とは思えない見た目の美人女将。はっきりと華やかな顔立ちはハーフタレントの誰かに似ているのだけれど誰だか思い出せない。若い頃のロザンナに似ている、と言ってわかる人がどれだけいるやら(笑)。
超てきぱきといろいろ説明されて、案内された部屋へは階段を下りて行く。
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扉を開けると長い廊下があって、その先にすでに布団の敷かれた6畳間。古い部屋だけれど畳は最近取り替えたらしく、きちんと掃除された部屋にいぐさの香りが心地いい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6a/4a3972831aad5f60462e96e63c3db871.jpg)
窓の外を覗くとお湯が流れて地面は一面鉄さび色。それというのも部屋のすぐ隣が女湯への入り口。さらに階段を降りて行くが、到着した時には近所から来ているらしい日帰りのお客さんでいっぱい。その話声が部屋の中にいても聞こえて、でもおかげで空いている時がわかってこれは便利だった。
この宿に到着したのが4時半近く、「夕食は5時15分から、絶対に時間厳守!」と言い渡されていたのでお風呂にも入らずすぐに食堂へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/42/d7b458ba3604e1899ec7c82efa31e680.jpg)
たっぷりのお刺身はホタテが抜群においしく、ミズの酢の物にはホヤが入っていて、これ実ははじめて食べた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/13/09108e4633eeb660f2c2648b6955a635.jpg)
岩魚の塩焼きと天ぷらはアツアツが運ばれてきて、時間厳守もこのため。「写真なんて撮ってないで早く食べて!」なんて叱られてたおじさんもいたが、これがまた女王さまっぽくておじさんたちの鼻の下が伸びる。
味噌汁の巨大なめこがおいしくて、家庭料理風ではあるが8300円の宿でこれだけ出されたら何の文句もない。
食事を終えても外はまだ明るいので、玄関脇にいるこの宿の番犬と遊びに行く。
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柴犬にしては珍しい毛色だけれどこの犬はペットではなくて番犬だ、と厳しくしつけているらしい若女将。クマやらシカやら出る山の中では本当に重要なお仕事。でもおねえさんが投げるおやつを必死で待つ姿がやっぱりかわいい。
そうこうするうちに日帰り入浴のお客さんも少なくなったので待望のお風呂へ。
昼間はごった返していた狭い脱衣場からガラス戸を開けると
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それほど大きくない浴槽にお湯が文字通りドバドバとそそがれ縁からあふれ出している。
おかげで隅にシャワーブースが一つあるために狭くなった床一面、常に5cmほどお湯に覆われている状態。
浴槽内のお湯は緑がかった色で濁って底が見えず、入ると思いがけず深い。鉄臭いお湯はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉で源泉温度43.6℃だそうだが、加温もしていないのに浴槽内でも43℃はありそうだったのはよほど汲みたてほやほやということだろう。近所のおばあちゃんたちが「ここはお湯がいいから」と我がもののように自慢するのも無理からぬ気持ちよさ。
しかしこの温泉が有名なのは何と言ってもこのお湯が溜まった床に寝そべって「トド」になれるから。
何しろ宿の中の案内にもちゃんと書いてあってトド公認なのだ。
そこで他の人がいなくなったところで自分も桶を枕に転がってみると、背中を熱いお湯が流れてまるで岩盤浴みたい。これは腰や背中に良さそうだし、なにより気持ちいい。
同行の友人はドバドバのお湯の鮮度に感激していて、ふふ、この人もだいぶ温泉がわかってきたな。
宿は満室とのことだったがそれほど部屋数はないので夜中などこの素敵な温泉を独占して、朝ももちろんトドになって
朝ご飯の後も名残惜しくもう一度入りに行ったら他のお客さんたちも行動は同じだった。
またみんなで駅まで送ってもらって宿を後にしたが、素敵な女王様のいる素晴らしい温泉のこの宿、絶対にまた来よう。
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大館からは奥羽本線に乗って15分、青森県に入って最初の駅、津軽湯の沢で下車。
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駅前には何もない無人駅だけれど、列車からは我々の他にも中高年ばかり5,6人も降りてびっくり。
そしてさらにびっくりしたことにはその全員が同じ宿の迎えの車に乗り込んだのだった。
駅から宿までは車で5分と聞いていたけれど、「クマ出没注意」の看板の出ている道をどんどん奥に入って行く。
そして到着したのが 「古遠部(ふるとおべ)温泉」
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まるで何かの現場事務所のようなそっけない外観だが、受付で出迎えてくれたのは日本人とは思えない見た目の美人女将。はっきりと華やかな顔立ちはハーフタレントの誰かに似ているのだけれど誰だか思い出せない。若い頃のロザンナに似ている、と言ってわかる人がどれだけいるやら(笑)。
超てきぱきといろいろ説明されて、案内された部屋へは階段を下りて行く。
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扉を開けると長い廊下があって、その先にすでに布団の敷かれた6畳間。古い部屋だけれど畳は最近取り替えたらしく、きちんと掃除された部屋にいぐさの香りが心地いい。
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窓の外を覗くとお湯が流れて地面は一面鉄さび色。それというのも部屋のすぐ隣が女湯への入り口。さらに階段を降りて行くが、到着した時には近所から来ているらしい日帰りのお客さんでいっぱい。その話声が部屋の中にいても聞こえて、でもおかげで空いている時がわかってこれは便利だった。
この宿に到着したのが4時半近く、「夕食は5時15分から、絶対に時間厳守!」と言い渡されていたのでお風呂にも入らずすぐに食堂へ。
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たっぷりのお刺身はホタテが抜群においしく、ミズの酢の物にはホヤが入っていて、これ実ははじめて食べた。
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岩魚の塩焼きと天ぷらはアツアツが運ばれてきて、時間厳守もこのため。「写真なんて撮ってないで早く食べて!」なんて叱られてたおじさんもいたが、これがまた女王さまっぽくておじさんたちの鼻の下が伸びる。
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食事を終えても外はまだ明るいので、玄関脇にいるこの宿の番犬と遊びに行く。
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そうこうするうちに日帰り入浴のお客さんも少なくなったので待望のお風呂へ。
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それほど大きくない浴槽にお湯が文字通りドバドバとそそがれ縁からあふれ出している。
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浴槽内のお湯は緑がかった色で濁って底が見えず、入ると思いがけず深い。鉄臭いお湯はナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉で源泉温度43.6℃だそうだが、加温もしていないのに浴槽内でも43℃はありそうだったのはよほど汲みたてほやほやということだろう。近所のおばあちゃんたちが「ここはお湯がいいから」と我がもののように自慢するのも無理からぬ気持ちよさ。
しかしこの温泉が有名なのは何と言ってもこのお湯が溜まった床に寝そべって「トド」になれるから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/1d/f814f193910761cb64d001b20c6e8adc.jpg)
そこで他の人がいなくなったところで自分も桶を枕に転がってみると、背中を熱いお湯が流れてまるで岩盤浴みたい。これは腰や背中に良さそうだし、なにより気持ちいい。
同行の友人はドバドバのお湯の鮮度に感激していて、ふふ、この人もだいぶ温泉がわかってきたな。
宿は満室とのことだったがそれほど部屋数はないので夜中などこの素敵な温泉を独占して、朝ももちろんトドになって
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またみんなで駅まで送ってもらって宿を後にしたが、素敵な女王様のいる素晴らしい温泉のこの宿、絶対にまた来よう。
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