Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スピティ再訪 7 タボ・ゴンパ

2017-10-03 01:30:07 | チベット文化圏
7月18日 続き

ホテルを出るとタボ・ゴンパ境内への入り口はすぐ目の前。
 
これをくぐって少し行くとまだ新しい集会堂と大きなチョルテンがある。

これを右に折れれば古いお堂への入り口があるが、その手前にあるゲストハウスでまずは昼食。
 
表のメニューにはタコスやブリトーのメキシコ料理まであるが、本当に出てくるのだろうか。
 
宿泊もできるらしいこの建物の1室で、我々は無難にトゥクパをいただく。

腹ごしらえが出来たらいよいよお堂へ。
 
きれいな板敷になった中庭の向こうにあるのがこのゴンパのメイン・アトラクションである古い集会堂、ドゥカン。
 英語を話す案内のお坊さんの後に付いて小さな入口を入る。

ここは996年にグゲの王、ゲシェ・ウーが大翻訳官リンチェン・サンポと共に建立した由緒あるお寺。
内部には10,11世紀のオリジナル壁画がびっしりと残っている、まさに夢のような所。
この素晴らしい壁画がまた見たくてスピティ再訪となったわけだが、内部は撮影禁止。
なので内部を絵葉書の写真で紹介すると、まずは護法堂への入り口のある暗い入り口ホールを通り、小さなホールへ。
 ここにはマントを羽織り、髪を垂らした女性など素朴だがとても面白い絵があるが、これこそ996年の創建当時の貴重な壁画。

ここを抜けるとその先が正方形の集会堂で
 
入口の上には守護女神ドルジェ・チェン、周囲の壁は32体の仏像が中空に浮かぶように取り巻き、その上下の壁面も隙間なく壁画で覆われている。
 
こちらの壁画は1042年にカシミール様式に塗り替えられたもので、優雅な仏様も美しいが、寄進者たちなど世俗の姿も楽しくて、暗い堂内を懐中電灯で照らしながら見ると細かいところがさらに面白い。
 お堂の奥には4面の大日如来がおられて、このお堂の空間全体が金剛界曼荼羅を構成しているとのこと。

さらにこの奥に後堂があって、こちらには千仏画や
 1046年の改装に関する記述まで残っている。

興奮しながら一通りドゥカンを見て回り、この後は弥勒堂とドムラン堂の内部も見せてもらったはずだが
 
記憶がほとんどないのはドゥカンが素晴らしすぎたせい。

  

境内にはこの他にも小さなチョルテンがいくつもあって、中には内部に壁画のありそうな大きさのものもあるので案内のお坊さんに入れないのかと聞いてみると、「中に犬などが入ってしまうので入口を閉じてしまった」とのこと。
このお坊さん、なにげに面白かったのだが、次の見学者が待っていてすぐに消えてしまったのは残念。

この後は自由に見ていいというので、もう一度ドゥカンに戻って立体曼荼羅にどっぷり。
 入口では以前はなかった英語の解説書(350ルピー)と30枚組の絵葉書(250ルピー)を売っていたので、寄付金もかねてお買い上げ。

 
新しい集会堂の近くに戻ってみると若いお坊さんたちが問答をやっていたが
 あまり真剣そうじゃなかったかも。

境内を出るとまわりには家が少しあるだけで
 
学校帰りの女の子の後をついて行くとすぐに集落を抜けてしまう。

向かいの山の中腹に洞窟寺院があると言うので行ってみると、がれきの急斜面で上るのが大変。
 
ゴール手前で上まで上がるのをあきらめてしまったが

ここからはタボの集落が一望。
 タボ・ゴンパの全景に、その奥のヘリパッドまで見える。

下りはさらに怖くて苦労して戻ったが、後で聞いたら脇に階段があったそうな。
他の皆さんと一緒に来ればよかった。

夕食はホテルのレストランで、今夜もダルとカレー。
  
 
昨晩にはかなわないが、今日もおいしくいただきました。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする