Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スピティ再訪 14 チャンドラタール

2017-10-18 22:19:35 | チベット文化圏
7月22日 続き

カザを出て、ロータン・パスへ向かう道を戻る。
 
 
 再びクンザム・ラを越えたら幹線道路から北へ入り
 こんな川のようになった所も越えて4時間。


本日の宿泊地、チャンドラタール手前のキャンプ地、標高4060mに到着したのは午後5時半。

チャンドラタールとは「月の湖」と言う意味だそうだが、以前は許可されていた湖畔のキャンプが景観維持のために禁止され、今はここに集められていると言うことで驚くほど大きなキャンプ村になっている。

その中で我々が宿泊するのはパラソル・キャンプ。
 
中央の丸いテントは食堂、その周りに宿泊テントが並び
 
ベッドルームの奥には水洗トイレと洗面台のバスルームまである。

さて、もう夕方ではあるが、湖までは徒歩で15分ぐらいというので、準備をしてすぐに5人で出発する。
 テントの奥から踏み固めた道をたどるのだが、これが思いのほかの登り道で、平地ならなんでもない坂が標高4000mではむちゃくちゃきつい。
 
テント村を眼下に見下ろす辺りまで来たところですでに息は上がり、普段から山歩きをしている男性陣からは大きく離れてしまった。

15分以上歩いて、小高い所に出るも湖らしきものはまったく見えない。
もう一人の女性はさらに遅れ、無理そうだということでガイドの山本氏は一度引き返していく。
それでもなんとか男性陣の後を追いつつ、途中で出会った帰路のインド人に「あとどのくらい?」と聞いて「君の脚ではあと40分はかかるよ」と言われた時には心が折れて引き返しそうになった。

しかしチャンドラタールは今回の旅のメインイベントの一つ、これを見ずに引き返せようか。
 
と言うことで花で気を紛らわせつつ
 丘を何とか越えると
 
羊でいっぱいの放牧地に出た。

それでもまだ湖は見えないが、羊飼いのおじさんに聞くとここを右に折れた丘のすぐ先だと言うので
 エーデルワイスでいっぱいの原を下ると
 ああ、やっと念願のチャンドラタールの姿が!

 ケルンの積まれた丘に登り 

標高4270mにある青い湖を眼下に見る。左側は丘の陰に隠れているが、その先にも水があって、三日月型をしているので「月の湖」と呼ばれるらしい。

振り返ると背後にも小さな湖がいくつか。
 
 美しい夕景をいつまでも見ていたいが、しかしキャンプからここまでちょうど1時間、山を照らす夕陽もどんどんかげってくる。

そこで湖を拝んだらすぐに引きかえし
 
羊や山羊の間を突っ切って帰路に。

幸いにして下りは楽チン、どんどん早足で進めるが、それでもキャンプまでは40分。
 
午後8時近くに帰り着いた時にはもう明かりがちらほら点いていた。

湖まで15分ぐらいとはとんだガセだったが、山本氏も初めてのこの場所、情報がほとんどないのだからしかたがない。
キャンプから湖まで、実際は3kmほどあったようだ。

夕食は辺りが真っ暗になってから、もう9時近かっただろうか。
 ストーブの周りに集まるお客さんは我々以外はみなインド人。
 
初めににんにくのスープが来て、あとはダルと野菜カレーの質素なメニューだが、温かいだけでもありがたい。

食後は夜になって晴れてきた星空撮影。
 
山本氏のアドバイスもあって、今夜は一番よく撮れると喜んでいたら、キャンプには夜警用に犬を放しているのでテントに戻れと警告が。残念。

テントの夜はさすがに寒くて、重い毛布を重ねて寝た。


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コメント (6)
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