Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スピティ再訪 8 ダンカル・ゴンパ

2017-10-04 19:42:49 | チベット文化圏
7月19日

早朝、ゴンパ内で朝のお勤めをしているのではないかと覗きに出かけてみる。

 大きなチョルテンの周りには野良犬がいっぱいいて、夜はこいつらの縄張りなのであろう。

新しい集会場には誰もおらず、古いお堂のゴンカン(護法堂)ではお坊さんが一人、読経をしていたが、ここは女人禁制なのでその外でしばらく聞いていた。
すると地元の女性が一人、ドゥカンの中に入って行くので物欲しげに見ていると、連れの男性が手招きしてくれたのでありがたく中へ。

ご本尊にお供えをしているらしい夫婦を除いては他に誰もいない早朝のドゥカン、前日の昼間には派手に見えた壁の彫像が薄暗い中ではしっとりと見えて、お堂の中央に立つとまさに立体曼荼羅の中心にいると実感できてゾクゾク。お供えを済ませると扉には鍵が掛けられてしまったから、一緒に中に入らせてもらえたのは本当にラッキーだった。

ホテルに戻って、こじゃれたチベット風のレストランで朝ご飯。
 
ハニーレモン・クレープなんて、これまたこじゃれたメニューもおいしかった。

タボを出て、来た道をさらに南へ下ればキナール地方に入るが、我々はここから引き返して、1時間ほどでダンカル村へ。

緑の段々畑の向こう、崖の上に建つのが目指すダンカル・ゴンパ。
  標高3890m、12世紀に建てられたゲルク派の寺だ。

遠くから見ると近寄りがたい寺に見えるが、実は車道が上まで通じている。
 
横から見ると手前に新しいお堂を増築中なのが見える。

 
その脇を通り、階段を上って古いお堂の中へ。
 
土の階段を上がって大きな部屋に入ると、古いタンカなどが並ぶ部屋。

窓からは下を流れる川や畑が見える。

さらに上に上がると屋上に部屋が並んでいて
 
お坊さんが座っている扉の向こうはダライ・ラマがいらっしゃった時の居室。
 
台所の様なスペースの奥に岩山をくりぬいただけの瞑想部屋があったり、魔除けのヤクのはく製がぶら下がっていたり。
 
部屋の中ではお勉強中らしいお坊さんの姿も見えるが、良く見るとその手元にはスマホが置かれていたりする。

 この屋上の上にはさらに高い塔が見えるが、案内のお坊さんに聞くとこちらはもう使われていないとのこと。
しかし不思議なのは13年前に来た時には古い壁画で覆われた部屋があったのだが、今回はその部屋がどこにもなかったこと。
以前の記録では「てっぺんのお堂」とあるので、この塔の上に上がれたのだろうか。
案内のお坊さんが「そんな部屋は見たこともない」と言うのも不思議で、再見を楽しみにしていたのでがっかりしたし、狐につままれたような気分。


古いお堂を出ると、眼の前には村の家々が見え、谷の向こうに見える大きな黄色い建物は新しいお堂。

 
仏像が並ぶがいささかがらんとした建物は2009年にできた学堂。
 
その隣のこちらが現在の集会堂。

こちらにはさらにゲストハウスがあるので、
 
ここで本日もお昼はトゥクパ。

 テラスからはお向かいのゴンパがよく見え
 
眼下の村では畑仕事中の村人や、子供たちが遊んでいる姿も見えてのんびり。

男性陣はさらにゴンパを上から見下ろすポイントまで山を登って行ったが、自分ともう一人の女性はインド人ガイドと共に一足先に次の目的地へ向かうことにする。

幹線道路から東に入ると周りは荒涼たる岩山に深い谷。

人家の周りにだけわずかに緑が見え
 さらに高い所に見えるデムル村の標高は4300mだ。

車はさらに奥へ入る。


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コメント (2)
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