7月20日
朝、宿の窓から外を眺めていると
はじめ山のてっぺんだけが金色に輝いて、やがて光が村に降りてくる。
ブラブラと散歩をしているうちに、いつの間にかゴンパまで上がってきてしまった。
13年前に比べて外が新品のようにきれいになったことがわかるが、早朝の寺には誰もいない。
昨日、畑で見かけたかわいいお姉ちゃんに会ったり
赤ちゃんをおんぶしたお母さんたちと挨拶したり。
羊や山羊たちの後に付いて宿に戻ると
宿の前は家畜たちの朝の集合場所になっていて
あっちからもこっちからも、飼い主に追われて牛やら羊やらがぞくぞくとやって来る。
これを眺めながら「どこから来た?」というおじいちゃんに「日本だよ」と答えていると、「日本人ですか?」とびっくりしたような声がする。
見るとバックパックを担いだ30代ぐらいの日本人男性、これからデムル村まで歩いて、その後はカザ、ガイドも付けずに一人で旅行しているとのこと。ザンスカールにもまわりたいと言っていたが、無事に行けただろうか。
気負った様子もなく楽しそうだったが、こういう日本人旅行者はスピティでは他にまったく見かけなかった。
宿の朝食は焼きたてのアルー・パラタとチャイ。
これがおいしい。
9時過ぎに出発して村を出ると、前方に家畜渋滞。
先ほど集められていた家畜たちが専門の牧童に連れられて出勤するところに追いついた。
これを追い越し、
九十九折の道を下ってスピティ川沿いの幹線道路に戻り、ちょうど1時間でカザの町へ。
以前と同じホテルにチェックインし、お昼にはまだ早いのでちょっとお茶をしに。
新市街にあるデイゾール・ホテルは欧米人に人気の宿。
山本氏おすすめのシーバックソーン・ジュースが本当に目が覚めるほど酸っぱくておいしくて、これを買いたいと言うとコーラの空きビンに入れてくれる。これもプラムジャムも無添加が自慢、ジュースは500mlで400ルピー、ジャムは300ルピー、干しりんごが150ルピーと安くはないが、本当においしい。
お昼はこれも山本氏がカザ一と太鼓判を押すモモの店へ。
メインストリートからちょっと脇に入った小さな店だが
マトン・モモがジューシーで小龍包みたい。野菜もあり、どちらもスープ付き一皿100ルピー。
食後のコーヒーはこちらのカフェで
チョコレート・ケーキやレモン・ケーキと共に。
さすがカザはスピティ一の「町」だ。
午後はカザの郊外、30分もかからずに行けるキー・ゴンパへ。
村の上にそびえる寺院群、13年前より明らかに建物が増えて、さらに増築中。建築途中のところなど、ちょっとブリューゲルの「バベルの塔」のようにも見えてしまう。
門をくぐり、階段を上がって僧院の中へ。
お坊さんにお茶を一杯いただいてから中を案内していただくが、11世紀創建のこのお寺、スピティ一の規模と格式ながら何度も戦禍や自然災害で破壊されて、現在の建物は19世紀以降のもの。
古い壁画もないので適当に拝見していたところ、「この寺の座主はロツァワ・リンチェンサンポ」との言葉に突然目が覚める。
リンチェンサンポに転生者がいたの!と驚くが、後で調べてみると18世紀になってからチベットのタシルンポ寺のお坊さんが転生者と認定されたそうで、20世紀の初めに17世がキー・ゴンパの座主となり、現在は19世。5歳でリンポチェと認定されてゲシェとなるまで勉強されたものの、今は還俗して子供もいるとのこと。
還俗しても座主は変わらず、この地域ではとても尊敬されている、と案内のお坊さん。
チベット仏教はこういう所が面白い。
300名ほども僧侶がいるというキー・ゴンパ。
境内には子供もいっぱいいて、まるで学校のようだ。
キー・ゴンパ見学の後は道をさらに先へ進んで、標高4200mのキッバル村へ。
この村、以前は「世界最高所の村」なる看板を掲げていたが、隣村の方が明らかに高い所にあって、さすがにその看板はおろした様子。
しかし村内には新しいゲストハウスやカフェなどできて、欧米人観光客も随分来ているようだ。
キッバル村のはずれまで行くと、川を挟んだ向こうの山の斜面にチラムという隣の村が見える。
その川に現在は新しい橋を建設中なのだが
これが結構な高さにかかっていて
まだ工事途中でもどんどん人が通ってしまうのがインド。
我々も途中まで行って下を覗きこんだが、頭がクラクラしてしまうような深い谷。
ここを山本氏はロープから下がるカゴに乗って渡ったことがあるんだそうな。どひゃ~。
ここからカザに引き返して、今夜もLEDライトのまぶしいホテルで一泊。
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朝、宿の窓から外を眺めていると
はじめ山のてっぺんだけが金色に輝いて、やがて光が村に降りてくる。
ブラブラと散歩をしているうちに、いつの間にかゴンパまで上がってきてしまった。
13年前に比べて外が新品のようにきれいになったことがわかるが、早朝の寺には誰もいない。
昨日、畑で見かけたかわいいお姉ちゃんに会ったり
赤ちゃんをおんぶしたお母さんたちと挨拶したり。
羊や山羊たちの後に付いて宿に戻ると
宿の前は家畜たちの朝の集合場所になっていて
あっちからもこっちからも、飼い主に追われて牛やら羊やらがぞくぞくとやって来る。
これを眺めながら「どこから来た?」というおじいちゃんに「日本だよ」と答えていると、「日本人ですか?」とびっくりしたような声がする。
見るとバックパックを担いだ30代ぐらいの日本人男性、これからデムル村まで歩いて、その後はカザ、ガイドも付けずに一人で旅行しているとのこと。ザンスカールにもまわりたいと言っていたが、無事に行けただろうか。
気負った様子もなく楽しそうだったが、こういう日本人旅行者はスピティでは他にまったく見かけなかった。
宿の朝食は焼きたてのアルー・パラタとチャイ。
これがおいしい。
9時過ぎに出発して村を出ると、前方に家畜渋滞。
先ほど集められていた家畜たちが専門の牧童に連れられて出勤するところに追いついた。
これを追い越し、
九十九折の道を下ってスピティ川沿いの幹線道路に戻り、ちょうど1時間でカザの町へ。
以前と同じホテルにチェックインし、お昼にはまだ早いのでちょっとお茶をしに。
新市街にあるデイゾール・ホテルは欧米人に人気の宿。
山本氏おすすめのシーバックソーン・ジュースが本当に目が覚めるほど酸っぱくておいしくて、これを買いたいと言うとコーラの空きビンに入れてくれる。これもプラムジャムも無添加が自慢、ジュースは500mlで400ルピー、ジャムは300ルピー、干しりんごが150ルピーと安くはないが、本当においしい。
お昼はこれも山本氏がカザ一と太鼓判を押すモモの店へ。
メインストリートからちょっと脇に入った小さな店だが
マトン・モモがジューシーで小龍包みたい。野菜もあり、どちらもスープ付き一皿100ルピー。
食後のコーヒーはこちらのカフェで
チョコレート・ケーキやレモン・ケーキと共に。
さすがカザはスピティ一の「町」だ。
午後はカザの郊外、30分もかからずに行けるキー・ゴンパへ。
村の上にそびえる寺院群、13年前より明らかに建物が増えて、さらに増築中。建築途中のところなど、ちょっとブリューゲルの「バベルの塔」のようにも見えてしまう。
門をくぐり、階段を上がって僧院の中へ。
お坊さんにお茶を一杯いただいてから中を案内していただくが、11世紀創建のこのお寺、スピティ一の規模と格式ながら何度も戦禍や自然災害で破壊されて、現在の建物は19世紀以降のもの。
古い壁画もないので適当に拝見していたところ、「この寺の座主はロツァワ・リンチェンサンポ」との言葉に突然目が覚める。
リンチェンサンポに転生者がいたの!と驚くが、後で調べてみると18世紀になってからチベットのタシルンポ寺のお坊さんが転生者と認定されたそうで、20世紀の初めに17世がキー・ゴンパの座主となり、現在は19世。5歳でリンポチェと認定されてゲシェとなるまで勉強されたものの、今は還俗して子供もいるとのこと。
還俗しても座主は変わらず、この地域ではとても尊敬されている、と案内のお坊さん。
チベット仏教はこういう所が面白い。
300名ほども僧侶がいるというキー・ゴンパ。
境内には子供もいっぱいいて、まるで学校のようだ。
キー・ゴンパ見学の後は道をさらに先へ進んで、標高4200mのキッバル村へ。
この村、以前は「世界最高所の村」なる看板を掲げていたが、隣村の方が明らかに高い所にあって、さすがにその看板はおろした様子。
しかし村内には新しいゲストハウスやカフェなどできて、欧米人観光客も随分来ているようだ。
キッバル村のはずれまで行くと、川を挟んだ向こうの山の斜面にチラムという隣の村が見える。
その川に現在は新しい橋を建設中なのだが
これが結構な高さにかかっていて
まだ工事途中でもどんどん人が通ってしまうのがインド。
我々も途中まで行って下を覗きこんだが、頭がクラクラしてしまうような深い谷。
ここを山本氏はロープから下がるカゴに乗って渡ったことがあるんだそうな。どひゃ~。
ここからカザに引き返して、今夜もLEDライトのまぶしいホテルで一泊。
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