Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

北東アフリカの旅 3 大地溝帯とアッサル湖

2019-03-11 21:26:08 | アフリカ
2月10日

ホテルのごくありきたりな朝食。
 ではあるけれど、元フランス領はどこでもパンとコーヒーがおいしいのがありがたい。

ジブチ・シティを離れる前に、この国のほとんど唯一の「産業」である港を見学。

海に面したこのエリアをフランスに取られ、さらに独立されてしまったためにエチオピアには港がない。
そのため船で運ばれる物資はすべてこの港を経由しなければならず、おかげで一人当たりのGDP統計ではジブチがエチオピアを上回っているのだとか。

しかし港にそびえるほぼ唯一の高層ビルや、周りの工事現場でも見えるのは漢字ばかり。
 
町を出る時に見えたジブチとアジスアベバを繋ぐ新しい鉄道も中国製だと言うし、郊外に建設中のフリートレードゾーンの施設に至ってはジブチの国旗と並んで堂々と赤い旗がはためき、この国は大丈夫なのかといささか心配になってしまう。
 貿易関係の施設に比べて道路脇には掘立小屋のような住居が見えるし、首都の中心でさえみすぼらしい状態だったのだから。
  
店の壁に描かれた絵はかわいいけど。

 町を出るとまっすぐな舗装路はひたすら乾燥地帯を行く。

道路脇にはあちらこちらにポリタンクが置かれていて、そんな集落の一つで小休止。
 
これは井戸のない村に定期的に給水しているのだそうで、JICAの活動の一つなのだそう。

この少し先でまた停まったのはアフリカ大地溝帯の最深部を見るため。

ジブチからタンザニアまで走るこの谷はプレート境界で、何十万年か後にはアフリカ大陸がここでぱっくり割れてしまうのだとか。
  
ここでは谷の深さが350mあるそうだが、当然柵などはなくて、谷底をのぞき込むとスリル満点。

ここにどれだけ観光客が来るのか、駐車場には土産物売りがいて
 
軽石を削ったラクダが最近はトラックやヘリに進化しているらしい。


タジュラ湾の一番奥で海を遠望したら車は少し内陸に向かい、
 丘の上からどんどん降りていくと前方にきれいな湖が見えてくる。

これがアフリカ大陸最低標高にあるアッサル湖。
 
 自分の高度計ではー125m、公式にはー155m。
塩分濃度が34.8%もあるという塩湖なので、白いのは砂ではなくすべて塩だ。

 
日陰もないところなので、車の陰に入ってチキンサンドのお弁当でお昼。

するとどこからかやって来る塩売りのおじさん。
 
売っているのはパールソルトという丸い塩の塊。これは浅い湖水の中で塩の塊が転がって自然に丸くなるのだそうで、大きいのも小さいのも一袋2ドル。

昼食後はまたタジュラ湾方面へ戻るが、この辺りはいつも風が強いらしく
 こんな形になった木がいっぱい。

こんな厳しい生活環境にも遊牧民のアファール族がいて
 
ひしゃげたお椀を伏せたような形に木の枝を組み、ヤシの繊維を織った布をかぶせたテントに住んでいる。

海岸沿いに出ると家の数も増えて
 
今日の宿も近い。 


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コメント (10)
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