エチオピアの温泉に触発されたわけではないけれど、今度は友人と国内の温泉へ。
いつも大人の休日俱楽部パスを使うとせこく元を取ろうと遠出をしてしまうが、今回はパス利用ではないので近場の栃木県は塩原温泉へ。
那須や日光にはもちろん行ったことがあるが、塩原は近いわりに今まで行ったことがなかったりする。
3月22日
東京駅から新幹線の各駅停車「やまびこ」号で那須塩原まで。
たった1時間10分で着いてしまうので駅弁を食べるのも忙しい。
駅弁「祭」で買ったこの具だくさんの海苔巻き、ご飯がみっちりで思ったよりボリューミー。
那須塩原の駅からはJRバスに乗って
塩原温泉バスターミナルまでまた1時間10分。
在来線の西那須野まで市街をぐるぐる回るので時間がかかる。
バスターミナルからは宿の迎えの車で15分ほど。
ふもとの塩原温泉からは500m上がり、標高1000mの奥塩原新湯へ。
もみじライン入り口の手前に宿が5軒あるだけの小さな温泉街に人影はないが
今夜お世話になる「渓雲閣」さんのお部屋は埋まっている様子。
青森の「山のホテル」に続いてこのお宿にもタヌキがいっぱい。
こんなタヌキ大明神までいらっしゃるが、案内をしてくださった宿のご主人によれば「このあたり、狸も鹿も熊も出ます」なのだそうだ。
今回「レディース・プラン」なるものをお願いしたら
色浴衣が選べて、キティちゃんの付いた温泉ミストまでいただいた。
お部屋は10畳で明るく
入り口の両脇にトイレ・洗面台と流し、畳間の手前にテーブル・スペースのあるちょっと変わった造り。
部屋の中にもタヌキがいっぱい。
お着き菓子の温泉まんぢうをいただいたら、浴衣に着替える前にちょっと玄関の外へ。
宿の前には煙が上がっていて硫黄のにおいがプンプン、ここに源泉があるとのこと。
その手前には共同浴場の「寺の湯」があるが、こちらは混浴なのでちょっと遠慮して、もう一つの「むじなの湯」に行こうと思ったら
温泉設備の故障でお湯がぬるく、入れないとは残念。 こちらの浴場は部屋の窓からも見え、宿の浴衣を着ていけば無料とのことだったのに。
気を取り直して、それでは宿のお風呂へ。
まずはフロントのすぐ近くにある大浴場。
明るくてきれいな浴室の浴槽は10人以上は入れそうな大きさ。
硫黄の香りの強いお湯は白濁だが、真っ白というよりは細かい湯花がたくさん見える。
かけ流しというお湯は40℃の適温に保たれて、やっぱり硫黄泉は温泉らしくていいね。
ロビーで冷たいお茶をいただいて一息入れたら
次は階段を2階降りた下にある貸切風呂へ。と言ってもこちらは我々の部屋のすぐそば。
空いていれば予約などなくても入れるこちら 正面が開けて、これはいい!
外気に冷やされて38℃のお湯も長湯にぴったりで、友人と二人でまったり。
食事は久しぶりのお部屋出しで
イワナがカルパッチョになっていたり、揚げ物が揚げ出し大根だったり、一工夫あって味も良く デザートのプリンまで大満足。
これも部屋出しの朝食も手をかけられたものが多くて、こちらも満足度高し。
浴室には化粧品類も充実していたし、どうもこの宿は女将さんが非常に頑張っている様子。
男性陣は柔らかい接客で気持ちよく、エレベーターがないので年寄りには向かないだろうが、いい宿だった。