Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

北東アフリカの旅 9 ダナキル砂漠

2019-03-21 18:21:40 | アフリカ
2月14日

風と波の音で騒がしかったテントでの一夜、夜明け前の午前5時ごろになったら周りが一段とにぎやかになった。

それというのも塩田の労働者たちが仕事前に一風呂浴びに来るからで、これは予想していなかったのでいささかびびったが、アファール族の男たちは礼儀正しくてツーリストのテントにちょっかいを出すことなどなく、キャンプ場の治安で問題なのはむしろ外国人なのだ、とは添乗員の弁。

現地人に交じって朝風呂をいただき、
 6時半ごろ、湖から日が昇るのを眺める。この時点で気温は27℃。

明るくなると子供連れが温泉にやってくるが
  
こちらの子供は目がクリクリとして本当にかわいい。

今日も出発はゆっくりということで、朝食後、添乗員に引き連れられて湖の周りを囲む塩田の見学へ。
  
塩湖の水をくみ上げて徐々に天日で塩にするおなじみの工程。
 
土混じりの塩だけれど、ちょっと失敬してきた。

10時にアフデラ湖畔を出発して北西に向かうが、しばらくは舗装道路が続く。
 
道路脇には石を積み上げたものがあるが、これはアファール族のお墓なのだそう。

やがて舗装道路をはずれていよいよダナキル砂漠に入って行くが、
 
この中をまっすぐ突っ切る道路を中国企業が工事中。この道、なんとこれから向かうエルタ・アレ火山へ行くための観光道路とのことで、いやはや、びっくり。

 
車は土漠から完全な砂漠に入り、風が吹くと周りが何も見えなくなるような砂嵐。
途中4台のうちの2台とはぐれるが、今日から乗ってきたアファール族ガイドがしっかり見つけてくれたとのこと。
 
さらにこの何の目印もなさそうな砂漠の中をナビして村に到着。

クルスワッド村というこちらの、小屋の中で本日の昼食休憩となったが
 
掘っ立て小屋のようでも中に入ればちゃんと風をよけられることに感心。

 
キャンプから持参したランチのメニューはマカロニと野菜炒め。
 
本日から同行してくれるアファール族のお巡りさんも一緒。
このエリアはエリトリアと隣接していて、ツーリストが誘拐されたり殺されたりしたこともあるのでツアーには同行必須なのだが、銃を持っていても緊張感はゼロ。

村を出てしばらく行くと遠くに低い山が見えてきて、これが目指すエルタ・アレ火山。
 
しかしここからの道がすごい悪路で、久しぶりに上下左右にゆすぶられた。

この道に耐えること1時間、14時にエルタ・アレの麓のベースキャンプに到着。
 
すでに車がたくさん来ているここには石を積み上げ、草ぶきの屋根を乗せたシェルターがたくさん作られている。
 中にはゴザが敷かれているが、この中にいても38℃もあって暑い!

と言うことで小屋の裏の日陰に座って外を眺めていると、エルタ・アレの山頂からは煙が上がっているのが見え
 
夕方になるにつれてラクダたちに荷物が載せられて出発の準備が始まる。
このシェルターの周りにはラクダ使いがたくさんいて、火山に上る観光客やその荷物を運ぶ仕事をしているのだ。

日暮れ近くなると車の数はますます増えて、何十台あるのかすごいことになった。
 
その隙間で、どのグループも夕食が始まる。
 
今夜もシェフが作ってくれた豆スープとお肉、野菜などなど。

その後、夜8時ごろから現地旅行社の混載ツアーや、日本のE社の若い女性だらけのツアーなども山登りに出発して行ったが
 我々はこの簡易ベッドを外に並べて、野天で就寝。
この夜は風もなく、外は暑くもなくて意外に快適に寝られた。


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コメント (5)
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