Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

19年秋の関西 3 長谷寺・聖林寺・安倍文殊院

2019-11-03 17:26:53 | 国内旅行

関西2日目は京都から奈良へ移動。
先日、東京国立博物館に「三国志」展を見に行った時、同時開催されていた「奈良大和四寺のみほとけ展」を見て現地に足を運びたいと思ったのだ。

 
まずは近鉄・長谷寺駅で昨晩のグルメお嬢と落ち合い、15分ほど歩いて長谷寺の門前へ。

 
仁王門から本堂まで、屋根のかかった石段は399段あるそうで、以前両親を連れてここに来た時には母親は途中で脱落して上まで行けなかった。お寺回りも自由に動ける今のうち。

 
本堂に着くとちょうどお勤めの最中、さらにこの時期だけ追加料金を払えばご本尊の足に触れられると言う特別キャンペーン中で、こちらのお寺はなかなか商売がお上手。
 
しかし外からも10mある大きな十一面観音は十分に拝めたので、おみ足に触るのは遠慮しておいた。
※以下仏像はすべて撮影禁止なのでネットから写真を拝借しています。


紅葉にはまだちょっと早いけれど、正面の舞台からの景色が気持ちよくて、ここまで上がってきた甲斐があるというもの。

階段を降りたらちょっと早めだけれど参道の一軒で、ここに来たら三輪そうめんでしょう、とお昼ご飯。
 
しかしこの参道のお店、どこも日曜日と言うのになんだか閑散として、桜と紅葉の時期以外はこんなものなんだろうか。

昼食を終えたらお店の人にタクシーを呼んでもらって、次は聖林寺へ。
 
収穫を終えた田んぼや柿の木がたくさん見えるのどかな景色の中を15分ほどで高台にあるお寺に到着。


門前から三輪山と大和盆地が見下ろせて、ここも素晴らしい景色。

山門をくぐるとすぐに本堂があって
 こちらのご本尊は頭の大きなお地蔵さま。
しかし申し訳ないが目当てはこちらではなく
 
本堂からスリッパを履いて出た先にあるこのコンクリート造りの倉庫のようなお堂。
 こちらにいらっしゃるのが天平時代に作られた国宝の十一面観音菩薩。
均整の取れたお姿で、特に右手の指先がなんとも優雅。
他に参拝者もなくゆっくり拝観できたが、昭和30年代に作られたと言うお堂はなんとも味気なく、観音様もガラスの向こう。国宝を守るためではあろうが、もうちょっといいお住まいが用意できないものか、と本堂に戻ると寄付金募集中だった。

ここから次の目的地、安倍文殊院までは2キロほどなので歩いて行くことにする。
 水が流れていたりとても気持ちのいい道。
 
格子のきれいな家などもそこここにあって、暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい散歩コース。

安倍文殊院へは30分で到着。
 
拝観券を買っていると若いお坊さんが「これから説明しますからすぐ入って」とせかせる。
こちらのお寺ではある程度参拝者が集まると説明をしてくださるようだが、立て板に水の見事な語り口、別のお坊さんはまるで噺家のような口調で感心してしまった。

と、その説明を聞きながら拝見するのは渡海文殊群像。
 
 
快慶作の文殊菩薩がとにかく美しくて、お堂に入ったとたんに息をのむ。
善財童子はトーハクの「日本国宝展」でもお目にかかったが、大きな獅子から逃げているような姿もかわいい。

こちらの拝観券にはお茶が含まれていて
 別室でお薄と落雁をいただく。
お菓子には五芒星が刻まれていて、それと言うのもこのお寺が安倍倉梯麻呂によって創建された安倍一族の氏寺であり、安倍仲麻呂、安倍晴明が一族のスターだから。

 この二人のスターは池の中に建つ金閣浮御堂にその像が収められていて、
 
このお堂の周りを「あんな災難、こんな災難にあいませんように」と唱え、1回りごとに魔除おさめ札をおさめながら7回回る。
お寺さんも色々考えるなあ。

最後は駐車場脇の売店で「亀パン」なるものを買って
 
桜井駅まで15分ほど歩いたらお寺巡り終了。

広々として古いお宝仏像がいっぱいの奈良がやっぱり好きだ。

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コメント (8)
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