9月18日
夜中に到着したティラナでのホテルは市中心部にあるKotoni Hotel。
大通りからは奥まった所にある家族経営らしい小さなホテルで、昨晩は到着早々、すぐにぐっすり眠り込んでしまった。
アルバニアのホテルはどこも宿泊費に朝食が含まれている。
フロントの脇にある小さな朝食場所にはチーズの入ったパイの類が何種類もあり
甘いケーキ類がふんだんにあるのはイタリアの影響だろうか。
しっかり朝食をいただいたら、2日がかりでやっと到着したティラナの散策開始。
大通りに出るとこの周辺は官庁街らしく、道も立派。
歩いてすぐの所にあるのが通称「ティラナ・ピラミッド」。
1960年代から1985年の死去まで独裁を敷き、アルバニアを鎖国してしまったエンヴェル・ホッジャ廟として建築家の娘が設計したもの。国が解放されてからしばらくは廃墟になっていたらしいが、今は観光名所になっていて
外の階段を上がることができるのでもちろん上る。なかなかハードな上りだが、てっぺんに上がれば
市内中心部が一望。
近くに山が連なっているのもよくわかる。
足元には土産物屋やカフェになっているカラフルな建物が散らばり、外のアパートなども面白い外装。
周りにはクレーンがいくつも見えて、どうやらティラナは現在建設ラッシュのようだが、奇抜なデザインのビルがあちこちに見える。
ピラミッドを降りるとすぐ近くを細い川が流れている。
ラナ川は市中心部を横断するが、はっきり言って汚いドブ川。
これを渡ったすぐの所にカトリック教会があったので入ってみる。
アルバニアはホッジャの時代、無宗教国家と称してすべての宗教施設を破壊したり封鎖したりしてしまった。
このShen Pali (St. Paul) Cathedralは解放後の2002年に完成した新しい聖堂なので内部もとてもモダン。
礎石をアルバニアを訪問したヨハネ・パウロ二世が置いたということでステンドグラスにも姿が見えるが
こちらのスターはマザー・テレサ。現在の北マケドニア生まれだが、アルバニア系だったということでこの国でも人気があるらしい。
この教会のすぐ脇にはティラナ城の跡があるが残っているのは石壁の一部だけ。
トプタニ家という有力貴族がこの一帯を支配していたらしいが、中は現在はショップやおしゃれなバーになっている。
城跡を出るとすぐ脇に大きなモスクが見えた。
こちらも新しそうだが中には入れず。
聞くと現在のアルバニアは7割がイスラム教徒、残りがアルバニア正教とカトリックとのこと。ただし無宗教時代の影響か、ムスリムでも縛りはかなりゆるそうだ。
この辺りで現地通貨を入手しておこう、と近くで見つけた両替所へ。
たまたま入ったこちらのレートがとても良くて1€が110レク近くになったが、他を見ると102レク程度。
街中ではどこでもユーロがそのまま使えて、その場合は100レク=1€で計算するので簡単。
コインもそのまま使えるが、100レクのコインは1€コインにそっくり。
このお金を持って城壁の向かいに立つトプタニと名付けられたショッピングモールへ。
平日の午前なのでお客は少ないが、ブランドショップなども入った高級モール。
最上階はレストラン街になっていて、窓からは新しいビルの間に古いお屋敷も見える。すでに廃墟になっているようだが、立派なお屋敷が壊されてしまうとしたらもったいない。
レストランの中におなじみKFCとバーガーキングがあったので値段を確認してみた。
するとKFCのバーガーが510レク、ワッパーが550レク。現在は1€が約160円なので、これで計算するとそれぞれ800円以上で日本よりずっと高い。今は円安なのでこうなるが、コロナ前は1レクが1円ちょっとだったとか。それでも日本の方が安いのだからやはり日本の物価が安すぎるのかも。
地下にはスーパーもあるので下見をしてみると、ここは日本で言えば紀伊国屋のような高級店、輸入品ばかりでなんでもお高い。
そんな中に日本食材が結構豊富に並んでいるのにはびっくり。
ホテルの近くには食べ放題の寿司屋もあったが、これはこちらとしてはかなりの高級店のよう。
モールの前、城壁沿いは歩行者天国になっていてレストランが並ぶ。
ここでも屋外の席が人気のようで、気温は25℃前後、湿度も低いので日陰が実に気持ちいい。
バスを改造した土産物屋などもある中、屋台で焼き栗ならぬ焼きくるみを発見。
おいしかった。
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