9月21日 続き
なんとか宿の部屋に入れたのが11時、一息入れた11時半には出発して今回どうしても行きたかったブルーアイという池を目指す。
のどかな村でのんびりしたいところだが、成り行きで1泊しかできなくなってしまったのでしかたがない。
宿の親父さんに聞くとあまり英語が得意でないのか、「あっちの方向へ行け、片道8km、往復3時間ぐらい」とかなりアバウトな案内、適当に行くと同じところへ行くのだろう若い子たちがぽつり、ぽつりと見えるので付いて行く。
何の案内表示もなくて最初こそわかりずらかったが、あとは一本道。
途中に家も一軒あるぐらい、かなりスリリングな橋を渡ったりもしたが、アップダウンはあまりなく、木陰に入ったり日なたに出たり。
秋なのであまり花は見えないが、途中ところどころで小さなシクラメンのような群落も見えた。
谷底を川が流れていて、これがきれいなブルー。川原で水遊びをしている子たちもいる。
気温は20℃ほどだが、日差しが強いので水に入りたくなるのもよくわかる。
出発して1時間半でカフェがあったので、ここでランチ。
あまり食べたいものもなくてフライドポテトを頼んだが、これはいまいち。
ここを出て川を渡るとNderlysajという村に入る。ここまでで6km。
実はテス村からここまでは自動車道が通っていて、車で来ることもできる。
しかし大きな駐車場から先2km強は誰でも歩かなければならい。
道はすぐ上りになって、下を見ると駐車場脇でも水がグリーンでとてもきれい。
しかしこの先は岩がゴロゴロしてずっと上り。狭い道に人はいっぱいで、ここまでよりずっときつい。
やがて飲み物を売る店が一軒現れて、ここからやっと下り。「Welcome to Blue Eye」の看板が見えて少し行くと
小さな橋の下をブルーというよりエメラルドグリーンの川が流れていて、これはきれい!
橋の下は少し深くなっているらしく、ここから飛び降りて泳いでいる子もいる。
しかし水辺に降りて手を入れてみるとすごく冷たくて、10秒も入れていられない。水温は10℃以下だろう、飛び込んだ子たちもすぐに上がってくる。
ここまで駐車場から1時間、きれいな水辺で30分ほど遊んで引き返したが、テスを離れてからとんでもないことを発見してしまった。
看板があり、橋から飛び込む子たちがいたのでてっきりここがブルーアイだと思い込んでいたのだが、実はここからさらに先に小さな滝のある池があって、そここそがブルーアイだったのだ。
同行の友人はまだ先に行く人たちに気が付いたが、何もなさそうだと思って引き返したとのこと。
ここを再訪することはなさそうだし、もったいないことをしたと悔やまれる。
が、この時はそんなこととはつゆしらず、まだ続々とやって来る人たちとすれ違いながら来た道を戻る。
駐車場に降りる手前に広い岩場があって、行きには寄らなかったので行ってみると
岩の間を水が流れて、滝になって落ちている。なかなかの迫力でここも面白い。
帰りは45分で戻って来たが、さすがに上り下りで疲れてしまった。
すると駐車場にはテス村行きの乗り合いタクシーが待っていて、一人5ユーロというのでこれで帰ることにする。
乗客がいっぱいになるまで30分ほど待ったが
狭くてもきれいな舗装道路を走って、15分で朝着いた駐車場に到着。
周りの山には夕陽があたり、影がどんどん伸びている。
ここから宿までの途中にはコンビニのような店が一軒だけ、そして村のシンボルのような小さな教会があるが
道筋を一本間違えたせいもあって30分もかかってしまい、帰り着いたのは17時。
村にはレストランもなさそうなので夕食付きをお願いしておいたところ、食事は母屋とも言うべき予約を受けた宿で19時から。
メニューはピラフにサラダ、夏野菜の炒め物にメインはあまり肉の付いていないフライドチキン。我々でも物足りないと思うほど料理が少なくて、チーズとフライドポテトでおなかを満たした感じ。村の食事にはちょっと期待していたので、これにはがっかり。売れ残りには理由があるということか。
同じテーブルに着いたのは若いドイツ人カップル2組。片方はキャンピングカーで来ていて、もう片方の学生のような二人はヴァルボナ村から一山越えるトレッキングをしてきたとのこと。
みんな口を揃えて「まだあまり観光化されていないと聞いて、ラストチャンスと思って来たのに、予想と違った」と我々と同じような感想。ドイツ人でさえそうなのか。
食事を終えて外に出ると真っ暗、寒かった。
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