Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アルバニア周遊 6 クルヤ

2024-10-20 13:40:11 | ヨーロッパ

9月19日

朝食の後、チェックアウトをしてスーツケースをフロントの愛想のいいお姉さんに預ける。
他で3泊した後、またここに戻ってくるからだ。

9時に予定していた通り、迎えの車が来る。
ドライバーはエグロンさんという40代のおじさん。旅行会社には英語ドライバーをお願いしていたが、来てくれたのは運転できるプロのガイドさん。英語とイタリア語、国境近くに住んでいるのでギリシャ語もある程度できるらしい。

今日まず向かうのはティラナから南東30kmの所にあるクルヤ。空港からさほど離れていないのだが、道が妙なルーティングになっていて1時間半もかかった。
 正面の山の中腹に見えるのがクルヤの町。

その山に上がる手前にはフシェ・クルヤというごく普通の町があるのだが、なぜかここにはジョージ・W・ブッシュと名付けられたカフェがある。
 他にも同じ名前のパン屋が2軒もあって、町のどこかには銅像まであるとか。
なんでも2007年にブッシュがアルバニアに来た時、なぜかこの何もない小さな町にやって来た。以来この町の名誉市民(笑)になったのだそうだが、「なんでこんな所に来たのか、誰にも分らない」のだそうだ。

 その先から山を上がって行くと新しいアパートなどの建つ新市街があって、その向こうに見えるのが旧市街とクルヤ城。
 
旧市街のはずれの駐車場からまずはお城に上がって行く。

クルヤ城は5,6世紀からこの地に存在していたという古いお城。ただし現在のこの立派な建物は新しく
  1980年代にスカンデルベク博物館として作られたもの。設計者はティラナのピラミッドと同じ、ホッジャの娘だそうな。

 中に入るとまずはギリシャ、ローマ時代の展示が少しあって、バルカン半島のこの辺りに住んでいたイリリア人という名前を初めて知る。ローマ帝国時代には吸収されてしまった民族だそうだが、ローマ字は使いながら周りのどの言語とも違うというアルバニア語はイリリア語由来ではないかとされているらしい。

しかしこの博物館の主役は名前の通りスカンデルベク。
 
1443年にオスマントルコの軍人だったスカンデルベクが故郷を侵略しようとしたトルコ帝国に反旗を翻し、この城を中心に40数年間独立を保ったことが大きな壁画になっている。
 
中央にあるのはスカンデルベクの山羊の頭のカブトのレプリカ。上階には15世紀ごろの部屋を再現した展示もあるが、実際の遺物などはないので壁にずらりと様々な肖像画が並んでいるだけ。

ということでこの城の最大の見ものはテラスからの景色。

あいにくの曇り空ではあるけれど
 
左手の遠くにはティラナが見え、右手の新市街の向こうにはわずかだがアドリア海も見える。

城から下りたら旧市街にあるバザールをひやかす。
  
 
  
古い石畳の両側にトルコ時代からの軒の低い建物が並び、国旗柄のTシャツやら民芸品やらの土産物が並ぶ。
 
中の地味な一軒でフェルトのスリッパを売っていたので、この冬用に一足お買い上げ、20€。
店のおばちゃんに写真を撮らせて、と言ったら恥ずかしがってこの表情。
観光地の土産物屋でもアルバニア人は押しつけがましくなくていい感じだ。

見学1時間半で次へ移動する。


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コメント
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