田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

かんじきクエスト in さとらんど

2025-02-21 19:58:19 | スノーシュートレック & スノーハイク
 “クエスト”…、すなわち「探索」。いわば雪上での宝探しという意味らしい。「これは面白そう!」と勇躍遠路東区のはずれに位置する「さとらんど」まで出かけたのですが…。

    

 昨日(2月20日)、特に予定もなかったことからウェブ上で「北海道新聞 イベント情報」というページをググったら「かんじきクエスト in さとらんど」というイベントがヒットしました。そこの説明では「札幌市が管理する『さっぽろ圏スマートアプリ』を利用し、スノーシューを履いて10ヵ所のチェックポイントを探します。全て制覇した先着420人に景品を進呈」とありました。
 「おゝ、これはあの広いさとらんど内のフィールドを使ってスノーシューを楽しめる上に、宝探し的要素もあって面白そう!」考え、私にでも挑戦的な価値ありそう!と判断してさとらんどまで行ってみることにしました。

 昨日は前夜に降った雪がかなり積もったうえ、朝は ピーカンに晴れ上がり絶好のコンディションです。
 地下鉄とバスを乗り継ぎ、午前11時近く、さとらんどのセンターハウスである「さとらんどセンター」に着きました。広いさとらんど内は冬季間とあって、わずかに保育園児(?)たちが雪と戯れていた以外に人影はなく閑散としていました。

    
    ※ さとらんどセンターの建物外観です。 

 今回私はスノーシューは持参しませんでした。というのもレンタルのスノーシューが300円で借りられると知って、地下鉄やバスを乗り継ぐのであの大きなスノーシューを持ち歩くことに抵抗があったからです。
 センターハウスで手続きをして、アプリをスマホに取り入れ、スノーシューを借り、マップを渡されました。マップを見て、私は「ええっ?」と思いました。そこには箱庭のような狭いところにチェックポイントの箇所が図示されていたのです。(冒頭に提示したリーフレットの写しを参照ください)

    
    ※ 私がレンタルしたスノーシューとストックです。

 思惑とは大違い…。う~ん。しばし考えましたが、よく考えてみるとこれが正解!私が考え違いをしていることを悟りました。
 「さとらんど」は、本来家族連れや子どもさんたちが楽しむ場所として設置されたものです。(と同時に家庭菜園を楽しんだり、農業を理解するための教育的施設です)本格的な探検的要素などとは無縁の施設だったことを私は失念していたのです。

    
    ※ さとらんど内の一風景です。クエストコース内ではありません。

 マップには所要時間20~30分とありました。ちょっとがっかりもしましたが、乗り掛かった舟です。一応体験してみることにしました。
 フィールドの広さは町中の児童公園ほどの広さです。チェックポイントの看板を写真に撮ると、もう次の看板が目に入るのです。しかも、先行者のスノーシューの跡が残り、探検的要素などもまったくないに等しい状態でした。(ただし、途中からなぜかスノーシューの跡が消えていました)
 チェックポイントの看板には、「さとらんど」についての説明、札幌の特色ある野菜(札幌黄、札幌大球)などの説明がなされ、「さとらんど」に対する理解を促す内容となっていました。(さすが教育的施設です)
 全てを巡るのに15分もかかりませんでした。ただし、前日の大雪が降ったことでフィールドの条件は良く、それなりにスノーシューを楽しむことができました。

    
    ※ クエストコース内のチェックポイントにはこうした看板が立てられ、さとらんどのことについての説明がされていました。

 スノーシューのレンタル時間は1時間と言われていたので、少しだけ「さとらんど」内を自由に歩かせてもらいました。こちらは誰も歩いていないバージンスノーの中を気持ち良く歩かせてもらいました。

    
    ※ コースの外、バージンスノーの中を気持ち良く歩き、スノーシューの跡が残りました。

 過去に本格的にスノーシューに取り組んだ経験のある私としては、なんともママゴト的なスノーシューではありましたが、今の私にはこれくらいが適しているのかな?????


雪山散歩 in 旭山記念公園

2025-02-18 17:00:07 | スノーシュートレック & スノーハイク
 もしかして暖冬のせいで春の兆しを感じられるかも?と旭山記念公園へ出かけてみたが、さすがに時期尚早だった…。そして昨日のそれは “雪山散歩” というよりは、実態は “雪道散歩” なのだった…。


 昨日(2月17日)は、特に予定もなかったことから、「そうだ!たまにはアウトドアへ!」と思い立ち、最も近場の旭山記念公園に向かいました。
 私にとって今冬は、これまでとはまったく違った冬の生活をしています。というのも、昨秋自家用車を手放してしまったからです。
 これまでは冬になると、スノーシューを駆って野山を散策したり、スキーに興じたりしていたのですが、それらはみな自家用車があったからこそ楽しめたものでした。
 やはりアウトドアを楽しむためには車があってこそ、と実感しています。

 そうした昨年までの冬の生活を懐かしんでアウトドアを楽しもうと思い立ったのです。
 しかし、前述したようにアウトドアを楽しむための移動の手段を失ってしまった私にとって、自宅から最も近場と考えられるのが「旭山記念公園」でした。
 「旭山記念公園」までは、地下鉄とバスを乗り継げば、公園入口まで達することができますが、私は自宅から徒歩で往復することにしました。
 自家用車を手放した影響でしょうか?はたまた年齢を感じざるを得なくなったからでしょうか?最近は “歩く” ことに拘っている私です。昨年一年間の一日平均の歩数が一万歩を僅かに上回り、今年に入ってからも現在のところ一日平均一万歩をキープしています。
 
 旭山記念公園はこれまで何度も訪れたことがあり、スノーシューなどは必要のない、雪が固められた散歩道が整備されているので、日常に使用している冬靴で向かいました。
 我が家から旭山記念公園の入口までは約5Kmといったところでしょうか?
 やや融け気味の雪道を黙々と歩くだけでした。平地はそれほどでもなかったのですが、旭山記念公園に向かう坂が延々と続く坂道には閉口し、時々立ち止まってしまうほどでした。

    
    ※ 公園内でビジターセンター的役割を担う「森の家」です。
      「森の家」の前では常連さん(?)たちが雪上パーティをしていました。

 やがて公園入口に辿り着いたときには、体力的にはいっぱいいっぱいでした。私は目的の雪山散歩を楽しむ前に体力を使い果たしてしまったのです。
 それでも公園内に位置するビジターセンター的な役割を担う「森の家」まで辿り着き、そこで公園マップを入手し、休憩して体力回復に努めました。

   
   ※ 園内の谷を跨ぐように設置された人道橋です。

 園内散歩は体力的にも限界が見えていたので王道を辿ることとし、「ポートランドの森」を抜け、「風の丘」で休憩をし、「森の散策路」を通り、園内の谷に架かる歩道橋を渡り、「展望広場」に向かうといういわば王道をサラッと巡るコースとしました。

    
    ※ 「風の丘」に設置されたあずま屋です。ここでひと休憩しました。

 園内はまだまだ白一色、春の兆しなどはどこにも伺えませんでした。(2月中旬ですから当たり前ですね?) 予定どおり「風の丘」に設けられたあずま屋のベンチに腰を下ろし、持参した温かいコーヒーとサンドイッチで喉とお腹を満たし、再出発しました。
 園内の雪の散策路は多くの人が訪れているようで固く踏み固められていました。ただ、坂道を下る時、そして反対に登る時は、普通の冬靴ですから滑りやすいために神経を使いました。

   
   ※ 園内はご覧のとおり春のかけらも伺えませんでした。

 そして「展望広場」へ…。
 この公園の展望広場からは、札幌の中心街が一望することができ、写真スポットとしても人気があるようです。この日公園に向かっている時は、雪が降り注ぎ見通しが悪かったのですが、私が「展望広場」に立った時には雪が止み、シャッターチャンスでした。

    
    ※ 展望広場からJRタワー方面を望んだ一枚です。
    
     ※ 展望広場の北側には「円山」が目の前に。
    
    ※ 反対に南東方向には藻岩山が望めました。

 これで雪山散歩は終わりです。
 帰路ももちろん徒歩です。往路とはコースを変えて気分一新で刺激を自らに与えたのですが、体力低下は否めません。コース途中のスーパーマーケットに立ち寄り、店内のベンチで一休みしたことで、無事に帰宅することができました。
 よって、リード文に記したように、昨日の私は “雪山散歩” ならぬ “雪道散歩” でした。
 そして私のスマホの歩数計は、歩数16,386歩、距離11.24kmを表示していました。



初スノーシュー in 旭山記念公園

2024-01-17 19:32:45 | スノーシュートレック & スノーハイク
 スノーシューのフィールドとしてはちょっと箱庭的なのだが、それでも昨夜降った大雪のためにコースによっては深雪も楽しめ、初スノーシューとしては楽しく雪上を巡ることができた。
※ 公園全図です。真ん中の駐車場から、西側も、東側も一応一通り巡り歩きました。

 今日の本来の予定は岩見沢市のスキー場へ行こうと考えていたのだが、昨日の大雪で道路事情が良くないのではと考え断念することにした。
 「それじゃ、どうしょう?」と考えた時に、今シーズンはまだスノーシューを履いていなかったので「それじゃ、近間でスノーシューを楽しもう」と考えついた。
 旭山記念公園は我が家から車で10分くらいしかかからない近間にありながら、けっこう野趣に富んだ市民に人気の公園である。
 車の上に積もった雪を払いのけるなどに手間取り、公園についてスノーシューを履き終えたときには午後を回っていた。
  
  ※ 第1駐車場にはたくさんの車が停まっており、公園の人気ぶりが伺えます。

 公園はやはり人気のようで、主な散策路は多くの人たちがツボ足で歩いた跡で固まっていてスノーシューは必要ないくらいだった。私は時には足跡をトレースし、時には足跡から外れたりしながら、つり橋を渡り、公園内の高いところに位置する「風の丘」を目ざした。散策路にはツボ足で歩く人たちの姿が時折り見られた。
  
  ※ まずはつり橋を渡り「風の丘」を目ざしました。
  
  ※ 「風の丘」を目ざす上り道。足跡がありませんでした。
  
  ※ 足跡のないところでは、ご覧のとおりスノーシューもすっぽりと埋まりました。

 「風の丘」には展望台のような建物が建っており、周囲の中で最も高いところに位置していて、風が通り抜けることから「風の丘」と命名されたのだろうか?
  
  ※ 「風の丘」のところにあった東屋です。屋根の雪が大雪が降ったことを伺わせます。
  
  ※ 主だった散策路では、こうしてツボ足で巡っている方がいました。

 「風の丘」を通り過ぎ、公園の西側を回り込むように「ポーランドの森」、「ミュンヘンの森」を通り抜け、公園の入口に戻った。

  
  ※ 「ポーランドの森」の近くからは「藻岩山」がすぐ近くに見えました。

 そこからまた、今度は「展望広場」を巻くように西側へ歩を進めた。そして私にとっては初体験だった公園の西端にある「ちびっ子広場」へ向かった。「ちびっ子広場」は適度な斜面となっており、近隣の子どもたちの絶好のそり遊びの場所になっているようだった。

  
  ※ 公園の散策路は写真のように柵が巡らされていることもあり、野趣豊かとは言い難いかな?
  
  ※ 「地びっ子広場」では、そり遊びをする親子の姿がありました。

 そして「展望広場」の方へ戻り、階段斜面となっているところを苦労して登った。展望広場の最上段からは札幌市の市街地が一望に見渡すことができた。
 時間にして約1時間30分。箱庭的と称したが、野趣に富んではいるものの比較的小さな 公園を一通り巡ることができし、深雪の中でスノーシューを楽しむこともできた。

  
  ※ 「展望広場」です。上方遠くに展望台が望めます。
  
  ※ その展望台からは札幌市街が一望のもとに見渡せます。
  
  ※ そして目を転ずると、三角山が近くに見えました。

 しかし、今シーズンの私はスノーシューで何かを!という目標はまだない。「札幌市市民の森」はすでに全てを踏破してしまったし、西岡レクの森ルートも体験済みである。未体験のところといえば、自然歩道が何本か残っているが、今のところあまり触手が動かない。何か目指す目標ができればと思っているが、あるいはこのままスノーシューはお蔵入りということになってしまうかもしれない。そうならないよう、あれこれと考えてみたいと思っているのだが…。
 

雪上ハイク in 野幌森林公園

2022-02-10 19:36:32 | スノーシュートレック & スノーハイク

 本日の「野幌森林公園」行きは、どうやらミステイク、ミスチョイスだったと反省せねばならないだろう。長い時間をかけて辿り着いたが、これという成果もなく雪に足を取られながら悪戦苦闘の雪上ハイクになってしまった…。

   

 今日は特に予定もなく天気も良かったために、今シーズンまだ一度も訪れていなかった「野幌森林公園」へ出かけることにした。ところが道路が先日の大雪の後の除排雪がまだ十分ではなかった。安全を考え、いつも向かう道路とは違う国道12号線を走ったのだが、通常2車線のところが1車線しか除雪されていないところが多く、ノロノロ運転に終始しなければならなかった。結局、我が家から18km走るのに1時間15分もかかってしまった。今日のタイミングで「野幌森林公園」に向かったのは私のミステイクだろう。

   

   ※ 雪にすっぽりと埋もれたように見える「自然ふれあい交流館」の建物です。

 野幌森林公園に着いて、私は公園のガイダンス施設である「自然ふれあい交流館」を訪れスタッフに「ふくろうを見ることができる可能性のあるコースを教えてほしい」と尋ねた。私には小さな野鳥などを発見できる才もないことから、ブログなどで観察報告があった大型のふくろうならあるいは見ることができるかもしれない、と考えたからだ。しかし、スタッフは「今年に入ってからフクロウを観察したという報告は受けていない」という。「可能性があるとすれば大沢コースですね」というアドバイスに従い、大沢コースを行くことにした。そして野幌森林公園の場合は、多くの人たちが散策したり、野鳥観察や撮影をしたりしているので長靴で大丈夫だろうと、スノーシューを選択しなかった。これがミスチョイスだった…。

   

   ※ 写真のような細い道を辿って森の奥に進みました。

 天気は願っても叶わぬほどの風もない晴天に恵まれた。大沢コースは予想どおりけっこうな人たちが訪れていて、通路は固く締まっていた。(といっても、人一人が通れるくらいの幅だったが…)途中で望遠付きのカメラを手にした人とすれ違った。「何か見ることができましたか?」と問うたところ「今日はぜんぜんダメですね」とのことだった。

 大沢コースをどんどん奥の方へ踏み入っていくと、足元がだんだんと怪しくなってきた。奥の方まで踏み入る人はあまり多くないようだった。通路が細くなり、時には足がズボッとぬかるむ箇所が出てきた。通路が細いためバランスを取るのが大変で、その上時折り足がぬかるむことから体力的にもしんどくなってきた。私はここで「スノーシューを選択すべきだった」と思ったが、後の祭りだった。

        

        ※ 公園内にはこのような立ち枯れた木も目にしました。原因は何でしょうね?

 鳥などまったく見えず、柔らかい雪上を歩むだけだったが、その時私は昨年のことを思い出していた。「こうなったら、雪と木が創り出す造形を楽しもう」と…。それからは意図的に面白い造形を見つけ出すことに終始した。その成果を羅列してみたい。

 結局、今日は大沢コースの一部と、エゾノユズリハコースの計4.5km強を2時間かけて歩いて終了とした。 

 それでは、私の拙い想像力を駆使して見つけた雪と木が創り出した造形を羅列します。私が勝手に命名しながら紹介していきます。

◇リーゼントのお兄さん  横顔がリーゼントに見えませんか?髪型が決まっています。

   

◇考える人  ロダンの考える人とはイメージが違いますが、雪が被っていない木が顎を支えています。

   

◇木から下りられなくなった子熊  これは大ヒット(?)しっかり前足、後ろ足が見えます。

   

◇木登り上手な子熊さん  こちらは木登り上手な子熊に見えます。眼らしきものが付いているのが秀逸です。

   

◇親子、兄弟での木登り  親子、兄弟が揃っての木登りです。はたして動物の名は?

   

   

◇綿雪のクリスマスツリー  店頭に飾ってある綿の雪に見立てたクリスマスツリーを連想しました。本当はこちらが本家なのですが…。

   

◇縄文人のお墓跡(?)  昨年、上ノ国町で見た勝山館跡の近くにあった古人の墓跡を思い出しました。

   

◇特に名は無し  細い木々が大きな雪の塊を支えている珍しい光景

   

                     

《北京冬季五輪寸評》

 本日の第一の話題はやはり男子フィギアだろう。羽生は往年の王者らしい滑りで挽回を図ったが第4位が精いっぱいだったようだ。それより鍵山の銀メダル、宇野の銅メダル獲得は見事だった。

 また、スノーボード女子ハーフパイプの冨田せなの銅メダルも素晴らしい。明日の男子の大躍進が期待される中、あるいは日本ハーフパイプ王国になるのではないだろうか?

 さて、その男子ハーフパイプの昨日の予選の後の平野歩夢の弟である海祝選手のインタビューでの言葉について昨日私は感激したとレポしたが、ネット上でも話題になったようだ。そこで海祝選手のコメント内容を入手できたので、紹介したい。かなり長く、話言葉のために読みにくいところがあるが、興味がある方は一読願いたい。

 自分、結構、いつも通り、やっぱ選手村にいるときも、いつもの大会みたいにリラックスした気持ちで本番に臨めたんですけど、やっぱりスタート前になったら結構、みんなもオリンピックって気合いとか、すごく感じるものが多くて。それこそ兄ちゃんとかも、いつもより本気出してるなと感じて。それが自分のやる気にもなったし、やっぱり夢の舞台で。ここにいるんだなという実感もわいて。もし決勝に行けたら、もっと自分を出していきたいなと思います。

(8年前にパブリックビューイングで見ていたオリンピックに初めて立ったことについて ※ 8年前のソチオリンピックでは兄・歩夢が15歳で銅メダルを獲得としている)

 小さい頃から夢みたいな。オリンピックを 見るまで夢はなくて。兄ちゃんが厳しい状況で、ストイックに父ちゃんと一番上の兄ちゃんもなんですけど、山に行って、その後スノボーして怒られて、というのを間近で見てきて、やりたくないなぁ、学校に行く方がいいなぁと思っていた。でも、ソチオリンピックを見て感動して、やっとここまで、兄弟で来れたことが自分にとってはすごく嬉しいこと。決勝は、またルーティンを少し変えて、       Xゲームで見せたエアにチャレンジして、やっぱり見ている人に、一目で見てすごい感動したと思われるような滑りをしたいです。

 この海祝選手の言葉に対してのあるコメントがまた素晴らしいので紹介したい。

「愛と尊敬と自慢のこもった平野海祝くんの『兄ちゃん』の響きがいいなぁ」

 海祝選手をはじめとした日本ハーフパイプ陣の明日の大躍進を期待したい!


スノーシュー  in 旭山記念公園 Ⅱ

2022-02-08 16:44:11 | スノーシュートレック & スノーハイク

 今日の午前、1月の観察会に続いて「旭山記念公園自然観察会」に参加した。今日参加してみて、自分がこれまで旭山記念公園のほんの一部しか足を踏み入れていなかったことを痛感させられた。

   

 1月15日の観察会に続いて2度目の観察会に参加した。案内・指導役は旭山記念公園の「山の家」の職員の皆川さんという方だった。皆川氏は前回も案内をしていただいたのだが、公園内の木や野鳥についてたいへん詳しい方で、私は皆川氏の説明を聴きたくて今回も参加を決めた。

 参加者は前回よりやや少なく15名くらいだったが、主婦層が多いようだった。

   

 今回案内された地域は、前回は「山の家」から南側にあたる藻岩山登山道方向や公園と隣り合う「旭山都市環境林」の方だったが、今回は「山の家」の東方向の第1駐車場の東側の谷間の森林内だった。その地域は大きな谷となっており「山の家」の職員間では「旭山キャニオン」と呼んでいるとのことだった。

 雪の条件は先日の大雪の影響で、一歩踏み込むごとにスノーシューが埋まるほどの深雪だった。案内の皆川氏は前回同様、目に入るさまざまな木の種類について説明してくれたが、同時に森林内に響く野鳥の声を聴き分け私たちにその野鳥の名前を教えてくれたが、私にはその野鳥の声を聴き分けることも、その姿を目にすることもできなかった。

   

 ここでは教えていただいた木の中から写真を撮り、メモできたものを羅列することにしたい。

◇ヨーロッパトウヒ  左側の濃い緑の木はトドマツだが、右側の木の枝が反り返ったようになっているのがヨーロッパトウヒで、寒さに適し成長が早いということで道内に導入されたそうだ。

   

◇ミズナラ  若い木のころに冬になっても葉を落とさず、次の芽生える新しい葉の生育を助けるそうだ。

   

◇ヌルデ(白膠木)  ウルシほどではないが人によっては肌がかぶれることがあるそうだ。花序が垂れ下がっているのが特徴だという。

   

◇イヌエンジュ  樹皮に菱形の模様ができるのが特徴。写真でははっきりしないが、よく見ると菱形が見える。

   

◇ハクウンボク  樹皮が灰黒色なのが特徴

        

◇ドロノキ  公園内で最も高い木だそうだ。

        

 それにしても私はこれまで何度も旭山記念公園を訪れているつもりだったが、前回も今回も案内されたところは初めての地域だった。私はこれまで遊歩道が設けられているところだけを散策しているに過ぎなかったことを思い知らされた。雪の季節だからこそ、スノーシューだからこそ、普段は足を踏み入れることのない地域を案内され、新たな旭山記念公園の魅力に触れた思いである。できれば3月のスノーシュー自然観察会にも参加したいと思っている。 

   

※ キツツキの仲間が樹皮を剥がしたものが木の周りにたくさん散らばっていました。

《北京冬季五輪寸評》

 本日の話題は何と言っても「スキージャンプ混合団体」の高梨選手のスーツ失格問題だろう。コトの経緯については、新聞で詳しく報じられ、ワイドショーでも各局がこぞって取り上げていたので誰もが知るところとなっているので割愛するが、高梨沙羅選手は今五輪においてすっかり “悲劇のヒロイン” となってしまった感があり、彼女の受けた心の傷は相当に深いだろうことを思うといたたまれない気持ちになる。救いはテレビ各局が彼女のこれまでの努力を讃えるトーン一色になっていたことだ。彼女の心の傷が一日も早く癒されることを望みたい。

 ジャンプ問題がクローズアップされたことで、絶対王者と目されていたスケート女子1500mの高木美帆選手の銀メダルに終わったことが霞んでしまった感がある。彼女にはこれから挽回できるチャンスがあるだけに、それを生かしてほしい。

 そして本日の話題としてはスケートフィギアの羽生結玄選手のショートにおけるまさかの第8位スタートである。ここからの金メダル奪回は夢物語だろう。羽生選手にとっても最後の五輪は辛い結果となりそうだ。

 とどうも今五輪におけるチームジャパンは今一つ勢いが感じられない。今後に出番を控えている選手たちの健闘を祈りたい。


雪上ハイク in 三角山~大倉山~小別沢縦走

2022-02-04 19:25:00 | スノーシュートレック & スノーハイク

 なんとも奇妙なスタイルをした雪上ハイクだった。スノーシューを絶えず小脇に抱えたまま山中を彷徨した私だった。それほど三角山界隈は市民に人気の山である。私はこれまで何度もトライしながら見つけることのできなかった小別沢への縦走ルートをようやく見つけることができた。

 久しぶりのアウトドアである。鈍った体を叩き起こさなくてはと三角山に向かった。目的はこれまで何度もトライしながら見つけることができなかった三角山から小別沢へ抜けるルートを見つけることだった。幸い最近購入したガイドブックが縦走コースを分かり易く表示してくれていたので、「今度こそは!」の思いで三角山に向かった。

 コースの状況が分からなかったが、三角山は人気の山だから軽アイゼンを装着すれば十分と考えたが、大倉山、そして小別沢方面の状況が分からない。そこでスノーシューを小脇に抱えてスタートした。

 想像していたとおり三角山の登山路は雪が固まっていて、軽アイゼンの爪が効いて登り易かった。約40分を要して三角山々頂に到達した。山頂は風もなく、晴れていて心地良いほどだった。

   

※ 三角山々頂に向かうコースは写真のようにしっかり踏み固められていました。

   

※ 三角山の山頂標識です。雪のために埋まりそうですね。

   

※ お約束の三角山々頂から札幌市街を眺めた図です。

 小休憩の後、大倉山に向かった。大倉山へのコースは完全に尾根コースである。大小4つの峰を超え、5つ目の大きな峰の頂が大倉山である。大倉山々頂の真下すぐのところに「大倉山ジャンプ競技場」のスタートハウスがある。山頂の標識は登山路脇に立つ木に小さな標識が打ち付けられていた。大倉山々頂には三角山から30分を要して着いた。

   

※ 大倉山へはこうした尾根コースの峰をいくつも越えて行きます。

   

※ 大倉山ジャンプ競技場のステートハウスです。

   

※ 大倉山の山頂標識です。

 大倉山から直ぐに「奥三角山」に向かった。実は目的の「小別沢」へのルートは、奥三角山へ至る途中から分岐して、奥三角山の山頂に向かわずに小別沢に向かう分岐点があることが分かっていた。

   

※ 大倉山から下ったところで見える「奥三角山」です。

 大倉山からはかなりの下り傾斜を降り、再び奥三角山へ向かって上り返すという 複雑なコースだった。やがて奥三角山の山頂へ至るルートと小別沢へ至るルートの分岐点に達した。私は予定通り小別沢に進路を取った。これで「未踏の小別沢へ至ることができる」と確信した。ここまでも私はスノーシューを小脇に抱えたままだった。そしてこの時点では、「小別沢入口」を確認したから、そこから折り返して「往復縦走」をする心づもりだった。

   

※ 奥三角山の山頂を目ざすルートです。斜面を斜交しながら高度を稼ぎます。

   

※ 奥三角山と小別沢の分岐点です。左が奥三角山、右が小別沢入口に至るルートです。

 ところが!なんと分岐点から小別沢へのルートは激しく下降するコースだった。私はスノーシューを抱えたまま何度も転倒を重ねた。このコースを上り返すだけの気力も体力も持ち合わせてはいなかった。私は小別沢入口からぐるーっと大きく迂回する道路を歩いてスタート地点に戻ることを決心した。激しく下降を続けたコースもやがて平坦になり、小別沢入口に着いたときには大倉山から1時間が経過していた。

   

※ 小別沢に向かうルートを振り返った時のコースです。見た目よりずーっときついものでした。

   

※ 小別沢入口の案内板です。

 この小別沢入口から三角山の登山口まで一般道路を迂回したときにどれだけの距離か分からなかったのが不安だったが、三角山の登山口に至る道は分かっていたので、ともかく歩き出した。

 一般道路を歩き、途中から左股川の左岸を雪を踏み固めた散歩道が通っていたのでそこを歩いた。この区間が遠かった。およそ1時間近く歩き続けたのではないか。ようやく左股川が琴似発寒川に合流する地点に至り、またまた一般道路の端を歩く羽目になった。苦しい苦しい1時間50分の行軍を経て、なんとか三角山登山口に駐車した愛車のところに到達した。

   

※ 右に左股川を見ながら、こうしたコースを延々と歩きました。

 最後は非常に疲れてしまったが、目的だった「小別沢入口」に到達することができ、念願の縦走を完遂することができ満足の雪上ハイクだった。

◇総行動時間 4時間10分

◇山間歩行距離 5.7km ◇平地歩行距離 7.0km    ◇総計 12.7km

《北京冬季五輪寸評》

 いよいよ北京冬季五輪が始まる。北京五輪に対していろいろな見方もあるようだが、出場する選手たちに責任はない。選手たちは自らの競技力を最大限に発揮しようと集中して競技に挑むはずだ。その姿を目に焼き付けたい。私は東京五輪同様、時間の許す限り今回もテレビ観戦したいと思っている。そこで感じたことを連日短めに記述してみたいと思う。

 昨日、開会式を前に競技が始まった。女子アイスホッケーは強豪スウェーデンに対して健闘し3対1で見事初戦を飾った。幸先良いスタートである。今後の活躍に期待したい。

 一方、期待の男女スキーモーグル予選も行われた。こちらは男女ともにワールドカップで好成績をあげていると伝えられていたが、男女ともに3位以内には一人も入れず、やや暗雲が立ち込めたか?特に男子のメダル候補とうたわれていた堀島選手が16位に沈んだ。まだ可能性は残してはいるものの、やや心配な出だしである。巻き返しを期待したい。

 今夜はいよいよ開会式である。

                            


スノーシュー in 旭山記念公園

2022-01-25 16:44:27 | スノーシュートレック & スノーハイク

 旭山記念公園は札幌市の中心部に近いながら野趣に富んだ公園である。昨日、空に晴れ間が見えたので急いで公園に向かい、束の間のスノーシューイングを楽しんだ。

   

 旭山記念公園は我が家から車で10分も走れば着くことができ、それでいて一部整備されたところを除けば鬱蒼とした森林が広がっている公園である。過日(1月15日)の「自然観察会」で改めてその魅力に触れ、再訪するチャンスをうかがっていた。

 昨日、正午ころになって青空が顔を出したので “チャンス!” と思い、急いで駆け付けた。   

 駐車場は公園の中心部付近にあり、公園内を巡るには好位置にある。前日に雪が降っていたのだが、さすがに都心に近い公園である。主たるところは踏み固められ、スノーシューがいらないくらいだった。それでもちょっと脇道にそれるとスノーシューなしでは前へ進めないため、私はスノーシューを装着して公園内に入った。

   

※ 第一駐車場からすぐに公園内に入っていくことができます。右の建物は「レストハウス」で冬季休業中でした。

 まずは公園の北方向に進んだ。公園の施設としては最も北に位置する「展望デッキ」に向かった。途中、さくらの木の枝が肩先に触れた。その枝先を見て見ると、まだまだ固くて小さな蕾状のものを確認することができた。まだまだ春は遠い先であることを実感した。

   

※ サクラの花の蕾はまだまだ小さく固いままでした。

 展望デッキに着くと、そこからは眼下に札幌の中心部が展望でき、公園が中心街と近接していることを再確認した。

   

※ 公園の北端近くに位置する「展望デッキ」です。

   

※ 展望デッキからは札幌市の中心部が目の前に広がっていました。

 展望デッキの近くには寺田京子(札幌出身の俳人)の句碑があったが、ほとんどは雪に埋まっていた。公園内にはもうもう一つ宮田益子(新潟市生まれで道内で活躍した歌人)の歌碑があるということなのだが、探しても見つからなかった。あるいは雪に埋もれているのかもしれない。

   

※ 雪を被っていた寺田京子の句碑です。

 展望デッキから公園の北辺を境界線沿いに進んだ。スノーシューは30cmくらい埋まるふかふか雪だったが、心地良いスノーシューイングだった。その境界線沿いの外側に大きな建物が見えた。介護付き有料老人ホーム「アイムス旭山公園」と思われる。深い緑に囲まれた静かな雰囲気に包まれた老人ホームである。入居者にはこの環境がどう映っているのだろうか?

   

※ 公園との境に近接する「アイムス旭山公園」の建物が木の陰を通して指呼の間に見えました。

 面白い光景に出会った。公園は柵で囲まれ、外部と行き来できないようになっている。ところが今年は雪が多いこともあって、柵の上部が顔を出すくらいになっていた。すると、キタキツネと思われる足跡が柵など無いかのように真っすぐに横切っている足跡があった。動物たちにとっては「柵などは人間さまのご都合で作ったものだろう」とでも言うかのように自由に行き来しているようだ。

   

※ 野生の狐にとって柵も何のその、堂々と行き来しています。

  公園の中央部付近まで戻ると、谷間を跨ぐように吊り橋が架かっている。その吊り橋を渡って公園の奥部に踏み入った。通称「森の散策路」といわれる森林地帯である。「巨木の森」、「楓の谷」「クリの木デッキ」などを通過し、最後に公園では最も高い位置(標高137m)にある「展望広場」から再び札幌市街地を見下ろし、この日のスノーシューを終えることにした。

   

※ 公園内の谷を跨ぐ吊り橋です。

   

※ 「巨木の森」にはたくさんの巨木が…。目の前に見えるのはミズナラの巨木?

   

※ 「展望広場」の頂点に立つ建物です。

   

※ その展望広場から札幌市街を見下ろします。手前は段状テラスとその向こうには夏は噴水が上がっています。

 次回、チャンスがあれば今回未踏となったところ、さらには先日の「自然観察会」で教えていただいた旭山記念公園に隣接する「旭山都市環境林」の方にも足を延ばしてみたいと思っている。  


今年の初登山はモエレ山!?

2022-01-16 18:05:41 | スノーシュートレック & スノーハイク

 標高62mの小山に登って初登山だって!?いやいや何を隠そう、モエレ山は札幌市東区のれっきとした最高峰なのだ。眺望は抜群なのである!冗談はさておき、モエレ沼公園の雪の中に遊んだ。

 本日特に予定のなかった私は久しく訪れていなかったモエレ沼公園の冬を感じたくて公園に向かった。雪道で走りづらかったこともあり、自宅から約45分かかって公園の駐車場に着いた。私は冬の事情をよく分かっていなかったために夏の駐車場(第一駐車場?)に車を停めたが、多くの人は公園内部に設けられたガラスのピラミッドに続く第二駐車場に停めていた方が多かったようだ。

 私はモエレ沼公園で遊ぶためには、スノーシューが良いか、スパイク付き長靴が良いか迷ったが、おそらく多くの市民が雪を踏みつけているであろうと考えスパイク付き長靴を選択し、「モエレ山」に向かった。

 第二駐車場のすぐ前がモエレ山である。日曜日とあって多くの親子連れがそり遊びやスキー遊びに興じていた。私は親子が興じている横を黙々とモエレ山々頂を目ざした。雪面は私の目論見通り親子たちによって踏み固められており、長靴で十分だった。ひと汗かく間もなく山頂に立った。山頂からの眺めは素晴らしかったが、やや霞んでいたため抜群の眺望とはならなかったのが残念だった。下山は北面の夏には階段が付いているところを下った。

   

※ モエレ山の登り口です。多くの親子がそりやスキーに興じていました。

   

※ モエレ山の中腹から山裾の方を見たところです。

   

※ 山頂から様子です。遠くにガラスのピラミッドが望まれます。

   

※ 山頂からJRタワーなど札幌中心部を見たところです。

   

※ モエレ山の北面です。山頂近くに階段横の手すりが真っすぐ伸びています。

 続いて直径2mのステンレス柱を組み合わせた三角錐の形をした「テトラマウンド」に向かった。こちらも公園の散歩コースとなっていて、硬く踏み固められていた。ステンレスの柱はやはり冬に見ると、冷たさが際立っているようにも見えた。

   

※ 寒さの中に佇むステンレス製の「テトラマウンド」です。

 苦労したのは、モエレ沼公園のもう一つの山(?)「プレイマウンテン」の登行だった。こちらまで足を延ばす人は少ないようだった。足跡はいくつか残っていたが、こちらはツボ足同然で、一歩一歩深く雪に足を取られながらの登行となった。このプレイマウンテンの西面は石が階段状に積み上げられており、野外フェスなどには絶好のロケーションに思われるのだが、大規模な野外フェスなどが行われたことはあるのだろうか?

   

※ 曇り空の下のプレイマウンテンです。

   

※ プレスマウンテンの山頂近くで階段状になった石段が露出していました。

   

※ プレイマウンテン山頂からモエレ山を見たところです。右側に階段の手すりが延びています。

   

※ プレイマウンテン山頂から見た「テトラマウンド」などです。

 当初はできれば公園内のその他の施設(例:サクラの森、海の噴水など)も訪れてみたいと思っていたが、ツボ足では到底不可能と判断し、最後に「ガラスのピラミッド」を訪れて最後とした。ガラスのピラミッドはモエレ沼公園を象徴する施設でオールガラス張りのユニークに建物である。私はピラミッド内で疲れた体を一休みさせて退去したが、施設内にはこの公園全体をプロデュースしたイサム・ノグチの彫刻作品が展示されていた。

   

※ 「ガラスのピラミッド」の正面です。

   

※ 「ガラスのピラミッド」を至近距離から見た図です。ピラミッドと称していますが、純粋の正四角錐ではなく、裏側は複雑な形をしています。

   

※ 「ガラスのピラミッド」の内側から撮った一枚です。

   

※ イサム・ノグチの「オンファロス」と題する花崗岩製の彫刻です。

 モエレ山では毎年早春に斜面を利用した「爆走そり大会」が開かれていて一度見てみたいと思っている。昨年はコロナ禍で中止になったようだが、今年はどうなのだろうか?今の状況では厳しいようだが、開催されるようであればぜひ見てみたいと思っている。


雪上トレック in 盤渓市民の森 & 三菱山

2021-12-04 15:17:29 | スノーシュートレック & スノーハイク

 すっかり鈍(なま)ってしまった自分の身体にムチを当てようと久しぶりにアウトドアに出ることにした。目指すは私にとってホームゲレンデともいえる「盤渓市民の森」である。さらにその先にある「三菱山」も目ざした。

 このところすっかりアウトドアに出ることが減ってしまった。無意識のうちに身体の衰えを感じ取っているようだ…。それではならじと、自分にムチ打って戸外へ飛び出した。とは言っても衰えた身体で無理することはできない。手軽にアウトドアを楽しめる「盤渓市民の森」を目ざした。

   

 一昨日降った雪は平地ではすでに姿を消していた。しかし、平地よりは標高が高い「盤渓市民の森」の入口では雪がしっかり残っていた。   

 私はトレッキングシューズではなく、スパイク付き長靴を装着して雪上トレックを開始した。

   

 今さらながらに一つの発見があった。それは「盤渓市民の森」に自生する木々のほとんどは落葉樹(広葉樹)だということに改めて気が付いた。森のほとんどの木は葉を落としていた。私が生まれ育ったオホーツク地方の森はほとんどがトドマツやエゾマツなどの常緑樹(針葉樹)だったことを記憶している。それだけ気温差があるのだと思われる。

   

 途中、コースに雪がまったくないところがあった。陽当たりが良いところでもないのに何故だろう?と思い上を見上げた。すると頭上を覆っていたのは緑色の葉を付けたトドマツの木があった。つまり先日の雪はトドマツの葉に受け止められ、その下には雪が降らなかったということのようだった。

   

 「盤渓市民の森」のコースは、“市民の森” というくらいだから上りといっても緩やかな上りが大半である。しかし、ところによってはけっこうな急斜面もあり、背中に汗を感じるような箇所もあった。

   

 やがて、市民の森のコースを外れて、さらに高みを目指してのトレッキングが続いた。すると「盤渓スキー場」のリフト最上部のところを通過した。スキー場は今年の少雪にヤキモキしていることだろう。もう少しの雪がほしいところだ。

   

 三菱山の頂上部を巻くようにしてルートが作られており、最後は急な石段を上ると三菱山々頂だった。

   

   

※ 山頂から少し望遠を効かせると札幌の市街地が遠望できました。手前が盤渓スキー場です。

   

※ 閉鎖されたコバワールドスキー場の跡だと思われます。

 今日は晴天だったので、山頂からの眺望は良かった。遠くに札幌市街地が望め、近くには閉鎖してしまったコバワールドスキー場の跡地が見えた。肝心の盤渓スキー場は足元に見えるはずなのだが、木々に遮られてゲレンデを見ることはできなかった。

 三菱山の標高は482m、盤渓市民の森の入口の標高は250mくらい。標高差約230m。今の私にはちょうど良い刺激となった雪上トレックだった。

   

※ 「盤渓市民の森」は写真のように案内板が整備され、所々にはベンチも配されています。


雪上ハイク in 西岡山中

2021-03-14 18:37:20 | スノーシュートレック & スノーハイク

 先に進むルートが判然とせず、何度も何度も引き返そうとした。初めて踏み込んだ札幌市自然歩道「西岡~真栄・有明ルート」は先行者の踏み跡が判然とせず、迷いに迷った。それでも一つの目的地だった「山部川分岐点」までなんとか辿り着くことができた。

 昨日(13日)も好天だった。なんとか今冬中に札幌市自然歩道の「西岡~真栄・有明ルート」に足を踏み入れてみたいと思っていたので、空が晴れているのを見て迷いなくスタート地点の「西岡レクの森」に向かった。(スタート地点は2月26日に巡った「西岡レクの森」と同じところである)

   

   ※ この日のスタート地点となった「西岡レクの森」の入口です。

 最初はルートが踏み固められているものと思い、トレッキングシューズに軽アイゼンを装着してスタートした。ところが数歩も歩かぬうちに足がずぼずぼと埋まってしまうのに閉口して、直ぐにスノーシューに切り替えた。考えてみたら、このルートは先日まで近くでスキートライアスロンの大会が行われていたために立ち入り禁止となっていて、解禁後もあまり人が立ち入っていないようだった。このことが、その後私を大いに悩ますこととなった。

   

   ※ 先行者の歩いた形跡がほとんど見られず、くぼみの部分を進みました。

   

  ※ 迷った分岐の一つで、真っすぐの足跡の方が濃いのですが、正解は右に折れる道でした。

 歩き始めは微かに足跡が認められそこを辿って進んでいった。ところが1キロも進んだころだったろうか?足跡がまったく認められなくなった。私はなんとか進むべきルートを探そうと何度も行き来しながら手がかりを探した。すると、遠くに色がくすんだ赤いテープが木の枝からぶら下がっているのを見つけた。「これはルートを示す印に間違いない」と考え、そちらの方向に進んだ。時にはテープが見当たらないため引き返そうかと頭をかすめたが、勘を頼りに進んだところテープを見つけることもあった。幸いこの日は風もなく穏やかな天気で時間も早かったので、危険を感じることはなかったが十分に注意せねばならないことだと自らを戒めている。

   

   ※ 前方に見える赤いリボンが心強い助けとなってくれました。

   

   ※ ここは何となく前へ進む道が分かると思います。

   

 ※ この部分も先行者の足跡はまったく見えません。しかし、なんとなくを信じて進みました。

 そんなことを繰り返しをしながら前へと進んでいると、前方に黒い川状の模様が目に入った。「山部川に着いたのかも!」と思ったのだが、なんとそれはアスファルト道路だった。その道路は私が駐車した道路の延長線上にあるゴルフ場に通ずる道路だったのだ。(ガックリ)

   

   ※ 前方に黒い線状のものが見えた時は「山部川だ!」と思ったのですが…。

 気を取り直し、目的地の一つ「山部川」に向かって雪上ハイクを続けた。この地点からは先行者の踏み跡はなかったが、作業用林道(?あるいは自然歩道)が幅広く付けられていたため迷うことなく前進することができた。ルートは札幌の山奥深くに立ち入った気分だった。進むにつれ、谷底が大きく割れて眼下のかなり下を細く山部川が走っているのが目に入るようになった。目的地は「山部川分岐」というところだ。

   

   ※ 山部川はさらに1.7キロも先でした。

   

   ※ 山深い渓谷の先に細い山部川の流れが見えます。札幌の山懐深く踏み入った感じです。

 山部川を眼下に見ながら進んでいると、その深い谷間に架かる橋が目に入った。「山部橋」だろう。近づいてみると、橋全体の構造は残っているものの、橋に架かる踏板などは剥がれたままで、橋を渡ることは不可能のようで、人が渡った形跡も見られなかった。

   

   ※ その深い渓谷に架かる「(前?)山部橋」です。   

   

   ※ 傍によってみると山部橋は渡ることができる状況ではありませんでした。

   

   ※ その橋の袂にあった標識です。ここが「山部川分岐」ではないかと判断した材料です。

 橋は数年前の台風で通行不能になったと札幌市のHPは伝えていたが、昨年の札幌市自然歩道の案内では、通行不能の案内は無くなっていた。ということは別に橋が架けられたのかもしれない。それを確かめる術はなく、私はこの日これ以上進むことを断念した。多分、橋の辺りが「山部川分岐」だと判断した。

   

   ※ 春らしい光景です。熱を受けた枝が雪の中に深く沈んでいます。                     

   

   ※ スノーシューは水分を含んで重く、一歩一歩雪の中に深く沈みました。

 心地良い天気の中で小休止を取り、軽食を摂った後、この地点から折り返した。先日の三角山~小別沢もそうだったが、未解決の部分はできれば夏道になった際に確かめることができれば、と思っている。この日の総行動時間約3時間10分、行動距離7.5キロ、距離は短かったが、春雪にスノーシューの一歩一歩が雪に埋まり、おまけに金属部分に雪が張り付くために、体への負荷はけっこうあった雪上ハイクだった。