「春高バレー」(正式には全国高等学校バレーボール選抜優勝大会)は、今年から全道一区域となり(昨年までは南と北に分かれていた)全国大会には2校が進出できる規定となりました。
その大会が28日から道立総合体育センター(通称:きたえーる)で行われていましたが、全国大会進出がかかる準決勝が最も面白いということで今日(31日)の午前観戦に行ってきました。
結果は男子が東海大四校と札幌第一高が、女子は札幌大谷と帯広南商業がそれぞれ代表権を獲得しました。詳しい試合結果をお知りになりたい方は、ウェブ上か、新聞をご覧いただければと思います。
試合を見ていて、私が感じたのは「高校バレーの勢力図も変わりつつあるのかなぁ」ということでした。
北海道の高校バレーというと、長い間男子は東海大四高、女子は旭川実業が北海道内では覇権を握っていたように思います。(ちょっと古い話なんですかねぇ?)
今回男子は東海大四校はかろうじて面目を保ちましたが、準決勝の対札幌藻岩戦は瀬戸際まで追い詰められての逆転劇でした。札幌藻岩の試合運びがもう少し上手ければ結果はどうなっていたか分からないほどの戦いでした。一時は圧倒的な力を誇っていた東海大四校にも翳りが見えてきたのかなぁ、と思われた一戦でした。
※ 東海大四校をもう一歩のところまで追い詰めた札幌藻岩
高校のベンチで監督の指示を聞く選手たちです。
女子の旭川実業はさらに力の衰えを見てしまったように思います。
準決勝には進出し、帯広南商業と戦ったのですが、一時の上手さ、力強さは感じられず、終始リードされ続け、2対0のストレート負けでした。
「旭川実業もずいぶん弱くなったなぁ」と思い、過去の実績を見てみるとここ数年は帯広南商業が旭川実業を凌駕していることが分かりました。
※ バレー界の名門富士フィルムでもプレーした出倉監督率
いる旭川実業高校なのですが…。
こうして見ると、高校スポーツは選手が替わり、指導者が替わりますから、いつまでも勢力図が変わらないと思うほうがおかしいのかもしれません。そんなことをあらためて気づかされた春高バレーでした。
しかし、いつ見ても高校スポーツはいいですねぇ。
技術的には多少稚拙な部分があったとしても、躍動する“若さ”は見ていて眩しいほどです。
単純に“若さ”を礼賛するつもりはないけれど・・・。