田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

私の体験や学びを語る会 2月編

2019-02-28 17:26:26 | 「めだかの学校」関連

 今回もまた仲間内の素晴らしい体験や学びを聞いた。さすがに長い人生を送ってきた方々である。酸いも甘いも知り尽くした人たちの話から多くの刺激をいただいた「私の体験や学びを語る会」だった。 

 2月25日(月)午後、私が所属する「めだかの学校」の2月第2回目の集いがあった。今回は3回目となる「私の体験や学びを語る会」である。(正式名は「私の生涯学習を語る」なのだが、私にとってはどうもしっくりこないので勝手に名称を変えている)今回は3人の方がそれぞれテーマを設定して語ってくれた。

          

 トップバッターのHさんは「私の生涯学習を振り返る」、2番目のKさんは奇しくも同様のテーマ「私の生涯学習」と題して話された。3番目のSさんは「主夫生活10年のキセキ(軌跡・奇跡)」と題したお話だった。 

 Hさんは女性の方で、「めだかの学校」の会員となってまだ一年未満の方である。Hさんはこれまでの人生を語った。現在六十数歳の方だが、波瀾万丈の人生を送られてきた方のようだった。外国(ドイツ)を含め、ご主人と共に様々なところ移り住んだHさんだったが、Hさんの凄いところはその先々で積極的に地域の人たちやグループの中に飛び込んで自らを高めようとする姿勢を忘れなかったことだ。聞いていた私はそのパワフルな生き方に驚きつつ敬服の念を禁じえなかった。Hさんの話が終わり、私は率直に聞いた。「そのパワフルな生き方はどこから生まれてきたのか?」と…。するとHさんは間髪を入れず答えた。「それは、育った家庭の窮屈さからの反発である」と答えられた。しかし、私は違った答えを見い出していた。Hさんはご主人のことについて多くを語らなかった。しかし、どうやらご主人は研究者を目ざしたようだが、相当に苦労もされたようだ。しかし、彼女はそんなご主人を懸命にサポートしながら札幌を定住の地と決め、4人の子育てもされたという。Hさんが常に前向きに生きてこられたのは、偏にご主人への愛だったのではないだろうか? 

 続いて発表されたKさんの発表はまさしくKさんの“生涯学習”の様子を語るものだった。Kさんもまた「めだかの学校」に入ってから一年未満の方である。Kさんの学習歴もまた凄い!所属している団体が、「北海道龍馬会」、「手稲歴史研究会」、「札幌市社会教育協会会員」、「寿都ファンクラブ」、「明日の平岸を考える会」、「北海道産業考古学会会員」といった具合である。その他、同窓会、町内会、保護司会などの役員も務めているという。まさに八面六臂の活躍ぶりである。そのためもあってだろうか、短い制限時間の中であれも伝えたい、これも欠かせないと考えられたのだろう。話がやや散漫となってしまったことが惜しまれた。Kさんの引き出しは相当なもののようだ。これからKさんとの語らいが楽しみである。

           

 最後に登場したSさんは、前の2人とはまったく違った切り口から自らを語った。Sさんは10年ほど前から奥さんが、腕が震える病気に罹られ炊事が困難となったために、奥さんに代わって主夫生活をされているというお話を語った。Sさんは10年間の主夫生活で次のことを心がけ、そして学んだという。それは、①料理の簡素化・時短化、②料理の幅を増やす、③栄養バランスを考える、という三点だそうだ。考えてみると、料理を考える・工夫する・作るということは相当に創造的作業を伴うものである。Sさんの話からは、置かれた状況をポジティブにとらえ、料理を楽しまれているように聞こえてきた。私もいつSさんのような状況に置かれるか分からない。もし、そうした状況に遭遇した場合にはSさんの言葉を参考にしたいと思った。

  以上、3人の方の体験や学びを伺ったが、どれもが興味深いお話であり、刺激をいただいた。さて、来月3月は私が話さねばならない。さて、どのような話をすべきか?少し悩んでみたい。と言いつつ、すでに準備を進めているのだが…。


“地域活動”ってどれだけ意識してる?

2019-02-27 19:48:28 | 講演・講義・フォーラム等

 “地域活動”と一言で言うが、難しい概念である。特に札幌のような人口が密集している地域では人間関係が希薄となったり、そうした関係を疎んじたりする人も多く、地域活動が停滞する要因となっている。しかし、“地域活動”を少し広い概念で捉えることによって見方も多少変わってくるのではないか?とも思えるのだが…。 

               

 2月21日(木)午後、道民カレッジが主催する第2回地域活動実践講座「地域活動を語る会」が開催され、参加した。(第2回とは、昨年秋に続いての開催だったからである)

 語る会の構成は、あらかじめ参加者が提出した自己の実践をレポートの発表、その発表をもとにしたグループ討議、そして札幌市内でボランティアガイドをされている方の実践をお聞きするという構成だった。

 私は参加者を三つのグループに分けたCグループに属した。Cグループは6名だったが、レポート提出者は4名だった。私以外のレポートの内容は、A氏は地域において「歩こう会」を起ち上げ、そのリーダーとして活動している方、B氏は胆振東部地震の体験をもとに高齢者が近所同士の付き合いを大切することを感じたとするレポートだった。C氏は高齢のために最近は特に活動をしていないがと断りつつ、過去にマンション内で自分が得意なパソコン教室を始めようと呼びかけたが思ったようにはできなかった体験をレポートした。私はというと、これまで何度もレポートしてきてネタも尽きていたが、今回は次のようなレポートを提出した。

 

学びの成果を学習計画に生かしたい 

 道民カレッジで学び始めて10年が経過しようとしている。その間、私の取得単位は人さまと比べて決して多くはないが、それでも毎年多少は上積みしてきている。

 私は道民カレッジに学ぶ目的は資格を得るとか、何かを得たいというものではない。ただ、学び続けることによって、自ら老化を防ぎ、いつまでも若々しくありたいな、というのが唯一の目的である。 

 そんな私であるが、最近講座を受講しているときに、あることに気づくことがある。それは「あれっ?このお話に関連あることを聞いたことがあるぞ!」、「あっ、この問題についてはある先生はこう言っていたぞ!」などと、これまでお聞きした講座がどこかで繋がってきたことを感ずることが増えてきたのだ。これは望外の喜びであり、受講を重ねることで私自身の知識が立体化してきているように感ずるのである。 

 こうした学びの喜びが、今私が所属している「めだかの学校」の学びに生かせるのではと思っている。

 「めだかの学校」では、自分たちの学びを自分たちで計画して学びを継続している。学びの内容によっては広く学校に所属していない方々にも受講を呼びかけて学習している。

 私は今、来年度の「めだかの学校」の学びの計画を作成し、広く受講を呼び掛けるための準備をしている真っ最中である。その講座とは、今年度に引き続き「さっぽろの古を訪ねて」という野外講座である。次年度はテーマを「お雇い外国人の事績を辿る」と題して、私や仲間がこれまで道民カレッジなどで学んだお雇い外国人に関する知識を総動員して学習計画を作成している最中である。 

 こうして道民カレッジでの学びが立体化され、さらにはそれが循環することは学ぶことの意味をより意義あるものになるような気がしている。

 

 この4つのレポートから言えることは、“地域活動”とはいっても、従来のような自分が住む地域に根差した活動だけではなく、同じ趣味を持つ者、何かの目的をもって集まった者、などの活動も含めて広く“地域活動”と捉えたいと思うのだ。広く考えると、札幌といういささか広がりのある地域となってしまうが、それでも同じ自治体で暮らしている人たちである。そこでの繋がりがやがて自らが住んでいる地域へも目を向けていくことに繋がるかもしれないのだ。 

 グループ討議は、私が事務局から司会・進行を依頼されて進めた。討議では事務局の意向もあって主として従来の“地域活動”がテーマとなったが、そこでの課題はやはり参加者が少ない、役員のなり手がいない、というこれまでと同様の悩みだった。

 国(厚生労働省)は我が国が超高齢化社会を迎えるにあたり、地域と共に高齢社会を支援する仕組みを構築するために「地域包括支援システム」なるものを進めようとしているようだ。その地域の受け皿として、町内会組織を活用しようとしているとも聞く。しかし、それは有効なのだろうか?現状を見たときにいささかお先が暗いと思うのは私だけだろうか?

 「地域包括支援システム」について詳細を承知していない私がこれ以上評論することは批判を呼ぶ恐れがある。いずれにしても従来型の“地域活動”は曲がり角に来ているのではないか、というのが私の見立てなのだが…。


かでるdeかなでる Foster Concert

2019-02-26 17:16:09 | ステージ & エンターテイメント

 Fosterとは「育てる」という意味であることはこのコンサートで初めて知った。つまり、北海道警察音楽隊が中高生の吹奏楽部の技量向上のお手伝いをするコンサートという意味のようだ。私にとっては何回目かのFoster Concertだが、今回は友人たち4人と一緒に耳を傾けた。

                

 2月24日(日)午後、北海道立道民活動センター(通称:かでる2・7)において、第8回目となる「かでるdeかなでる Foster Concertが開催され、友人4人で参加した。“かでる de かなでる"とは、言葉遊びにも聞こえるがなかなか良いネーミングだと思う。

 今年道警音楽隊の指導を受けたのは、札幌市立前田北中学校吹奏楽部だった。同吹奏楽部は近年の少子化も影響して部員数が20名となってしまい、一般的な吹奏楽部の編成に満たない状態だと紹介文では述べられていた。しかし、男子部員もけっこう在籍していて、演奏を聴いてみてもそれなりに楽しく部活動に取り組んでいるように見えた。

 

 コンサートのプログラムは次のような構成になっていた。

 ◇第1部 単独演奏~札幌市立前田北中学校吹奏楽部~

  ① ロマネスク/J.スウェアリンジェン

  ② 音楽のための古典組曲/伊藤康英

  ③ JABBELOOPメドレー/Ryo Kishimoto

 ~北海道警察音楽隊~

   ステージドリル「ミュージック・パトロール2019」

        ( 休   憩 ) 

 ◇第2部 合同演奏

  ① 星条旗よ永遠なれ/J.P.スーザ

  ② フォスター・ファンタジー/S.フォースター

  ③ 吹奏楽のための第2組曲/A.リード

    Ⅰ.SON MONTUNO  Ⅱ.TANGO(”Sargasso Serenade”)

    Ⅲ.GUARACHA        Ⅳ.PASO DOBLE(”A la Corrida”)

    ④ ドラえもん/星野源

  ⑤ Burn/Ritchie Blackmore

  〈アンコール曲〉 カーニバルのマーチ/杉本幸一

 

 中学生の演奏は、道警音楽隊の指導もあってだろうか?はたまた顧問の日常の指導の賜物か、20名という小編成ながら良く音が出ていたように思えた。演奏する曲目も安易に流れず本格的な曲目に取り組んでいると見た。 

 道警音楽隊とカラーガード隊によるステージドリルは、見せる(魅せる)音楽そのもので、道警音楽隊の使命の一つとしている道民の親しまれる北海道警察をPRするに十分な楽しませる内容だった。

 最も時間を割いた両者による合同演奏は、道警音楽隊に臆することなく演奏する前田北中学校吹奏楽部の頑張りを感ずることができた演奏だった。


電波と光のお話

2019-02-25 16:42:02 | 講演・講義・フォーラム等

 私にとっては最も苦手な物理のお話である。敢えてそんな苦手の話を聞こうと果敢に飛び込んだのだが…。ものの見事に返り討ちにあってしまった。(´_`;) う~ん。目に見えない電波と光の話は難しいわい。(~ヘ~;)

  2月22日(金)午後、南区民センターにおいて「放送大学講演会 in 南区センター」という講演会があり参加した。なぜわざわざ南区まで?と訝られるかもしれないが、講演会後に放送大学の説明会があったからだ。

 講演は「私たちのくらしを支える通信のお話 ~影の主役、それは電波と光~」と題して、放送大学の客員教授であり、北大の名誉教授である小柴正則氏が講師を務めた。

           

 講演はまず通信の歴史から入った。通信の歴史の中では、「電気通信」の始まりである1837年のモールスの電信機が発明された。そして1864年のマクスウェルが電磁波の存在を予言したことにより「無線通信」の時代となったことが大きなエポックメーキングとなったとした。 

 無線通信、つまり電磁波の存在が証明されたことにより、世界の通信事情は飛躍的に向上し、現在のインターネットの世界へと繋がっていることは分かった。

 インターネットの世界においてはその情報量、速度が瞬く間に飛躍的に向上したことはご存じのとおりである。そして、その情報量を表す単位のこととなると、もう私の頭はパニくった。Kiro(キロ)は10³、mega(メガ)は10⁶、giga(ギガ)は10⁹、tera(テラ)は10¹²、という世界でありteraでさえ1,000,000,000,000と表記され日本の数字標記では1兆となる。さらにその上に、prta(ペタ)は10¹⁵、exa(エクサ)は10¹⁸、zetta(ゼタ)は10²¹、yotta(ヨタ)は10²⁴、とある。そうなると私にはその大きささえイメージできなくなる。

 ちなみに日本ではまだまだ大きな数字を表す数字があることは知られているが、私の後学のためにここに記しておくことにする。万(10⁴)、億(10⁸)、兆(10¹²)、京(10¹⁶)、垓(がい 10²⁰)、𥝱(じょ 10²⁴ )、穣(じょう 10²⁸)、溝(こう 10³²)、澗(かん 10³⁶)、正(せい 10⁴⁰)、載(さい 10⁴⁴)、極(ごく 10⁴⁸)、恒河沙(ごうがしゃ 10⁵²)、阿僧祗(あそうぎ 10⁵⁶)、那由他(なゆた 10⁶⁰)、不可思議(ふかしぎ 10⁶⁴)、無量大数(むりょうたいすう 10⁶⁸)と紹介された。講師の小柴教授によれば 10⁶⁸まで用意していればまず大丈夫だろう、と話された。

               

             ※ 講師の小柴正則北大名誉教授です。(ウェブ上から拝借)

 ここから話は「電波の周波数と波長」の話になったが、もう私にはお手上げだった。私に理解できたのは、携帯電話には極超短波(300MHz~3GHz)が使われているということだけだった。そして、「スマートフォン」、「J-ALERT」、「GPS」、「携帯電話と無線LANの高速化」、「光海底ケーブルの高速化」と話が進んだが、私は理解のできぬまま呆然と聞いているだけだった。その中でちょっと興味深かったのは、空中を行き交う電波より海底に埋設された光海底ケーブルの方が通信速度は飛躍的に速いということについての指摘だった。(このように聞いたのですが、間違いありませんか?)

 “猫に小判”とは、まさにこの時の私の状態である。ただ、私たちが使用しているスマホをはじめとしてあらゆる機器がとんでもなく進歩した裏には、科学者たちのたゆまぬ努力があったことを肝に銘じたい。 

 放送大学の方だが、こちらは大学担当者の説明を聞いてもふんぎりがつかないというのが正直な気持ちである。


eスポーツはスポーツなのか? Ⅱ

2019-02-24 19:30:41 | 講演・講義・フォーラム等

 「北海道のeスポーツ その可能性と課題」のパネルディスカッションでは、それぞれ立場からeスポーツへの関わり方や可能性、課題について興味深いお話を聞くことができた。

 ※ 本日の投稿は、一昨日の投稿の続編である。昨日はコンサドーレ関連の投稿だったために変則的な投稿となってしまったことをお詫びしたい。なお、本日使用の写真は全てウェブ上から拝借した。

 2月17日(日)の「スポーツ!北海道フォーラム」「北海道のeスポーツ その可能性と課題」は、お二人の基調講演、eスポーツのデモンストレーションに続いて4名の方が登壇してのパネルディスカッションが行われた。

 登壇者は昨日記載したとおりである。

 まず、茨城県国体・障害者スポーツ大会局長の石田氏が口火を切った。石田氏は「茨城ならではの国体の開催」をまず考えたという。その結果として、年齢・性別・体の障害の有無を超えたeスポーツが視野に入り、文化プログラムではあるが種目に一つに加えることにしたという。結果、県内外から反響があり、開催を心待ちにしているという。最高の舞台を用意して、全国のeスポーツプレイヤー(ニューロアスリート)を迎えたいとした。

           

 続いて、日本サッカー協会(JFA)の岩上副会長は、サッカーの国際組織であるFIFAが2004年からeスポーツ(サッカー)の国際大会を主催していることから、JFAとしても世界の流れに乗り遅れないようeスポーツに力を入れたいとした。JFAとしては現在500万人といわれるサッカーファミリーを1千万人にするためにもeスポーツが良い意味でのサッカーに関心を向けてもらうための動機づけとなってほしいと話された。

           

 レバンガ北海道のCEOである横田氏は、プロバスケットボールチームであるレバンガ北海道が、eスポーツのプレイヤーを抱え好成績を収めているという現状にあることを話された。横田氏としては、バスケットボールとeスポーツが相互に集客を高める作用をしてビジネス的にも成功を収めたいと語った。

           

 そしてもう一人の登壇者だった日本eスポーツ連合の浜村副会長は、eスポーツは年齢・性別・体格などを超越して誰もが参戦できる可能性を秘めたスポーツとなりうる可能性に満ちているとした。日本のプレイヤーは世界的に見ても優秀だが、日本の環境が遅れていると指摘した。プレイヤーたちが自活できるよう経済環境を整備することが急務であるとした。

           

 最後にモデレーターを務めた原田氏が、2018年は日本におけるeスポーツ元年だったとした。それはいつくかに分かれていたeスポーツの団体が「日本eスポーツ連合」に一本化され、eスポーツ普及の環境整備の大切が整ったこと。日本社会の少子化・高齢化の中で、eスポーツが産業として定着していくことも期待するとしてパネルディスカッションを終えた。

           

 原田氏はTVゲームなど無縁に育った私たちのような世代を「X世代」とした。TVゲームが世の中で注目され出した時代に育った世代を「ミレミアム世代」とし、TVゲームが当たり前にある中で育った世代を「Z世代」とした。「X世代」がeスポーツを受け入れるには抵抗があるかもしれない。しかし、「Z世代」はeスポーツをスポーツとして捉えることに何の抵抗もないという。

 私も「X世代」の一人として、やはりリアルスポーツにこそ醍醐味があり、eスポーツには抵抗がある。しかし、世の中の動きとしてはeスポーツがスポーツの一分野としてその地位をますます強めていくであろうことは、今回の各氏のお話から予測することができた。eスポーツをスポーツとして観ていくには私自身はまだまだ抵抗はあるものの、これからの動きには注目していきたいと思った。


コンサ今季初戦 by パブリックビューイング

2019-02-23 20:18:15 | スポーツ & スポーツ観戦

 

 戦力が充実したと伝えられるコンサドーレ札幌のJリーグ今季初戦が湘南の本拠地のスタジアム平塚で行われた。寒空の下、野外のパブリックビューイングで見守ったのだが、無念な敗戦を目にした私は身も心も凍える思いだった…。 

  ※ 本来は昨日の続編で「eスポーツ」に関する続きを投稿しなければならないのだが、スポーツの結果を伴うものは生モノなので即日投稿することにした。

  本日(2月23日)は、北海道コンサドーレにとってJリーグの2019シーズンの幕開けだった。メディアが伝えるには、攻撃的に優秀な選手を獲得して、あるいは昨年以上の好成績が期待できるとの憶測が流れ、私もおおいに期待するところがある。そうしたこともあり、今季初戦はぜひともライブでTV観戦したいと思った。

          

         札幌パルコの壁面に設置されたビジョンです。私は歩道の向こうから見上げるように観戦した。

 そこでパブリックビューイングを行うスポーツバーやカフェを軒並み当たってみたが、どこも予約で満員ということだった。他に市内でパブリックビューイングを行うのは、すすきの交差点の「サブロー.TV」と札幌パルコの壁面の「PARUCOビジョン」と両者ともに戸外で観戦するパブリックビューイングしかなかった。

          

          ※ ちょうどこんな感じで、首が痛くなるような角度で45分間観戦した。

 寒空での観戦はどうしたものか?と思ったが「観たい!」という思いが私の中では勝った。試合開始時間の16時にパルコの前へ行ってみると数人が壁面のビジョンを見上げていた。道路向かいには30数人の人たちが観戦していたようだ。

          

         ※ 道路向かいから観戦している人たちです。

 試合は前半、完全な札幌ペースで私たちを喜ばせた。積極的に縦に攻める札幌の攻撃は素晴らしく、いつ得点するかと期待しながら見守った。ところがなかなかフィニッシュまではいかない展開が続いた。時には湘南のカウンターにひやりとする場面があったり…。結局、前半は両者無得点で終わった。

45分間の寒空での観戦で私の身体は冷え切ってしまった。ハーフタイムに地下道に避難し、その足で今度はすすきの交差点の方の様子も見たくて移動して、後半は「サブロー.TV」で観戦することにした。こちらはパルコ前と違いあまり観戦客は多くなかったようだ。

          

        ※ こちらはすすきの交差点の角に設置された「サブロー.TV」です。後半はこちらで観戦した。

 後半になると、札幌の戦い方が前半とは別チームかと見紛うようなボールを回すチームへと変身し、湘南に攻め込まれる場面が続いた。それでも得点を許さず、なんとか耐えて引分けかな?と思い始めた後半37分、ゴール前で札幌DFがもたつく間に湘南FWに押し込まれて痛い痛い失点を喫した。その後、札幌にも惜しいシーンはあったが、逆に45分、またまた札幌DFのミスから相手に押し込まれ万事休す、の試合だった。

          

          ※ 画質はパルコのものより、こちらの方が鮮明のようでした。

 Jリーグの開幕前、札幌は攻撃陣はかなり補強したが、守備陣の補強はほぼゼロに近い状態で心配されていたが、本日の対戦でその杞憂が早くも現実となった思いだ。う~ん。ちょっと心配なコンサの初戦だったが、今後どう立て直してくるか?それを見守りたいと思う。それにしても雪が舞い散る戸外での観戦は寒かったあ。ダゾーン(DAZN)を契約しなければ…。

 


eスポーツはスポーツなのか?

2019-02-22 16:44:42 | 講演・講義・フォーラム等

 最近「eスポーツ」が注目されているらしい。スポーツのことなら何にでも関心のある私だが、eスポーツだけは関心外だった。そんな私だが、関連したフォーラムがあると知って野次馬気分でフォーラムに参加してみた。

            

          ※ eスポーツの代表的なソフトの一つ「ウィニングイレブン」の2019バージョンです。

          ※ 会場の写真撮影はNGだったので、今回使用の写真は全てウェブ上から拝借しました。

 2月17日(日)午後、道新ホールにおいて今回で8回目となる「スポーツ!北海道フォーラム」が開催された。今回のテーマは「北海道のeスポーツ その可能性と課題」というものだったが、「いったいeスポーツってどんなもの?」という思いで参加してみた。 

 eスポーツについてご存じない方に、少しだけ説明させてもらうと、eスポーツの「e」は「elctronic」の頭文字「e」を付けたものである。したがって、「elctronic  sports」とは「電子のスポーツ」と訳すことができる。イメージ的に簡単に言うと「コンピュータゲーム」を競技化したものと考えると分かりやすい。

 そのeスポーツが今世界中で猛烈な勢いで普及しているらしい。そして、今年の茨城県で開催する国民体育大会では文化プログラムながらeスポーツが取り上げられ、各都道府県から選手が派遣されることになっているともいう。 

 フォーラムの構成は次のようになっていた。

 ◇基調講演「eスポーツの現状と未来、日本の課題」

   〈講師〉・原田 宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授

            ・浜村 弘一 日本eスポーツ連合 副会長

 ◇特別プログラム「ウイニングイレブンeサッカー デモンストレーション」

  〈プレイヤー〉・Mayagekaさん JeSU公認プロラインセンス所持

          ・久保 響さん 北海道大学大学院2年生

 ◇パネルディスカッション「eスポーツをどう発展させるか『北海道モデル』への提言」

  〈パネラー〉・浜村 弘一 氏(前出)

         ・石田奈緒子 氏(茨城県国体・障害者スポーツ大会 局長)

         ・岩上 和道 氏(公益財団法人日本サッカー協会 副会長)

         ・横田  陽 氏(レバンガ北海道 CEO)

  〈 司 会 〉・原田 宗彦 氏(前出) 

 基調講演では、原田氏と浜村氏がeスポーツの現状や将来像について語ってくれた。それによると、世界的にはeスポーツへの関心が爆発的に膨れ上がっていて、2020年には市場規模が1800億ドル(20兆円)にもなると予測されているそうだ。昨年のアジア競技大会ではeスポーツがオープン競技として採用され、今年は先述したように茨城国体において三種目が実施されることになっているという。

          

         ※ 基調講演をされた原田宗彦 早稲田大学スポーツ科学学術院 教授です。

 さて、命題の「eスポーツはスポーツなのか?」という問いに対して、原田氏はこう答えた。「リアルスポーツに取り組む人は、リアルアスリート。マインドスポーツに取り組む人はニューロアスリート。スピリチュアルスポーツに取り組む人はスピリチュアルアスリートと呼んでいいのではないか」とした。つまり、今やスポーツの概念は大きく拡がりリアルなスポーツだけがスポーツではない。アジア競技会に「ブリッジ」が正式種目として採用されているように、さまざまな形のスポーツがあってよい世界になりつつあると…。身体的にリアルスポーツに取り組めない人も、マインドスポーツだと参加できる世界。スポーツのバリアフリー化が今後の流れであると説いた。 

 私にとって興味深かったのは、「ウイニングイレブンeサッカー デモンストレーション」だった。詳細なルールや仕組みについては分からなかったが、プレイヤーの二人がリバプールFC 対 バルセロナFCに分かれて、あたかもそのチームの監督や選手になったかのように戦うのだ。観戦している私たちは、リアルなサッカーを観戦しているような映像で二人の戦いを見守るのである。北大の久保さんは道内学生の№1という触れ込みだったが、プロラインセンスを持つMayagekaさんには歯が立たず、1対8というスコアで完敗だった。二人は毎日かなりの時間を練習に費やすということだが、少なくとも「ウイニングイレブンeサッカー」の場合は、戦略を立てる能力と、選手を駒として動かす指先の機敏さ、器用さが求められるのかな?と思われた。

           

        ※ 今回の形とはやや違うが、こうして競技者が対戦するのを、私たち観客は大画面で観戦します。

※ パネルディカカッションでも興味深いお話をたくさん伺うことができた。日を改めてレポしてみたい。


ワンコインランチ紀行を終えて

2019-02-21 16:44:35 | ワンコインランチ紀行 

 「ランチパスポート札幌」を携えてのワンコインランチ紀行は2月15日をもって終了となった。その間、私は18軒の店を訪れることができた。もちろん財布にも優しかったが、いろいろな店を知ることができたのも収穫だった。ワンコインランチ紀行を振り返ったみた。

  私が拙ブログのカテゴリーの一つとしている「ワンコインランチ紀行」は、もともとお役所などの食堂巡りを始めたことがキッカケだった。記録によると、各区の区役所食堂や道や国の役所の食堂など22ヵ所を巡ったところだった。

 そうした中、昨年の10月頃「ランチパスポート札幌」(定価1,058円)の存在を知り、「これは訪れる店が広がる!」と飛びついたのが始まりだった。

 それ以来、訪れた店が18軒ということだ。(ランチパスポートにあったデラックス版の店を妻と一緒に一軒だけ訪れたが…)その18軒を振り返ってみることにする。

 記載は、店名、提供メニュー(通常価格)、訪れた日時の順である。 

 ① スッコトグリル「こだわり卵のチーズオムレツカレー + サラダ」(通常価格780円)‘18/10/23

 ② 大通食堂「チキン南蛮プレート」(通常価格880円)‘18/10/29

 ③ ゴーゴーイレブン「ローストビーフとハンバーグのW丼」(通常価格864円)‘18/10/31

 ④ YEBISU BAR札幌アピア店「ミートソーススパゲティのチーズオーブン焼き & 豆乳で作ったコーンスープ」(通常価格900円)’18/11/06

          

          ※ 凝ったメニュー名である。スパゲティの味もコーヒーのサービスもgood!

 ⑤ 野なかファームカフェ「具材たっぷりチリコンカンと雑穀米のセット」(通常価格850円)‘18/11/16

  ⑥ サントリーズガーデン 昊「かにあんかけオムライス」+「サラダ」(通常価格842円)‘18/11/18

  ⑦ 飲み食い処 いえもん「アジフライ定食」(通常価格750円)‘18/11/21

 ⑧ らーめん青竜「味噌ラーメン」(通常価格720円)‘18/11/30

 ⑨ 和バル HARERUYA「煮干し中華そば肉し」(通常価格700円)‘18/12/03

 ⑩ レストラン アネラ「週替わりオムライス」(通常価格850円)‘18/12/15

          

        ※ ホテル系のレストランは食後にコーヒーが付き、ゆっくり寛ぐことができるのが良い。

 手打ちそば ひさご「とり南そば」(通常価格 900円)‘19/01/09

 ⑫ レストラン クリナーレ「日替り定食(キーマカレー)」(通常価格700円)‘19/01/10

 ⑬ 蝦夷前そばと豚丼 北堂「ミニ角煮丼と田舎そば」(通常価格980円)‘19/01/18

 ⑭ 魚活鮮とあぶり焼 海へAPIA店「北の黄金鶏塩ザンギ御膳」(通常価格745円)‘19/01/21 

 ⑮ 手打ちそば さくら大通店「磯のり花巻そば」(通常価格950円)’19/01/23

 ⑯ ラパウザ時計台前店「ベーコンとタマネギのトマトソースパスタ」(通常価格745円)’19/01/28

          

          ※ リーズナブルでありながら、本格的なイタリアンが味わえる都心のお勧め店。

 ⑰ 麺屋サスケ時計台店「醤油ラーメン」(通常価格700円)‘19/01/31

 ⑱ 中華厨房肴やTOSHI「よだれ鶏の油そば」(通常価格800円)‘19/02/02

 

 この他に前述したように「デラックス版」で中国料理「芙蓉城」で「フカヒレと蟹の湯麺」を食した。(通常価格1,960円のところ1,568円)

 以上、19店で「ランチパスポート札幌」を購入して食べ歩いたことによるプラスマイナスを計算してみた。ワンコインの18軒と「芙蓉城」の二人分を合わせると、通常価格より合計で6,440円割安で食したことになる。ここから「ランチパスポート札幌」の1,058円を差し引くと、5,382円と出た。(この額がお得ということである)

 それぞれの店の戦略もあると思われるので、この数字をそのまま信用して良いものかどうかは議論の分かれるところかもしれないが、まああまり深く考えず、多少はお得感を感じたランチ紀行だったと思うことにする。

 私としてはかなり意識的に歩いたつもりであるが、有効活用を図ろうと思われた人は私より2倍も、3倍も多くの店を訪れているのかもしれない。何せワンコインで提供していた店だけでも85店にのぼる。その店をそれぞれ3度も訪れることができるのだから…。

 実は私もたった一店だけ再訪したところがある。それは「らーめん青竜」である。場所(駅地下のアピアウエスト)も良かったが、何よりもクセがなく札幌ラーメンの良さを出した「味噌ラーメン」にぞっこんとなったのだ。これからも折にふれ寄ってみたいと思っている。

           

          ※ 私が訪れた中ではナンバーワンの「らーめん青竜」の入口です。

          

        ※ 私はこの「味噌ラーメン」にぞっこんです。いたって普通の札幌味噌ラーメンですが…。

 さて、今回の「ランチパスポート札幌」による「ワンコインランチ紀行」は、私が知らなかった多くの店を知ることができ、楽しくランチを食することができた。私たちのような年金族は外食よりは家食をすることで出費を抑えねばならないが、こうしたリーズナブルなランチだと私にも楽しめる。

 「ランチパスポート札幌」がまた発行されたら、再び「ワンコインランチ紀行」を再開したいと思っている。


ワンコインランチ紀行 40 中華厨房 肴や TOSHI

2019-02-20 16:59:19 | ワンコインランチ紀行 

 ごくごく普通の街中の庶民的な中華の食堂兼居酒屋という風情である。たくさんのメニューが並び、店主一人が切り盛りする店は、夕暮れには多くのサラリーマンでにぎわうお店ではないかと思われた。

           

          ※ 周りをビルの囲まれた「中華厨房 肴や TOSHI」のエントランスです。

 中華厨房 肴や TOSHIは、STVの近くのビル街の中通りにあった。外観はわりあいおしゃれっぽく見えたのだが、店内に入るとそこは厨房を取り囲むようにカウンター席が並べられた庶民的な食堂といった感じだった。

          

          ※ 店内はいたって庶民的な雰囲気で、カウンター席のみでした。

 入店したのは午後3時過ぎだったので、客は一人もなく、初老の店主は厨房内で一休みしているところだった。

          

          ※ メニューの一部ですが、ランチパスポートがなくともワンコインで食事ができそうです。

 壁を見ると庶民的な食堂的らしく、実に多彩なメニューが掲げられていた。そんな中、私はランチパスポートメニューの「よだれ鶏の油そば」(通常価格800円)を注文した。

          

          ※ これが「よだれ鶏の油そば」です。パクチーの緑色が鮮やかです。

 やがてパクチーの鮮やかな緑が目立つ「よだれ鶏の油そば」が出てきた。店主は「好みによってラー油、またはお酢を加えてください」と同時に提供された。

 まずは何も加えず、麺の上にトッピングされた具を混ぜ合わせたうえで、一口口に含むと醤油ベースの濃厚なタレとともに美味しさが口の中に広がった。鶏肉が思っていたよりたくさん載っていたのが印象的だったが、できれば鶏肉にも味付けがなされていればなお良かったかな?と思えた。

          

          ※ 「好みで麺に加えてください」と出されたラー油とお酢です。

 麺が残り少なくなった時点でラー油を加えてみたが、これはこれで美味しかった。ただお酢の方は私が苦手なこともあり試すことはしなかった。 

 スープ付きのラーメンに食傷気味になったとき、スープのない「よだれ鶏の油そば」も時にはいいのではないだろうか。 

中華厨房 肴や TOSHI データー】 
札幌市中央区北1条西7丁目1-3EXYビル1F
電  話  011-207-1750
営業時間  11:30~23:00
(ランチパスポート可能時間13:00~17:00)
定休日   第1・第3日曜 
座席数   10席(カウンター席)
駐車場   無
入店日  ‘19/02/02

Society 5.0って何?

2019-02-19 16:32:49 | 講演・講義・フォーラム等

 メディア等で最近「Society 5.0」という言葉を聞くことがある。「Society 5.0って、いったいなんだ?」という疑問を解こうと、畏れ多くも日本学術会議の学術講演会に顔を出した。 

     

 2月16日(土)午後、ANAクラウンプラザホテル札幌でSociety 5.0で北海道が変わる~AI・IOT・RT技術の地方深化~」と題する「日本学術会議 in 北海道」学術講演会に顔を出した。

 講演会は、関係者はもちろん顔を揃えていたが、それと共に科学者を目ざす学生や、科学者のOB等に向けて、現在の科学界のトピックスについて理解を図るという側面があったようだ。私のような市民の顔もちらほら見えた。肝心の関係者による学術会議の会合はこの日の午前中に行われたようであった。 

 さて、肝心の「Society 5.0とは、日本の科学界が提唱した概念だということだが、Society 1.0を狩猟社会、Society 2.0を農耕社会、Society 3.0を工業社会、Society 4.0を情報社会と規定し、その先に到来する新たな社会Society 5.0と称するということだ。そのSociety 5.0をもう少し説明すると「サイバー空間とフィジカル(現実)空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会」を指すということである。 

 さらにこうした類の話になると、英語の略語が頻繁に登場する。本講演会の副題でも、AI、IOT、RTと登場している。皆さまにはご承知の言葉かと思うが、一応ここではこれらの言葉について確認してからレポを進めたい。

 「AI」(artificial intelligence)はご存じのとおり、昨今盛んに取りざたされる「人工知能」のことである。

 「IOT」(Internet of Things)は直訳すると「モノのインターネット」と訳される。「モノのインターネット」とは、様々な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。それによるデジタル社会の実現を指すということだ。

 続いて「RT」(Robot Technology)だが、これは直訳すると「ロボット技術」ということになるが、これは割とイメージしやすいだろう。 

 最初に私自身が理解するために、本講演会で頻出した用語について紹介したが、講演会そのものは次のような構成となっていた。

          

          ※ 挨拶をする日本学術会議会長で、京都大学総長の山極壽一氏です。

 まず開会式おいて、日本学術会議会長で、京都大学総長の山極壽一氏が学術会議の紹介と共に、本講演会の意義について触れられた。そして、3本の講演があった。それは、…

◇講演①Society 5.0時代における科学技術・イノベーション政策」

                   文部科学省文部科学審議官 山脇 良雄 氏

          

          ※ 講演のトップバッターを務めた文部科学省の山脇良雄氏です。

 ◇講演②「ロボット技術とその知能化~現状と社会実装加速に向けての将来展望~」

               日本学術会議第三部会員・京都大学大学院工学系研究科教授 浅間  一 氏

          

          ※ 講演をするロボット研究の第一人者の浅野一氏です。

 ◇講演③「農業におけるSociety 5.0の実現に向けて」

            日本学術会議連携会員・北海道大学大学院農学研究院副研究長 但野  茂 氏

          

          ※ 講演をする無人トラクターの生みの親、北大の但野茂氏です。

 講演は私のようなものにはチンプンカンプンだろう、と覚悟して出かけたのだが、意外や意外、各講師は私どものような門外漢が駆け付けると予想されたのだろうか?豊富な資料を用意していただき、丁寧な説明に終始してくれた。そのため、深くはいざ知らずそれなりに理解することができた3本の講演だった。

 とは言っても、それぞれの講演を詳細にレポする力は私にはない。

 3本の講演、そしてその後の総合討論を拝聴して、これまでAI、IOT、RTなどが独自に進化してきたものが、有機的な融合を図ることによって社会は加速度的な進歩が予想されるということだ。

 なおSociety 5.0という呼称は日本独自のもので、諸外国ではそれぞれ呼称を用いて、来るべき新たな社会への準備を進めているという。日本学術会議としては、日本の科学者の総力を結集して、諸外国に伍していきたい、いや凌駕していきたいという思いを感ずることができた講演会だった。