昨年に引き続き吉村作治氏の提供・監修の「エジプト展」が道立近代美術館で開催されています。一昨日吉村氏のトークショーを聞き、今朝は展覧会を見てきました。
※ 展示室内のカメラはもちろんNGです。展示室の外の
デコレーションを写してきました。
吉村氏は相変わらずユーモアがあり、気取ることなく洒脱な語りで聴衆を笑わせてくれます。
3月20日(土)吉村作治氏のトークショーを昨年に続きに聴くことができました。
発掘作業の苦しさ、エジプト当局との難しい交渉、資金繰りの大変さ、等々…。
そうした大変さを氏はユーモアを交えながら明るく語ってくれます。
吉村氏のエジプトでの発掘人生30年でつぎ込んだ資金は100億を超えるといいます。
そうして発見した歴史的な発掘は数知れず、その割には学術的な評価は必ずしも高くないようなのですが、氏はあまりめげていない様子です。
HBCアナの船越ゆかりアナの司会のもと、今回の展覧会のメインである親子ミイラ、夫婦ミイラの発見の様子を語ってくれました。
※ トークショーを終えた後のサイン会での吉村氏です。
さて、
「吉村作治の新発見!エジプト展」と題された展覧会に今朝(22日)行ってきました。9時30分開館ということで朝一で駆けつけたのですが、もうたくさんの観覧客が詰め掛けていました。ホームページでは「今日までに延べ3万人が来館した」と告げています。
ところで、何が新発見!かというと、これまで遺跡が出ないであろうと言われていたフィールドから親子や夫婦のミイラの木棺を吉村調査隊が発見し、その木棺が公開されているということなのです。
その木棺をはじめとして、国立カイロ博物館に所蔵されている数々の埋蔵品が展示されていましたが、私が興味を覚えたのは、ミイラの製作過程が丁寧に紹介されていたことと、製作するためのさまざまな道具などが展示されていたことでした。
ミイラ製作用の木製台、脳をかき出す道具、内臓を摘出する道具、その内臓を収納する壷などなど…。
特に脳や内臓を取り出す道具は、現代の医療器具に近いような繊細な道具で当時の水準の高さが窺い知ることができます。
※ 美術館内にはこうしたエジプト壁画をモチーフにした飾り
布が天井から下がっていました。
展覧会は間もなくその日程を終えますが(3月31日閉幕)、それにしても3万人の来場とは凄いですね。北海道人(日本人)の文化好きの面が表れているような気がします。まあ、私もその中の一人ということになりますが…。