田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

またポプラの綿毛の季節が…、そしてバンクシーが!?

2024-06-09 11:18:01 | 環境 & 自然 & 観察会
 道立近代美術館の庭を真っ白に染めてしまうほど降り注ぐポプラの綿毛の季節がやってきた。近美前の歩道を清掃している私たちには大迷惑な存在だ…。ところが昨日とんだ嬉しい光景に出逢った!!

 私たち近美前の清掃活動をしている者にとっては、またまたポプラの綿毛に悩まされる季節がやってきた。道立近代美術館の庭に屹立する巨大な2本のポプラの木から、大量の綿毛が降り注ぐ時期となったのだ。
 過日(6月4日)の清掃活動の際「もう、そろそろ」と思い、私たちが維持管理をしているクサツゲで象っているART文字を綿毛から護るためにネットで覆ったのだが、その直後から大量の綿毛が降り注ぎ始めた。まさにジャストタイミングだった。

      
 ※ 綿毛からクサツゲを護るために毎年この時期になると、こうしてネットで覆っています。

 綿毛はそれから見ている間に大量に降り注ぎ始め、路上を散乱し、そして近代美術館の庭を真っ白に覆うまでになってしまった。

    
    ※ 近美前の歩道はこのように綿毛が吹き溜まっています。
    
    ※ 近代美術館の庭は写真のように真っ白に綿毛で覆われてしまいます。

 近くを行く人たちは、その光景が珍しいのだろう。たくさんの人がカメラを向けていた。
 今ではもう私たちは、季節の風物詩として諦めながら綿毛が降り注ぐのを眺めている。

    
    ※ 転々と見える白い粒はキズではありません。降り注ぐポプラの綿毛です。

札幌のバンクシー近美前に現る!!
 昨日の夕方5時近くだった。私が市内で行われた某市民公開講座からの帰りだった。そこに自転車から降りた女性が箒をもって綿毛を履き集め出したのだ。「えっ?」と思いながらも、声掛けもできずに立ち去ったのだが、気になって仕方がなかった。
 自宅へ帰っても気になって私は、もう一度彼女のところへ行ってみた。
 するとそこには綿毛で作った動物のような姿が目に入った。それを見て、私はピーンときた。「この方はさまざまなブログで話題の札幌のバンクシーさんだ!」と…。

    
    ※ これを見た時「札幌のバンクシーさんだ!」と直感しました。

 私が彼女にそのことを問うと「皆さんがそう言ってくれます」と言ってくれた。
 彼女はブログの世界のみならず、TVでも時折り紹介されているデザイナーの田中宏美さんという方だ。

    
    ※ 田中さんが綿毛でつくったウサギの完成品です。

 彼女は円山公園を主として、冬には雪を使って、夏には枝葉を使って、路上や樹上に立体的な造形物を創り出している方である。少しだけ話をさせてもらったが、とても気さくな方で、照れもせず好感の持て方だった。

    
    ※ 彼女は作品完成後、周りをきれいに清掃してから帰路に就きました。

 またどこかで彼女の作品に出逢えることを願っている…。
 

札幌の枝垂れザクラ巡り物語

2024-04-29 19:59:43 | 環境 & 自然 & 観察会
 足で、車で、地下鉄で、巡り巡った3日間。汗と涙(?)の枝垂れザクラ巡り物語である。何人もの人に尋ねながらようやく辿り着いたのに葉ザクラ状態だったり、思わぬ偶然から新たな素晴らしい枝垂れザクラを発見したりと、幾多の物語を紡ぎながら札幌市内の枝垂れザクラを巡り歩いた。

 枝垂れザクラがエゾヤマザクラやソメイヨシノの開花より若干遅いという観察から、枝垂れザクラの満開時を密かに狙っていた。そこで近くの北海道神宮や円山公園の枝垂れザクラを何度か観察に訪れて、一昨日くらいからはある程度満足できる状態になったと判断し、順に巡り歩いてみた。

《北海道神宮の枝垂れザクラ》
    
      ※ 4月27日撮影
 北海道神宮の枝垂れザクラは神門の外の直ぐ脇にある。その奥には「北海道開拓の父」と敬われている島義勇判官像が建っている。
 枝垂れザクラは気のせいだろうか樹の半分に花が付いていないよう見えたのだが…。

《円山公園「パークセンター」前の枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月27日撮影
 パークセンター前の枝垂れザクラはまだまだ若く、成長途中である。年々大きく育っていることが分かる。公園管理事務所としては公園のシンボルとして大切に育てようとする配慮なのだろうか?樹を取り囲むように添え木をしているのが目に障る。あまりにも人の手が入っている枝垂れザクラはどうなのだろうか??

《中島公園「日本庭園」の枝垂れザクラ》
    
      ※ 4月28日撮影
 私はこれまで中島公園の日本庭園の枝垂れザクラが札幌では最も素晴らしいと思っていた。27日の段階でほぼ満開と見たのだが、夕方だったことで光量不足だったので28日に行ってみたところ、すでに満開を過ぎていたようだ。残念ながら昨年のような鮮やかな姿を見ることができなかった。

《中島公園の水路上に咲く枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月28日撮影
 今回は日本庭園のよりむしろこちらの中島公園内の水路上の枝垂れザクラのほうが見事のように思えた。花の色あいも鮮やかで、水に映えていたように思われた。

《パークホテル前の枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月29日撮影
 妻にその存在を教えられた枝垂れザクラである。パークホテルの前面に小ぶりながら3本の枝垂れザクラがちょうど満開を迎えていた。

《北大「総合博物館」横の枝垂れザクラ》
       
       ※ 4月29日撮影
 総合博物館の横には2本の枝垂れザクラがあるのだが、どうしたことかこの2本がどちらも樹高が高く、目線を上にしないと愛でられないところが残念であるが、今年も鮮やかに咲いていた。

《北大「情報環境推進本部」前の枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月29日撮影
 この枝垂れザクラは偶然だった。たまたま私のカメラのメモリーがいっぱいになってしまい「空き容量がありません」というメッセージが出たため、いつもは通らない通路を通って北大の構内に開店しているコンビニに向かっている時に偶然に目にしたのだ。2本の枝垂れザクラが並んで立っていたが、ちょうど満開時といった感じで、私が撮った今年の枝垂れザクラの中では最も見映えする枝垂れザクラとなった。

《旧軽川沿いの枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月29日撮影
 最後に車で手稲区へ向かった。まずは昨年も目撃した旧軽川沿いに咲く枝垂れザクラを見た。心持ち昨年より成長しているように見えた。このサクラの根元には「天然記念物 三春の滝桜」という木札が掛かっている。調べてみると、福島県三春町にある枝垂れザクラは1922(大正11)年に天然記念物に指定され、日本各地に滝桜の子孫樹が植樹されているということなので、木札の表示を信じたいと思う。

《松浦亨さん宅の枝垂れザクラ》
    
    ※ 4月29日撮影
 このお宅を探すために、付近の住民の方3人にお尋ねしてようやく松浦宅前に行くことができた。実は、昨年私は前述の旧軽川沿いの枝垂れザクラを探して付近をあちこちと探している時に住宅街で見事な枝垂れザクラに遭遇したのだが、偶然出会ったその場所は記憶に残っていなかった。今回苦労して探し出したところ、昨年の記憶が蘇ったという次第である。
 ところが、苦労して探し出したにも関わらず、すでに花の時期は過ぎてしまっていた。葉ザクラに近い状態だった。樹の幹のところには「糸桜 昭和58年移植」と書かれてあったが、樹自体は相当年数が経っているようで樹のところどころが切り取られていた。私が伺った時も、主人が新たに伐採した枝を整理されていた。 

 以上9ヵ所の枝垂れザクラを巡ってみたが、枝垂れザクラの魅力は何といってもその優雅さにあると私は思っている。さらには例え1本だけでも十分に鑑賞に堪える価値があるのではと思ったことから枝垂れザクラを追いかけてみた。私が追いかけたのは札幌市内の中でもほんの一部なのだろう。まだまだ札幌市内には立派な枝垂れザクラがあるのかもしれない。何かの機会に情報を得ることができたら、来年はそこも追いかけてみたいと思っている。                             

春三題

2024-04-22 19:34:52 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌は4月18日にサクラの開花が宣言されたが、その後に低温が続いたこともあって開花状況は思わしくないようである。そんな札幌の春を巡って三題噺(というほどのものでもないのだが…)を綴ってみたい。

ART文字の整枝
 明朝は今シーズンに入って二度目の近代美術館前歩道の清掃ボランティアの日である。それに先立ち、本日午前「ART文字」の整枝作業を行った。というのも、整枝作業で刈り取った葉が散らばったものを明朝に清掃してほしいと思ったからだ。

    
    ※ ART文字の整枝前の状況です。

 「ART文字」は、春になってから少しずつ芽を伸ばしはじめ、全体の文字がぼやけたような感じになっていた。それをスッキリさせようと思ったのだ。事前と事後の写真を撮ってみたが、「それほど違いはない」と云われればその通りだが、私にしてみれば「まあ、多少はスッキリしたんじゃないかな」と自己満足している。もちろんもう一つの「MUSEUM文字」の方の整枝も忘れなかった。

    
    ※ 整枝後の状況ですが、あまり変わりないですかねぇ~。

標本木のサクラ
 私の住居からすぐ近くに札幌気象台がある。その気象台の庭に標本木のサクラ(ソメイヨシノ)が植わっている。18日以来、毎日その様子を見に行っているのだが、なかなかその後の開花が進んでいない。寒さの影響だろう。今日も行ってみたところ、開花状況は3~4分咲きといったところか?

    
    ※ 標本木のソメイヨシノです。

 そのソメイヨシノだが、私の腕ではなかなか良く撮ることができない。花の色が薄いこと、背景に建物などがないためなのではと思っている。
 それでも一枚撮ってきた。

    
    ※ 標本木のソメイヨシノを近撮してみました。

枝垂れザクラ
 友人から「今年はサクラ情報をアップしないのか?」と尋ねられた。私の中では「今年はもういいだろう」との思いがあった。その中で “枝垂れザクラ” だけは追いかけてみたいと思っている。枝垂れザクラは一本だけでもその優雅さが見事だと思うからだ。
 札幌の枝垂れザクラというと、「中島公園の日本庭園」、「円山公園パークセンター前」、「北海道神宮島判官像前」、「北大倉総合博物館横」、「旧軽川沿い」が思い浮かぶ。今年もできればこれら巡ってみたい。札幌にお住まいの方で、この他のところで枝垂れザクラが素晴らしいところがあったなら是非教えてください!

    
    ※ 北海道神宮の島判官像前の枝垂れザクラです。左奥に島判官の像が見えます。
    
    ※ 円山公園パークセンター前の枝垂れザクラです。

 ということで本日午後、近くの「北海道神宮島判官像前」と「円山公園パークセンター前」の枝垂れザクラを見に行ってきた。しかし、まだまだ蕾状態だった。枝垂れザクラはソメイヨシノが満開状態を迎えた後くらいが見ごろのようである。そこを見逃さずに訪れるように訪問計画を立てたいと思っている。
訪れた円山公園では、もっとも早く花を付ける坂下野球場の脇のヤマザクラが8分咲きくらいの状況だったので一枚撮ってきた。

    
    ※ 円山公園の坂下野球場脇のエゾヤマザクラです。

 札幌もようやく春らしい話題をお届けできる季節がやって来た。私の大好きな “サッポロ・ジューン” (作家の林心平氏命名)ももうすぐだ。札幌の野外情報も積極的に発信したいと思っている。                    

西岡公園おさんぽガイド 夏バージョン

2023-06-25 19:28:39 | 環境 & 自然 & 観察会
 4月以来、久しぶりに「西岡公園おさんぽガイド」に参加した。私にとってはある特命を抱えての参加だったが、公園は春とはすっかり様相を異にし、夏の公園となっていた。
  
  ※ 西岡公園のシンボル、元水源池の取水塔です。
 6月23日(金)午後、西岡公園で定期的に開催されている「西岡公園おさんぽガイド」に参加した。ある特命とは、ここでは明らかにはできないのだが、その目的も一応は果たすことができた。
 さて「西岡公園おさんぽガイド」だが、公園のスタッフとガイドボランティアの方々によって4~6月は毎週金曜日に、7~10月までは隔週の金曜日に開催されている。
 私は4月7日(金)以来の参加だったが、今回はガイド役として公園のスタッフが1名、ボランティアの方が4名という構成で、参加者は女性を中心に25~6名といった感じだった。
  
  ※ おさんぽガイドに参加した人たちです。
 参加していて感じたことだが、おさんぽガイドが頻繁に開催されているからだろうか?参加者のレベルが高く、ガイド役の人たちも私が知っているような山野草の一般的(メジャー)な種についての案内はなく、初めて聞くような山野草の紹介ばかりだった。したがって、これまでの観察会などでは案内される山野草をできるだけカメラの収めるようにしてきたが、今回は私自身が興味を抱いたものだけに絞って撮影し、メモすることにした。
◆シャクジョウソウ(錫杖草)
 葉緑素を欠いていて光合成しないために全体が白っぽい。
  
  
  ※ 白いシャクジョウソウの隣の褐色の植物は昨年のシャクジヨウソウです。
◆エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草)
 一見エゾエンゴサクに似ているが、花弁は少ない。また群生もしないようだ。
  
◆ムシコブ(虫瘤 ハルニレ)
 植物の葉に昆虫が寄生することによってできる瘤状のもの。写真のムシコブはハルニレの葉に寄生したもの。
  
◆オニノヤガラ(鬼の矢柄)
 ランの仲間だが、腐生植物で光合成をおこなわず、葉緑素を持たない。ガイドの方は色の違ったアスパラと言っていたが、なるほど…。
  
  
◆ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)
 まるでヨサコイの鳴子がぶら下がったように花が付く。
  
◆エゾノアカバナ(蝦夷赤花)
 花は淡紅色。花弁、萼片が4個である。
  
《生物編》
◆オオミズアオ(大型の蛾)
  
◆サッポロマイマイ
  
◆エゾマイマイ
  
  ※ 残念ながらサッポロマイマイとエゾマイマイの区別は説明を聞き逃しました。
◆ウグイス
  
  ※ 写真中央の枯れ枝の先の一番高いところににウグイスが止まっています。
 写真の枝先に乗って、盛んに鳴き声をまき散らしていました。その他にもアカゲラやシジュウカラ、カワセミなどを双眼鏡では目撃できましたが、カメラに収めることは難しかったです。
 というように紹介された山野草の一部を記録しましたが、他の観察会では紹介されないような、初めて聞く山野草がほとんどで、私にはそれらを記憶にとどめることはかなり困難な山野草ばかりでした。

森の新緑観察会に参加しました!

2023-06-08 16:22:39 | 環境 & 自然 & 観察会
 やはり春と違って山野草の花が見られたのはほんの少しだけだった。野幌森林公園の森は緑に萌え、生命力に溢れた木々や山野草がぐいぐいと成長する空気に満ちているようだった。そんな中、ガイドから野生種のランの花を教えていただいた。
     
 今日、6月8日午前、野幌森林公園において野幌森林公園自然ふれあい交流館(ふれあい交流館)と北海道ボランティアレンジャー協議会(ボラレン)の共催による「森の新緑観察会」が開催されたので参加した。
 ふれあい交流館とボラレンのこの種の観察会は年間に8回ほど開催されているが、いつもたくさんのボランティアレンジャーの皆さんがガイドとして参加され、参加者4~5名に1人のガイドが付いてくれるために説明がよく聞き取れるうえ、どのガイドが担当されても知識豊富な説明が聴けるので私はできるだけ参加するように努めてきた。今回、私たち5名の担当となった方も豊富な知識を惜しみなく提供してくれた。
  
  ※ 野幌森林公園内は写真のように濃い緑に満ちていました。
 今回は森林公園内の「大沢コース」を往復して山野草を紹介してくれたが、その中から特に印象的だった山野草についてレポートすることにする。
 まず散策路の路傍で目立ったのが、背の高い「オオウバユリ」と「オオハナウド」である。「オオウバユリ」は成長して秋には1.5~2mにもなるが、この時期はまだ半分程度の高さだった。花が付き始めると、そこをエゾシカに食べられる被害が最近続出しているらしい。
   
  ※ オオウバユリはまだまだ成長途中でした。 
 「オオハナウド」も高さ1.5~2mになるそうだが、こちらはすでにその高さ近くまで成長し、白い小さな花をたくさん付けていた。一つの茎に雌花と雄花があるが、写真のものは中心の雌花がすでに受粉をして、実がつき始めている状態だということだった。
  
  ※ オオハナウドは周りの白い花が雄花で、中心の雌花は受粉して実を付け始めています。
 次に、春の花「エンレイソウ」であるが、普通種は春に紫色の花を付けるが、今の時期は黒く熟した実になっていた。ところが実がつかないもの、葉の数が多いものといった変種も近くに生えていた。私にとって変種とは初耳だった。
  
  ※ エンレイソウは広い葉の中心付近に黒色の実を付けていました。
  
  ※ エンレイソウの変種は花が付く中心に緑色の花らしきものが付いています。
  
  ※ こちらの変種は3枚の葉であるはずなのに、5枚も葉が付いています。
 続いて「フタリシズカ」である。春に咲く「ヒトリシズカ」は有名であり、私も良く目にするが、「フタリシズカ」は初めてだった。「ヒトリシズカ」は花の時期が終わり、実をつけていたが、「フタリシズカ」の方は花を付けるのはこれからだという。(10日後くらい)
  
  ※ フタリシズカは確かに2本の花がこれから咲こうとしています。
   
  ※ ヒトリシズカの方はすでに実となっていて、やがて実は葉の後ろに隠れるそうです。
 次は小さな花だが、紫色が鮮やかだった「ヒトフサニワゼキショウ」である。この種は外来種が日本(北海道)に根付いた一種だという。
  
  ※ 紫色が鮮やかなヒトフサニワゼキショウです。
 最後にリード文でも触れた野生のランだが、二種教えていただいた。一つは「コケイラン」である。花の一つ一つがとても小さかったが、立派なランの一種だそうだ。
  
  ※ 小さな花を付けたコケイランです。
 もう一つ「トケンラン」であるが、ガイドからそう聞いたのでメモしたのだが、帰宅して確かめてみると、そうした種が見当たらなかった。聞き違えのようだが、今となっては調べようがないが、写真だけは掲載しておくことにする。
  
  ※ トケンランとお聞きしたのですが、聴き間違えのようです。
 まだまだ紹介された山野草はあるのだが、私にとって既知のものだったり、写真と名前が一致しなかったりしたことから割愛することにした。
 山野草は奥が深い。私のように物覚えの悪い者にとっては、ポピュラーな山野草をいくつか覚えることができたのが精一杯である。この種の観察会にはこれからも出たい思いはあるのだが「どうしょうかなぁ…」と思い始めている。          
  
  ※ 好天につられてカラスアゲハが飛び出してきました。

サンカヨウの開花を目撃!

2023-05-15 17:02:07 | 環境 & 自然 & 観察会
 前回マイフィールド(盤渓市民の森)に入った時の観察から、「そろそろ開花では?」と思って山に入ったところ、その思いが的中して白く咲いたサンカヨウの花を目撃することができた!まだ咲いていた花は少なく、最盛期はこれからかな?

 サンカヨウは、冷涼な高地で湿度が高く、緑に囲まれた山腹に生える多年草だという。そのため、世界でもサハリン、アメリカのアパラチア山脈、中国や日本の一部とごく限られた地域でしか見られない花だそうだ。開花するとわずか1週間程度で散ってしまうために、花が咲いているところを見るのはかなり難しい花と言われている。
そうしたこともあり、私にとってサンカヨウは特別な花となっていて、昨年、一昨年とこの花を追い続けている。
 本日は、前回10日に山に入った時に一部の花が蕾を付けていたこともあり「そろそろ開花では?」との思いもあり、マイフィールドに足を伸ばしてみた。
 我が家から車で20分少々、盤渓市民の森の入口に着き、午前11時早速トレッキングを開始した。いつものように、いつものルートを登っていたのだが、なかなか第一の分岐点に辿り着かない。「おかしいなぁ」と思いながら登り続けていると、なんといつものルートとは違ったルートを登っていることに気が付いた。そのルートはいつも帰りに通るルートだった。仕方がない。いつもとは反対のルートを辿ることにした。慣れたつもりで山中を歩くのは危険ですね。
 山中を登り、歩き続けること45分。盤渓市民の森の最奥部に到着した。サンカヨウの群生地(?)である。あった!あった!白い花を数輪付けたサンカヨウの花が咲いていた!
   
 
   
しかし、フキの葉に似た多くのサンカヨウにはまだ花が付いていなかった。最盛期はどうやらもう少し先のようである。それでも周りには7~8輪花が咲いているのを目にすることができた。
 その中で、花の数も少なくまだ幼いような一輪の花があったが、とよく見ると花が少し透き通っているように見えた。実はサンカヨウは雨や朝露に濡れると花びらが透明に変身する不思議な花なのだ。別名 “スケルトンフラワー” とも呼ばれて珍重されているのだ。その幼い一輪は朝露でやや透明さを呈していたようだった。
   
   ※ 少し透明がかったように見えるサンカヨウの花です。
 私がサンカヨウを追い続けるのも今年が最後かな?とも思っているところがある。開花期間中にできれば静かに雨が降ってくれる日があれば、と願っているのだが…。
   
   ※ 群生地とは全く違ったところで目にしたサンカヨウです。
 今日は山中で他の花にはほとんど注目もしなかったのだが、山中で目立ったのは足元に咲くスミレだった。このスミレは先日、野幌森林公園でレクチャーを受けたオオタチツボスミレだった。花びらの間から距(きょ)という白い棒状のものを確認することができた。
   
   ※ 花びらのところに白い距が見えるオオタチツボスミレです。
 また、盤渓市民の森では今、ニリンソウが最盛期を迎えていてあちらこちらで白い小さな花を咲かせている。時には山道の両脇を白い花が覆っているところもあった。
   
   ※ ニリンソウに囲まれたような山道が時にお目見えしました。
 もう一つは、平地では早くに花の時期を終えているエゾエンゴサクが盤渓市民の森の最奥部ではまだまだ最盛期とばかりに咲き誇っていたことから、辺りは春が来るのが遅い地域なのかな?と思えた。
   
   ※ 標高の高い最奥部ではまだまだエゾエンゴサクの最盛期でした。
 雨のサンカヨウ、はたして願いは通ずるか??

久しぶりに野幌森林公園を散策した

2023-05-13 15:58:45 | 環境 & 自然 & 観察会
 オオバナノエンレイソウがいたるところに咲き誇っていた。ニリンソウの花が他地域より大ぶりに見えた。実に一年ぶりの野幌森林公園の散策である。自然ふれあい交流館主催の「春のありがとう観察会」に参加した。
   
    ※ 観察会の開会式の様子です。参加者は50人近くいたと思います。
 本日午前、野幌森林公園自然ふれあい交流館北海道ボランティアレンジャー協議会の共催による「春のありがとう観察会」に参加した。「春のありがとう…」というネーミングを不思議に思う方もいらっしゃるかと思う。これはいつも自然観察等でお世話になっている野幌森林公園へのお礼の意味を込めて、本格的な夏の観察シーズンを迎える前に、ゴミ拾いを兼ねた観察会を実施しようと今から45年も前から取り組んでいる観察会だそうである。しかし、実際は公園を利用する人たちのマナーが向上したことで最近はほとんどゴミが見当たらないことが実態である。参加者の一部の方はゴミ拾い用の火ばさみやゴミ袋を持参していたが、ほとんど無用だったようだ。
 観察会の参加者は50名近くいたと思われるが、ボランティアレンジャー協議会の方々が多数参加されているため、1班6名くらいに1人のレンジャーが付いてくれてガイドを担ってくれた。私の班を担当してくれた方は相当のベテランの方で、大変博識の方だった。したがって、たくさんの植物を紹介してくれ、私も必死にメモをし、写真を撮ったのだが、全てをレポートするのは荷が重いので、特に印象的だった植物についてレポートすることにする。
 まず「オオタチツボスミレ」であるが、普通に紫色のスミレであるが、花がタチツボスミレより大きいことと、花びらの間から距(きょ)という白い棒状のものが伸びているのが特徴であるとのことで、私も確認することができた。
   
   ※ オオタチツボスミレです。紫の花の向こうに白い棒状のようなものが付いています。
 続いて、公園の散策路の路傍に非常に小さな白い花を付けた植物が目に入ったが「セントソウ」という花だった。セントソウはセリ科の植物だが、和名は「仙洞草」と表記するという。
   
   ※ 細かな白い花を付けているのがセントソウです。
 次はこの時期、どこの野原でも目にする「タンポポ」であるが、今のタンポポは私たちが幼少の頃に摘み取っていた在来種のタンポポではなく、ほとんど全てが「セイヨウタンポポ」であるという。それだけ繁殖力が強いということのようだ。在来種との違いは、黄色い花の下の萼(がく)のように見える部分(総苞片)が反り返っていることだという。在来種は花に沿って固く閉じているので区別できるという。確かに反り返っているところを確認することができた。
   
   ※ どこでも見られるタンポポの原っぱです。
   
   ※ 花の下のガクがそっくり返っているのがセイヨウタンポポです。   
 続いてエンレイソウの変種を紹介いただいた。オオバナノエンレイソウの白い花の部分が緑色をしたものである。正式名は不明とのことだが、レンジャーの仲間内では「ミドリエンレイソウ」と呼んでいるとのことだった。
   
   ※ 緑色の花(?)を付けたミドリエンレイソウです。
 また、ミヤマエンレイソウの変種でピンク色の花(ガク?)が付いているものを発見した。レンジャーの方は「ミヤマエンレイソウ ピンク系」と話されたが、これもレンジャーの仲間内の呼称のようである。
   
   ※ レンジャーの方いわく「ミヤマエンレイソウ ピンク系」です。
 その他、「ヨブスマソウ」「ホウチャクソウ」「ツタウルシ」「エゾトリカブト」等々、たくさんの山野草を教えていただいたが、私のキャパが小さいこともあり全てをカバーすることができなかった。
   
    ※ 葉の形が特徴的なヨブスマソウです。
   
   ※ 葉の裏の茎のところに袋状のものを付けたホウチャクソウです。
   
   ※ 触ると大変!ツタウルシです。
   
   ※ こちらは猛毒のエゾトリカブトです。
 ただ、今回の観察会で新たな発見(?)とは言えないのだが、今回散策したのは野幌森林公園のほんの一部「桂コース」なのだが、その周囲は「オオバナノエンレイソウ」がとても目立った。他の市民の森などでは見られない現象である。また、どこでも繁茂する「ニリンソウ」だが、花の大きさが一段と大きいように思えた。この二つのことから、野幌森林公園は他とは違い、植物の生育する条件に恵まれているのではないか?と山野草観察初心者は考えたのだが、真相はいかに??
   
   ※ もっと大きな群落もあったオオバナノエンレイソウです。
   
   ※ 盤渓市民の森のものよりずーっと花が大きいニリンソウです。

残念!サンカヨウは時期尚早だった…

2023-05-10 17:05:33 | 環境 & 自然 & 観察会
 いつもより春の訪れが早い今年は、一昨年が5月20日、昨年が5月14日に開花を目にしたことから、「今年はそろそろでは?」と思い、マイフィールドの「盤渓市民の森」に出かけてみたのだが、時期尚早だったようだ…。
 
 ※ 盤渓市民の森の山中で7~8株が高まって咲いていたシラネアオイです。
 サンカヨウの花を私が意識し始めてからまだ日が浅い。花そのものは白い可憐な花だが、それほど珍しい花とは思わない。ところが、いったん雨が降り花びらが濡れると、花びらはまるで氷のように透明感のある花びらに変化するという。その様子が儚く、透明感のある様子から密かに人気のある花だという。
 その花が、私がマイフィールドと勝手に呼称している「盤渓市民の森」の最奥部に咲くことを一昨年に初めて知ったのだ。それ以来、サンカヨウの花は私を虜にしてしまった。昨年は不満足ながらも雨に濡れて透明になった花びらも観察することができた。
 そこで今年はいつもより早く春が到来したので「そろそろでは?」と思い、本日午前中は所用があったため、珍しく午後になってマイフィールドに出かけてみたのだが…。
 「盤渓市民の森」へは4月14日以来だったが、森の様相はすっかりと変り、市民の森入口ではニリンソウの群落に歓迎されて森に入った。まず目に入ったのはヤマスミレである。詳しいスミレの種は不明だが(ヤマスミレの種類は相当に多いらしい)、ごく普通に山で見られるスミレである。
 また、春の花であるエンレイソウ、ヒトリシズカ、フッキソウなどが次々と顔を出してくれた。また、春の花の代表選手の一つであるエゾエンゴサクは低地ではもう花の季節を終えていたが、標高の高い最奥部では今が盛りと、群落を作って咲き誇っていた。
 
 ※ 市民の森の入口でニリンソウの歓迎(?)を受けました。
 嬉しかったのは、薄紫の優雅な花であるシラネアオイが二か所で目にしたことである。一か所の方では7~8株の花が咲いていて嬉しかった。以前、登別市の来馬岳に登った時には無数とも思える大群落を目にしたことがあるが、札幌ではなかなかお目にかかることができない。7~8株でも十分であるが、なんとか保全されて少しでも大きな群落に育ってほしいものだ。
 さて、肝心のサンカヨウである。期待に胸を膨らませながら市民の森の最奥部に向かった。周りはエゾエンゴサクが盛んに咲き誇っていた。その間に、小さなフキの葉のような形をしたサンカヨウの葉が見え始めた。ところが花は一つも付いていなかった。何株かには小さな蕾を付けているものもあったが…。時期尚早だったようだ。
 
 ※ フキの葉に似たサンカヨウの葉です。
 
 ※ わずか数株でしたが、葉の間から蕾が見えたのがありました。開花は間もなく?
 う~ん。残念であるが、自然の営みであるから仕方がない。花が咲くのはここ4~5日後くらいだろうか?花の付いている期間は1週間くらいだという。私のスケジュールと相談しながら再チャレンジしたいと思っている。
 
 ※ 最初に掲載したのとは別の個所で見かけたシラネアオイの花です。
 ※ 花の写真は多くの方がアップしているので、印象的だった一部のみ掲載することにします。

札幌の枝垂れザクラめぐりVol.3

2023-05-02 16:46:14 | 環境 & 自然 & 観察会

 前回の枝垂れザクラめぐりから4日おいて、いよいよ最終章です。今少し後に満開の時が来そうなところあったが、ほとんどは今がピークという感じだった。巡り歩いた3ヵ所の本日の枝垂れザクラの様子をレポします。

【円山公園の枝垂れザクラ】

 以前からやや小ぶりの上に、最も開花が遅れているとレポしてきた円山公園の枝垂れザクラもようやく見ごろを迎えていた。今シーズンはこれで見納めとするが、後5年もすると樹高もそれなりとなって見栄えもするのではないかと思える。その時まで健康寿命を保ち、見栄えする円山公園の枝垂れザクラを見届けたいと思っているのだが…。

   

   

        

【中島公園の枝垂れザクラ】

 私が札幌市内で最も見応えのある枝垂れザクラだと記した、中島公園の日本庭園内にある枝垂れザクラはすでに盛期を過ぎて葉桜状態となっていた。

 ところが先日30日、キタラであったコンサートに行った際に、キタラに向かう沿道に一本の枝垂れザクラを見つけた。その様子が気になって本日訪れたところ、こちらは満開状態だった。水辺に植わっているのだが、残念ながら水面に映える枝垂れザクラとはなっていないところが残念だった。

   

        

   

【北大構内の枝垂れザクラ】 

 3度も訪れることになった北大附属病院前の枝垂れザクラは、ようやく見頃を迎えたという感じだった。それでも開花度は8分咲きくらいか?ここの枝垂れザクラはそれなりの大きな樹なのだが、やや優美さに欠けるように感じられる。せっかくの大樹なのだから、周りの整備が必要に思うのだが…。

   

    

 続いて、北大総合博物館横の枝垂れザクラを観察した。こちらも見ごろを迎えていたのだが、先日も報告したが何故か樹高が高く、花が付いている位置が私たちの目線よりかなり高いところ位置しているのが残念に思われる。成長過程で異常に樹高が発達してしまったのだろうか?

   

        

   

 以上、3回にわたって札幌市内の主な枝垂れザクラを巡ってきた。同じ枝垂れザクラでも場所が違ったり、あるいは種に違いがあるのだろうか、開花度に差があることが分かった。

 枝垂れザクラは他のサクラと違い、サクラの花が優雅に垂れ下がっているところが他のサクラにはない特長であり、そこが私に興味を抱かせる。来年も枝垂れザクラを追ってみたい。


札幌の枝垂れザクラめぐり Vol.2

2023-04-28 16:15:00 | 環境 & 自然 & 観察会

 一昨日に続いて本日もまた札幌市内の枝垂れザクラ巡りをしてきた。ジャストタイミングだったところ、もう少し時間が必要なところと、様々だったが新しい枝垂れザクラスポットも見つけることができた。

【中島公園の枝垂れザクラ】

 前回、26日に訪れたことで「満足することにする」と書いたのだが、やはり気になったので今日いの一番に訪れてみた。するとまさにジャストタイミングだった!これ以上望むのは無理というくらい見事に枝垂れたサクラの花を見ることができ、写真に収めることができた。私がこれまで巡ったかぎりにおいて、札幌市内では最も優美な枝垂れザクラではないかと思っている。

   

   

        

        

   ※ 札幌市内で見ることのできる最も優美な姿を誇る枝垂れザクラではないだろうか?

【北大構内の枝垂れザクラ】

 前回同様に北大附属病院前に立つ枝垂れザクラは、前回26日のときよりはかなり開花が進んでいた。しかし、満開という状態となるまでは天候に恵まれたとしてもあと2~3日必要のように思われた。

   

   ※ 庫の枝垂れザクラが満開の時にはどのような姿を見せてくれるのだろうか?

 ブログを通して知ることとなったA氏のブログで北大総合博物館の横にも枝垂れザクラがあることが判明して行ってみた。確かに2本の枝垂れザクラが立っていた。こちらは樹高がかなり高い枝垂れザクラだった。こちらも5分咲きといった感じで、満開まではもう少し時間が必要と思われた。

   

   ※ ちょっと樹高が高い総合博物館横の枝垂れザクラです。

【円山公園の枝垂れザクラ】 

 ここでなんとも奇跡の出会いがあった。前回26日訪れた時にまだまだ蕾状態だった円山パークセンター横の枝垂れザクラは「満開はまだ先だろう」との思いがあったが、一応覗いてみることにして出かけた。その時、私の前で一人の男性がカメラを構えていた。すると件の男性が「あれっ?」と声をかけてきた。なんとその男性とは?私と道東地方で同じ職種の仕事をしていたF氏だったのだ!F氏は現在江別市在住で、F氏は私のブログを、私はF氏のフェイスブックをお互いにチェックし合う同士でもあった。しかし、何の打ち合わせもなしに突然出会うとはまさに “奇跡” と称して良いのではないだろうか?(少しオーバーですかな?)

 さて、肝心の円山公園の枝垂れザクラは一部開花した花もあったが、やはり全開まではまだまだといった感じだった。

 私は北大構内、円山公園の枝垂れザクラが満開の様子を目撃するためにもう一度枝垂れザクラ巡りをしなければなるまい。

   

   ※ いかにもまだまだ若いといった趣きの円山公園の枝垂れザクラです。

   

   ※ まだほんの数輪しか開花していませんでした。

【北海道神宮の枝垂れザクラ】

 奇跡(?)の出会いをしたF氏としばし歓談し、F氏が円山公園、北海道神宮を訪れるのは初めてとお聞きし、一緒に界隈を案内して歩いた。坂下公園野球場周辺のソメイヨシノ、北海道神宮境内の梅の花がそれぞれ満開状態だったこともありF氏は喜んでくれた。そうして案内する中で、北海道神宮の神門前のところに一本の枝垂れザクラが目に入った。こちらはほぼ満開状態の枝垂れザクラだった。F氏を案内することで思わぬ幸運に与ったというわけである。

   

   ※ こちらもまだまだ若い枝垂れザクラの樹ですね。

   

   ※ 開花の方はかなり進んでいると見ました。

 さて、私のスケジュールからいくと次回は5月2日あたりにもう一度枝垂れザクラ巡りをしようかな?と思っているが…。