田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

縄文雪まつり 縄文リレートーク

2025-02-10 19:14:43 | イベント
 縄文…、と聞くと俄かに血が騒ぎ出す。何せ、一昨年、一昨々年の2年間をかけて世界遺産に登録された「北海道・北東北縄文遺跡群」の構成資産である全16施設を訪れた私としては訪れなければならないイベントだった。
 
      

 昨日、一昨日の2日間の日程で、チ・カ・ホ北3条交差点広場において「縄文雪まつり~縄文 LOVE 大集合!」というイベントが開催されました。
 イベントは、関連展示、ワークショップ、物販と盛りだくさんでしたが、注目は二日間とも縄文遺跡に関わる研究者や施設の職員などが、リレー形式でトークを繰り広げたことでした。

   
   ※ 展示コーナーや物販コーナーにはたくさんの市民が押し掛けていました。

 私は全日程に参加することはとても叶いませんでしたので、昨日(2月9日)の午後、三つのリレートークに耳を傾けました。そのテーマとスピーカーは…、
 ◆THE JOMON:縄文と海    札幌国際大教授 越田賢一郎氏
 ◆THE JOMON:縄文と老人   道教育庁文化財・博物館課 藤原秀樹氏 
 ◆THE JOMON:「老人と海」の狭間で 道庁縄文世界遺産推進室 村本周三氏  


  こうして三つテーマを並べてみると、お気づきになったと思われますが、ヘミングウェイの代表作「老人と海」を思い浮かべる方が多いのではと思われます。事実、主催者はその語感が似ていることから、敢えて「老人と海」にこだわったテーマ名としたとのことでしたが、上記二つのテーマは小説とはまったく関りがなく、三つ目は敢えて「老人と海」に関連付けた話題を取り上げたということでした。

    
    ※ リレートークで登壇した札幌国際大の越田教授です。

 「縄文と海」に関しては、縄文時代にはすでに北海道と本州は海で隔てられており、ニホンザル、イノシシ、ツキノワグマ、モグラなどは北海道に進出することはなかったが、霊長類(人間)だけは海を越えて北海道に住み着いたと話されました。
 また、交易や環境も海を越えることができたとし、土器や網の利用、さらには貝塚なども本州でも北海道でも同様のものが発掘されているということです。
 そしてヒスイやアスファルト、黒曜石なども本州と北海道の間で相当に行き来していたということです。
 さらに海に関しては、千歳市の「キウス周堤墓群」のようにかなり内陸に位置しているところも、地球温暖期(1万6千年前から6千年前くらい)には、海から相当に近いところに位置していたのではないかと指摘されました。
 こうしたことから、縄文時代は海の存在が縄文人の生き方そのものを左右していたと越田氏は私たちに伝えてくれたのだと私は理解しました。

 続いて「縄文と老人」については、興味深いお話を聴くことができました。
 まず、縄文人の平均寿命は最近の研究から46.5歳と推定されるとのことです。詳しいことはメモし切れませんでしたが、最近の研究で腰部の骨から推定する方法が開発されたということです。
 そして講師の藤原氏は「縄文人は高齢者に温かく接していた」と推定しました。それは縄文人が定住生活を始めたことが関連するそうです。縄文時代以前は狩猟生活が主であったため、高齢者は狩猟に不向きとして敬遠されましたが、定住生活に移行したことにより序列や階層等が形成されていったと推定しています。これは本州の南地方とは異なるそうです。
 何故かというと、北海道(北東北も含む?)は食料資源に恵まれていたことが挙げられるそうです。北海道においては冬を迎えるにあたり、大量の保存食づくりをしなければなりません。それは当然共同作業となります。その際の指導役は経験豊かな高齢者が担うことになります。
 また、収穫祈願や収穫祭などのお祭や儀式において高齢者が呪術役を果たしたとも考えられます。こうして、高齢者は集落の中で敬われる存在になったと藤原氏は解説されました。
 そう、類推されるのは高齢者の墓には副葬品が多いことが特徴だということでした。

 三番目の「『老人と海』の狭間で」と題するトークでは、敢えて「老人の海」中で使われたワードに拘って縄文時代とすり合わせるという高等芸(?)に挑みました。
 まず「老人と海」の舞台はメキシコ湾流が流れる暖流ですが、縄文時代も前記したように温暖期を迎えていました。ですから北黄金貝塚では、今では獲ることのできないハマグリの貝の化石が貝塚に混じっているそうです。
 また「塩」に関して、縄文時代には食品の味付け濃い塩水を作る採鹹(さいかん)という技術も「老人と海」と共通点が観られるということでした。

    
    ※ 物販コーナーには写真のような土偶の複製品が多数陳列されていました。

 以上、私がメモできたことのみをレポしましたが、あるいは事実誤認のところがあるかもしれません。そうした点があったとしたらご容赦ください。学術的には何の意味もないレポですので…。
 そのことは別として、「北海道・北東北縄文遺跡群」が世界遺産に登録されたことで、縄文時代に対する研究も大いに進展していることを窺わせてくれました。
 これからも縄文時代に興味を抱き続けたいと思っています。



さっぽろ雪まつり2025 開幕!

2025-02-04 20:50:16 | イベント
 国内外に広く知られ、人気も高い「さっぽろ雪まつり2025」が本日から11日まで8日間の日程で開会されました。私自身にとってはそれほど期待が大きいわけではないのですが、メイン会場の大通会場を覗いてみました。

     

 札幌では大通公園を会場として一年間にさまざまな祭(フェスティバル)が開催されていますが、その中でも雪まつりは地の利を生かしたお祭りとして最も国内外に知られたお祭りではないかと思います。
 札幌市民となって早や18年、札幌に居を移した当初は珍しさもあり、興味深く拝見し、ある年などは大雪像の制作のお手伝いも体験しましたが、最近は慣れもあってそれほど興味を抱かなくなっていました。
 それでも札幌のあれこれを発信している拙ブログとしては、これだけ有名な「さっぽろ雪まつり」をパスするわけにはいきません。
 天候も良かったので、昼過ぎにメイン会場である大通会場へ行ってみることにしました。


 順路は我が家から近い大通11丁目から順に大通1丁目までを巡りました。
 雪まつりのメインである大雪像は5つです。この数はここ数年同じ数のようです。
 順にその作品名を記すと、
  ◆『モンスターハンターワイルズ』 2月28日狩猟解禁!
     「アルシュベルト&オトモアイルー」 
(大通会場10丁目)
     

  ◆「小樽 銀鱗荘」 (大通会場8丁目)
     

  ◆「北海道庁旧本庁舎~赤れんが庁舎~」  (大通会場7丁目)
    

  ◆「札幌へ駆けるサラブレッド」 (大通会場5丁目)
    

  ◆「転生したらスライムだった」  (大通会場4丁目)
    
    
 私の眼から見て、最も優れていたと思われたのは大通会場4丁目の「転生したらスライムだった」です。
 おじいちゃんには??の作品名ですが、どうやら小説から出発して漫画やアニメなどメディアミックスの展開で大人気のようです。私が優れていると思えたのは、主人公(?)の女の子が立体像として制作されていたところ素晴らしいと思えたからなのですが、物語に出てくる暴風竜の像もなかなか迫力がありました。
 大雪像というと、建物などの建造物がわりと制作しやすい(?)ので多くなりがちですが、(今年も二つ)見る側からすると人や動物の立体像の方が見応えがありますね。
 制作は、自衛隊の方々が二つ、大雪像制作委員会の方々が三つの大雪像を作成したようです。

 その他に中雪像も何点か制作されていましたが、どうしても漫画やアニメなどのキャラクターが多いようです。若者たちから人気があるのかもしれません。

    
    
 そして市民による小雪像です。これについては私は少々意見があります。
 市民参加による雪まつり、というコンセプトは分からないわけではありませんが、どうしても作品のクオリティが数段落ちるような気がするのです。中には、国際的なお祭りに展示するに相応しいのか疑問に思えるような作品も散見されました。
 市民参加を促すなら、雪像制作の研修会を実施したうえで制作者を選定するとか、高校や大学の美術専攻の学生の参加を促すなどの方策(昨年は高校の美術部の参加があったように記憶しているのですが…)を取れないものか、と思うのですが…。
 それでも何点かは見応えのある作品もありましたので紹介することにします。

    
    ※ 「雪に埋もれた巨人」という作品です。
    
    ※ このドラゴンボールもなかなかのクォリティだと思いました。
    
    ※ 雪像の出来としては?ですが、ポーズが笑わせますね。
    
    ※ 時の人大谷選手がにいているか否かは貴兄が判定してください。 

 作品のクオリティといえば、毎年開催されている「国際雪像コンクール」です。こちらの参加者たちは、かなり専門的な方々のように思えます。毎年素晴らしい作品を見せてくれます。そのコンクールが11丁目会場で本日から制作が始まりました。6日は完成予定とのこと。できれば再訪してそれらの作品を観てみたいと思っています。

 最後に雪まつりの見物客ですが、かなりの混み具合でしたが、私の感覚ではその半数はインバウンドの方々だったのではないかと思われほど外国人が目立ちました。特徴的だったのは、アジア系の人ばかりではなく、欧米系の人の姿も目立ったことでした。
 彼らは「さっぽろ雪まつり」にどのような感想を抱いたでしょうか?気になるところです。
 雪まつりはまだ始まったばかり、はたしてどれほどの人たちが雪まつりに訪れるのでしょうか?
 願わくば天候に恵まれて、それぞれが楽しい思い出をつくって帰ってほしいと思います。

    
    ※ 3丁目会場には「スマイルリンク」が造られ、子どもたちが楽しんでいました。


リーチ マイケル 札幌に帰郷

2025-01-22 13:17:08 | イベント
  ラグビー日本代表キャップテンを務めたあのリーチマイケル選手が札幌にやってきた!札幌山の手高校出身のマイケル選手にとっては故郷ともいえる札幌にやってきて、ファンと交流する様子に立ち会うことができました!



 一昨日(1月20日)夕刻、サッポロファクトリーアトリウム「東芝ブレイブルーパス東京」に所属し、やはりキャプテンを務めているリーチマイケル選手がファンと交流するというので、私も駆け付けてみました。
 交流会は「北海道ラグビーの日 リーチマイケルファン交流会」と銘打って行われました。

 開始時刻の18時きっかり、あの濃い髭面が特徴で、がっしりとした体格のマイケル選手が登場すると会場は一気にボルテージが上がりました。
 ステージ上にはマイケル選手と元明治大学ラグビー部監督で、北海道ラグビー協会の理事(?)を務める丹羽政彦さんと、女性のインタビュアーが登壇しました。

     
   ※ ファン交流会には約300人のファンが駆け付けて大盛り上がりでした。

 私はマイケル選手の言葉を記録しようと、スマホを片手に記録し続けました。
 インタビューにおける主なやり取りを再現してみます。(問 ⇒ 答えの順です)
 ◆ 「札幌に帰ってきて食べたいものは?」⇒「スープカレー」
 ◆「ラグビー選手何が大事か?」 ⇒ 「コンタクトスポーツなのでメンタルが強いこと」
 ◆「現在、最も大切にしていることは?」 ⇒ 「ディフェンスで貢献したい。(マイケル選手のポジションは№8です)
 ◆「主将として心がけていることは?」 ⇒ 「一試合、一試合を大切にしたい」
 ◆「期待をかけている選手は?」 ⇒ 「札幌山の手高校の後輩の伊藤鐘平選手」
 ◆「№8はどんなポジション?」 ⇒ 「オールラウンダーであることを要求される」
 ◆「コンディションの悪い時は?」 ⇒ 「自分で自分に気合を入れる」
 そしてマイケル選手は、今年37歳を迎えることから引き際も考えているようです。後輩を育て、将来は北海道に帰ってくることも視野に入れているというような発言を最後にされていました。
 ただマイケル選手のように実績が十分で、かつリーダシップのある選手は、きっと選手を引退後も指導者として多方から要請されるのではないかと私は思うのですが…。


          
         ※ 質問の答えるリーチマイケル選手です。

 今回の来札の本来の目的は、来る3月30日(日)、札幌ドームを会場として開催されるジャパンラグビーリーグワンの唯一の公式試合「東芝ブレイブルーパス東京」対「三重ホンダヒート」の対戦のPR活動だったようです。
 さあて、3月30日はどうしょうか?? 

う~ん、ちょっと期待外れかな?防災展

2024-09-18 16:21:36 | イベント
 北海道新聞社が大々的にPRして開催された「防災展」だったが、私としてはちょっと期待外れの感が強かった。2日間の日程のほぼすべてに参加を予定していたのだが、途中からキャンセルしてしまった…。

     

 9月14~15の両日、札幌パークホテルを会場に「道新  みんなで+考える 防災展」が開催されたので期待をもって参加した。
 防災展は北海道大学が特別協力という形で5つの講座を担当した。私はそのうち一日目の「北海道で想定される津波災害」と二日目の「広域化・連鎖化する自然災害」の二つの講座に参加した。両講座共に45分間と短時間の講座だったためか、講演をする先生方がどうもイマイチ力が入っていないのではという印象を受けてしまった。
 「北海道で想定される津波災害」の講座では、南海トラフ地震による津波災害予想がマスコミ等で大きく取り上げられているが、北海道の周りで起こる津波災害の方がより被害が大きくなるとの予想は傾聴に値した。科学的にそうした予想があるのであれば、より大きな声を挙げて警告を発する努力をしてほしいと思ったのだが…。
 また「広域化・連鎖化する自然災害」の講座の方も、過去の自然災害から北海道に甚大なる被害をもたらす可能性について言及されたのだが、どうも私にはいま一つそのことに対する危機感を聴いている人たちに訴求する思いが伝わってこなかったように思えたのだ。
 それ以上にガッカリしたのが特別ゲストとして招請されたマジシャンでありお笑い芸人のマギー審司氏の講演(対談)だった。マギー審司氏は2011年に起きた東日本大震災が起こり、彼が宮城県気仙沼出身だったことから、その復興のためにさまざまな活動を展開された方だという。その思いを気象予報士の菅井貴子さんの質問に答える形で「マギー審司と防災を知ろう・聞こう・学ぼう」と題して進められた。しかし、ご自分が実際に被災したわけではないため、お話がどうしても一般論の域を出ない内容に終始し、マギー審司氏の明るいキャラクターもどこかへという感じに終始してしまった感だった。講演の最後10分間だけ彼の本業であるマジックを披露したときに初めて会場を沸かした程度だった。私は彼のキャラクターを活かし、マジックと防災をミックスした形で聴衆を笑いに誘いながら、防災意識を高めるようなことを期待していたのだが…。

       
       ※ 耳マジックでブレイクしたマギー審司さんです。

 二日目には特別ゲストとして元フジテレビアナウンサーの笠井信輔氏の講演もあったのだが、笠井氏にも大きく期待はできないかな?と思うと継続して参加する意欲が失せてしまって会場を後にしてしまった。
 会場内では、講演・講座とは別に関連展示会場も設けられていたが、会場内を巡る参加者たちは景品目当てにあちこちを飛び回る姿が私をしらけさせてしまった。
 私の唯一(?)の収穫は展示コーナーで(株)三井海上火災が発売したという防災グッズや非常食パッケージだった。説明担当者によると、非常食の賞味期限がきたら会社から購買者に連絡するというサービス付きだというところが新鮮に感じた。我が家でもぜひ揃えたいと思った一品だった。

      

 今回の防災展を好企画だと思って参加したのだが、参加者の多くは祭りに参加するような気持で会場に駆け付けた人が多かったのではないだろうか?
 第1回目の開催ということで主催者側も試行錯誤があったのだろう。今年の反省を生かして、次年度以降より意味のある内容で開催していただくことを期待したい。

瑞々しい感性はお爺の心に響いた!少年の主張大会

2024-09-06 20:29:59 | イベント
 中学生が発表した主張の数々はお爺の胸の胸を激しくノックした。世情の垢にまみれたお爺には中学生が発する瑞々しい感性が眩しすぎた。彼らが今の思いを忘れずに成長してほしいと願うばかりだった。

    

 本日午前、道民活動センター「かでるホール」において「少年の主張 全道大会」が開催され、少年たちの主張に耳を傾けた。(この大会はこの日開催された「北海道青少年育成大会の一環として開催された)
 出場者は16名。それぞれが管内大会(札幌市だけ代表が2名)で最優秀に選ばれた生徒たちばかりだった。

     
                 ※ 出場者全16名が初めに壇上に立ちました。(この写真で個人は特定されませんよね)


 出場者の氏名・学校名・主張テーマは次のとおりである。
 ① 細川 優菜 札幌市立日章中学校    「ジェンダーの平等の実現に向けて」
 ② 光枝 美優 礼文町立香深中学校    「『かわいそう』は無責任
 ③ 貝島 優羽 倶知安町立倶知安中学校  「一歩踏み出して」
 ④ 尾坂 空音 岩見沢市立明成中学校   「しあわせの形」
 ⑤ 山本結千花 浦幌市立浦幌中学校    「私らしい生き方」
 ⑥ 篠田 涼帆 長万部津町立長万部中学校 「多様性の時代」
 ⑦ 河本さくら 別海町立上春別中学校   「雑草」
 ⑧ 白井遥ノ椛 洞爺湖町立虻田中学校   「言葉の力とは」
 ⑨ 糸畑  雫 江差町立江差北中学校   「男女差別」
 ⑩ 藤原 拓也 鶴居村立鶴居中学校    「未来の舵取りを担う」
 ⑪ 鎌田 千弦 札幌市立平岡緑中学校   「とくべつなくふう」
 ⑫ 高林  恵 遠軽町立遠軽南中学校   「挑戦」
 ⑬ 平田 琴音 様似町立様似中学校    「青春のありか」
 ⑭ 田村里々香 遠別町立遠別中学校    「油断から広がる危険性」
 ⑮ 大串 雪花 北海道教育大旭川中学校  「性別をこえた平等へ」
 ⑯ 数馬 灯里 恵庭市立恵み野中学校   「未来に咲く今」
 テーマを見ると多種多様だったが、それぞれが自分の身の回りに起こったことへの疑問や改善案、あるいは自らの将来に対する思い、等々…。その中で特徴的だったのは「ジェンダー」に関する思いや提案を訴える主張が多かったことだ。(私のカウントでは5名)
 そのことと出場者の多くが女子生徒で、男子生徒は1人のみだったのはこの年代のある意味での特徴なのだろうか?
 各人の主張を聴いていると、どの生徒も論旨が明快で、堂々と主張する様子はさすがに選ばれた生徒たちといった印象だった。

      
      ※ 少年の主張の発表の様子です。

 私は各生徒の主張を聴いていて、どの主張にも頷けるところがあり、彼らの思いに共鳴しながら聴いていた。そしてこうした主張に優劣を付けることの難しさを感じていた。しかし、結果は発表された。
 その結果、最優秀賞は恵庭市立恵み野中学校の「未来に咲く今」をテーマに発表した数馬灯里さんが選ばれた。数馬さんの主張は、数馬さんのお兄さんがけっして模範的な学生生活を送った人ではなかったために希望どおり職種に就職はできなかった。しかし、就職したお兄さんがその職場で不満も漏らさず、一生懸命勤めることによって職場でも認められ、今生き生きと生きている姿から、自分もお兄さんのように今の境遇に不満を漏らすことなく、「今を懸命に生きたい」と主張した。印象的だったのは主張の中にノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの名言「おかれた場所で咲きなさい」という言葉を効果的に挿入したところだ。
 数馬さんの力強い主張は、この後全国でも主張の機会を得た。数馬さんの健闘を祈りたい。同時に、他の生徒たちも自らの主張に自信をもって生きていってほしいと願うばかりである。

カルチャーナイト2024 in 知事公館

2024-07-21 20:26:33 | イベント
 昼の長い北国札幌では、毎年夏に札幌市内全域の公共・分化施設、企業施設を一日だけ特別に開放して文化的催しや、施設見学、子どもの向けのプログラムなどを提供する「カルチャーナイト」が行われている。今年は一昨夜7月19日に開催された。私は自宅近くの知事公館を訪れ、歌唱を中心に楽しませてもらった。

    

 札幌のカルチャーナイトは2003年にスタートし、今年で22年目だという。今年は85の施設が開放され、You Tubeで楽しむオンライン企画も同時に発信されたそうだ。
 札幌に来て初めの頃は、あちこちと巡り歩いたものだが、一昨年くらいからは自宅から近いこと、プログラムが豊富なことから「北海道知事公館」で楽しませてもらうことにしている。
 知事公館では公館の3つの部屋と、屋外の計4つの会場で時間を重ならないように工夫して実施されている。
 今年のブログラムは以下の通りだった。
 ◆1階食堂
  ◇「夏だ!メロディーコンサート」by マードレマードレ 
                          (15:30~16:10)
  ◇「クリスチャン・ミュージック・ショーケース」
        by ジェネレーション・ボイス     (16:50~17:30)                
  ◇「夏は来たりぬ~中世・ルネサンス・バロックの英国音楽~」
         by アンサンブル・ロビン        (19:00~19:40)
◆2階応接室
  ◇「長唄の魅力」 by NPO法人 邦研         (16:10~16:50)
  ◇「命を守る風呂敷体験」 by 日本風呂敷文化協会   (18:00~18:40)
  ◇朗読「アッシャー家の崩壊」 by 間瞬         (19:50~20:30)
 ◆1階応接室
  ◇「絵本よみきかせ会」 by コープさっぽろ えほんがトドック
                                                                                               (17:30~18:20)
  ◇「北加伊道(ほっかいどう)カルタを楽しもう」 by ぷろぐれっしょん
                           (18:40~20:30)
 ◆屋外
  ◇「竹あかり1000本で知事公館を灯しましょう」 
                              by 森の時間SNOW HOKKAIDO                 (17:00~20:00)
以上、実に多彩なプログラムだった。
 私はこのうち、前半の「夏だ!メロディーコンサート」、「長唄の魅力」、「クリスチャン・ミュージック・ショーケース」の三つのプログラムだけ楽しませてもらって帰宅した。
 「マードレ マードレ」は8人のお母さん方のコーラスグループだ。昨年は「全日本おかあさんコーラス全国大会」にも出場したという実力派グループである。グループのリーダーが平均年齢を明かしてくれた。それによると59.8歳だという。懐メロを中心に楽しませてもらった。

    
    
 続いて「NPO法人 邦研」による「長唄」を聴かせてもらった。三味線4本、歌い手4人の計8名での出演で「時致」と「鶴亀」の2曲を披露されたが、私にはどうもその魅力を感得するだけの素養が欠けているようだった。

    

 最後の「ジェネレーション・ボイス」はキリスト教普及のために各国から来日したボランティアの方々のコーラスだった。主に讃美歌を披露してくれたのだが、私には歌の意味も、歌の魅力もイマイチ理解することはできなかった…。

    

 とここで私は知事公館を後にしたのだが、ブログ上だけで交友のある「札幌・円山生活日記」さんが、なんと私と入れ違いに知事公館を訪れたようだ。この後の様子については「札幌・円山生活日記」をご参照ください。こちらのブログは写真の技術が素晴らしく、見ていて楽しめます。ぜひお勧めします。


今どきの運動会…

2024-06-02 19:02:44 | イベント
 えーっ!今どきの小学校の運動会って、こんなに簡素化されてしまったの!?小学校高学年の孫娘の出番は90m走(徒競走)と高学年の演技の2種目だけ。私は驚きを禁じ得なかった。時代はずいぶん変わってしまったものだ…。

   
   ※ こうしてみると、これまでの運動会風景と変わりないように見えるのだが…。

 昨日(6月1日)、JRヘルシーウォーキングに出る前に、孫娘が通学する市内某小学校の運動会があり観戦に出かけた。
 昨日は空が晴れ上がり、気温もそれほど高くはなく、運動介日和だった。息子からは「あまり早く来てくれるな」と連絡があった。高学年の父母などが会場に入れるのは10時30分以降だというのだ。
 その事情は運動会の運営にあった。まずは低学年(1・2年生)が徒競走と低学年の遊戯が終わると関係父母は退場し、次の出番の中学年(3・4年生)の徒競走と綱引きがあり、それを中学年の関係父母が観戦し、終わると退場し、代わって高学年の関係父母が観覧席で観戦するという方法だった。その観戦方法も座る席はなく全員が立ったままでの観戦を要請された。

    
    ※ 中学年には綱引きの競技がありました。

 私たちが会場に着いたときには、「中学年の父母の皆さまは退場ください」とアナウンスされていた。
 孫娘の出番である。次々とグランドを3/4周する90m走が行われた。私はなんとか孫娘が力走する様子をカメラに収めることができた。続けて、高学年による集団演技「よさこいソーラン踊り」が行われ、それで終了である。
 紅白リレーもなければ、もちろん選手リレーなどというものもなかった。最後に型どおりの閉会式が行われて運動会は終了した。

    
    ※ 高学年の徒競走の様子です。

 「あれーっ?」という感じである。いくらなんでもアッサリし過ぎではないだろうかと…。実状はきっと、札幌市内のどこの小学校においても大同小異だろう。それはおそらく上部機関からの指導、あるいは関係者間の協議などによって運動会の簡素化の方向が打ち出されたものと思われる。
 おそらく運動会の練習に費やす授業時間を昔のように多くを割くことができないという事情があるのだろうと想像される。
 私は田舎の出だから、運動会というと地域の一大行事で地域全体が盛り上がったことを知っている。それを知っている者としてはあまりにも寂しすぎるのである。
 しかし、時代はけっして逆戻りなどはしないだろう。運動会は日本の学校における独特の学校行事だとも聞く。簡素化は時代の要請もあり止むを得ないとしても、せめて運動会の花型ともいえる紅白リレーのような種目はなんとか実施することができないものか、と考えるのだが…。

札幌は今、フラダンスブーム?

2024-04-03 19:19:17 | イベント
 いや~、驚きました!札幌には驚くほどたくさんのフラダンスサークルが存在していることに…。二日間にわたって次から次へと繰り出されるフラダンスチームのステージを驚きながら観ていた私だった…。
        

 3月31日(日)、私は某コンサートのチケットを入手すべく、市民交流プラザに赴いた。そうすると1階のフロアが何やら華やいだ雰囲気に包まれていた。「何だろう?」と近づいてみると、「Ohanaになろう~ハワイアンフェスティバル~」と幟を立てて、ハワイに関する雑貨やスィーツ、ウクレレ、等々ハワイにちなんだ物販店が軒を並べていた。それらに対しては大して興味のない私は、それらをぼーっと眺めていたところ、フロアの奥の方にある「スカーツコート」でフラダンスのステージが開催されていることを知った。

   
   ※ 市民交流プラザの一階フロアで開かれていたハワイの物販コーナーです。

 さっそくそちらの扉を開けてみると、立見席ができるくらいお客さんが詰めかけた中で、ステージ上ではフラダンスが披露されていた。
 ワンステージに6人から多いときは10数人が登場し、フラダンスの衣装に身を包み(多くはワンピース?)、化粧もばっちりと決めて、皆が皆笑みを絶やさず、ゆったりとしたフラダンスを披露するグルーブが、次から次へと登場した。そのほとんどは中高年の女性である。

   

 プログラムを見て驚いた。30日、31日の二日間で30を下らないグループが出演していたのである。(私が実際に観たのは5グループぐらいだったのだが…)
 常夏ハワイとはまるで違う環境の札幌で、何がそんなに中高年女性を虜にするんだろうか?と考えてみた。

   
   ※ 写真のようにフラダンスを見る市民で会場はいっぱいでした。

 まずは何といっても、あの緩やかに踊るフラダンス独特のゆったりしたリズム感が中高年女性にフィットしているようだ。つまり年配の方が健康を意識した時にほど良い負荷がかかった運動となっているように思われる。
 そして華やかなステージ衣装に身を包むとき、女性としての自尊心がくすぐられるのではないだろうか?
 さらには仲間と共に一つの踊りを創り上げていくときに感ずる一体感も魅力の一つになっているのではないだろうか?

   

 かくして北国・北海道(札幌)に憧れのハワイがひと時実現する運びになったのではないか、と門外漢は予想するのだが…。
 そうした思いで「札幌にはいったいどれくらいのフラダンス教室があるのだろう?」とネットを検索してみると、あるは!あるは!大盛況の様相である。札幌は一大ハワイランドなのかな??

   
   ※ 時にはコのような群舞もありました。

 なお、フェスティバルのテーマ「Ohanaになろう」のOhanaは、広義では「家族」と訳されるが、ハワイでは血縁関係がない者も含んだ意味での「家族」という意味で使われる場合が多いそうである。したがって「仲間になろう」的な解釈ができるのかもしれない…。


冬のくらしアイデアコンテスト発表会

2024-03-02 20:19:40 | イベント
 大学生たちが興味ある冬のくらしを豊かにするアイデアを次々とプレゼンテーションした。それを専門家たちが審査するというコンテストに立ち会うことができた。そしてその結果は?

   

 一昨日(2月29日)午後、札幌市民交流プラザにおいて「(一社)北海道開発技術センター」主催の「冬のくらしアイデアコンテスト」が開催され参加した。
 コンテストは「北海道開発技術センター」が設立40周年を記念して全国の高専生・大学生・大学院生を対象として「北海道における持続可能な冬の暮らし」についてのアイデアを募集したところ31件の応募があったそうだ。
 その31件を第一次審査で5件にまで絞り、今回関係者や一般市民を前に発表し、その中から優秀なアイデアを表彰するというものだった。
 今回、第一次審査を通過し、発表したテーマ & チームは…、(氏名は省略します)
 ◆「愉雪の巡い(ゆうせつのうつろい)」 札幌市立大学
 ◆「ゆきんこお野菜冬畑」 北海道商科大学
 ◆「第五の公営競技「競雪(けいせつ)」 北海道大学大学院
 ◆「Snow Safety Stick」 茨城工業高等専門学校
 ◆「幻想的な空間で個別映画館~movie in ice~」 大阪大学、大阪経済大学
以上5チームが持ち時間12分の中でプレゼンテーションを展開した。
 審査員は、①高野伸栄北大工学研究院教授を委員長として、②柿崎恒美北海道開発局長、③宮口宏夫北海道新聞社々長、④鈴井貴之クリエイティブオフィスCUE会長(タレント)、⑤倉内公嘉北海道開発技術センター理事長、以上そうそうたる各界の権威が顔をそろえた。
 
 各チームの発表の後、審査員からの質問コーナーがあったが鈴井審査員が積極的に質問されていたのが印象的だった。

  
  ※ コンテストのプレゼンテーションの様子です。(写真は札幌市立大学です)

 各チームの発表が終わり、審査員が合議する時間を利用しての弦楽四重奏によるミュージックタイムが設けられていた。ミニコンサートと銘打ってはいたが、いずれもが札幌交響楽団の団員、あるいは元団員という構成の本格的なコンサートだったので、このことについてのレポは別項で投稿することにしたい。
 ということで、 ミニコンサートの後に審査結果の発表となった。
 その結果は…、
 ◆最優秀賞 「愉雪の巡い」 札幌市立大学
 ◆優秀賞  「第五の公営競技『競雪(けいせつ)』」 北海道大学大学院
 ◆優秀賞  「Snow Safety Stick」 茨城工業高等専門学校
となった。最優秀賞となった札幌市立大学の「愉雪の巡い」は、デザイン学科の学生らしく、雪が融ける様子を芸術的に見せる(魅せる)ことを提案したものだった。テーマ名も含めて雪が融ける様を一種の芸術に見立てたところが審査員の心証を得たようである。私の評価とはやや違った結果となった。
 優秀賞の二つのチームの提案は、私も高く評価したアイデアであったが、北海道大学大学院の「第五の公営競技『競雪』」は、ロボットを使用して雪山を取り除くことを競技化し、それを公営競馬ならぬ公営競雪として、公営ギャンブル化しようという学生らしい突飛な提案が興味深かった。 
 また、茨城高専の「Snow Safety Stick」は、歩きにくい雪道を歩く際に、Stickの先にセンサーを取り付けて滑りやすい箇所をいち早く歩行者に知らせる装置を提案した。提案した茨城高専は試作品まで用意して健闘したが、その有効性が今一つ審査員に伝わりづらかったようだ。

  
  ※ 見事最優秀賞に輝いた札幌市立大学のお二人です。賞金30万円を獲得しました。

 最終審査に残った5つのチームは、それぞれが雪国の暮らしに対する課題を意識し、その課題解決策を提示してくれた。こうしたコンテストはなかなか面白い試みと思えた。主催の「北海道開発技術センター」は今回限りのコンテストと言われたが、できればこうした催しを何らかの形で継続させてほしいものである。

さっぽろ雪まつり(大通会場)を覗いてみた…

2024-02-06 18:30:45 | イベント
 札幌市民となってまもなく18年を迎えようとしている。「さっぽろ雪まつり」に対する期待感やワクワク感は薄れてしまったが、昨日(5日)好天に恵まれてこともありちょっとだけ覗いてみた。

    
※ 大雪像の中で出色の出来と思われたのが4丁目広場の「ウポポイ×ゴールデンカムイ」でした。

 おそらく札幌在住の多くのブロガーが「さっぽろ雪まつり」のことを取り上げているのではと想像される。詳しい内容、素晴らしい写真はそうした方々にお任せして、私は田舎オヤジ的視点から「さっぽろ雪まつり」をレポートしてみようと思う。

  
  ※ 10丁目広場の「北海道ボールパークFビレッジ」です。新庄監督がねぇ…。

それほど混雑もなく…
 意外に思ったのが会場の混みようがそれほどではなかったことだ。コロナ前だったと思うが、それはもう押すな押すな状態の大混雑だった。今回もそうした事態を予想していたのだが、それほどでもなく割合スムーズに移動することができた。

  
  ※ 5丁目広場の「栄光を目指し駆けるサラブレッド」の前ではアイドル達が入れ代わり立ち代わり歌い踊っていました。

 第一日目(4日)の様子を伝える新聞報道ではかなりの人出と伝えていたが…。やはり平日ということも関係したのだろうか?いやいや、ある報道によると札幌人はそもそも雪まつり会場には行かないということも伝えられたことがある。例え好天でも足が向かなかったのかもしれない。
 目立ったのが外国人の姿だった。少しオーバーに云うと周りはみんな外国人のように感ずる瞬間もあった。雪のないアジア系の人だけでなく、欧米系の人たちの姿も目立った。「さっぽろ雪まつり」はすでに世界的にもメジャーな祭(フェスティバル)として認知されたということなのだろうか?

  
  ※ 8丁目広場の「旧札幌停車場」です。建物だけなので割りあい造りやすかった?

雪像はイマイチだったかな?
 雪まつりの最大の魅力は大雪像にある。毎年「今年の大雪像はどんなものが出現するか?」というのは「さっぽろ雪まつり」の興味の一つだが、今回の大雪像は次の五つだった。
 ◆大通4丁目広場  ウポポイ×「ゴールデンカムイ」
 ◆大通5丁目広場  栄光を目指し駆けるサラブレッド
 ◆大通7丁目広場  ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)
 ◆大通8丁目広場  旧札幌停車場
 ◆大通10丁目広場  北海道ボールパークFビレッジ
以上5つの大雪像の中で出色の出来は「ウポポイ×ゴールデンカムイ」だろう。ゴールデンカムイの主役である「不死身の杉元」、「アイヌ娘のアシㇼパ」、そして「脱獄王の白石」がコミックから抜け出してきたようなリアルさで表現されていた。他の大雪像は例年の大雪像と比較して凡庸と評されても仕方ないのではと私には映った。

  
  ※ 7丁目広場の「ノイシュバンシュタイン城」です。造りがやや雑な印象を受けます。

 イマイチというのは市民雪像についても言える。特に市民雪像は例年と比べるとレベルが低下したのではと思わされた。大雪像も市民雪像も本格的開催が4年ぶりということで制作技術の維持、あるいは継承に課題があったのかもしれない。雪像づくりにもさまざまな課題があると想像されるが、ぜひとも大向こうを唸らせるような雪像が毎年制作され続けることを期待したい。
  
  ※ 祭前に札幌彫刻美術館前庭で開催された雪の彫刻展に出品された作品の一つです。題名は「雪稜の構成」と付けられていました。

コマーシャリズムが目立ちすぎないか?
 大通会場を一巡してみて企業などのコマーシャルが目立ちすぎではないか?というのが少し気になった。また、会場内に出店している飲食店の派手過ぎるメニュー表も気になった。

  
  ※ 2丁目広場では「札幌国際芸術祭」の一つが同時開催されていました。写真はバルーンで作られた作品です。

 雪まつりを運営するには膨大な経費がかかっていることは当然想像されるが、その経費のかなりの部分を企業などからの支援に頼っているのでは?と想像してしまった。あまりにコマーシャリズムに席巻されてしまっては、雪まつりのイメージそのものが損なわれてしまわないだろうか?

  
  ※ 1丁目広場ではカーリング体験が行われていました。

 雪まつりの見物客の多くが、いまや市民ではなく国内や国外の観光客だとしたら、やはりイメージも大切にしたいものである。
 そこで先日あるTV番組で「入場料を徴収することによって経費の負担の軽減を図っては?」という考え方が提起されていた。来場者が200万人もいわれる中、来場者から少額でも徴収することで相当の経費を賄うことが可能になってくると思える。そのことで雪像づくり技術が継承されたり、コマーシャリズムを抑えたりした形での開催が可能になるのなら、それも一つの在り方かなと思うのだが…。
 以上、ちょっと雪まつりを覗きながら、やぶにらみ的に雪まつりを考察してみた。
  
  ※ 例年に比べ、ややレベルが低いと感じられた市民雪像の中で目立ったジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に出演の「湯婆婆」が出色の出来と思いました。

 ※ 添付写真は会場を一覧する中で撮り貯めてきた中から適当に掲載してみました。