私にとっては特別な思い出のあるスキー場である。それは私が1979(昭和54)年3月にここ朝里川温泉スキー場で全日本スキー連盟のスキー指導員の検定に合格したスキー場なのだ。もう遥か昔の44年前の話であるが、当時を思い出しながら好天の昨日、思い切りスキーを楽しんだ!
※ 朝里川温泉スキー場のコース概要及び全体マップです。
なかなかスキー場へ向かうチャンスを見つけられずにいたが、昨日30日は特に予定もなく、天気予報も良かったので小樽市郊外の朝里川温泉スキー場に向かった。朝里川温泉スキー場は上記のように私にとって思い出深いスキー場なのだが、札幌へ出てきてからは一昨年に妻、そして息子や孫娘と一度だけ訪れて以来だったのだが、今回改めて「札幌市近郊スキー場巡り」の一環として訪れることにした。
我が家から朝里川温泉スキー場までは約35キロなのだが、このところの大雪の影響で道幅が狭くなっていて渋滞が続き、およそ1時間半もかかってようやく到着した。
朝里川温泉スキー場のゲレンデは直ぐ傍を通る道路からはかなり高い位置にあり、駐車場はゲレンデのずっと下にしか造成できなかったためだと思われるが、ゲレンデ面まで上がるのになんと上り用のエスカレーターが設置されている珍しいスキー場だった。
※ 庫のような上りエスカレーターが2台伸びていて駐車場からゲレンデに導いてくれます。
朝里川温泉スキー場は上掲のコースマップどおりに大きく3面からできている。私はさまざまなスキー場を訪れた際に、私のポリシーというよりも、誰もがそうするようにスキー場全面を体験することを旨としている。
※ スキー場のレストハウスです。全面ガラス張りでなかなかおしゃれです。40数年前にはもちろんなかった施設です。
※ スキー場は札幌市北区方面の学校のスキー授業が何校も行われていました。
※ こうした授業風景がスキー場のいたるところで見られました。
この日はまず足慣らしのために中・初心者コースであるイエローコースを3本滑った。
※ イエローコースの滑り出しの斜面です。
その後、リフトを変えて3本のリフトを繋いでスキー場の最上部まで上った。するとそこからはこの日は晴れていたこともあり遠くに広く石狩湾が広がっていた。
※ リフトの先が子のスキー場の最高到達地点です。
※ 最高到達地点から石狩湾を望んだところですが、空と海が混然一体となっていますね。
※ パープルコースの滑り出しの斜面です。
そこからパープル、グリーン、レッドのコースを一気に滑り降りた。この日の私の体力がまだ十分に余裕があったころだった。
その後、休憩を挟みレッドコースを中心に3本、続いてイエローコースを3本滑ったが、私の体力はこのあたりが限界だった。
※ 私がこの日最も滑ったレッドコースです。
せめて15本くらいは、と考えていたが滑りが怪しくなってきたこともあり、これ以上滑っては危険かも?と判断し潔くスキーを外した。4時間券はまだ1時間半以上残していたが、今の私には このあたりが限度と判断した。
振り返ってみたら上級コースとされているブルーコースを滑らずに終えてしまったのは私のミスだった。
指導員の検定の際にどのバーンを使って検定が行われたのか40数年前のことだから思い出すことはできなかったが、種目によって様々なバーンが使われたことは確かであり、それらのコースを現在もなんとか滑り降りることができたことに満足している。
帰宅した私は、我が家の蔵(そんなものはないが…)から昔の資料を引っ張り出し、検定時に着用したゼッケンと合格証を写真に収めたのだった。
朝里川温泉スキー場は、検定後も何年かは研修会に参加するためにオホーツクから遠く馳せ参じたことを思い出させてくれた懐かしい懐かしい特別なスキー場である。
※ 44年前、指導員検定時に私が付けていたゼッケンです。
※ 合格証も恥ずかしげもなく披露します。薄い紙っぺら一枚でした。この一枚を得るためにかけた時間と費用は相当なものでした。
【朝里川温泉スキー場 概要】
◇〒047‐0154 小樽市朝里川温泉1丁目394番地
札幌から小樽に向かう国道5号線の朝里の中心街から「朝里川温泉」方向に左折し、約4キロ走ると左手にスキー場入口がある。
◇リフト 4本(いずれもペア、あるいはトリプルリフトである)
◇リフト券 シニア券(4時間※含む道民割) 2,880円