“食虫植物”なんてなかなかお目にかかれるものではない。その展覧会が豊平公園の「緑のセンター」で開催されていると聞き、開催期間も長くはないとのことだったのでおっとり刀で駆け付けてみた。
拙ブログは、見聞したことや体験したことをレポすることを旨としている。ところがこの2~3日は連日児童館での学習支援ボランティアに駆り出されていて、他の予定を入れることができない状態になっている。(このボランティアの様子も終了後にレポをアップしようと思っているが…)ということで、ブログのネタに事欠いている状況である。そうした中、新聞記事で表記展覧会のことを知り駆け付けたということである。
展覧会は緑センターの一角で開催されていた。そこではまず「食虫植物」について解説した文章が掲示されていた。それを転写すると…。
世界に数多く存在する植物の中でも特殊な進化を遂げた『食虫植物』言われるグループが存在します。
食虫植物は世界中に広く分布しており、そのほとんどが、ジメジメした酸性の土地に自生しています。このような環境では、植物が育つための養分が少なく、不足する養分を補うために虫や小動物などを捕まえ、自分で消化吸収する機能を獲得しました。
その罠は、ダイナミックにとらえ、まさな“食べる”といったものから、虫の習性・行動を知り尽くしたかのような罠で静かに獲物が来るのを待ち構えるものまで、実にうまくできています。食虫植物は世界で12科19属(400~600種類)が知られ、日本にも約20種類が野生で生育しています。
今回はその中でも有名な8種64鉢を、自生地を模したジオラマに飾ってみました。
不思議な食虫植物の世界を是非、お楽しみください。
と書かれていた。それでは、展示されていた食虫植物の数々をどうぞ!!
〔落とし穴式の食虫植物〕
食虫植物というと、ウツボカズラに代表されるこの「落とし穴式」の食虫植物が有名である。このグループの植物は袋状の捕虫袋を持ち、その中に虫を誘い込んで消化液で溶かして吸収する仕組みである。植物名は写真の中の表示で確認を!
〔粘着式の食虫植物〕
この方式は最も多く食虫植物が持っている罠で葉に生えた線毛からべたべたする粘液を出して触った虫を逃さない仕組みを持っている。
〔わな式の食虫植物〕
この方式の捕虫方法は世界に一属一種しかない珍しい方法である。葉の内側には感覚毛というセンサーがあり、これに連続で二回触れると一瞬で葉を閉じる。捕まえた虫は押しつぶされて一週間ほどかけてゆっくりと消化吸収するそうだ。
〔その他の仕組みで虫を捕らえる食虫植物〕
このミミカキグサは唯一花を付けていた食虫植物だった。虫を捕らえる仕組みは泥の中に伸びる地下茎に捕虫嚢(葉が袋状に変形したもの)で水中の微小生物を捕らえて栄養分としている。