一の沢ダム → 定山渓大橋(ゴール)
いよいよスノーシューを脱ぐときがきた。昨年2月6日、石狩川との合流点の豊平川河口から遡行を開始し、合せて5日間を費やした「冬の豊平川河畔を遡る」旅は2月25日、目的の定山渓温泉に辿り着き私のプロジェクトの完成とした。
一の沢ダムのダム部分を見ると、大きなプール状になっていた。
ある知人が定山渓の川でカヌーで遊んだと聞いていた。私の定山渓市街地付近の豊平川のイメージは底が浅くところどころ岩も出ていて、とてもカヌーなど無理ではないかと思っていたが、一の沢ダム付近であればカヌーも十分に可能と思われた。
※ 一の沢ダムに堰き止められてできたプール状の水溜りです。
一の沢ダムを過ぎると住宅も増え始め、川を見ながらのトレッキングが徐々に困難になり始めた。
それでもできるだけ川から離れないように努めながら歩いた。
やがて定山渓の市街地の端に架かる「錦橋」が見えた。錦橋に通ずる道路を渡り、さらに豊平川沿いを歩いた。川を見ると一の沢ダムで堰き止められているため砥山ダムの上流と同じような光景が見えた。
※ 定山渓温泉街の端に架かる「錦橋」です。
※ 錦橋の近くから撮った豊平川の様子です。
川沿いのトレッキングはここまでだった。川沿いに住宅が増えたこと、さらには川に流れ込む沢が頻繁に現れたことで私は路上に追いやられてしまった。
そして気づくと国道沿いに建っている閉館してしまった「北海道秘宝館」のところに出てしまった。もはやこれまで、私はスノーシューを脱ぐことにした。
※ スノーシューを脱ぐことになった閉館中の秘宝館の前です。
そして道路上を歩き、定山渓温泉街の中央に架かる「定山渓大橋」のところから豊平川沿いに降りて、今回の「冬の豊平川河畔を遡る」プロジェクトのゴールとした。
豊平川はわずかに間にすっかり様相を変え、水量も少なくところどころに岩が顔を出す川に変身していた。
※ 水量が少なく岩が顔を出している定山渓大橋付近の豊平川の流れです。
※ 「定山渓大橋」をバックにして我が愛機を写してこのプロジェクトを終えました。
石狩川との合流点の河口から定山渓まではたしてどれくらいの距離があるのだろう?私の地図上の計測では50キロ内外かと思うが、苦しくも楽しい50キロだった…。
明日の投稿でその50キロを振り返ってみたいと思う。
《トレッキング実施日 ‘12/02/25》
百松橋 → 一の沢ダム
深い切り込みのV字型の渓谷を横目にしながらのスノートレッキングが続いた…。その時思いがけないものに遭遇した。
「百松橋」を後にし、豊平川を眼下に見ながら国道230号線と崖との間の林間を進んだ。すると間もなく国道の二車線化工事のために崖を削り拡幅工事をしているところに出会いました。車で定山渓に向かう人たちは必ず目にする工事現場です。
そこから豊平川と国道は離れたが、私はもちろん川に沿って歩きます。
※ 道路の拡幅のため崖を掘削し、その崖が崩れないように固めるという難工事(?)です。
すると何やら豊平川に面して鉄柵が見えてきました。近寄ってみると、頑丈な扉に「立ち入り禁止」と書かれてありました。その鉄柵の奥を見ると、なにやら豊平川の川面に向かって階段が下の方へ伸びているようなのです。階段を上り下りした形跡も見えます。
私の好奇心が疼いた。しかし、鉄枠の中には容易に入れないように囲ってありました。階段を下りてみたい欲求にかられましたが、あきらめました。
※ このような頑丈の鉄柵が設けられ、注意書きが目を引きました。
※ 鉄柵の両サイドは写真のように尖った鉄棒が睨みを利かせていました。
※ 鉄柵の向こうには真下に向かって階段が伸びています。向こう先は見えません。
下りるのをあきらめた私は再び崖の上のスノーシュートレッキングを続けました。
崖の上は林間になっていたのですが、昨年の豊平川下流で見られたような背の低い灌木ではなく、ある程度木が成長した林のためそれほど歩きにくいということなく、快調にトレッキングは距離を稼ぎました。
豊平川の渓谷はますます深くなっていく様相です。傾斜がきつ過ぎて雪が載っかっていないような崖も見えます。
※ 対岸の崖の一部には急斜面のため(?)雪が載っていません。
延々と同じ光景が続き「かなり歩いたかなぁ」と思われたころ、再び横に国道が見え車で定山渓に入る際に最初に潜る「錦隧道」が見えました。その横には昔の旧道跡があり、私はそこを通り抜けました。
※ 錆びた道路標識がいかにも旧道跡だと示してくれています。
※ このあたりでも豊平川は深い峡谷を造っていました。
この時点でかなり定山渓に近づいたことを確信できましたが、豊平川の様子は依然として深い渓谷を形作っています。崖の上ギリギリに立つと、足がすくむ思いがします。
そうしているうちに豊平川が正面に見えるポイントに来ました。
はるか向こうに白い壁のようなものが見えました。どうやらダムから水が滑り降りている様子です。「一の沢ダム」が遠くに見えたのです。
※ 写真正面の上部に見える白い幕のようなものは「一の沢ダム」から水が滑り落ちる様子です。
一の沢ダムが見えてからスノーシュートレッキングはかなりの困難を伴い始めました。というのも、定山渓が近くなり人家も見え始め、崖の上ギリギリまで家屋が建っていたり、会社の敷地を示す囲いがあったりと複雑をきわめます。川に近づいたり、遠ざかったりしながら一の沢ダムを目ざしました。
会社の敷地の囲いを乗り越えるような形で一の沢ダムのところに辿り着きました。
一の沢ダムは、これまでの藻岩ダムや砥山ダムのようなものではなく、一種の堰のような形状でした。堰から溢れた水がダム(堰)全体から流れ出ていました。
※ ダムの近くから見ると、このように水が泡を立てて落ちていました。
※ この後、定山渓の市街地に入り豊平川もその河畔も複雑を極めます。その様子は次回に。
《トレッキング実施日 ‘12/02/25》
小金湯温泉 → 百松橋
「冬の豊平川を遡る」プロジェクトも昨年から継続して今回で第5日目。とうとう目的の定山渓温泉が目前となった。今回は積極的にスノーシューを多用することを心掛けたため、興味深い光景にも出会うことができた。
前回(2月16日)から9日経って、いよいよこのプロジェクトの最終日となった。前回の終着点小金湯まで約20kmを車で行き、そこから遡行を開始した。
前回、豊平川河畔近くの道路を歩くことがメインとなってしまい、物足りなさを感じたので、今回は少々困難でもできるだけスノーシューを使って川の近くを遡行することにした。
※ 小金湯温泉を出て直ぐ、このような道なき道を行った。
※ 比較的雪が少ないと言われている南区ですが、人がいない小屋はこのとおりの屋根の雪です。
小金湯温泉のすぐ上流に北海道電力が管理する「砥山ダム」がある。小金湯温泉側からダムに行く道は除雪されていなかった。さっそくスノーシューの登場である。
地図を頼りに道なき道である雪上を行くと、大きな建造物が見えてきた。前回見た「藻岩ダム」のようないかつい威容の「砥山ダム」が見えてきた。水量はそれほどでもなかったが、一つの堰から勢いよく水が放水されていた。
※ 「砥山ダム」を下流側から見たところです。
続いて雪上を回り込み、ダムの上部に行ってみた。貯水された水の一部は凍っていたものの大部分は氷結してはいなかった。こちらには北電の管理事務所のようなものがあり、国道から続く道路も除雪されていた。
※ 反対に上に回って貯水してあるダム側から撮った写真です。
そこで一度スノーシューを脱ぎ、国道に出ることにした。というのも、マップを見ると豊平川の周囲は崖に囲まれていて川には近づけないようだったからだ。
※ 国道230号線に架かる「一の沢橋」です。
国道に出て少し行くと「一の沢橋」という橋があり、一の沢川が豊平川に注いでいた。その流入口をチェックしようと再びスノーシューを履き、流入口に近づこうとした。ところが流入口は複雑な崖になっていて、近づくと危険そうな匂いがした。君子危うきに近寄らず、の例えに倣い流入口を遠望するに止めた。
※ 一の沢川が豊平川に流入する合流地点は怖くて近寄れませんでした。
そこから振り返り、上流のほうを見ると深い渓谷に橋が架かっていた。マップで確認すると「百松橋」ということだ。
百松橋は「神威岳」などの登山道に続く橋として知られている。私も今年の夏には神威岳に登りたいと思っているので、この橋のお世話になるかもしれない。
※ 雪模様のためちょっと霞んで見える「百松橋」です。(車一台が通れる幅です)
百松橋の中央に立って、豊平川の下流、上流に目をやった。
両岸は鋭く屹立してそのまま川に落ち込んでいる。人が近づくことを鋭く拒否しているように見える。
その表情とはまったく対するように、川面は豊平川もかなり上流であるのに流れの様子さえ見せぬように静かに佇んでいるかに見える。これは砥山ダムで水が堰き止められていることによる影響だろう。
※ 百松橋から下流の豊平川を見たところです。
※ 百松橋から上流の豊平川を見たところです。
私はここから眼下に豊平川を見下ろしながら定山渓を目ざしたのだった。(�14に続く)
《トレッキング実施日 ‘12/02/25》
「温暖化ってどんなこと?」というテーマのもと、作家・林心平氏が各界の専門家と対談するシリーズが月一度のペースで開かれているが、2月25日その第5弾が環境プラザ(北区北条8西3丁目 札幌エルプラザ2F)で行われた。
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講師は黒松内町の「黒松内町ブナセンター」という博物館的施設で長らく学芸員を務められ、現在町の環境政策に携わっている高橋興世氏であった。
氏の話の中で、黒松内はブナの原生林の北限であるばかりでなく、黒松内を流れる朱太川には天然のアユが多数生息していること、またカワシンジュガイという清流に棲む珍しい貝も生息しているとのことだった。
これらは黒松内町が気候的にそうした生物が生息するに適しているという理由だけでなく、地域として自然や環境を護っていこうとしていることの証でもあると、話を聴いていて感じられた。
ブナの原生林は歴史的に見て、徐々に北進を続けているとの調査結果が出ているとのことだが、そのことと地球温暖化について氏は直接的な言及はされなかった。
というのは、現在声高に云われている人為的な地球温暖化はせいぜいここ100年くらいのことであり、ブナの原生林の北進は地球が間氷期に入って地球上の温度が徐々に上昇してきた結果であり、1,000年単位での話だからだった。
林氏が高橋氏に問うた。「高橋氏は地球温暖化をどのように考えられているか」と…。
高橋氏は「人為的に気温が上昇するのはマズイと思う。ただ、過去の間氷期において地球の気温は今よりもっと高い気温のときがあった。そうしたときにも人間は適応してきたという事実がある」と話された。
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生物の生息域の変遷を追う高橋氏のような立場からいう「地球温暖化」とは、地球の氷期・間氷期の周期による温暖化を指すようである。
私たちが問題視している「地球温暖化」は、せいぜい最近100年間の人為的影響による温暖化を指している。
同じ「地球温暖化」とは言っても分けて考えるべき問題である、と言われたような気がした。ただ、その人為的な温暖化が生物の棲息に多大な影響を与えていることも一方では事実である。
作家・林心平が専門家にきく「温暖化ってどんなこと?」もいよいよ次回第6回(3/24)で終了である。第6回のテーマ「地球温暖化による海洋生物の変化」である。海底で今どのような変化が起こっているのか、興味深い。
ところで、私のブログをチェックしている方の中で子育て中の方がいらっしゃったら紹介したいことがあります。
それはこの講座のナビゲーターを務めている林氏のお子さん4人が毎回受講していることです。年齢的には上は中学生の娘さんから、小学校高学年の息子さん、小学校低学年の娘さん、一番下の子はおそらく学齢期前ではと思われます。
その子たちが毎回最前列で話を聴いているのです。話を理解できるはせいぜい上の二人くらいかと思われます。それでも毎回4人の子どもたちは嫌がる様子もなく参加しています。
このことで林氏とお話したことはありませんが、林氏の思いを想像すると…。
一つは、お父さんの仕事を子どもたちに直接見せることの効用を考えられているのではと思われます。
そしてもう一つは、林氏が関心を持っている自然や科学のことについて関心を抱いてほしいという親の願いかな?と思っています。
さらには社会人が知的関心をもって学ぶ場に早い段階からそうした雰囲気を味わわせようということなのだろうか?
こうした光景を見ていて、先日のサッカー日本代表のザッケローニ監督の言が思い出された。先日の対アイスランド戦には18歳の高校生をはじめ数人の有望な若い選手が招集された。その際、ザック監督は「試合に出すつもりはない。代表の雰囲気を味わってほしい」旨の発言をされた。
林氏の子どもに対する思いはザック監督に通ずるものがあるのではないかと想像しています。
子育て中のパパさん、ママさん、参考になりましたか?
市民センターであった講演会の後、都心で新しいカフェを開拓しよう訪れた店が休業だったために、第二候補のCAFÉ LA BASTILLE(カフェ・ラ・バスティーユ)に友人と二人で訪れました。
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CAFÉ LA BASTILLEはエントランスからして隠れ家的雰囲気が漂います。
薄暗い店内に入ると常連さんらしきお客さんたちが佇んでいます。
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ふと壁に目をやると、特徴のある絵が飾ってありました。スタッフに伺うとオーナーが趣味で購入したイタリアの画家の作品ということでした。
店内の遠くの壁には同じ画家の作品がたくさん陳列されていました。
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この店はレアチーズケーキが美味しいと聞いていたので、コーヒーとセット(930円)をオーダーしました。
レアチーズケーキはフワフワっとして上品な触感です。そこに載っているブルーベリーもケーキにマッチしていたように思います。
コーヒーはそれなりに、といったところでしょうか。
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都心にあって、スタッフも親切な店です。買い物などに出て静かにコーヒーなどを楽しみたいときはお勧めの店とみました。
【CAFÉ LA BASTILLE(カフェ・ラ・バスティーユ) データー】
札幌市中央区大通西1丁目 大通KHビル1F
電 話 011-241-5553
営業時間 12:00 ~ 23:00
定休日 月曜日
座 席 39席
駐車場 無
入店日 ‘12/02/19
テレビである意味小気味良い(反対勢力にとっては憎らしい)コメントを連発する政治評論家の屋山太郎氏の講演会があった。
良きにつけ、悪しきにつけ、小気味良いコメントを期待して講演会場に足を運んだのだが…。
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毎年、この時期に開催されるトラック協会の講演会「トランスポートセミナー」の招待券がトラック協会に勤める高校時代の知人K氏が今年も送ってくれた。今年の講師は保守派の代表的政治評論家である屋山太郎氏が「日本の政治はどう変わるか」という演題での講演だという。
事前に配布された講演のレジュメでは保守評論家らしく、民主党政権に厳しい目を向け、台頭してきた橋下徹大阪市長には好意的な論調の項目が整然と並んでいた。
私はそのレジュメに従って論が展開されるものと思っていたのだが、いざ講演が始まってみるとレジュメなどはどこへ行ったか、という感じで論があちこちに飛んでいってしまうのである。
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私には、屋山氏は自身が発した言葉に、その時ご自身の頭に浮かんだことをとりとめなく話されているように思ってしまいました。
論旨が一定していない、と思った時点で私はお話を聴こうという意欲が失せてしまった。
また、展開する論にも荒さを感じた。
例えば、氏は原発推進論者であるが、その論拠がお隣韓国をはじめ、中国などがどんどんと原発を増やしている状況の中で脱原発はあり得ないという。これでは現在福島原発事故のために故郷を追いやられている人たちを納得させられることにはならないのではないか。もし推進論を展開するにしても、もうすこし丁寧に論を展開してほしいと思ったのだが…。
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屋山氏の履歴からお歳を計算すると今年80歳を迎えるようだ。
テレビ用の短いコメントには耐えられても、90分間の講演をたくさんの聴衆に聴かせるには少々の荷が重いのではないか、と私は率直に感じた。
そう感じたのは私だけだったのだろうか…。
「和洋両式の雪上歩行用具を体験する」という趣旨のもと、「オヤジの仲間づくり21の会」の2月例会は担当幹事であった私の提案でスノーシューとカンジキを一日のうちに体験しようという企画を実施した。
どのTVの気象予報士も「大変な暴風雪が吹き荒れる」との予想だったため、とても気をもみましたが、朝起きてみると、ななあ~んと予報は大外れ!空は見事に晴れ上がっていました。
スノーシューの場所は先日下見をした滝野すずらん丘陵公園(南区滝野247)です。コースとしては易しいコースですが、私以外のメンバーはスノーシュー初体験とあって恰好のコースだったのではと思います。
滝野公園ではスノーシューばかりでなく、アウターや双眼鏡まで無料でレンタルしてくれるなど、いたれりつくせりです。
設定されたコースはかなり踏み固められていたのですが、途中から広い雪原に出て目標物もはっきりしていたため、それぞれに新雪の上を歩いてもらいスノーシューの威力を体験してもらいました。
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※ 雪原の中の新雪を往くオヤジたちです。
スノーシューを終え、オプションとして計画していた滝野公園名物(?)の「チューブ滑り」を楽しみました。こちらも無料でチューブを貸出し、おまけに坂を上るリフトもサービスです。
考えているよりスピード感があり、下見では経験できなかったS字コース一瞬ヒヤッとする瞬間があってスリル満点です。オヤジたちもそのスリル感を十分楽しんだようです。
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※ スリル満点のS字コースを滑り終え、笑顔のH氏です。
午後からは場所を変えて、札幌芸術の森 野外美術館(南区芸術の森2丁目75)をカンジキで巡る体験をしました。こちらも夏期間は入場料が必要なのですが、この期間はカンジキのレンタルも、観覧料も無料というお得な体験です。
日本古来のカンジキを付けての芸術鑑賞です。作品は雪を被り全体像が見えないものもあったが、それがまた独特の趣を与え夏には味わえない良さを感ずることができたのではないか。
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※ カンジキを着け芸術即品の中を往くオヤジたちです。
両者を体験後、その感想を述べ合ったのだが、意外や意外、予想外にカンジキの人気が高かった。(もちろんスノーシューの良さも認めつつ)やはりオヤジたちのDNAには色濃く日本人の血が流れているということか?
私はこれまでの体験からスーシューに軍配を上げるのだが…。
時と場合によって両者を使い分けながら、冬をおおいに楽しみたいものですね。
“便”の話を辦野(べんの)氏がするという、何ともダジャレのような話であるが、理化学研究所の研究員である辦野義己氏によるウンチに関するあれこれを聞いた。
つまるところ、人間が元気に長生きするためには、自身の腸内環境をコントロールして、毎日いいウンチを出すことが大切だ、辦野氏は主張された。
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最近の日本人は大腸がんによる死亡や大腸に関する疾病が非常に増加しているという。その原因は急激な食事の欧米化(高脂肪・高蛋白・低食物繊維食)にあると辦野氏は指摘します。
その欧米化の結果、大腸に棲息する腸内細菌のバランスが崩れ、大腸に悪さをしているとのことだ。その腸内細菌の様子を具体的に私たちに知らせてくれるのが“ウンチ”だというわけです。
タイトルにある「女はたまる!男はくだる!」というのは、女性、特に若い女性に便秘の人が多いということです、反面男性には下痢症状を呈する人が多いとのことです。
さて、辦野氏は講演の中で「プロバイオティクス」という言葉を紹介された。プロバイオティクスとは簡単に言うと、「人体に良い影響を与える微生物。または、それらを含む製品、食品のこと」ということだ。
辦野氏は腸内環境を整えるには、プロバイオティクスと野菜を摂取することが大切と説かれた。
ところでこの講演会の主催はUHB北海道文化放送だったが、特別協賛がヤクルトだった。「ははあ~ん」などと変に納得しないでほしい。けっして辦野氏がヤクルト製品を勧めたわけではない。今やヤクルト製品をはじめ各種ヨーグルトが腸内に良い作用を及ぼすことは私たちの常識になりつつあると私も思っている。
事実、私もここ十年近く毎朝のようにヨーグルトを口にするようになってから腸の調子が非常によくなったことを実感している。
素人ながら私からもプロバイオティクスと野菜を摂取するとをお勧めしたい。
講演の後、札響メンバーによる弦楽アンサンブルは脳内環境の調子を整えるのに大変効果があった。
実はこの「タムラ倉庫」は以前に訪れたときには店がクローズしていて入店できず、今回はオープンしていることを確かめた後に訪れました。(店は不定休なので要注意です)
白石区の住宅街の奥まったとこにあるので、あらかじめしっかりと確かめてから出かけることが肝心です。
エントランスは倉庫そのままといった感じで、建物には「タムラ倉庫」と大書されているだけなので、事情を知らない人は「倉庫かな?」と思ってしまうかもしれません。
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※ 外観はご覧のとおり、一見ただの倉庫のようです。
店内に入って驚きました。
暗いのです!
良く見ると窓はなく、天井から裸電球(それも40W?)がぶら下がっているだけなのです。これでは暗い!
しかし、時間が経つにつれ目が慣れてくると、この暗さがなんとも具合良く感じました。
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※ 店内の照明は各テーブルの上に点けられた裸電球一つです!
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※ それでも目が慣れてきたら、ご覧のような昭和レトロの空間が広がっています。
店内は昭和レトロというコンセプトでデコレーションされています。流れる音楽も昭和初期の音楽です。テーブルも椅子も、装飾も気取りはなく、古色蒼然(という表現がいいかなぁ~?)といった感じです。
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※ 私たちのテーブルは電線を巻いたロールの廃品を利用したものでしたが、これがまたいい!
ランチ時に入店したので、私はこの店一押し(?)の「やわからチキンとトマトソースのドリア」(790円+ドリンク100円)、妻は「モッツァレラチーズと野菜のトマトソーススパゲティ」(830円+ドリンク100円)をオーダーしました。これはとても良心的な価格設定です。
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※ 熱々のドリアをホフホフ言いながらほおばりました。
出てきた料理はどちらもとてもボリューム満点!
味はへんに凝ったりはせず、万人向けの味付けでおなかいっぱいに幸せ感を感じさせてくれました。
コーヒーも渋み・酸味がほど良く美味しくいただきました。
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※ 天井をよく見ると、これまた昭和初期の倉庫の配線です。これがなんともいい!!
ランチとしてはかなりリーズナブルなランチとなりましたが、スタッフも笑顔で対応してくれ、楽しく食事ができました。
ちょっと都心からは離れていますがランチを楽しむにはお勧めの一店です!
【タムラ倉庫 データー】
札幌市白石区平和通7条南5丁目11
電 話 011-863-1090
営業時間 11:00 ~ 22:00
定休日 不定
座 席 33席
駐車場 有(3台)
入店日 ‘12/02/17
砥山発電所 → 小金湯温泉
砥山発電所の脇を通り、一路目的地の小金湯温泉を目ざした。スノーシュートレッキングに比べて、道路上のトレッキングは楽チンではあるがやはりどこか味気ない。私は何度か豊平川河畔への接近を試みた…。
砥山橋を渡り、砥山発電所の脇を通ると、道路は豊平川から少し遠ざかる。
道路の名前はまたまた変わって「砥山 豊平川沿線」となっていた。
マップを見ると、途中で豊平川に近づく小路があったので、そこから一度豊平川に近づこうと思った。ところが冬季は除雪されておらず、その上立ち入り禁止の看板がかかっていて断念せざるを得なかった。
※ 北側から見た八剣山である。一つの頂しか見えません。
あきらめて道路に戻り、小金湯方面にトレッキングを続けると目の前に八剣山が現れた。しかし北側から見る八剣山は南側から見るような恐竜の背のような山容は見えず平凡な山に見える。
ここでもマップでは八剣山トンネルを通らずに旧道を行くと豊平川が直ぐ近くを流れているので旧道を行こうと思った。幸いなことに旧道が除雪されていた。
ところが旧道をかなり進んだ地点で突然道路が行き止まりになった。どうやら除雪されていたのは住宅が建てられているところまでだったようである。
そこからスノーシューで、という手段も考えられたのだが、昨年のトラウマからスノーシューを履く気になれず、もと来た道を引き返す私だった。
※ 八剣山トンネルの入り口です。左側が旧道に導かれる道だったのですが…。
※ 八剣山トンネルの中は光が届かないため凍りきっていました。寒い!
八剣山トンネル内を通り南側に出て振り返ると、あの特徴のある八剣山の山容が見えてきた。
さらに進むと豊平川と砥山豊平川沿線が交差する「砥山栄橋」に至る。このあたりの豊平川は川幅が割合広くなっていて、中洲のようところは雪が被っていたが流れる川面が顔を出していた。
※ 振り返ってみた南側から見る八剣山です。いくつもの頂が見えます。
※ 砥山栄橋の上から眺めた豊平川です。けっこう川幅があります。
ここで豊平川とは再び別れ、残るは小金湯温泉のところまで豊平川とは対面できない。
小金湯温泉まで約1.7キロ。昼も過ぎていたので先を急いだ。
小金湯温泉は小さな温泉場である。温泉ホテルが2軒と札幌市アイヌ文化交流センターが建っている。
そのアイヌ文化交流センターの裏手を豊平川が流れている。かなり上流にきたつもりだったが、川幅はまだけっこうある。豊平川も上流になると、ほとんど整備の手が入っていないためか、川幅は場所によってまちまちである。いわば生成時の姿を残しているともいえそうな流れである。
※ 小金湯のアイヌ文化交流センターの裏手で見た豊平川です。遠くにダムが見えました。(砥山ダム)
本日のトレッキングはスタート時が遅かったこともあってここまでにした。
私は入場料が無料であったことをいいことに、アイヌ文化交流センター内で昼食を摂らせてもらった。冬のトレッキングは腰をおろして休んだり、食事を摂るところがなかなかない。それもまた冬季トレッキングのある意味面白さだろうか。
※ 昼食休憩を取らせていただいた札幌市アイヌ文化交流センターの建物です。
ところで私のレポートの中に「マップ」という言葉がときどき出てくるが、今回のトレッキングでは1/4,000というゼンリンの住宅地図をコピーして使用している。私が知りたい情報は網羅されているので重宝している。
さて、次回は目ざす定山渓温泉まで辿り着けるはずである。実施日を何時にしようかと思案中である。
《トレッキング実施日 ‘12/02/16》