田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌グルメ紀行 21 赤坂 四川飯店 ガーデンパレス店

2016-04-30 17:24:48 | 札幌麺紀行 & グルメ紀行
 ご存じ(?)の中華の鉄人と謳われた陳健一が総帥を務める「赤坂 四川飯店」の姉妹店である。今回はランチということもあり、二人とも麺にしたが、やはりひと味もふた味も違った味に思えた。食欲旺盛な二人は、同時に炒飯もオーダーしたのだが…。 

               
      ※ 四川飯店ガーデンパレス店の前には総帥の陳健一氏の等身大のポスターが掲示されていました。

 実に4ヶ月ぶりのグルメレポである。特別な理由があったわけではない。冬季間ではあったが、けっして外出が減っていたわけではない。しかし、寒さゆえに「外へ出て食事を楽しもう」という意欲を削がれていたところはあったようだ。

          
          ※ 有名店らしくなく、ちょっと雑然とした感じを受ける店のエントランスです。

 今日は新装なった「北菓楼」の見物方々、カフェでランチを摂ろうと出かけたのだが、休日とあって90分待ちと聞いて諦めた。
 そこで近くのホテルガーデンパレスのレストランに切り替えた。ガーデンパレスには、洋の「スピカ」と中華の「四川飯店」があったが、(後から地下に和食の2店が入居していることを知った)私たちは迷わず「四川飯店」を選んだ。というのも、二人とも麺を欲していたからだ。

          
          ※ ウェブ上から拝借した店内客席の様子です。明るく落ち着いた雰囲気です。
          
 ガーデンパレスの「四川飯店」店内は、それほど広くはなく、落ち着いた雰囲気を漂わせる店内で、シニア層の客を中心として昼食を楽しんでいた。
 私たちは、私が「五目スープそば(正油味)」1,100円、妻が「海老入りスープそば(塩味)」1,100円をそれぞれオーダーした。
 さらに、よせばいいのに「炒飯」(1,350円)も同時にオーダーした。

          
          ※ 私がオーダーした「五目スープそば」です。料理の写真はいずれも光量不足で美味しく見えませんねぇ。         
          
 「五目スープそば」は、とろみがついたスープがとても上品な味で、具だくさんのトッピングも私を満足させてくれた。麺は中華特有(?)のやや柔らか麺だったが、それもまたとろみのスープに良く絡み美味しくいただけた。
 妻もやはりスープがことのほか満足だったようだ。

          
          ※ 妻がオーダーした「海老入りスープそば」です。          
          
 問題(?)の「炒飯」だが、これもまた奥深い味わいだったのだが、予想どおり私たちには多すぎて、かなり残してしまったのは残念であり、私たちの読みが浅かった…。
 中華の達人、陳健一が監修しているとあって、下手な味は提供できないとのプライドもあるのだろう。料金はリーズナブルだが、味はしっかりしている店だった。

          
        ※ 自分たちの胃袋と相談せずにオーダーした「炒飯」です。それが影響したのか、ピントが最も甘いです。

【赤坂 四川飯店 ガーデンパレス店 データー】
北海道札幌市中央区北一条西6 ホテル札幌ガーデンパレス 1F
電  話  011-261-5311
営業時間  ランチ  11:30~14:00
      ディナー 17:00~21:00
定休日   無休
駐車場   有(ホテルの地下駐車場 レストラン利用者1時間まで無料)
座 席   44席(テーブル席)
入店日   ‘16/4/30

市民バンドフェスティバル in SAPPORO

2016-04-29 21:49:11 | ステージ & エンターテイメント
 それぞれに個性があり、バンドの音色の違いを感ずることができたフェスティバルだった。学生時代に音楽に親しんだ人たちが、社会へ出てから仕事と両立しながら音楽に親しんでいる姿に触れたフェスティバルだった。(キタラは写真撮影がNGのため、本日の投稿はフェスティバルのポスターだけにします)

               

 4月29日(金)、今日の午後、キタラにおいて「第37回市民バンドフェスティバル in SAPPORO」が開催され、参加してきた。音楽には素養のない私だが、現職時代に吹奏楽に触れる機会が多かったこともあり、それなりに親しみをもてるコンサートである。

 今日はまず、孫のピアノ発表会があったので、それを聞いてからキタラに出かけた。
 孫はまだ一年生で、ピアノを始めて日が浅いのだが、それなりに一生懸命弾いている姿を見て、目尻を下げた私だった。(これでも、人並みにおじいちゃんをしているつもりである)

 フェスティバルには次の7団体が出演した。
 ◇札幌シティバンド、◇札幌青少年吹奏楽団、◇札幌ブラスバンド、◇サッポロシンフォニックバンド、◇札幌市民交響吹奏楽団、◇札幌吹奏楽団、◇札幌ユース吹奏楽団の7団体が出演した。
 どの団体も団員を40~50名、多いところは60名を超える団員を抱え活発に活動しているようである。
 活発に、とはいっても仕事を抱えながらの活動である。通常は週に一度集まって練習するのがせいぜいのようである。
 したがって、レベル的には日夜練習に励んでいる全国レベルの高校の吹奏楽バンドの方が正直に言って上のように思えた。
 しかし、そこは社会人バンドである。それぞれのバンドが個性を前面に押し出しているように私には思えた。あるバンドは徹底してマニアックに、あるバンドは厚味のある音づくりに、そしてあるバンドはひたすら美しい音づくりにと、それぞれが個性を追求しているように私には思えた。

 おそらくこうした団体に参加している人たちの多くは、中学、あるいは高校で楽器を手にしたことのある人たちだろう、と思われる。そこで懸命に励んだことで、彼らは楽器を演奏する楽しさ、音楽の面白さを知ったに違いない。そして今、一生の趣味を見つけて、仕事との両立を図りながら楽しみ、励んでいることと察せられる。
 私はそんな彼らをうらやましく思うし、これからも楽器を手放さないで一生の友としてほしいと思った。

 多くの団体が一堂に会する市民バンドフェスティバルを初めて聴いたが、なかなか興味深い。来年もスケジュールが合えばぜひ参加してみたいと思った。
 それにしても、フェスティバルの最後に7団体の有志が合同で演奏した「行進曲・March・マーチ」(マーチメドレー)は、吹奏楽の良さが最も発揮できるジャンルなのではないだろうか? ブラスバンドのマーチはいいねぇ…。

聡明なアグネス・チャンから“がん”を学ぶ

2016-04-28 22:44:40 | 講演・講義・フォーラム等
 アグネス・チャンって素晴らしい女性だなぁ、と私は認識を新たにした思いだった。先日の彼女の講演は素直にそう思えるほど魅力に満ちたものだった。そして、その後を担った医師・中川氏の話もまた説得力のあるものだった。 

         

 4月27日(水)午後、北海道と(株)日本生命が共催する「がんを知り、がんと向き合う」道民セミナーが開催され、参加した。
 セミナーは2部構成となっていて、第1部が「明るくさわやかに生きる」~アグネスが見つめた命~と題してアグネス・チャン氏が講演した。
 第2部は、「新・がんのひみつ」 と題して東京大学医学部付属病院・放射線科准教授の中川恵一氏が講演した。
 
 アグネス・チャン(以下、アグネスと表記)は、私には1970年代に香港からやって来て「ひなげしの花」をヒットさせた歌手としてのイメージしかなかった。あれから40数年、彼女は歌手・エッセイスト・教育学博士といった肩書をまとって私たちの前に登場した。
 40数年も経っているのに、私たちの前に登場した彼女は40数年前のイメージそのままに“さわやか”なアグネスとして登場した。

                

 彼女がなぜこのセミナーの講師を担ったかというと、彼女には乳がんの患った体験があったからだ。歌手という職業柄、自らのがんを告白することにはためらいがあったという。当時はまだがんに対する社会の偏見があったそうだが、彼女はあえて告白することによってそうした偏見を改めたいと考えたそうだ。
 幸い、彼女の場合は“早期発見”だったため今は完全治癒したそうである。
 がんを発見した経緯のこと、がんの手術のこと、放射線治療やホルモン治療のこと、それらをアグネスは分かり易く、時にはユーモアを交えながら、明るく語った。

 私が彼女を“聡明”だと感じたのは、歌手生活で培ったエンターティナーとして聴衆を惹き込みながら、主催者が期待する趣旨をしっかりと語り、聴衆の共感を呼んだと感じたからである。
 当年60歳とはとても思えない若々しさと明るさを振り撒き、「がんは早期発見が何より大切!」とまとめ、彼女が舞台を去る時に歓声にも似た大きな拍手で送られたところに、それが表れていた。

 続いて登場した医師・中川恵一氏は、テレビ番組「世界一受けたい授業」にも出演したことのある有名な医師だそうだ。
 中川氏はテレビ出演の経験がそうさせるのか、難しい“がん”の話をとても分かり易く私たちに伝えてくれた。
 その中から、私が特に印象に残ったことを記すと…。
 がん細胞は人間の体の中で毎日約5,000個も発生している。がん細胞は遺伝子が傷ついて死なない細胞のことをいう。そのできたてがん細胞を攻撃するのがリンパ球である。といったことを述べられた。
 そしてリンパ球の攻撃をかいくぐって生き残ったものが「がん(癌)」ということだ。

               

 中川氏はがんで命を落とさないためには、「がんにならない生活習慣」と「早期発見・早期治療」が不可欠だと述べられた。
 その早期発見であるが、自覚症状があらわれた段階では早期発見とは言わないという。早期発見とは自覚症状もない段階で、検診によって発見される段階を指すという。その
段階での発見だと、現代医療においてはかなり高い治癒率だという。
 だからこそ、がん検診をぜひ受けてがんで命を落とさないでほしい、というのが中川氏の結論だった。

 今回のセミナーはどちらの講師の話にも説得力があり、有意義なセミナーだった。

札幌のサクラ NOW

2016-04-27 18:43:59 | 札幌(圏)探訪
 一昨日に開花宣言が出された札幌の桜だが、その後の開花状況はいかに?そう思って札幌の中心部の桜処を巡ってみた。その結果、ところによるばらつきはあるものの、本当の見頃を迎えるには今少し時間が必要のように思えた。 

 今日の午後、都心で行われるセミナーに参加予定だったため、少し早めに家を出て、札幌の中心部の桜の開花状況を確かめてみようと思った。
 順路は次の通りである。(1)札幌管区気象台庭の標本木 ⇒ (2)北海道茶道会館前庭の一本桜 ⇒ (3)知事公館の裏庭 ⇒ (4)北海道神宮境内 ⇒ (5)円山公園 ⇒ (6)中島公園 ⇒ (7)大通公園 と巡った。

 順次、その状況をレポすることにする。

 《札幌管区気象台の標本木》
 一昨日の開花宣言がなされた時よりはたくさんの花が開いていた。しかし、その開花状況は5~6部咲きといった感じで、満開にはあと3~4日必要かな、という感じだった。

          

          

 《北海道茶道会館前庭の一本桜》 
 私が得る少ない情報の中で、昨年初めて観たここの一本桜は札幌市内で最も見事な一本桜だと思う。期待して行ったのだが、まだ固い蕾状態だった。満開になるには1週間くらい必要ではないか、と思われた。

          

          

  《知事公館の裏庭》  
 当初の予定にはなかったのだが、生垣越しに見事に咲いている桜が確かめられた。
 掲示を見ると、知事公館裏庭は4月29日からの開放となっていたが、すでに庭に入っていた先客がいたので、写真撮影するために失礼させてもらった。
 こちらの桜はヤマザクラのようで満開状態だった。特に淡い桜色の横に、白色の花びらを付けた桜が対照的で綺麗だった。

          

          

 《北海道神宮境内》 
 まず向かったのが、数年前(3~4年前?)まで札幌の標本木として使用されていたソメイヨシノの古木のところへ行った。すると、その木はまだ蕾状態で、わずかに幹のところに2輪ほど花びらを付けていた。もし、今年もこのソメイヨシノが標本木だとしたら、あるいは札幌の開花宣言はまだだったかもしれない。
 境内ではヤマザクラは見事に開花していたが、それより北海道神宮の境内は梅園が見事だった。拙ブログにしばしばコメントをくださる夢逢人さんが「北海道は桜と梅が同時に咲く」ことに驚いていたが、まさに桜と梅の競演状態だった。

          

          

          

          

          

 《円山公園》
 札幌の人たちの花見会場の定番(?)円山公園である。しかし、それは花見というよりはジンギスカンを始めとしたバーベキューで賑わう会場である。
 桜そのものはそれほどたくさん植わっているとも思えないのだが、園内の数少ないヤマザクラはちょうど満開状態だった。園内には気の早い(?)花見客が弁当を広げていた。しかし、今日現在はまだ火気使用禁止期間のため、ジンギスカンをしている人は見当たらなかった。

          

          

 《中島公園》
 ちょっと我が家からは遠かったのだが、自転車を駆って中島公園まで足を延ばした。というのも、桜の木が群稙(こんな言葉があるのか?)されていて、短い区間ではあるが桜のトンネルができる通りが中島公園にあるのだ。
 そこはソメイヨシノとヤマザクラが混植されているようだが、こちらもまだまだ蕾状態だった。近くに地元の方とみられる人がいたので尋ねると、「ゴールデンウィーク前半になるのでは」ということだった。
 そこから離れたところではヤマザクラが見事に咲いていて、その木の下には老人会と思われる人たちが弁当を広げて憩っていた。

          

          

 《大通公園》
 最後は大通公園であるが、広い大通公園にはあちらこちらにポツポツと桜の木は見えるが、かたまって植わっているところは西6丁目だけである。それも5~6本だろうか?その花たちは現在見頃を迎えていた。大通公園らしく、ビルやテレビ塔とのコントラストが見どころである。
 また、多種の樹木が植わっている大通公園らしく、サクラのピンク、北コブシの白、レンギョウの黄色が一つのフレームの中に収まるのも大通公園らしかった。

          

          

          


 というように、駆け足で巡ってきたが、総じて言えばほんとうの見頃は数日先のようである。
 さぁ~て、もう一度私は札幌の桜を追いかけることになるのか?それとも飽きっぽい田舎オヤジだから、あっさり忘れてしまうのか?それは私自身にもわからない…。

食品の着色料について学ぶ

2016-04-26 20:28:11 | 「めだかの学校」関連

 正直に吐露すると、食品の着色料のことなど私の関心外のことだった。しかし、よくよく考えてみると、毎日私たちの体内に摂り入れている食品である。今回学んだことで、その食品に添加されている着色料についてもっと関心を持たねば、と思わされた。 

            
            ※ 講座の最後に着色料を使用したハムとそうでないハムの比較実験をした。
             左側の着色料を使用したハムは亜硝酸テスターに反応し、PPM値が高いことを示した。

 4月25日(月)午後、「めだかの学校」の4月第2回目の学習会があった。
 今回のテーマは、「食品の着色料を学ぶ」と題して、北海道立消費生活センターの専門職員が実験を交えながら説明を受けた。

            
            ※ 「食品の着色料を学ぶ」講座の様子です。グランドシニアの方ばかりです。

 我々が口にする食品にはさまざまな食品添加物が加えられている。それらは大別すると次の4種類に分けられるそうだ。それは、(1) 指定添加物、(2) 既存添加物、(3) 天然香料、(4) 一般飲食物添加物である。その総計は実に1,528品目に及ぶという。
 この中で(2)~(4) の添加物は、長年使用されてきた天然添加物だったり、一般に食品として飲食に供されたりしているもので、それほど心配する必要はないようだ。それに対して、(1) の指定添加物は、厚労大臣の認可は得ているものの化学的合成品だったり、新しく使われ始めた添加物だったり、ということで少しは留意する必要がある添加物なのでは、という印象である。
 食品に使用された添加物はすべて表示することになっているので、包装紙などを見てみると、実に多くの添加物が使用されていることが分かる。

            
            ※ 指導していただいた道立消費生活センターの専門職員の方です。

 この日のメインテーマ「着色料」であるが、合成着色料としては現在12品目が認可されているということだ。しかし、その中には国連食糧農業機関が安全性を評価していないものも含まれているという。
 ここで「ADI」という言葉が紹介された。「ADI」とは、一日摂取許容量という意味で、食品に用いられたある特定の物質について、生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量をいうそうだ。
 それをもとに日本では認可しているそうだが、人間の体にとって良いものではないことは確かなようだ。
 また、天然着色料だと安全なように思えるが、これとて虫の乾燥物や分泌物を使ったものなど、必ずしも完全に安全とはいえないものが使われているらしい。

            
            ※ 合成着色料で毛糸を染色し、湯煎しているところです。

 実験としては、合成着色料を使用して毛糸の染色をしたり、エンジムシの乾燥物から色素を抽出したり、二種のハムの着色料の有無を確認する実験を行った。

            
            ※ 天然着色料の一つ、エンジムシを乾燥したものです。

            
            ※ それを純水に溶かし、時間をおくと写真のように色素が滲み出てきます。

 あまりにも多い食品添加物,さらには見映えを良くするための着色料の使用など、私たちの周りに存在する食品はずいぶん加工されていることを再認識させられた。
 講師は食品購入の際に、原材料名を確認して購入することを勧めると述べた。
 しかし、現実にはどうだろうか?個人個人にそこまで求めるのは無理なようにも思われる。やはりしかるべき機関が国民の生命を守り、安全を確保するために、しっかりとチェック機能を果たしてほしいと思うのだが…。それは甘いと言われるのだろうか?


札幌のサクラ 開花宣言!

2016-04-25 19:00:22 | 環境 & 自然 & 観察会
 とうとう札幌でもサクラの開花宣言が出された。札幌管区気象台の庭にある標本木のソメイヨシノの花びらが数輪ほころんだのだ。そのほころんだ花びらをさっそくカメラに収めた。昨年より3日遅い開花宣言であるが、いよいよ北国・札幌も春到来を感じさせてくれる。 

 札幌管区気象台は我が家から徒歩2分と至近距離にある。
 そろそろ札幌のサクラの開花宣言があるのでは、と今朝9時に気象台の庭に足を運んでみた。すると、その時はまだ花びらをみることはなく、全てが蕾のままだった。しかし、その蕾は今にもこぼれそうな様子から、午後には開花するだろうと思った。
 近くにはカメラを抱えたマスコミ関係者と思われる人が二人サクラを眺めていたので、「午後には開花しますよ」と話しかけると、気象台の関係者と間違われてしまった。
          
         ※ 本日の午前9時に撮ったソメイヨシノである。まだ一輪も花は開いていなかった。

                        

          

 気象台の庭には、毎年ソメイヨシノに先だって開花するヤマザクラが満開の時を迎えていた。そのヤマザクラに焦点を合わせて、朝は帰宅した。

          ※ 一方こちらは気象台の庁舎の前にあるヤマザクラだが、こちらはただ今満開という状態だった。

                    

          

 午後に所用で外出して、16時に帰宅すると、妻が「テレビで開花宣言されたと報道されていたよ」と教えてくれた。やはり午後になって開花したようだ。予想どおりである。
 さっそくカメラを抱えて、気象台の庭に向かった。
 すると、標本木のソメイヨシノの花びらがところどころでほころんでいた。
 かたまって花びらを付けているのは2~3輪だが、標本木全体ではかなりの数の花びらがほころんでいた。これはもう十分に開花を宣言してよい状態だった。

          ※ 本日、午後4時には標本木のソメイヨシノもご覧のように一部が開花して、無事開花宣言を迎えました。

          

          

          

 開花宣言が出ると、いよいよ春到来である。
 人々はこぞって野山へ出かけていくことだろう。
 私もまた、登山にフットバスにと、積極的に戸外に出て楽しみたいと思っている。
 さて、どこへ行こうか??

          ※ 近代美術館前の一本のヤマザクラも満開を迎えていました。

          

ボーダーツーリズムを語る

2016-04-24 21:26:54 | 講演・講義・フォーラム等
 最近、ボーダーツーリズム(国境観光)が静かなブームらしい。その先駆者たちが旧樺太の日ソ国境を訪れるサハリン観光について語った。ボーダー(国境線)はいわば人為的に引かれた線である。先駆者たちはそこを訪れることの意味を語った。 

 4月23日(土)午後、紀伊國屋インナーガーデンにおいて「北の国境トークショー 稚内~サハリン」というトークショーがあるのを知って駆け付けた。
 狭いインナーガーデンは関心の高さをうかがえるように150名余りが駆け付けて会場いっぱいの盛況だった。

            
            ※ トークショーの開催を告知する掲示がされていた。

 トークショー自体は、稚内在住で写真家の斉藤マサヨシ氏が、サハリン観光で撮り貯めた写真の写真展を紀伊國屋書店で開催された(4/23~29)ことを記念したものだった。
 登壇したのは、当の斉藤マサヨシ氏と、朝日新聞編集委員で2度のサハリンツァーに同行し、そのことを朝日新聞にも寄稿した刀祢館(とねだち)正明氏、そしてコーディネーターとして北大スラブ・ユーラシア研の岩下明裕教授が務めた。

 そもそもボーダーツーリズムを提唱したのは北大の岩下教授だと私は認識している。昨年2度にわたってサハリン観光を企画・実施したのも陰の仕掛け人は岩下教授だったようだ。その岩下教授が二人のゲストから話を引き出すといった役回りを演じたトークショーだった。

            
            ※ トークショーのコーディネーターを務めた岩下北大教授です。

 斉藤氏は言う。サハリンには日本が80~90年前に建設した建物など建造物が、今なおたくさん残っていて、日本の技術力の高さを改めて知ることができた、という。それは現在も8ヵ所が残るパルプ工場跡、学校跡に遺された天皇の御真影と教育勅語が収められた保泰安殿、山岳地帯に造られたループ橋跡などに見られるらしい。

 刀祢館氏は言う。サハリンは、ロシアの中に日本があるようだ、と…。サハリンを旅すると、そこはロシアなのだが、そこここに日本の建物が現存して、純然たる外国を旅するのとは違う気分を味わうことができるという。それはロシア側がそうした建造物を整理するだけの経済力がなかったという裏事情もあるようだが…。

           
           ※ パネラーを務めた斉藤マサヨシ氏(左側)と刀祢館正明氏(右側)です。

 岩下氏は問うた。稚内を経由してサハリンへ行くことに意味について…。
 そのことについて二人は、道北の地から稚内、そしてコルサコフ(サハリン南端の港)、サハリン北部へと旅することによって、景色がグラデーションのように変わっていく様を見ることができると異口同音に語っていた。航空機などで一気に飛んでしまう旅とはひと味もふた味も違う旅ができると強調された。それがボーダーツーリズムの魅力の一つであると語っているように受け取れた。

 最後に、斉藤氏は、サハリンは行けばいくほど魅力的なところだと、サハリンの魅力を語った。
 また、刀祢館氏は、サハリンは日本人にとって過去と現在と未来が見えるところと語った。その意味するところは、日本統治時代の遺物や墓に触れ、現代のサハリンを見、あるいは国境がいつまで同じところには位置しないという意味において、そうした言葉を発したようだ。

 三人が語るサハリンはなかなか魅力的なようだ。そして今年のツアーも紹介された。
 いつか行ってみたい地だとは思うが、今のところ私の目は別な方を見ている…。

春の花を探しに野幌森林公園へ

2016-04-23 17:25:04 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌の本格的な春はもう少し先のようだが、野山には緑が戻り始め、気の早い花たちもちらほら咲き始めたようだ。そんな春を追いかけて、春の花を探して野幌森林公園を巡った。 

 4月21日(木)の札幌は気温もぐんぐん上り、20度を超えて散策日和となった。
 この日、野幌森林公園の「自然ふれあい交流館」と「北海道ボランティア・レンジャー協議会」が主催する「春の花を見つけよう」自然観察会が開催されたので参加した。

 好天も手伝ったのだろう、参加者は150名と膨れ上がった。平日だというのに、これだけの人数が集まるとは、私も含めて閑人が多いということなのかもしれない。
 この観察会は、主催者の一員である「北海道ボランティア・レンジャー協議会」のレンジャーの方がたくさん説明員で駆け付けてくれるので人気があるようだ。
 この日も、私たちの班はわずか8名に一人の説明員を配置してくれた。

        

 この日は、広い野幌森林公園のほんの一部を回っただけだったが、いろいろな春の花や花をつける前の野草の名を教わることができた。(教わった端から忘れていくのだが…)
 その中から、比較的名が知れている花たちを写真と共に紹介し、私自身も振り返ってみることにする。


 まずは、野幌森林公園の春の花の代表選手である「エゾエンゴサク」です。公園のいたるところで紫の可憐な花を付けていました。そうした中で、白い色の花を付けた変種が見つかりました。下の写真がそれです。

        

        

 つづいては、路傍などでも良く見かける「フキノトウ」です。雄花と雌花があるそうだが、説明だけでは分からなかった。
        
        

 次は、「オオバユリ」ですが、成長すると人間の背より伸びますが、今の季節はまだ地面からちょっと出た程度です。

        

 次は「バッコヤナギ」の花です。白くホワッと広がったところが特徴です。

        

 次は「ザゼンソウ」という花です。お坊さんが傘の中で座禅を組んでいるように見えたところから命名されたとのこと。公園内では色も他とは違うので、けっこう目立ちました。

        

 次は、黄色の小さな花を付けた「ナニワズ」という花です。

        

 続いて、黄色い花の「エゾノリュウキンカ」、別名「ヤチブキ」とも呼ばれて春の味覚として食用としても親しまれている野草です。

        

 次は、野幌森林公園内ではかなり自生している「エンレイソウ」です。近種で「オオバナノエンレイソウ」とか、「ミヤマエンレイソウ」を探しましたが、それらはまだのようでした。

        

 最後に、私が最も期待していた「ミズバショウ」ですが、わずかにその姿を見せてくれました。公園内にはもっと大きな群落があるはずで、それらが満開になるのはもう少し後なのでしょうか?

        

 野幌森林公園は自然がたっぷりと残っている上、観察会も頻繁に行われている魅力的なフィールドなのだが、いかんせん我が家からは遠いのが難点である。
 そうしたデメリットあるものの、これからもできるだけ通いたいなぁ、と思うフィールドである。

        

今シーズンのボランティア発進!

2016-04-22 19:22:26 | ボランティア
 雪が消え、路が乾くと、私たちのボランティアシーズンの到来である。今朝(22日)の朝6時、私たち「近美を愛するブリリアの会」は7シーズン目のボランティアのスタートを切った。 

 私たちの勝手な活動なのだが、近代美術館の緑に癒されている私たちが、近美の周りを少しでも美しく保つために役立ちたい。そのような思いから誰に頼まれたわけでもなく私たちが勝手に、定期的に歩道を掃いたり、周囲の花壇の維持管理に努めたりしてきた。
 その活動が今シーズンで7年目を迎え、今朝、今年初めての活動を行った。

            
            ※ スピレアマジックカーペットという樹種の間の枯葉を取り除いている会員たちです。

 朝6時、今朝は寒くもなく、暑くもなく、非常に気持ちの良い朝だった。
 会員の方々11人が駆け付けてくれ、賑やかに、楽しく第1回目の活動を終えることができた。
 今朝は冬の間に落ちた枯葉を除くのに多くの時間が割かれたが、集まった枯葉はボランティア袋(40キロ入り)になんと18袋にもなった! こんなに多くのボランティア袋を使ったのは初めてなのでは、と思われたくらいだった。
 手前味噌だが、清掃跡の近美前の歩道はすっきりとした状態になった。

               
              ※ 「MESEUM」という草文字の間に溜まった枯れ葉です。
  
              
              ※ アフターはこのとおりきれいに。

 実は私たちの会も7シーズン目を迎えたということで、それだけ高齢化も進み、会員の方々の参加率もこのところ低下傾向にあり、会の先行きに若干の不安を抱えながらのスタートだったのだが、11名もの参加を得て、少しホッとしているところが私にはある。
 
 今シーズンのスタートを前に、私は会報を通じて「ちょっぴり地域の役に立つことってクールだと思いませんか?」というアピールを会員内外に発したのだ。
 このキャッチコピーが私は内心かなり気に入っている。
 地域のため、人のために、役に立つ行動をすることって、実はクール(カッコイイ)なことなんだ、という空気を醸成したいなぁ、と心密かに思っているからなのだが…。

               
               ※ 歩道上にもたくさんの枯葉が溜まっていました。

               
               ※ 活動を終えた後は、写真のようにすっきりとなりました。

 そのことは置いておいても、今年も地道に2週間に1度の割合で、細く長く近美前のボランティア活動に取り組みたい、と考えたボランティア活動初日の朝だった。

            
            ※ ご覧のようにボランティア袋がたくさん並びました。
  

えっ!?北大生が農業体験のため一年休学?

2016-04-21 19:36:11 | 大学公開講座
 北大生が農業体験のために一年間休学して農業に従事したという。モラトリアム志向が強いといわれる最近の若者だが、学業を休んでまで農業に従事するとは…。彼らの思いを聞いた。 

               

 4月20日(水)夜、北大農学部が主催する「時計台サロン」が札幌時計台で開催され、参加した。
 北大農学部では4~5年前から定期的に「時計台サロン」を開催しているようで、今回が31回目ということだったが、私が参加したのは初めてだった。
 31回目の今回は「農村に住んでみた 農業をやってみた ~北大生の報告~」と題して、
4名の方の体験報告と、受け入れ側の栗山町の担当者の報告、そして全体のパネルディスカッションがあった。

 栗山町で1年間の農業体験をしたのは、農学部の農業経済を学ぶ3人の男子学生だった。
 彼らは2年生時に、「栗山町農村調査実習」という3泊4日のプログラムを体験して、より本格的に農業を体験したいという思いを持ったようだ。そこで栗山町のあっせんで昨年4月から本年3月まで、3人で合宿生活をしながら3軒の農家でそれぞれ農業を体験した報告をした。

 もう一人、畜産科学を学び昨年卒業した女子学生は、将来チーズ工房の起業を視野に入れ、チーズの本場スイスの農家に住み込み、一年間研修を受けたことの報告をした。

 話を聞いていて感じたことなのだが、4人ともにそれほど重大な決意を秘めて農業体験を決めたわけではなく、わりあい軽い気持ちから決めたように聞こえてきた。それほど彼らの動機は私から見ると希薄に聞こえ、少し頼りなささえ感ずるほどだった。
 それは彼らのオリエンテーション能力とか、コミュニケーション能力にやや物足りなさがあったからかもしれない。
 たまたまなのかもしれないが、私には彼らが想像していたより幼く見えて仕方がなかった。
 スイスで農業体験をした女子学生を含めて、4人が4人とももっと自分の思いを語ってもらいたいと思ったのだが、なんとも彼らが口下手に思えてしまった。

            
※ パネルの様子です。左からコーディネーターの北大准教授、栗山町担当者、スイス農業体験者、右側3人が栗山町農業体験者です。 

 それでもコーディネーターの農学部の准教授が最後にそれぞれに感想・決意を促したところ、「農業体験で学んだことを将来に生かしたい」、「将来の夢として、農業就農を果たしたい」、「農業起業を夢見ていたが、甘いことが分かり、今後は農業を支える側に回りたい」、「あくまで、チーズ工房開設の夢に向かって頑張りたい」と、力強く語ってくれたところに光明を見た思いがした。

 1年間もの貴重な時間を農業体験という形で過ごした4人の青年たちは、けっして能弁ではなかったが、私たちに語る以上に彼らの内面では貴重な体験をされ、それが彼らの今後に大きな影響を及ぼすのだろう、ということが最後になって垣間見えた第31回目の時計台サロンだった。