田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

道民カレッジ・デジタル活用講座 №1

2023-06-30 17:17:02 | 講演・講義・フォーラム等
 現代を生きる私たちにとって、たとえシニアといえどもデジタルをいかに活用するかということは快適な生活を送るうえで避けて通れない課題の一つである。まだら模様に利用している私としてはこの際、一度しっかりと学んでみようと考え受講を決めた。
    
 昨日6月29日(木)午後、北海道立道民活動センター(通称:かでる2・7)において「道民カレッジ・デジタル活用講座」の第1回講座が開講され参加した。
 第1回目は具体的な活用術を学ぶことではなく、デジタル化とは何か?デジタルの活用は難しいことなのか?デジタル化によってどのような生活が可能となるのか? 等々、講座全体のイントラダクション(紹介)的な内容を(株)BWORKS(ビーワークス)を率いる宮澤一政氏「スマホから始める、デジタル化による豊かな生活の勧め」と題して講演された。
 (株)BWORKSとは、通信事業部、広告制作事業部、デジタルマーケティング事業部、行政事業部、法人事業部と5部体制でデジタル化に関わる事業を手広く展開している会社のようで、事業所(オフィス)も札幌をはじめ、東京、仙台と急成長している会社のようだ。
        
 そうした会社を率いる宮澤氏だから、プレゼンテーションも手慣れたものとみえた。2時間の間、よどみなく、丁寧に、分かりやすく説明された。その要点のみをレポすることにしたい。宮澤氏はまず、社会がデジタル化を進める理由については、次の 4点を挙げた。
 ① 高齢化社会の課題
 ② 経済の活性化
 ③ 社会的包摂
 ④ 医療・介護の効率化
どれもが納得できることだった。
 そして私たち市民がデジタル化といった時に、まずはスマホを活用することが挙げられるが、「スマホを難しいと考えるのは、気のせいです」と断言された。シニアの方々がスマホを経営する理由は、
 ① 機能が多すぎて意味がわからない!
 ② 画面を見ても文字がいっぱいでわからない!
 ③ ボタンがない!
 ④ 変な表示が出てくる!怖い!
といった声をよく聞くという。しかし、宮澤氏は「とにかく触ってみることだ。直感で使い方がわかる!」とこれまた断言された。宮澤氏は氏の両親、あるいは氏の子どもの例を挙げ、ともかく積極的にスマホに接触させたことで、今では楽々使いこなしている状況を紹介し、自信をもって断言された。「やればできる!」と…。
  
 最後に宮澤氏は「過去の新しいものは、現代の当たり前になっている。だから、だれでも使いこなせるはずです! 楽しく、前向きに、チャレンジしましょう!」とエールを送ってくれた。
 講座は全24回予定されているという。私のまだら模様の知識・技術の隙間を埋めるべく、都合がつくかぎり受講したいと思っている。                        

中央区高齢者講座①「札幌都心のまちづくり」

2023-06-29 19:30:24 | 講演・講義・フォーラム等
 札幌の街(まち、マチ)は今、拡大期から成熟期に向かうと共に、北海道新幹線が札幌まで延伸されることを見据え、札幌都心のリニューアルが加速されているという。札幌市の関係部局(都心まちづくり推進室)の方からお話を聴いた。  
※ 北海道新幹線の札幌駅の完成予想図だそうです。
 昨日6月28日(水)午前、中央区民センター主催の高齢者講座「中央区いきいき講座」の第1回講座が開講された。この講座はこの日から10月まで毎週水曜日の午前に連続で16回開催される。
 この講座はかなりの人気らしく、抽選で受講が認められた講座なのだが、参加してみて定員40名のうち男性はわずか12名と圧倒的に女性受講者が多い講座だった。最近はさまざまな講演、講座などにおいても女性の姿が目立つが、この講座も同様だった。
 さて、講座の方だが中央区長の開講式の挨拶の後、すぐに講座が始まった。講師は札幌市の「都心まちづくり推進室」の岩田課長という方だった。岩田課長は62ページもわたるパワーポイントの資料を用意され「札幌都心のまちづくり」について様々な角度から説明された。
 札幌市では、「札幌の都心の範囲」を下図のように定めて「札幌都心のまちづくり」を進めているという。
  
※ 札幌市の都心は図(赤線内)のように大通公園を中心に菱形に広げた地域を指すそうです。      
 その札幌の都心であるが、その対象となるのは民間が所有する土地であり、建物がほとんどということだ。つまり「都心まちづくり推進室」が主導して札幌の都心を築いていくのではなく、あくまで民間との調整を図りながら札幌市が描く街へと導いていくコーディネーター的役割が推進室の果たす役割と受け止めた。
 ただ、札幌市として徒手空拳では、札幌市が考える理想的なまちづくりは進展しない。そこには理想的な街づくりに導くためのインセンティブ(開発誘導方針)が用意されていた。例えば、周辺の景観資源を積極的に生かして景観形成に寄与するような建物を建設しようとしたとき、建物の容積率を最大規定より50%緩和したものを許可する、といったような制度で民間側の理解と協力をもとめるのが推進室の役割のようだ。札幌市においてはそうした開発誘導方針が10項目もあるとのことだった。
        
        ※ お話される岩田課長様です。
 岩田氏のお話は多岐にわたったが、その中で「エリアマネジメント」というワードが印象的だった。「エリアマネジメント」とは?「地域のおける良好な環境や、地域の価値を維持・向上させるための住民・事業主・地権者などによる主体的な取組み」ということだが、推進室はその取組みを側面から援助しているということなのだろう。そのエリアマネジメントを具体的に主導的に推進しているのが「札幌大通まちづくり株式会社」であり、「札幌駅前通まちづくり株式会社」であり、「一般社団法人 さっぽろ下町づくり社」だということだ。これらの会社や法人では、さまざまな形で事業を展開しまち(地域)の隆盛を図っているという。私もずいぶん以前のことだが、「札幌大通まちづくり(株)」が主催するワークショップに参加したことがあったが、まちの隆盛にほんの少しでも関わることができたかな?と振り返っている。
 現在、札幌都心では北海道新幹線の札幌延伸を見据えて、札幌駅周辺の大規模開発が進展中だったり、都心のビルの建て替えが盛んに行われたりしている。札幌の都心が大きく変わろうとしている中で、「都心まちづくり推進室」が各機関を連携した、支援するなどコーディネーター役として重要な役割を担っていることを理解することができた。
 札幌市民の一人として、札幌の街がさらに魅力的な街へと発展していくことを楽しみにしたい。

歩いて巡ろう札幌の公園 Vol. 3 モエレ沼公園

2023-06-28 16:18:02 | 「めだかの学校」関連
 「めだかの学校」の「歩いて巡ろう札幌の公園」シリーズ第3弾は、世界的な彫刻家であるイサム・ノグチが基本設計をした超モダン(?)な「モエレ沼公園」を巡った。
 
※ 「モエレ沼公園」のメイン施設の「ガラスのピラミッド」です。写真はウェブから借用しました。
 6月26日(月)午後、私が所属する「めだかの学校」では、「歩いて巡ろう札幌の公園」の第3弾として「モエレ沼公園」を巡った。
 今回は前2回とは違い、案内・説明役は私とこの企画のペアを組んでいるO氏が担ったので、私は気楽に参加することができた。
  
  ※ ガラスのピラミッド内で会員の方に説明するO氏です。
 「モエレ沼公園」は、もともとは自然の沼地だったようだが荒廃していたそうだ。そこを公園化する構想が持ち上がり、沼地をゴミで埋め立てたうえで一般的な公園が構想されたという。その過程でイサム・ノグチに照会があり、結果彼が理想とするマスタープランを作成したのだが、完成を見ないまま逝去されたという歴史を持つ公園である。
 「モエレ沼公園」の特徴ある施設としては「ガラスのピラミッド HIDAMARI」、「海の噴水」、「サクラの森」、「モエレビーチ」、「プレイマウンテン」、「モエレ山」、「テトラマウンド」、「ミュージックシェル」、「アクアプラザ&カナール」、「野外ステージ」、「スポーツ施設(テニスコート、野球場、陸上競技場)」などがある。
 ところがこの日は気温が高かった(最高気温28.3℃)こともあり、全てを巡ることは私たちの年代には無理と判断し、主なところを巡るだけにとどめた。
    
 まずは、「海の噴水」が運転する時間に合わせて見学することにした。噴水の運転には15分間と40分間の二つのプログラムがあるのだが、私たちが見たのは40分間のロングプログラムの方だった。高さ25mまで水の柱が吹き上がったり、直径14mの水面が大きくうねる様子が表現されたりと迫力十分だった。ただ、40分間の中でその態様が変化するのが4つの場面だけとあって40分間はいささか間延びの感は免れない思いだった。
 その後、ガラスのピラミッド内のイサム・ノグチギャラリーを観覧し、ガラスのピラミッド4階屋上に上がってモエレ沼公園全体を眺めた。
  
 それから再び公園巡りに移り、まずは「サクラの森」内に設置されたイサム・ノグチ設計の遊具(合計126基の遊具が置かれているという)が配置されている7つのエリアの一つを訪れた。
  
 次に子どもの水遊びに最適な「モエレビーチ」という広大(広さ2,000㎡、最大深度45cm)な水辺では、気温が高かったこともあり子どもたちが嬉々として水遊びを楽しんでいた。このあたりまで巡って、私たちの体力は限界に来ていたようだ。
 計画では高さ30mの「フレイマウンテン」に上る予定だったが、誰も上ろうとしないのだ。予定を変更してその周りの平地を巡ることにした。
  
 遠くに「テトラマウンド」や「ミュージックシェル」、「モエレ山」などを望みながら「モエレ沼公園」巡りを終了することにした。
 計画どおり公園巡りはできなかったが、シニア世代の催しは体力と相談しながら、けっして無理をしないことが肝心である。それでも参加者たちは満足してくれたようなのでヨシとしたいと思っている。
※ 掲載した一部の写真はウェブ上から拝借しました。

映画 №362 東京物語

2023-06-27 15:52:29 | 映画観賞・感想
 巨匠・小津安二郎の代表的な作品である。1953(昭和28)年、戦後の混乱もやや落ち着き始めた日本において、家族観にも変化の兆しが見え始めた頃の親子関係を小津安二郎は冷静に、機微に描いた一作である。
      
 北海道立文学館では現在、特別展として映画監督・小津安二郎の生誕120年・没後60年を記念して「世界が愛した映像詩人 小津安二郎」展が開催されている。(6/24~8/20の会期)その関連イベントの一環として6月25日(日)午後、文学館講堂において小津安二郎が脚本・監督を務めた「東京物語」の上映会が開催されたので参加した。
 例によってストーリーの詳しい紹介は避けるが、物語は広島県・尾道市に暮らす周吉(笠智衆)と妻のとみ(東山千栄子)は、東京の下町で医院を開業する長男・幸一(山村聡)と、同じく下町で美容院を営む長女・志げ(杉村春子)との久しぶりの再会を兼ね東京見物に出かけたのだが…。
 二人の子どもはそれぞれ仕事が忙しく両親の接待をするほどの余裕はなかった。そうした中、戦死してしまった二人の次男の妻の紀子(原節子)がかいがいしくお世話をするのだった。
  
  ※ 紀子(原節子)にお世話にるる周吉ととみ
 昭和28年…、日本は戦後の混乱から立ち直ろうと誰もが精一杯生きていた時代である。戦前の絶対的価値観(?)だった家父長制も揺らぎ始めてきた頃だったのではないか?そうした時代背景を小津は見事に掬い取り、映画に描いてみせたというところだろうか?
 私は映画の巧拙を批評できるほどの眼力は持ち合わせていない。そこでこの映画にまつわるエピソードを2~3記してみたい。
 まず印象的なのは祖父役を演じた笠智衆の存在である。私が計算したところ「東京物語」に出演した時の笠智衆はまだ54歳である。一方、長男を演じた山村聡は当時すでに44歳だったのだが、すこしも違和感がなかった。それだけ笠智衆の老け役は堂に入ったものであり、小津映画には欠かせないスパイスとなっていた。笠智衆は戦後の小津映画には全て出演しているそうだが、小津映画には欠かせない存在感のある稀有な俳優だった。
  
  ※ この映画の主な出演者。周吉、とみと長男の息子二人(前列)後列右から長男の妻、長男、長女、次男の妻です。(周吉、とみ夫妻から見て)
 また、周吉ととみをかいがいしくお世話する紀子を観ていて、私は既視感にとらわれていた。というのも山田洋次監督が、小津安二郎監督にオマージュを捧げた「東京家族」という作品を創ったが、その中で小津作品同様に長男や長女が自らの生活で精一杯で満足に両親のお世話ができない中、両親にとっては出来の悪い息子と思っていた次男・昌次(妻夫木聡)が二人を意外にも親切にお世話する姿は、まさに小津作品の紀子とダブって見えたのだった。
 ところで小津安二郎が世界でどのように評価されているかという一つのエピソードとして、2012年に実施された世界の映画監督が投票で決める「史上最高の映画 監督部門トップ100」において「東京物語」が第1位に選ばれ、英国映画協会が発行する「サイト・アンド・サウンド」誌に発表されたそうだ。
 遅ればせながら、私たちは母国語で世界一の監督の作品を観賞できる幸運に恵まれていることを感じた私だった。なおも小津作品を追ってみたい。

御朱印収集巡り №19 上手稲神社

2023-06-26 20:17:50 | 神社参拝・御朱印収集関連
 上手稲神社は、宮丘公園の北東端の一角の小高い丘の上に建っていた。境内はけっして広くはなかった。建物は一般の神社の建物とは一線を画するようなちょっと特異な形をした神社だった。
       
 上手稲神社は地下鉄「宮の沢駅」から15分ほど歩いた宮丘公園の一角にあった。宮の沢地区と西野地区を結ぶ「西野屯田通り」沿いに急な階段が造られていて、その階段を上ったところに上手稲神社はあった。ところで上手稲神社は、西区にありながら「上手稲」と名乗っている。これは近くに「手稲記念館」という記念館もある通り、昔は辺り一帯「手稲村」に属していたが、札幌市と合併して札幌市が区制を敷いたときに西区に属すことになったためのようである。
  
  ※ 神社は「西野屯田通」から急な階段を登ったところにあった。
 前述したように、境内はけっして広くはなかったが、そうした中で奉納相撲を行う土俵が境内の一角を占めているのが一つの特徴かもしれない。
 また、神社の建物、特に屋根の形が他の神社の屋根とは一線を画し、ちょっと見には教会と見まがうような形をしていたのが印象的だった。
 さて、肝心の御朱印だが、参拝を終えた後に社務所に伺うと神職の方が対応していただき、「直筆」でお願いできるという。私は内心とても喜んで御朱印をいただいた。
  
  ※ 急な階段を上り切ったところで目に入る本殿と境内です。
  
  ※ ちょっと簡素にも見える手水舎です。
   
        ※ けっして広くはない境内で土俵の存在が目立ちました。
  
  ※ 一見、教会とも見紛う外観の本殿(拝殿)です。
  
  ※ 本殿の上部にも神社名はなく、印のようなものが据えられていました。
 このころは、神社の「旧社格」について論及することが多いが、上手稲神社は「無願神祠」といって国から認定されていない神社だったようだ。本州などにおいては「無願神祠」は解体に追い込まれるところも少なくなかったようだが、開拓期にあった北海道ではそうしたことを逃れ、戦後になって他の神社と同格の神社となり、現在に至っているようだ。なお、いつも述べているが、この「旧社格」というのは、戦前において国が定めた神社の「格」であり、戦後は特に意味を持たないものとされている、と私は理解している。
【上手稲神社 情報】
◇旧社格:無願神祠
◇所属:北海道神社庁
◇住所 札幌市西区西野290-257   
◇御朱印:あり(直筆 初穂料300円)
◇参拝可能時間:24時間
◇社務所受付時間:概ね 9:00~17:00  
◇例祭日:9月15日(前後する場合あり)
◇駐車場:有り
◇アクセス:地下鉄東西線「宮の沢駅」4番出口から徒歩15~20分(約1km)
◇創建: 1876年(明治9年)    
◇代表的ご利益: 〇国家安泰 〇安産祈願・子授かり・子宝 〇合格祈願・学業成就
 〇病気平癒・健康祈願 〇縁結び・恋愛成就 〇旅行・交通安全        
◇御朱印記帳日 6月7日

西岡公園おさんぽガイド 夏バージョン

2023-06-25 19:28:39 | 環境 & 自然 & 観察会
 4月以来、久しぶりに「西岡公園おさんぽガイド」に参加した。私にとってはある特命を抱えての参加だったが、公園は春とはすっかり様相を異にし、夏の公園となっていた。
  
  ※ 西岡公園のシンボル、元水源池の取水塔です。
 6月23日(金)午後、西岡公園で定期的に開催されている「西岡公園おさんぽガイド」に参加した。ある特命とは、ここでは明らかにはできないのだが、その目的も一応は果たすことができた。
 さて「西岡公園おさんぽガイド」だが、公園のスタッフとガイドボランティアの方々によって4~6月は毎週金曜日に、7~10月までは隔週の金曜日に開催されている。
 私は4月7日(金)以来の参加だったが、今回はガイド役として公園のスタッフが1名、ボランティアの方が4名という構成で、参加者は女性を中心に25~6名といった感じだった。
  
  ※ おさんぽガイドに参加した人たちです。
 参加していて感じたことだが、おさんぽガイドが頻繁に開催されているからだろうか?参加者のレベルが高く、ガイド役の人たちも私が知っているような山野草の一般的(メジャー)な種についての案内はなく、初めて聞くような山野草の紹介ばかりだった。したがって、これまでの観察会などでは案内される山野草をできるだけカメラの収めるようにしてきたが、今回は私自身が興味を抱いたものだけに絞って撮影し、メモすることにした。
◆シャクジョウソウ(錫杖草)
 葉緑素を欠いていて光合成しないために全体が白っぽい。
  
  
  ※ 白いシャクジョウソウの隣の褐色の植物は昨年のシャクジヨウソウです。
◆エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草)
 一見エゾエンゴサクに似ているが、花弁は少ない。また群生もしないようだ。
  
◆ムシコブ(虫瘤 ハルニレ)
 植物の葉に昆虫が寄生することによってできる瘤状のもの。写真のムシコブはハルニレの葉に寄生したもの。
  
◆オニノヤガラ(鬼の矢柄)
 ランの仲間だが、腐生植物で光合成をおこなわず、葉緑素を持たない。ガイドの方は色の違ったアスパラと言っていたが、なるほど…。
  
  
◆ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)
 まるでヨサコイの鳴子がぶら下がったように花が付く。
  
◆エゾノアカバナ(蝦夷赤花)
 花は淡紅色。花弁、萼片が4個である。
  
《生物編》
◆オオミズアオ(大型の蛾)
  
◆サッポロマイマイ
  
◆エゾマイマイ
  
  ※ 残念ながらサッポロマイマイとエゾマイマイの区別は説明を聞き逃しました。
◆ウグイス
  
  ※ 写真中央の枯れ枝の先の一番高いところににウグイスが止まっています。
 写真の枝先に乗って、盛んに鳴き声をまき散らしていました。その他にもアカゲラやシジュウカラ、カワセミなどを双眼鏡では目撃できましたが、カメラに収めることは難しかったです。
 というように紹介された山野草の一部を記録しましたが、他の観察会では紹介されないような、初めて聞く山野草がほとんどで、私にはそれらを記憶にとどめることはかなり困難な山野草ばかりでした。

楽しい!トークイベント「北海道の楽しい100人」

2023-06-24 20:39:01 | 講演・講義・フォーラム等
 楽しいトークイベントだと思った。既存の講演会や講座とは一味違うスタイルはいかにも若者たちが企画したイベントらしいと思った。次から次へと、北海道内で活躍している人たちが登壇し、自らの現在を、そして未来を語った。

 6月21日(水)夜、エルプラザホールにおいて「北海道の楽しい100人 Vol.2」というイベントがあり参加した。
 このイベントに私は以前に1度だけ参加したことがあったが、北海道において様々な立場でユニークな活動や挑戦を続けている人を一晩に4人招き、一人わずか15分間で自らの活動についてお話していただくというイベントである。トークの後には10分程度の質疑応答の時間が設けられていた。
 なお、Vol.2と謳っているのは以前に同じ企画すでに100人の人たちを招請していて、2度目の企画ということらしい。そして今、その2度目もすでに84名の方を招請していたのだが、コロナ禍によって2年の間開催できずにいて、今回2年ぶりの開催ということだった。
 この日招かれた4人のスピーカーは、登場順に
 ① 高野沙月さん/株式会社Fant代表取締役
 ② 田中雅世さん/株式会社クローバー代表取締役、株式会社ソレイユ代表取締役、一般社団法人みなば代表理事
 ③ 国井美佐さん/株式会社ゲート代表取締役社長、フリーアナウンサー事務所・VOICE代表
 ④ 塚原敏夫さん/上川大雪酒造(株)初代蔵元 代表取締役社長
高野さん、田中さん、国井さんは30代、塚原さんは40代後半といったところだろうか?いずれも若い経営者である。
 簡単にそれぞれの方のお話をレポートすると…、
        
 まずトップバッターの高野沙月さんであるが、十勝の音更町出身で東京の美術大学でデザインを勉強していてデザイナーとしてデザイン制作会社に勤務していた方である。それがある日ジビエ料理に出会い、すっかり感動してしまい自らジビエ料理の材料を獲る猟師になろうと決心したそうだ。ここらあたりが非常にユニークである。彼女は直ぐに猟師免許を取得し、“猟をするなら北海道” と思い定め、縁あって上士幌町にJターンをしたという。そこで彼女は単に猟をするだけではなく、猟師と消費者(料理店)を繋ぐ会社を設立して狩猟文化、ジビエ料理の普及に邁進しているとのことだった。    
 続いて、田中雅世さんである。この方もとてもエネルギッシュな方だった。肩書だけ見てもその片鱗が伺える。彼女は保育士をしていて、自らの理想の保育所を設立、運営したいと26歳の時に決心したという。2年間の準備期間を経て28歳の時に念願の自ら運営する保育所を麻生に設立したそうだ。それからは保育所の増設だけではなく、児童ディサービス、レンタルスペース、学童保育、ベビーシッター事業、グルーブホーム設立、マッサージ事業の運営と、文字どおり八面六臂の活躍を続けているそうだ。彼女の理念は「保護者や職員が笑顔で過ごすことができないと、子どもたちも笑顔になれない」をモットーに事業展開しているとのことだった。
  
 3番目に登場した国井美佐さんについて、あるいはその名前を記憶している方もいるのではないだろうか?彼女は長い間、北海道テレビ放送(HTB)のアナウンサーとして活躍してきた方である。国井さんは2020年にHTBを退社し、札幌、名古屋などでフリーアナとして活躍するとともに、2020年に名古屋市で父親が経営していた広告会社ゲートの社長を父親から引き継いで、札幌と名古屋を往復しながらメディア視点のPR制作会社を運営し、体験を活かして企業や自治体のPR事業に注力しているとのことだった。
  
 最後に登板した塚原敏夫さんは、もともと証券マンだったそうだが、フレンチシェフの三國清三氏との出会いから上川町と東京でレストランを経営することになったという。そこから上川町レストランの冬対策として上川大雪酒造を創設することになり、それが縁となり帯広畜産大学構内、あるいは函館市の小学校跡地などに次々と酒蔵を開設、さらには上川町にチーズ・パン工場、ホテルの運営と次々と事業を拡大、展開中であるという。
 4人の方々のいずれもが自らの理想に向かって活き活きと活動されていることをうかがわせ、お話を聴いている私たちの気持ちを明るくさせてくれた。すでに人生のフィナーレも間近な自分のようなものにとっては、「理想に向かって頑張れ!」との思いで話を伺ったが、参加者の多くは若い人たちが多いようだった。それらの若い人たちにとって4人のスピーカーの話はとても魅力的であり、理想の姿の一つだったようだ。だから、どのスピーカーのお話の後でも質問が絶えなかった。
 「北海道の楽しい100人」というが、同時に「北海道の元気な100人」と題しても良いような素晴らしいトークイベントである。次回も時間さえ許せば是非とも参加したいと思っている。

※ 掲載写真はいずれもウェブ上から拝借しました。

現代医療の最前線の話を聴く

2023-06-23 20:09:16 | 講演・講義・フォーラム等
 以前にもある医事講演を聴いて感じていたことだが、今回の講座をお聴きし改めて医学の進歩には驚かされた。お話を聴いていて、今や最先端医療に携わる方々は単に医学に長じているだけではなく、機械工学、電子工学などあらゆる分野に精通していなければならない職業のように思えてきた。
  
  ※ 登壇した小林理事から2024年に柏葉脳神経外科病院は平岸に新築オープンすると語られ、その外観を示された。
 6月21日(水)午後、道民カレッジが主催する本年度第2回目の「ほっかいどう学」かでる講座が開講され参加した。今回のテーマは「SDGsとは?AIとは?最新治療FUSとは?~各専門医が解説します~」というものだった。
 講義をされたのはいずれも社会医療法人 柏葉会「柏葉脳神経外科病院」に勤務する専門医の先生方だった。講義順はテーマの順とは真逆にFUS、AI、SDGsの順での講義だった。
        
        ※ FUSについて講義された成田拓人医師です。
 トップバッターは「ふるえの治療~集束超音波治療(FUS)について~」と題して集束超音波治療副センター長の成田拓人氏が講義された。
 ふるえ(振戦)には、①生理的振戦、②安静時振戦、③動作時振戦の3種があるが、動作時のふるえ(振戦)の場合は病気の場合があるという。その代表的な病気として❶本態性振戦とパーキンソン病があるそうだ。❶本態性振戦とは、両側の上肢のふるえと、頭部、音声、下肢のふるえが伴うことがあるそうだ。
 本態性振戦やパーキンソン病の場合に薬物治療があるが、効果が得られない場合外科治療を施すことになる。そうした場合、脳内の視床の部分に働きかける外科治療が必要となってくるという。
  外科治療としてこれまでは、DBS(脳深部刺激術)やRF(高周波凝固術)、GK(ガンマナイフ)という外科治療法があったが、そこにFUS(集束超音波治療)という方法が開発されたそうだ。このFUSが講師の成田医師が取り組んでいる治療法である。DBSやPFが開頭術や穿頭術という頭部を傷つける手術法に対して、FUSは超音波を照射し原因となっている部分を熱凝固させる方法だという。
 言葉でいうと簡単だが、脳内の原因となっている部位を確実に照射するためには機器を熟知し、繊細な機器操作が必須となる。改めて現代医療の最先端で活躍する医師には様々な分野に通じる能力が求められていることを教えられた思いである。
        
        ※ AIについて講義された松澤等医師です。
 続いて登壇した先端医療研究センター長の松澤等氏「人工知能(AI )とは?」と題しての講義だった。AIは今や医療の世界だけではなく、あらゆる分野において既成概念を覆すほどのインパクトを与え、その利活用、あるいは弊害について最もホットな話題を提供しているワードである。私はどのようなお話が聴けるのかと、かなり期待を抱いたのだが…。
 松澤氏のお話では、その計算力の速さからこれまでとは比べものにならないくらい医療の発展に寄与する可能性についてお話された。しかし、今はまだその可能性についてお話されたが、具体的なことに言及はされなかった。しかし、近い将来において医療の世界が画期的に進展する可能性を述べられたと私は理解した。
        
        ※ SDGsについて講義された古林浩之医師です。
 最後に登壇した小林浩之氏は集束超音波治療センター長を務められている方だが、一方で医療法人柏葉会の常務理事という立場から「当院におけるSDGsの取り組み」と題して、医療機関の社会的役割について柏葉脳神経外科病院が取り組んでいることを話された。
 病院というところは大量のエネルギーを消費し、二酸化炭素排出再生ができない大量のゴミを発生させている機関だと現状を話された。特にコロナ禍においては感染性廃棄物を大量に発生させたという。しかし、病院という枠組みの中で二酸化炭素の排出を抑制させることは現実的には困難であるという。そこで柏葉会としては「カーボンオフセット」事業に積極的に取り組むことにしたそうだ。つまり、病院を経営することによって生ずる二酸化炭素の排出量を、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業などに協力することで埋め合わせることに取り組んでいるという。
 SDGsの活動は単に二酸化炭素の排出を抑制することだけではない。柏葉会としては、「食」に関連して「フードロスの取組み」、「食を通して地域と繋がる」こと。また「女性と仕事」に関しては病院という女性が活躍しなければ成り立たない職場として、女性の活躍を促し病院を発展させていきたいとした。さらには「社会の一員」として地域の教育、スポーツ、文化活動に積極的に貢献したいとした。

 わずか2時間という時間的制約の中で、地域の中核的医療機関として進展する社会医療法人「柏葉会 柏葉脳神経外科病院」の意気込みを見る思いがした講座だった。

連日の道銀ロビーコンサートを楽しむ!

2023-06-22 15:51:40 | ステージ & エンターテイメント
 北海道銀行(正確には「道銀文化財団」)も粋な計らいをする。本店ロビーを2日連続開放してのコンサートを開催した。無料でプロのクラシックコンサートを聴けるチャンスを逃す手はない。私は2日続けて道銀本店ロビーに足を運んだ。
  
  ※ 会場となった道銀本店のロビーには写真のような横41m、縦3.3mという巨大なレリーフが掲げられています。レリーフは北海道に関わりのある彫刻家・本郷新、山内壮夫、佐藤忠良の三人の合作で、「大地」と命名されています。道銀本店の改築に伴いレリーフの行方が注目されているとか?
 道銀文化財団では本店ロビーを会場にして「CLASSIC ♪ FAN」というコンサートをコロナ前から定期的に開催してきたようだ。ところがコロナ禍のためにしばらく休演が続いていて、このほどようやく再開することができたそうだ。久しく休演が続いていたことでこの度連続開催となったようだ。
 その第一日目は「CLASSIC ♪ FAN #5」として「TRIO  CELEST」による「世界を巡る旅」、第二日目は「CLASSIC ♪ FAN #6」として白戸達也&上野岳の打楽器奏者二人によって「多種多彩な打楽器が奏でる音の世界」がそれぞれ演奏された。
     
 第一日目の「TRIO  CELEST」は、フルートの大島さゆりさん、ヴァイオリンの坂本夕佳さん、アコーディオンの山下ヤスシさんの三人によるクラシックというよりはセミクラシック的なラインナップによる親しみ深いコンサートだった。
 演奏された曲目は…、
 ◆G.M.ロドリゲス/ラ・クンパルシータ
 ◆A.ピアソラ/リベルタンゴ
 ◆H.マンシーニ/ひまわり
 ◆C.フランソワ/マイウェイ
 ◆アメリカ伝統曲/聖者の行進
 ◆J.D.ワイス & B.シール/この素晴らしき世界
 ◆葉加瀬太郎/情熱大陸
 ◆V.モンティ/チャールダッシュ
(アンコール曲)いずみたく/見上げてごらん夜の星を
どうでしようか?いずれの曲も親しみ深く耳に馴染んだ曲が多いのではないでしようか?これらの曲を脂の乗り切ったプロの奏者が演奏してくれるのですから、楽しくないはずがありません。私は一曲一曲を心から楽しみTRIO CELESTの演奏に耳を傾けのでした。

     
 第二日目の白戸達也さん &上野岳さんのお二人はいずれもが打楽器奏者として活躍されている方である。打楽器の場合は、普通はメロディー楽器とともに演奏する場合がほとんどであるが、今回は打楽器だけの演奏という極めて珍しいコンサートだった。
二人が演奏した曲は…、
◆トレヴィノ/ワイルドリングス
◆トレヴィノ/シーソー
◆カバレフスキー/道化師のギャロップ
◆マルタンシオ/ラ・フェスタ
の4曲だった。(アンコール曲は失念してしまった)
40分間の演奏で4曲だから、一曲一曲の演奏時間はかなり長かった。打楽器だけのコンサートなど初めてだったから演奏された曲は3曲目の「道化師のギャロップ」以外は初めて聴く曲ばかりだった。私的には第一曲目の「ワイルドリングス」がとても迫力を感じながら聴くことができた。また3曲目の「道化師のギャロップ」は打楽器ばかりではというお二人の配慮(?)からか二人で一台のマリンバで演奏された。(連弾?)
 お二人はメロディーを奏でない打楽器を様々な手法で演奏され、その技は見事なものだった。なかなか打楽器だけの演奏というのは聴く機会がないだけに貴重な機会だった。演奏を聴いていた多くの方々も同じような思いを抱いたようで、演奏後は拍手が鳴り止まなかった。
 二日間、コンサートを運営した道銀文化財団のスタッフの方々の対応も素晴らしかった。特に司会をされた方の仕切りは堂に入ったもので、演奏する方々の気持ちを高揚させるような話術で盛り上げた。
 北海道銀行本店は近いうちに改築されるとのことで、ロビーコンサートもまたしばらくお休みとなってしまうのかもしれないのが残念である。

今度は下草刈りのボランティアに!

2023-06-21 17:29:38 | ボランティア
 歩道の清掃に、花苗の植付け、除草、等々とガテン系のボランティアに縁のある私だが、今度は苗木の成長を促すための下草刈りに駆り出された。特別な能力のない私には相応しいボランティアであるが、体力が衰えつつある私にはけっこう負荷のかかるボランティアでもある…。
  
  ※ 私たちが下草刈りのボランティアを舌道民の森「青山地区」の看板です。
 友人のK氏から「私が関わっている下草狩りのボランティアを手伝ってもらえないか?」と連絡があった。日頃何かとお世話になっているK氏からの頼みとあれば断ることなどできない。二つ返事で承諾した。
 そのボランティアが昨日あった。よく内容をしらないまま承諾したのだが、ボランティアの内容は次のようなものだった。
 K氏が所属する団体が、昨年「道民の森」の植樹活動に協賛して森の一角に「ドングリ(ミズナラ)」の苗木を植樹したそうだ。その場所は当別町の青山地区という当別町から山奥深く入ったところ。広さはそれほど広くはなかったが、作業はそのドングリの木の周りの雑草を刈り取る作業だった。作業には男性4人、女性3人の計7人での作業となった。
 現地へ行ってみて驚いた。なんと雑草が草丈高く伸びていて、肝心のドングリの苗木など一つも見当たらないのだ。リーダーの方が大きな草刈り鎌を振って辺りを探すと雑草の下に小さな苗木が見つかった。リーダーの方は「育っていないねぇ」という嘆きの声だった。
  
  ※ 現地はご覧の通りに雑草が繁茂していました。
 私たちはどんぐりの苗木の葉の形を覚え、小さな鎌を手に雑草を駆り払いながら苗木を探し回った。すると次々と雑草の間から苗木が見つかってきた。昨日は気温が25℃近くまで上昇したらしいが、作業を始めてそれほど時間が経っていないのに汗が噴き出した。リーダーの方が「休み休みやってくださいよ」という声に助けられ、水分を取りながら作業を進めた。
  
  ※ 雑草の間から見つけ出したミズナラの苗木です。
 広さは先述したように広くはなく30m四方くらいだったろうか?(かなり不正確)7人での作業は1時間半程度で終わった。植えた苗木が全て無事に育っていたわけではなかったようだが、それでも50株近くの苗木が無事育っていることが確認された。
  
  ※ 鎌を使い、植林地の雑草を除去しました。
 作業を終えて、近くにあった東屋でお昼を摂った。そこで各々が自己紹介と感想を述べあったが、皆が皆ボランティア作業を終えた満足感を口にした。私も同感だった。ただ、 このような身体を使ったボランティアをいつまで続けることができるかについては少々不安が残る。できるかぎり、とは思っているのだが…。
  
  ※ 近くにあった東屋で昼食を摂りました。
 作業時間より札幌と現地を往復する時間の方が長い時間を要したが、楽しいひと時を過ごすことができた下草刈りのボランティアだった。