田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スノーシュー三題

2011-01-31 13:19:06 | スノーシュートレック & スノーハイク
 スノーシューを購入した。そしてこのところ立て続けにスノーシューで楽しんだ。北国の冬を満喫するアイテムとして、スノーシューにはこれまでのウィンタースポーツにはない魅力を持っているように私には映る。


 スケートはつまらない。
 ゲレンデスキーには飽きた。
 クロスカントリースキーは体に悪いと分かった。
 
 いやいや単に私が移り気ということなのだが…。
 長い間生きてきて、いろんなウィンタースポーツに親しんできたが、年齢とともに趣向が変わってきたことに気付く。
 昨年まで健康のことも考えて意識的にクロスカントリースキーに取り組んだ。しかし大会に参加することでついつい時計を意識して無理をしてしまう。それはふだん運動不足の自分にとっては体に大変な負荷をかけ、むしろ体に悪いのではないかと思ってしまった。
 そこで今冬はスノーシューで冬を楽しもうと思った。

        
        ※ 私の愛機「TUBSS ベンチャーFS25」という製品です。

 スノーシュー用のストックも含めて2万数千円の中級品を購入した。
 早速、1月25日、近くの円山に出かけた。
 当初は円山登山をと思っていたのだが、現地に着いてみると登山道がしっかり踏み固められていてスノーシューなど必要がない状態だった。少しガッカリしながら登山はあきらめ山麓の踏み跡のないところを散策した。
 バージンスノーに踏み跡を残すのは、スキーで新雪を滑走するのと同じような気持ちよさがある。

        
        ※ こうして自分の踏み跡を振り返ってみるのもスノーシューの楽しみです。

 円山山麓に続く、北海道神宮境内も散策した。
 樹上に残った雪がさまざまな形を創り、想像を膨らませてくれる。
 スノーシューはこれまでにない楽しさを提供してくれるかも…。

        
        ※ 子熊が樹上に取り残されたように見えませんか?

        
        ※ こちらは青大将が枝に巻き付いているように見えてきます。

 翌々日の1月27日、定山渓自然の村が主催する「やさしいシルバー低山登山」という催しに参加した。40人募集に80人が集まったという。シルバー世代の健康志向がうかがわれる。

        
        ※ 朝11時を過ぎようとしているのに、山間にはまだ陽が入ってきません。

 多様な参加者があったということで内容的にレベルダウンして実施されたとのこと、自然の村周辺をトレッキングするという私にとってはやや物足りない内容だった。
 その後、豊平峡温泉に移動して温泉を楽しんだ。
 
        
        ※ ヒグマが樹に登ったときにつけた爪痕です。

 う~ん。雪の山野を歩き回った後、温泉で体を温めるというのもいいかも…。

        
        ※ 私のスノートレッキングスタイルです。ここまで変装して
         いると街で出会ってもけっして分かりますまい!

 2日おいて昨日、1月30日今度は半年に渡って受講してきた「観光ボランティアガイド養成講座」の最終回としてスノーシューを用いて藻岩山の山麓を歩いた。

        
        ※ 雪上に残したエゾユキウサギの足跡です。

 ガイド養成講座らしく、藻岩山の林相、雪跡に残った動物の足跡、春を待つ木の芽などについての説明を受けながら、夏にはけっして踏み入ることのできない藻岩山の懐深くに入ることができた。

        
        ※ 酷寒の中でキタコブシは春の備えて木の芽を育てていました。

        
        ※ こちらはクマゲラの食糧基地(?)としているアリ塚とのことです。

 スノーシューは新しい世界を開いてくれるかも…。

 気の多い私だが、しばらくスノーシューにこだわってみたいと思う。

        
        ※ 藻岩山の中腹からは札幌市内が雪模様の中煙って見えました。

駐屯地見学ツアー in 島松 後編

2011-01-30 22:06:26 | 札幌(圏)探訪
 駐屯地を巡る中でいろいろなところに自衛隊らしさが顔を覗かせたが、私には特に「生活隊舎」と呼ばれる独身寮に自衛隊の特徴が凝縮されているように感じた。

 見学ツアーは被服工場から「32号倉庫」、「31号倉庫」と移った。
 31号倉庫は、主に自衛隊員の身の周りの装備、あるいは生活用品などに関する備品が準備されている倉庫だった。高く、広い倉庫内には各種用品がうず高く積まれていた。

        
        ※ 広々とした32号倉庫です。

 続いて31号倉庫は、自衛隊の訓練に関する部材や部品、その他隊内における必要部品などが備蓄されている倉庫だった。部材や部品には割り合いに細々としたものも多いらしく、その一部はコンピュータ管理されていて管理の近代化も進んでいるようであった。
 その規模は北海道内全ての補給を担当しているとあって想像以上に大きな規模であった。

        
        ※ コンピュータ制御された備品棚です。

 次に訪れたのは、「装軌工場」だった。
 装軌工場とは、戦車など戦闘機材の修理・整備をする工場である。
 こちらは機密的なところも多いらしく写真撮影は禁止されたが、ある意味では最も自衛隊らしいところとも言え興味深い見学場所であった。
 工場内には九〇式戦車のエンジンが分解中だったが、排気量21,500ccの10気筒ということだったが、そのシリンダーは一個で2,000cc超ということでとても太いものだったことが印象的だった。(九〇式戦車についてはウェブ上で詳しいです)

 続いて男子独身寮、女子独身寮を見学した。この寮のことを自衛隊では「生活隊舎」と称している。
 さすがに女子寮の方は空き部屋を見ただけだったが、男子量では実際に隊員が生活している部屋を見せていただいた。
 その印象を一言で表現すると「簡素すぎる」というのが率直な感想だった。
 部屋の中はベッドと机、個人用のロッカー、それに娯楽用にテレビがあるだけだった。そのほかには一枚のポスターも張り紙も見当たらなかった。
 私たちが訪れるために整理したのかと思われたが、「いつも整理整頓は厳しく指導している」という担当上司の言葉だった。
 寮内はもちろん禁酒・禁煙。
 上司の言葉で印象的だったのは、「自衛隊においては一日でも早く入隊した者が隊内においては先輩であり、先輩の命令には従わねばならないのが自衛隊であり、隊舎においても同様である」と言われたことだ。女子寮とて同じであろう。

        
        ※ 男子独身寮の質素な居室です。

 質素な隊舎、厳しい規律、まさに自衛隊そのものといった感じであった。
 自由に、そして甘やかされて育ってきた若者が入隊した途端に激変する環境に「よく耐えられているもの」と感心せざるを得なかった。
 私たちの知らないところで激しい葛藤があったり、見えないところで発生する問題もあるいは結構あるのでは、とも想像したのだが…。

 以上で見学は終わり、昼食は隊員と同じ「隊員食」を試食させてもらった。
 当日のメニューは焼きそばを主としたものだったが、副菜も付き栄養・ボリューム共に十分だった。しかし、同時に出された麦入りのご飯は正直に言ってあまり美味しいとは言えなかった。

        
        ※ 当日試食した隊員食です。

 午後は「資料館見学」「雪上車試乗」があり、一日の見学を終えた。

        
        ※ 唯一の自衛隊らしい写真は雪を被った戦車です。現役ではない?

 見学ツアーを終えてその印象は、やはり「私たちの日常とはかなり違う」という印象だった。
 そう感じさせるのは「自衛隊が国を護る」という目的のために組織的にしっかりと統一されているからなのだろう、と思わされた見学ツアーだった。


コングラチュレーション!ザックジャパン!

 今朝深夜、ザックジャパンはやってくれました!!!
 本当はこの話題で投稿したいのですが、他にも投稿したいストックが貯まっているのでここでほんの少しだけ触れておくことにします。

 正直言って、どう贔屓目に見ても終始オーストラリアに支配し続けられた決勝戦だった。
 つまり、試合に勝ったのはオーストラリアであり、勝負に勝ったのが我が日本という構図だったのではないだろうか。
 しかし、それは日本の素晴らしさを少しも薄めるものではない。
 よくプロスポーツ選手が口にする言葉がある。「結果が全て」だと…。
 その結果をもぎ取ったのが「ザックジャパン」だったのだ!
 そしてキャップテン長谷部はその胸に優勝トロフィーを抱いた。

 コングラチュレーション!ザックジャパン!

駐屯地見学ツアー in 島松 前編

2011-01-29 21:02:53 | 札幌(圏)探訪
 「自衛隊の駐屯地を見学する」と友人に話したところ「うん?」と怪訝そうな顔をした。自衛隊を見学することはそんなに不思議なことなのだろうか?

 自衛隊島松駐屯地が駐屯地の見学ツアーの参加者を募っていることを知り、友人と一緒に申し込んだ。
 1月23日、雪道をおよそ1時間かけて恵庭市にある島松駐屯地に向かった。

 冒頭の話である。
 自衛隊が誕生以来、憲法との関係で微妙な位置づけをされていたことは周知のとおりであり、長い間国民から特異な目で見られていたことも事実である。
 しかし、今や国政レベルにおいても、国民の間においても、程度の差こそあれ容認の方向にあると私は認識している。
 そうした認識のもと、私はその実態を自分の目で確かめてみることが何より肝心と考え参加することにした。

 正門ゲートでチェックを受け、敷地内を会場に向かう。
 オリエンテーションが行われる会場の机には、参加者個人の名前と共に座席位置が決められ、机上にはアンケート記入のための鉛筆・消しゴムなどが用意されているところなどは他の見学会などとは違う雰囲気を感じた。

 島松駐屯地の正式(?)な位置付けは「北海道補給処」と称して、北海道内の各駐屯地に必要な部品を調達・配送したり、各種装備品の修理・整備したりすることが任務の駐屯地である。したがって、今回の見学も整備工場や倉庫、生活隊舎などを見学することであった。

 島松駐屯地の紹介ビデオを見た後、いよいよ施設見学の開始である。
 駐屯地内は専用のマイクロバスが用意され、それで各所を移動して巡るというものだった。

        
        ※ 整備を待つ大型のトラックなどです。
         
 最初に訪れたところは、「総合整備工場」という大きな建物だった。
 中には自衛隊特有のカーキ色をしたトラックやジープなど故障した車両が修理されるのを待っていた。トラック類ばかりでなく、自衛隊駐屯地で使用される除雪機や暖房機などあらゆる機械類が持ち込まれ、修理の対象となっているとのことだった。

        
        ※ こうした自衛体内で使う暖房機の修理もしていました。
 
 一つ気付いたことがあった。
 それは修理の際に使用する各種道具類が整然と並べられている点だった。
 数多くの道具類を必要とするこうした工場ではどうしても乱雑になりがちであるが、それが非情に!整然と並べられているのを見て私は一種の感動を覚えていた。

        
        ※ 整然と整理されて並べられていた工具類です。

 次の訪れたのは「被服工場」だった。
 この被服工場は隊員の制服や訓練服を製造するところではなく、特殊サイズの隊員のために調整、部隊章や階級章などの作成・縫合などを担当しているとのことだった。

        
        ※ 被服工場のミシンの前で説明を受けました。
                               (残りは後編で)

フィンランド教育の特色を知る

2011-01-28 16:28:37 | 講演・講義・フォーラム等
 北大留学生によるインターナショナル・トークに参加した。今回はフィンランドからの留学生ウラ・ピルコラさんによる「今、注目を集めるフィンランドの教育」と題してのトークだった。
 
 1月21日(金)北大留学生センターにおいて167回を数えるインターナショナル・トークに参加した。受講者の顔ぶれを見ると、学生など若い人が2/3、私たちのような年配者が1/3という感じだった。
       
        
        ※ 会場の北大留学生センターです。

 ウラ・ピルコラさんはフィンランド中部のオウル大学方出身の女子学生である。
 フィンランドはPISA(OECDの学習到達度調査)において毎回上位に位置していることで、フィンランドの教育が今、俄かに注目を浴びている。
 ウラさんは、冒頭に「フィンランドには塾もなく、学校の宿題もほとんどない。まったくノーマルな教育だと思うが、自分の体験を交えながらフィンランドの教育を振り返ってみたい」と述べた。

 彼女はフィンランドの教育の現状について多々紹介してくれたが、それを箇条書きにしてみる。(教育制度についてウェブ上などで確認してください)
 ・フィンランドに私立学校はない。
 ・子どもの学力差が小さい。
 ・個人的なサポートをしっかりしてくれる。
 ・フィンランド語は学習しやすく、入学後一年間で全てが読めるようになる。
 ・小学校3年生から第一外国語、5年生から第二外国語の学習が始まる。
 ・テスト主義、点数主義のような考え方はない。(高校卒業時に卒業認定試験がある)等々が紹介された。
 そして、フィンランドにおいては教師の社会的地位が高く、教師自身も教師研修に熱心に取り組んでいる(特に心理学的な課題など)と話された。また、教育のシステムがフレキシブルで、大綱は政府で決めるが、実際のプランは市町村や学校が作成しているとのことだった。

        
        ※ 講師のウラさんが会場からの質問を聞いているところです。

 印象的だった言葉は「勉強するのは楽しいこと」と話したウラさんの言葉だった。
 日本の子どもや学生の中で、果たして何人の子や学生が「勉強することは楽しいこと」と胸を張って言えるだろうか?
 我が国の教育力を回復するカギはそのあたりに潜んでいるのではないか、と思わされたインターナショナル・トークだった。

Greener施設見学会

2011-01-27 17:36:40 | 環境 & 自然 & 観察会
 Greenerフォーラムに続き、翌18日(火)に行われた施設見学会にも参加し近隣の三つの工場施設等を見学することができた。エコに積極的に取り組む企業などを見学することで新たな知見を得ることができた。

 「Greenerフォーラム」そして今回の「Greener施設見学会」ともに主催は「北海道グリーン購入ネットワーク」という団体の主催である。
 グリーン購入とは…。
 「購入の必要性を十分考慮し、品質や価格だけでなく環境のことを考え、環境負荷ができるだけ小さい製品やサービスを環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することです」
と説明しています。そうした趣旨の取り組みをネットワークで結ぼうという団体のようです。

 18日の施設見学は、①北海道コカコーラボトリング(札幌市清田区)、②小林酒造(栗山町)、③コープさっぽろエコセンター(江別市)を巡るものだった。

        
        ※ コカコーラの全製品が陳列されたエントランスです。
 
 最初の「北海道コカコーラボトリング」は企業の責任として①水使用量の削減、②廃棄物発生量の削減、③エネルギー使用量の削減など、環境への負荷の軽減に取り組んでいるとのことをPRビデオで知らされた。

        
        ※ 工場説明会で提供されたコカコーラとパンフレットです。

 実際の工場見学の方は、最近の工場の典型で全てがオートメーション化されているうえ、当日が休日で工場機械が稼働していないという二重苦の中ではただラインの機械を眺めるだけという無味乾燥(?)な見学となった観は否めなかった。

        
        ※ 小林酒造のレンガ造りの醸造蔵の入口です。

 続く、栗山町の「小林酒造」は案内係の話から環境への配慮に関する話は一切聞かされなかった。

        
        ※ 醸造された清酒を貯蔵する貯蔵樽群です。

 敢えてエコ的観点から小林酒造を見てみると、原料となる米を北海道産のものにこだわり続けていること、レンガ造りのために気温に左右されにくい古い蔵を活用して製品を製造している点などだろうか。

        
        ※ コープさっぽろエコセンターの建物です。COOPの表示
         を利用して-CO2と記しています。

 最後に訪れた「コープさっぽろエコセンター」はなかなか興味深かった。
今や全道展開しているコープさっぽろだが、それと同時に「宅配システム」もかなり充実しているようだ。
 そうした状況の中で、店舗から出る段ボールや発泡スチロール、各家庭から宅配トラックで収集される廃食用油、新聞等の紙類などを全道から江別市にある施設に集め、集中処理しているところがエコセンターだった。

        
        ※ ダンボールや新聞類などをまとめて梱包する機械です。

        
        ※ 発泡スチロールを溶かして固めた板状のものです。

 特徴的なこととして、コープさっぽろでは宅配サービスなど全道でコープさっぽろのトラックが300台走っているとのことだったが、その全ての車が収集した廃食用油をリサイクルしたバイオディーゼルを燃料として走っているとのことだった。
 300台のバイオディーゼル車を保有している企業は他になく、昨年300台が一堂に会し、ギネスブックから認定されたということだった。

        
        ※ 廃食用油は500mlのペットボトルで回収され、こうして人
         手でタンクに集めます。

 環境負荷を軽減する取り組みは、大きな企業を中心として徐々に浸透し、また個人レベルでもかなりの人々がエコを意識されるようになってきたと思われる。
 しかし、そうした動きも国全体でみるとまだまだCO2の排出量抑制の目標値をクリアするには至っていない。
 世界に目を向けると、それはさらに深刻のようである。
 
 各国がエゴを排し、共通理解の上に立ってエコに取り組むような世界がやってくることを期待したい。
 それと同時に、私たち一人ひとりは目の前の、小さなことにこだわりながら環境への負荷を小さくする生活を実践することが求められているのだと思う。
 
 まさに Think Globally, Act Locally である。

しびれたアジアカップ日韓戦

2011-01-26 13:14:44 | スポーツ & スポーツ観戦
 サッカーアジアカップ2011が佳境に入っている。昨夜は準決勝で宿命のライバル日本 対 韓国が激突した。期待通りの熱戦にしびれっぱなしの120分間だった。

 スポーツ好き、サッカー好きの私としてはサッカーアジアカップの日本戦はもちろん全試合テレビ観戦している。(いくら深夜になろうとも)
 レポートすべき事柄のストックも貯まっているが、ここは何を差し置いても昨夜の日韓戦に触れたいと思う。

 本田が縦横に走り回ってパスを出す
 長友が相変わらずのスタミナでサイドを駆け上がる
 そして前線で体を張って待ち構えた前田が決めた
 この試合、流れの中から決まった唯一の得点である。

 その他の3点は、2点がPKで、1点はFKでの得点だった。
 強豪同士の試合になると、流れの中での得点は非常に少なくなり、こうした試合が止まった形での得点が雌雄を決する場合が多い。
 それにしても、昨夜の試合での二つのPKはどちらも疑問が残るPKに見え、熱戦に水を差したような形になったのは残念だった。

 試合は前半が日本、後半、そして延長戦は韓国が支配していたように見えた。
 準々決勝から中2日の韓国が後半になり蘇ったように動きが良くなって見えたが、その無尽蔵とも思えるスタミナには驚いた。
 そのスタミナが延長戦の試合終了間際まで執拗に攻め続けた結果、同点ゴールを呼び込んだのだ。

 その結果、試合はPK戦にもつれ込み、これまでの汚名を返上するかのように韓国選手のPKをことごとく阻止したGK川島選手の活躍によって日本が勝利するというしびれる試合内容だった。

 決勝は4日後の29日深夜、オーストラリアとの決戦である。
 宿敵韓国に勝利したことで安堵することなく、最後の戦いを制してほしいと願いたい。

 私はここで私なりの観戦評を記しておきたい。
 それはあまり選評など語られていない長谷部選手の活躍についてである。
 彼は昨夜、延長戦に入り脚が攣ってしまったために交代してしまった。
 しかし、彼は韓国が誇る至宝パク・チソンとマッチアップし、彼に仕事をさせないために走り続けていたのである。事実、準々決勝の対イラン戦では格の違いの動きを見せていたパク・チソンは昨夜ほとんど仕事ができずに戦いを終えた。
 長谷部選手は南ア・ワールドカップから日本チームの主将を担っているが、彼のチームに対する献身的なプレー、そしてチームを鼓舞する実直なコメントはまさに主将らしい主将の姿と私には映る。
 ぜひ彼に優勝トロフィーを抱いてもらいたいと思う。




札幌Cafe紀行 №52 サッポロ珈琲館 桑園駅駅前店

2011-01-25 15:23:27 | 札幌Cafe紀行
 取り立てて特徴のあるカフェではなかったが、全体にシックで落ち着いた雰囲気の店でした。同行した妻も「ゆったり寛げるお店だね」と話していた…。

        
        ※ 桑園駅前に面した店のエントランスです。

 サッポロ珈琲館「桑園駅駅前店」はJR桑園駅の直ぐ目の前に位置するカフェです。市内に展開する「サッポロ珈琲館」のチェーン店の一つかと思い、スタッフに尋ねたところ「コーヒー豆の提供は受けているが、チェーン店ではない」とのことだったので、系列店という位置づけなのかもしれない。

        
        ※ 店の厨房とカウンター席です。

 店に入ったときはちょうど昼時だったので、ランチを摂るお客さんでけっこう賑わっていた。
 私は昼食を摂った後だったので、私はブレンドコーヒー(430円)を、同行の妻はケーキセット(730円)をオーダーした。
 ブレンドコーヒーは苦味、酸味とも適度で飲みやすいコーヒーという印象だった。
 ケーキセットはチーズスフレだったが、こちらも適度な甘味で食べやすい味だった。

        
        ※ 酸味もコクも感じられたブレンドコーヒーです。

 店内を見渡すと、テーブルも椅子も、また店内の壁も渋茶系(ダークブラウン)に統一されていて、落ち着ける雰囲気だった。
 客層も主婦や初老の紳士などがコーヒーや食事を楽しんでいるといった風情だった。

        
        ※ テーブル席は静かにゆったり寛げる雰囲気です。

 JRから降りてちょっと休みたい、または買い物に出た際にちょっとおしゃべりをしたいといった向きには、入りやすく和みやすいカフェといった印象だった。

【サッポロ珈琲館 桑園駅駅前店 データ 】
札幌市中央区北10条西16丁目
電  話 011-622-2330
営業時間 8:00~21:00(但し日・祭日は8:00~20:00)
定休日  1月の1~3日のみ
座  席 39席
駐車場  無し
入店日  ‘11/01/19


Greenerフォーラム 後編

2011-01-24 12:27:36 | 講演・講義・フォーラム等
 Greenerフォーラムの後半は旭山動物園園長の坂東元氏の講演だった。氏の話を聴くのは昨年末に続いて2回目であるが、一度目の印象とは違い氏の動物に対するゆるぎない信念を見た思いがした…。


          
          ※ フォーラムのポスターを再登場させました。

 昨年末の坂東氏の話は、テレビディレクターが坂東氏の話を引き出す形で進められたので、旭山動物園の名声を高めた創意工夫した点や今後の方向性についての話だった。 だから私は動物園長として園を経営する立場の坂東氏に対して若干の危惧する点を指摘した。(そのときのブログはこちら

 今回は坂東氏にとって動物園本来の在り方を訴えるという、氏にとってあるいは得意とする分野の話だったような気がする。
 氏は人間が進める地球温暖化阻止の視点とは別に、動物の視点からいろいろと問題提起された。
 まず動物園の原点は、生命観を養う、相手を知る、思いやる点にあると言う。そのためにワンポイントガイドという方法を思いついたと…。
 旭山動物園の代名詞ともいえる「行動展示」は、お客さまのためというより動物が生き生きとする彼らの故郷の環境に近い形を再現しようと努めた結果であるとした。

        
        ※ 大変な早口で講演する坂東氏です。

 氏は一時話題となったレッサーパンダの風太くんを引き合いに出し、動物を「かわいい」という視点でしか見ない人間に警鐘を鳴らした。
 「かわいい」から野生動物の本質・共存の道は見えてこないと…。
 芸を仕込まれた動物たちを見て、人間は「かわいい」とか「素晴らしい!」と喜ぶが、それは人間の都合の良い動物への接し方でしかない。
 干渉しないで、そっと見守る愛し方があるはずだし、旭山動物園はあくまでそうした方法を追求したい。

 その上で、氏は生物界の食物連鎖について触れ、命を終わらせる仕組みの中で、命が溢れているのが「自然」であるとし、愛護と保全は違うものと主張した。
 また、人間が絶滅させた北海道のオオカミ、現在増え続けるエゾシカを引き合いに出し、ヒトは共有できない占有したがる動物だと、人間社会を痛烈に批判した。

 そして「エコは、たくさんの命を繋ぎ続ける未来のためのはず…」と話した。このことは人間だけが生き延びるための地球温暖化阻止ではなく、全ての生き物が生き延びるための地球温暖化阻止の視点を忘れないでほしいという坂東氏のメッセージであると私は受け止めた。

 最後に、「動物園は娯楽のためにあるのではない。『知る』ことからできることを極めていきたい」と締めくくった。

 今回の講演で坂東氏の動物に対する、動物園に対する揺るぎない信念を垣間見たような気がした。旭山動物園の入園者数が例え多少の減少傾向にあったとしても、揺るぎない信念をもちながら理想の動物園づくりに邁進していただきたいと思った。

Greenerフォーラム 前編

2011-01-23 16:27:09 | 講演・講義・フォーラム等
 Greenerという言葉をあなたは知っていましたか?
 恥ずかしながら私は知らない言葉だったが、何にでも興味を抱く私は臆せず「Greenerフォーラム」に顔を出したのだった…。

            
        ※ Greenerフォーラムのポスターです。

 私はこのフォーラムに顔を出そうと思った直接のキッカケは、昨年末一度お聴きした旭山動物園園長の坂東元氏のお話をもう一度聴きたいと思ったからだ。

 1月17日午後、ロイトンホテルにおいて「生物多様性とGreener ~未来に続く北海道のために~」と題するフォーラムが開催された。
 フォーラムの内容は…、
 ◇「生物多様性とグリーン購入」(東京大学名誉教授、国際グリーン購入ネットワーク会長 山本 良一氏)
 ◇「生物多様性と動物園」 (旭山動物園園長 坂東 元氏)
の二つの講演と、事例紹介からなる内容だった。

 講演のレポートに入る前に、「Greener」とは…、いただいたパンフレットに「地球環境に興味を持ち、地球環境問題に取り組んでいる人のこと」と説明されていた。さてさてあなたはGreener?

        
        ※ 講演をする山本良一東大名誉教授です。

 講演の方であるが、最初の山本氏の講演は氏が受講者に訴えたいことがたくさんあったとみえて、話題があまりにもあちこちと飛んでしまうために理解力の乏しい私には今ひとつ理解できなかったのが残念だったが、私なりに分かったことをレポートすることにする。
 氏は、宇宙・地球・生命の科学が近年において大発展したため、その基礎知識を大転換する必要性を強調された。そうしないと地球の環境は「悪魔のスパイラル」に陥ってしまうと警告された。

 もう一つ氏の話の中で新鮮な言葉(私にとって)だったのが「ジオ・エンジニアリング」という言葉だった。詳しくはウェブ上で検索していただければと思いますが、ごく簡単な説明では、
「地球温暖化が二酸化炭素の排出抑制などでは手に負えないほどの事態になった時に、人工的に地球環境を改造する技術を駆使して、緊急対応する。それが、地球工学オプションである。たとえば、太陽光を反射する微粒子を成層圏に散布したり、巨大な人工雲を地球周回軌道に浮かべたりして、地球大気内の熱を下げるオプションだ」
とあった。
 山本氏はこのよう対処法が地球環境にどのような影響を与えるのか、誰も予測し得ないことだとして強く反対されました。至極当然なことだと私も思います。

 氏は人間が作り出した地球温暖化という病は、人間の手で元の姿に回復しなければならないと主張されました。
 その中で氏は「エコ神学」という言葉を確か使用されたと記憶しているのだが、その真意について説明する術を私は持ち合わせていない。
 それはきっと科学の基礎知識を大転換させる必要性を説いたことと関連してくる言葉なのだろうと理解力の乏しい私は考えた…。

 坂東氏の講演内容を紹介するには少し長くなりすぎるきらいがありそうだ。明日の投稿で後編として紹介することにしたい。

ほっかいどう学 大学放送講座 №5「地域で支える認知症」

2011-01-22 12:15:31 | 札幌学 & ほっかいどう学
 昨日の投稿はさすがに道民にとっては関心の高い話題と思われ、私のブログとしては過去最高のアクセス数(閲覧数 1,595 訪問者数 461)を記録した。
 アクセス数だけを考えれば、こうした時の話題を追いかけるのも一つの方法だとは思うが、やはり私は自分の思いに忠実に発信し続けていこうと思う。
 ということで、今回はまたまた地味な「ほっかいどう学」の大学放送講座のレポートを投稿することにした。今回の講師は北海道医療大学看護福祉学部の井出訓教授である。
 講義内容はいつもご案内していますが、ネット上で公開されています。興味のある方はこちらをクリックください。(  )「道民カレッジ」のページが開きますので、さらにそのページの「HBC ほっかいどう学BB」をクリックすると到達することができます。
 

    第5回 地域で支える認知症 
           ~フレンドシップクラブの現場から~  

 超高齢化社会を迎え認知症を患う高齢者も年々増加しているという。人が高齢期を迎えると誰もが認知症を発症する可能性を秘めているとすると、私にとっても無関心ではいられない問題である。
 講座は不幸にして発症してしまった場合に、その患者・家族並びに介護者を地域で支えていこうとする組織的な取り組みについての報告である。
 副題の「フレンドシップクラブ」(正式名を「認知症フレンドシップクラブ」と称する)とは、患者の趣味的な活動を支援することによって、豊かで質の高い生活を送るよう支援するNPO組織です。
 クラブには地域住民からなる「認知症フレンドシップサポーター」、地域の商店・企業などが協力する「認知症フレンドシップスポット」、そして地域に暮らす「認知症の方」がいて、相互に助け合い、依存し合いながら心豊かなまちづくりをしていこうとするものです。
 番組の冒頭、講師の井出氏が「認知症は“疾患”ではなく、“状態”である」と強調された。つまり認知症は人間の能力のある一部分に欠陥が生じた状態にあるということである。
 とすると、正常に機能する能力を生かして豊かで質の高い生活が送れるように社会が支援する仕組みを整備することは超高齢化社会を迎えて必須の課題ではないかと考えた。