田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

琴似屯田兵の歴史ふれあいフェア

2021-07-31 19:37:26 | イベント

 屯田兵として札幌に最も早く開拓の鍬を入れた琴似屯田兵の生活を “味わう” フェアが琴似で開催されていると知りさっそく駆け付けてみた。ジャガイモの塩ゆでや、みそ汁など素朴な味を楽しみ屯田兵の生活を偲んだ。

 琴似屯田兵は私にとっても特別な存在である。というのも、今年は私が所属する「めだかの学校」が主催する野外講座「さっぽろの古を訪ねて」のテーマを「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」として、札幌近郊に存在する5つの屯田兵村跡を訪ねる計画を立て、その第1弾として「琴似屯田兵村」の関連施設を訪ねる計画をしていた。ところが折からのコロナ禍のために未だに実施できずにいる現状である。

   

   ※ 会場のホテルコトニの建物です。この屋上が会場でした。

 そうした中、表記フェアの存在を知り本日さっそく駆け付けてみたのだ。会場は「琴似屯田兵村兵屋跡」(この施設ももちろん訪ねる計画である)の隣に位置する「ホテルコトニ」の屋上ガーデンだった。

   

   ※ 手前が「琴似屯田兵村兵屋跡」で、その奥のレンガ色の建物がホテルミトニです。

 屋上ガーデンではBBQなどの食材とともに、屯田兵ゆかりの「屯田おろし唐揚げ」「屯田冷やし味噌汁」「ジャガイモの塩ゆで」の3品がいずれも100円という格安の料金で提供されていた。私はもちろん3品とも注文した。

   

   ※ 会場のホテルコトニの屋上ガーデンです。

 唐揚げはダイコンおろしが絶妙のアクセントとなって現代っ子には最も人気がある一品かもしれない。冷やし味噌汁はダイコンと小松菜が入っていたが、冷たい味噌汁というのは私にとっても珍しい一品だった。昭和20年代生まれの私にとってはジャガイモの塩ゆでがとても懐かしかった。その昔、ジャガイモの塩ゆでは小腹を満たすおやつの定番だった。いずれもが屯田兵の人たちの生活を偲ぶ品々だった。料理を提供してくれたスタッフによると、材料のジャガイモやダイコンなどはホテルの隣にある「琴似屯田兵村兵屋跡」の敷地にある畑から収穫されたものであるであるとのことだった。ホテルの屋上からはその畑が一望できた。

   

   ※ 屯田おろし唐揚げ

   

   ※ 屯田冷やし味噌汁(中にダイコンと小松菜が具として入っています)

   

   ※ ジャガイモの塩ゆでです。

 そしてホテルのフロントでは「琴似地区歴史探訪ガイド」「琴似屯田兵村兵屋跡」のパンフレットが提供された。

   

 ちょっと意外だったのは、訪れている人が少なかったことだ。主催は地元の町内会や商店街などでつくる琴似地区まちづくり協議会ということだが、地元の人たちへのPRが足りないのだろうか?それとも琴似の人たちの関心が低いということなのだろうか?

 いずれにしてもイベントそのもののねらいは素晴らしいと思う。内容に工夫を加え、積極的にPRすることでフェアを継続させていってほしいと願いたい。                             

 


昭和マルシェ in 新札幌

2021-07-30 20:31:58 | イベント

 街へ出たついでにちょっと(いや、かなりかな?)足をのばして新札幌で開かれた昭和の祭りの縁日を再現したという「昭和マルシェ」に出かけてみた。懐かしさにつられて行ってみたのだが、ちょっと期待外れだったかも?

        

※ 会場に着くとポスターがあり、そこには「Foot truck FESTA」が大書きされ、「Showa mar che」が小さく表示されていた。どちらがメインなのだろうか?? というよりフードトラックフェスタがメインだったということなのか?

 

 かき氷やたこ焼き、わたあめ…、なんだか遠い昔のお祭りの縁日を思い出す懐かしい光景である。そんな催しが新札幌駅近くの「ふれあい広場あつべつ」で開催されていると新聞が伝えていた。地下鉄で街へ出る用件があったのだが、まずは街を通り越して遠く新札幌まで行ってみることにした。 

 新札幌駅近くの「ふれあい広場あつべつ」には、キッチンカーや屋台が広場を囲んでいた。キッチンカーでは、焼きそば、かき氷、から揚げ、串焼き、りんご飴、ベビーカステラ、等々6台のキッチンカーが出店していた。一方、屋台としては、綿あめ、射的、風船くじ、くじ引き、等々昔懐かしい屋台が軒を連ねていた。   

   

   ※ 広場に集合した6台のキッチンカーです。(上下の写真)

   

   

   ※ こちらは日本の祭りでよく目にする出店のテント群です。

   

   ※ お母さんに見守られながら射的に興ずる小学生です。

 私はせっかくの機会だったこともあり、持ち帰りのできる「ベビーカステラ」を買い求めた。

   

   

   

 広場には高校生などの若い人や、親子連れがそれぞれの店の前で楽しんでいたが、思いのほか人出は少ないように思えた。期間が今日から8月1日までの三日間、時間が午後8時までということだから、あるいは涼しくなった夕方から夜間に人出が多くなるのかもしれない。

 場内は出入口を一か所に絞り、手指の消毒を徹底して、アルコールの提供を止め、さらには場内での飲食を禁止するなど、コロナ対策もしっかりと行われたうえで開催されていた。

   

 ※ キッチンカーの運転席の窓のところに「公園内 飲食できません」と表示されています。

 しかし、人出が思ったより少なかったこと(その方がコロナ対策上は良いことなのだが)、全体の雰囲気が昭和の祭りを再現しているとは言い難かったことなど、ちょっと期待外れの催しだったかな?と私は思ったのだが…。

 催しは実行委員会方式で開催されたという。だとすれば、実行委員会の皆さんにもう少し頑張っていただき、雰囲気づくりを心掛けてくれるとさらに楽しい催しとなるのではないだろうか?


残念! PMFコンサート中止

2021-07-29 16:50:11 | ステージ & エンターテイメント

 今夜、「PMF時計台コンサート」を鑑賞する予定だった。しかし、コロナ禍は容赦なくPMFをも襲い、中止の止むなきに至ったようだ。本日以外にも数本のコンサートを楽しみにしていたのだが、全て中止となってしまった…。

     

 今朝の新聞で、「本年のPMFのコンサートは本日以降に予定されているコンサートをすべて中止する」との記事が載った。その理由は、PMFスタッフ1名のコロナウイルス感染が判明したために、残りの公演(コンサート)の実施が困難と判断したためだという。

 私はちょうど本日予定されていた「PMF時計台コンサート」を鑑賞予定だった。しかし、新聞記事を目にして残念ながら諦めざるを得なかった。すると、本日の昼近くPMF事務局から電話で直接中止の連絡と、チケット代金の払い戻しの案内があった。その際「今後ともPMFへの応援をお願いします!」という言葉に、PMF事務局の誠実さを感じさせてくれた。

 実は私は本日のコンサートの他、31日(土)の「PMFピクニックピクニックコンサート」、8月1日(日)の「PMF GALAコンサート」を鑑賞予定でチケットを購入して楽しみにしていたのだが仕方がない。

  

 ※ PMFピクニックコンサートが行なわれるはずだった「札幌芸術の森 野外ステージ」です。  

 私にとって今年のPMFは7月22日(木)の「PMFクラシックLABO オーケストラのひみつ」1本だけで終わってしまった。

 残念だが仕方がない。来年こそ完全な形で開催され、PMFを心から楽しむことができればと願っている。                                   


映画 史上最大の作戦 №316 

2021-07-28 20:42:11 | 映画観賞・感想

 映画を観終え、第二次大戦時は兵士が単なる駒としてしか扱われていなかったことに大きなショックをおぼえた。「戦争とはそういうものだよ」と言われてしまいそうだが、弾丸の盾となり次々と倒れていく兵士たちを見て改めて戦争というものの怖さ、愚かしさに思い至った。

          

 原題は「The Longest Day」であるが、映画評論家として名声を博した水野晴郎氏が「史上最大の作戦」と改題したことによって、我が国において大ヒットとなった要因の一つだと言われている映画である。(なお、当時の水野氏は20世紀FOX社の日本支社で広報を務めていたそうだ)

   映画は1962(昭和37)年、上映時間178分のアメリカ制作である。当時はすでにカラー映画が全盛だったが、戦争映画ということで敢えてモノクロ映画で制作されたという。

          

 映画は第二次世界大戦の帰趨を決した「ノルマンディー上陸作戦」の詳細に著したノンフィクションを原作に映画化されたもので、ノルマンディー海岸の海上で作戦遂行の命令を待つ連合軍と、連合軍の上陸に疑心暗鬼となるドイツ軍、それぞれの決戦前の様子から描かれている。

 そしていよいよ作戦開始である。まずはベンジャミン中佐(ジョンウエイン)率いる落下傘部隊が闇を突いて空からの上陸を図るのだが、迎え撃つドイツ軍に狙い撃ちされる兵士が続出する。落下傘で降下中に命を落とす兵士が哀れである。ベンジャミン中佐も地上への着陸時に脚を負傷してしまう。そのベンジャミン中佐が部下の上陸の状況を視察して回った時、落下傘が樹の枝に引っかかったまま命を落としている兵士を目撃し、「直ぐに降ろせ!」と命ずる場面は痛々しいばかりである。

   

   ※ 脚を負傷したベンジャミン中佐(ジョンウェイン)は荷車に乗せられて視察した。

 その落下傘部隊の適地背後での工作を終えた後、本格的に歩兵部隊の上陸作戦に移行する。この場面は目を覆うばかりである。トーチカに籠ったドイツ兵が連合軍の兵士を狙い撃ちするなか、次々と歩兵部隊は海岸で撃たれて命を落とす。まるで命を落とした兵士を盾にしてなおも前進する連合軍は執拗な前進によってドイツ軍の反抗をついに封じ込め、「ノルマンディー上陸作戦」は完遂するのである。映画はここまでの様子を描いたものである。

 つまり映画は作戦前夜の緊迫した両軍の様子と、実際の上陸作戦の戦闘を描いたもので、映画を観ていた私はリード文で表現したように、第二次世界大戦当時は連合国側でも、兵士の命は意外に軽く扱われていたことに意外感をもった。もっとも同じ第二次世界大戦を戦った日本軍は連合国側とは比べ物にならないくらい人間の命を粗末に扱った日本軍であるから、その子孫としては、連合国軍のことを言う資格すらないのかもしれないが…。

 理想論を言っても仕方がないのかもしれないが、戦争という行為がいかに愚かなものであるのか、そのことを再確認させてもらった映画「史上最大の作戦」だった…。


そして物語は完結した

2021-07-27 17:00:59 | スポーツ & スポーツ観戦

 まさかまさかの金メダルである。卓球混合ダブルスの水谷隼・伊藤美誠ペアは、世界第一シードで過去に一度も勝ったことのない中国ペアをフルセットの激戦で制し、卓球史上初のオリンピックで日本に金メダルをもたらした!

   

 昨日、水谷・伊藤ペアの準々決勝戦の劇的勝利についてレポし投稿した時点で、私は「さすがに中国ペアには勝てないだろうな」と予想していた。それくらい世界の卓球界における中国の地位は絶対的に強さを誇っている。そのうえ中国ペアは現在世界第一シードの上、水谷・伊藤ペアはこれまで4回戦って一度も勝っていないのだった…。

 だから昨夜の私は卓球は試合よりは、体操男子決勝戦の観戦を優先した。体操の方も激戦だったが、卓球の行方も気になった。そこで時々チャンネルを卓球に合わせたのだが、そのとき目にしたスコアはセットカウント0対2と劣勢に立っていた。「やはり中国には歯が立たないか」との思いから、体操にチャンネルを合わせた。

 体操の銀メダルを確認し、再び卓球にチャンネルを合わせてみると、なんとセットカウントが2対2とタイに戻しているではないか!日本ペアの諦めない精神力の強さに脱帽した。

 その後第5セットを日本が、第6セットを中国が取り、最終セットの第7セットに突入した。最終セットは意外な展開となった。日本ペアがいきなり6対0と絶対的な優位となり、そのまま押し切って最終的に11対6と振り切って見事に絶対王者の中国ペアに競り勝った!

 正直に言って、25日の対ドイツペアとの準々決勝戦ほどの興奮は覚えなかったが、素晴らしい勝利だったことは間違いない。しかし、それもこれも25日の劇的逆転勝利があったからこそと、今さらながらに思うのである。あの勝利が水谷・伊藤ペアの 力” を一段も二段もステップアップさせたのではないか。その “力” とは、卓球の技量というよりは、精神的な力” である。あの粘り強さ、あの逞しさ、それが昨日の勝利に繋がったと心から思う。

 今考えると25日対ドイツ戦の劇的逆転勝利は、水谷・伊藤ペアが世界一へと上り詰める序章だったに違いない。そう私は信じている。

         

※ 水谷準と伊藤美誠は同じ静岡県磐田市出身で、幼馴染の上、同じ卓球クラブ出身だということは有名な話である。(写真は伊藤美誠が幼稚園児の頃?のものである)


オリンピック観戦三昧

2021-07-26 19:22:55 | スポーツ & スポーツ観戦

 オリンピックの競技が始まった24日から、家にいる時間のほとんどはテレビの前で競技観戦に没頭している。この三日間、日本選手の予想以上の好成績にテレビの前を離れられない。その中でも昨日の卓球混合の大逆転劇は鳥肌が立つほどの激戦だった。

 毎日が日曜日の年金族にとって時間を気にせずにオリンピックのTV観戦に没頭できる環境を感謝している。今回は自国開催だからだろうか?NHKは総合、Eテレ、BS1と三波での放送体制を組んでいるため、チャンネルをあちこちと回しながら、私にとって最も興味ある競技にチャンネルを合わして楽しんでいる。

 オリンピックはどうしても民族意識をくすぐられるところがあり、日本選手の戦いぶりに一喜一憂している。そうした中、出だし三日間の日本選手は予想以上に活躍しているのではないだろうか?

 24日には柔道の高藤選手、昨日は水泳の大橋選手、スケートボードの堀米選手の優勝。そして何よりの話題は柔道における阿部兄妹の同時優勝だろう。公言(?)どおりに兄妹が同時に優勝を果たしたことは見事だった。

   

   

 しかし、私にとって鳥肌ものだったのは、昨日の卓球混合ダブルスの水谷準、伊藤美誠ペアとドイツのペアによる準々決勝戦の死闘だった。

 試合は両者譲らず互いに3セットずつ取り合い、最後の第7セットの戦いとなった。この戦い、開始から5点連続ドイツペアに得点を許し、さらには9対2と追い込まれたことによって日本ペアは追い込まれた。その後やや盛り返したものの10対6と相手にマッチポイントを握られ絶体絶命の崖っぷちに追い込まれた。1点でも相手に取られたら万事休すなのだ。ここから4点連続して得点することは不可能と思え、私は「これはもう敗戦だ」と観念した。しかし、ここから日本ペアは驚異的な粘りを発揮し、なんと4連続得点して10対10の同点に追いつき延長に持ち込んだ。それからも激闘は続いた。

 その後も何度もドイツペアに先行されマッチポイントを握られた。その度に日本ペアはそこを凌ぎ、14対14の同点から日本ペアは逆にマッチポイントを握り、ついに16対14で見事に逆転勝利を呼びこんだ。勝利の瞬間、さすがの伊藤美誠も感極まったのだろう顔をゆがめて涙を見せた。見ていた私も鳥肌が立つほどの感動を覚えた。

   

 おそらくこの戦いは「諦めずに最後まで戦うことの大切さ」を伝える見本の一つとして語り継がれるのではないだろうか?

 水谷準と伊藤美誠の戦いはまだ続いている。彼らは準決勝も勝ち進み、今夜中国ペアと金メダルをかけての決勝戦に挑む。二人には再び私に鳥肌を立たせてほしいと願いたい。

 


札幌花手水巡りツァー

2021-07-25 20:38:41 | イベント

 札幌市内の神社が手水舎(ちょうずしゃ)に花を浮かべる「花手水」が近年俄かに脚光を浴びている。今年も市内15社(近郊の神社も加えると計19社)が参加して22~25日まで「花詣」と銘打って開催された。その中から私は昨日7社を巡ってみた。

 札幌だけのことではないと思われるのだが、最近神社の手水舎に切り花を浮かべる「花手水」が俄かに注目を浴びている。それはきっと写真映えが良いことと、神社という神秘性が人々の関心を呼んでいるのでは?と思われる。

 その「花手水」が22~25日まで市内15社で実施されると新聞報道が出た。物見高い私はすぐさま反応した。昨日午後、市内の7社を巡って歩いた。その7社とは、順に①琴似神社、②発寒神社、③手稲神社、④星置神社、⑤新川皇大神社、⑥新琴似神社、⑦江南神社の7社である。

 すると私の同じように考える人がけっこう多いようだ。休日だったこともあり、どこの神社にもけっこうな人たちがお参りに来ており、その方たちは盛んにスマホやデジカメで「花手水」を撮っていた。年齢的には老若男女、あらゆる年代の人たちの姿があった。神社にとっては「花手水」が参拝客を呼び込むための有力なアイテムとなっているようだ。

 それでは巡り歩いた順に、私が撮り収めた写真を羅列することにします。

 琴似神社

   

   

   

 

② 発寒神社

   

   

   

 

③ 手稲神社

   

   

   

 

④ 星置神社 

   

   

                                               

 

⑤ 新川皇大神社

   

     

       

 

⑥ 新琴似神社 

   

   

   

 

⑦ 江南神社(屯田)

   

   

   

 以上、7社を訪れるために車を走らせた距離は52km、時間にして約5時間を要した。7つの神社で真摯にお参りを重ねた。たくさんのご加護があることを信じたい…。


東京オリンピック開会式 私の中では及第点

2021-07-24 19:39:33 | スポーツ & スポーツ観戦

 いろいろと姦しい東京オリンピックであるが、昨夜いよいよ開会式が行われた。さまざまな評価がメディア、あるいはネット間で飛び交っているが、私の中では「及第点ではないのかなぁ~」というのが率直な感想である。

   

   ※ 開会式に臨む日本選手団の入場です。

 昨夜、私は開会式の一部始終をテレビの前で見守った。長い長い4時間だった…。見終えた直後の感想は「意外に地味で、退屈だったなぁ…」というのが正直な思いであった。

 そのうえで私が評価した点は次のような点だった。

 ① MISIAの「君が代斉唱」が素晴らしかった。

 ② 大坂なおみの聖火最終ランナーは最適だったと思う。

 ③ 橋本聖子組織委員会会長の挨拶が明快で心のこもった内容だった。

 ④ ドローンが描いた五輪エンブレムから地球への転換が見事だった。

 ⑤ パントマイムでピクトグラムを描いたのは開会式簡素化の象徴?

オリンピックの開会式の基本は、選手がスタジアムに入場し、主催者が挨拶し、選手宣誓があって、最後に聖火ランナーが聖火台に点火することが基本だと思われる。しかし、近年のオリンピックにおいては開催国が自国の文化や歴史を世界にアピールする場としてさまざまなパフォーマンスを披露する場となっているようだ。今回の開会式においてもさまざまなパフォーマンスが披露されたが、私には今一つその良さが伝わってはこなかった。

 そうした中で、①のMISIAの伸びやかに、声量豊かに歌い上げた「君が代斉唱」は会場に感動を呼び込んだように思えた。

   

   ※ MISIAの国歌斉唱の場面です。

 さらには②の聖火の最終ランナーにテニスの大坂おなみ選手が選ばれたことである。現在の日本人アスリートの中で最も世界に聞こえた存在だろう。そのうえ、彼女が混血ということ、「うつ」という病を公表したことなどから「多様性と共生」をうたう大会の象徴として最適な人選と思えたことだ。

   

   ※ 聖火を点火した大坂なおみ選手です。

 そしてメディアではほとんど取り上げられていないが、③の橋本聖子組織委員会会長の挨拶が明快で多くの人の共感を呼んだであろうと思えたこと。

 ④については、誰もが驚いた瞬間だったのではないか?1,800台あまりのドローンが新 国立競技場の夜空に描いたオリンピックエンブレムが地球の形に転換するところは見事だった。

   

   ※ 国立競技場の夜空に浮かんだドローンで描いたオリンピックエンブレムです。

 ⑤についてはちょっとチープな演出かな?とも思えたが、アイデアは買えるのではないかと思えた。

 一方で残念だったことは天皇による「大会開会宣言」のときに菅首相が途中まで着席していたことだ。私は見ていて「あれっ?」と思った瞬間だった。何らかの理由から「うっかり」していたのだろうが、その姿がテレビを通じて日本はおろか、世界に伝わってしまったことはかえすがえすも残念なシーンだった。

※ 使用した写真は全てウェブ上から拝借したものです。

 

※ 今、柔道男子60キロ級で高藤選手が見事金メダル第一号となりました。幸先良いスタートです。


PMFクラッシックLABO

2021-07-23 20:05:49 | ステージ & エンターテイメント

 今日7月23日は史上稀にみる混乱の中で東京オリンピックの開幕を迎える。札幌ではそれと期を同じくして夏の風物詩ともなったPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が開幕する。昨日はその開幕を前にして表記の催しが行われ参加してきた。

 PMFは1990年に創設され、世界の多くの若手音楽家を育成するプログラムとして毎年x夏に開催されてきた。そのPMFも昨年はコロナ禍のために初めて中止となったが、今年は海外からの講師陣や受講生は参加できなかったが、日本人のみの参加で無事に開催の運びとなった。

 そのPMFの一環として、開幕前に初めての試みとして「第1回 PMFクラッシックLABO オーケストラのひみつ」が改装なった「札幌コンサートホールKitara」で行われ参加した。

      

 参加した理由は講師役を務めたのが指揮者の原田慶太楼氏だったからだ。原田氏は2016年、2018年と2回にわたって札幌芸術の森野外ステージで行われたPMFオープニングコンサートで指揮を執られた。その様子を拙ブログで取り上げたところ、2度とも原田氏ご自身からコメントをいただき、いたく感激したものだった。(その2016年分はこちら⇒

 「PMFクラッシックLABO」とは、「クラシック音楽の魅力にさまざまなアングルからせまり、お話や演奏を通じて、音楽の楽しさを深堀していく公演です」と案内の冊子では説明されていた。

 実際のクラシックLABOはまさに説明のとおりに、飯田有抄さんというナビゲーターの進行により、クラシック音楽のアルアルが原田慶太楼氏の解説と、PMFオーケストラ JAPANの方々の演奏によって解き明かされていくという公演だった。

 私は原田氏の博学に感心したが、原田氏はそのことを鼻にかけるでもなく、聴衆に語りかけるように、フレンドリーに話される姿に原田氏の人間性の素晴らしさを見た思いだった。また、原田氏が幼少の頃から数多くの楽器に親しんだことが、指揮者を務めるうえで大きな武器になっていることも理解することができた。

 原田氏の指揮によって、PMFオーケストラJAPANがバーンスタインの「キャンディード」とガーシュイン「ピアノ協奏曲 へ長調」の一部が演奏されたが、原田氏の変わらぬエネルギッシュが指揮ぶりを拝見できたことは嬉しかった。

        

 LABOの最後は、原田氏に加えてオーケストラJAPANのコンサートマスターの郷古廉さん、「ピアノ協奏曲」でピアノソロを担当した三船優子さんの三人によるQ&Aコーナーがあった。いろいろ興味深い音楽家たちの本音の部分を聴いた思いだったが、その中で私が最も印象に残ったのは、コンサートマスターの役割の重要性についてだった。コンサートマスターは指揮者とオーケストラ奏者たちの間に立って、その一挙手一投足が全体に大きな影響を与えていることを改めて学んだ思いだった。

     

 「PMFクラッシックLABO」は、面白い試みであり、今後も継続していくことによって後進の励みになるとともに、クラシックファンのすそ野を広げる役割を担えるのではないか、と思った。

 

 


お誕生会 in 京王プラザホテル

2021-07-22 19:44:00 | その他

 なんだか子どもたちがお友達同士集まって楽しむパーティのように聞こえるが、話は我が家と息子家族による年に一度の誕生会のことである。今年は京王プラザホテルのランチビュッフェでの誕生会となった。

 我が家は夫婦二人、息子家族は4人家族なのだが、そのうち息子が7月、私と息子の奥さんが8月生まれということから、妻の発想で「3人まとめた誕生祝をしよう!」ということで7~8年前から毎年7月下旬ころに6人が一堂に会して、市内のホテルを会場にして食事会を実施している。

 私は食事会などより、できれば両家族でキャンプなどを楽しみたいと思っているのだが、根っからのインドア派の妻はそのことに賛意を示してはくれない。したがって私は不承不承参加している感じなので、毎年会場選定などは妻の専権事項となっている。

   

   ※ 私たちが食事を楽しんだテーブル席です。

 その食事会が今日(7月22日)、京王プラザホテルを会場に行われた。妻の配慮で、「子どもが2年生と6年生ということでビュッフェ方式の方が喜ぶだろう」ということで京王プラザホテルのランチビュッフェを選定したとのことだった。京王プラザホテルのランチ会場はコロナ対策が十分に行き届き、テーブル席も一人置きに設定され、アクリル板も十分に配慮され設置されていた。

   

   ※ 窓の外にはアジサイの爽やかな花が覗いていました。   

 誕生会といっても特別なセレモニーはない。また、ふだんから行き来しているので互いの間に特別感もない。形式的に乾杯をするだけで、あとは食事を楽しむといった感じだった。子どもたちは本日から夏休みに入ったということで、開放感も手伝い自分の好きな料理を次々とお皿に盛って楽しそうに頬張っていた。大人たちもワインを少々楽しんで、あとはそれぞれがお好みの料理を楽しんだ。   

 唯一の催しは、これも妻の発案と提供による、じゃんけんゲームによる果物の争奪戦(?)である。争奪戦とはいっても、もちろん騒がしくすることはできず静かに楽しんだだけだったが…。

   

   ※ ピアノコンクールの優秀賞の盾を手にした孫娘です。   

 嬉しいことがあった。それは孫娘がピアノコンクールで優秀賞を受賞したと受賞盾を持参して見せてくれたことだ。祖父という立場になると、そうした孫の頑張りを見聞きすることが一番嬉しい瞬間である。これからも孫たちがどのように成長していくのか、期待しながら見守っていきたいと思っている。