田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

スキー初滑り in 札幌国際

2012-11-30 23:50:04 | スポーツ & スポーツ観戦
 ウィンターシーズン到来である。札幌の奥座敷定山渓からさらに山奥深い札幌国際スキー場のある辺りは一面の銀世界ですでに冬真っ盛りだった。粉雪舞う札幌国際スキー場で今シーズンの初滑りを楽しんだ!


          
          ※ 札幌国際スキー場のセンターハウスです。
 
 友人が今シーズンすでに2度もスキーを楽しんだと知らせてきて内心穏やかではなかった。そこでスケジュールの空いた今日(30日)急遽札幌国際スキー場(南区定山渓937)に行くことにした。
 まだ未体験の中山峠スキー場にも触手が動いたが、スケールの大きい札幌国際を選んだ。
 札幌国際はシニアに優しいスキー場だ。グランドシニア(これって何歳以上?)は一日券が一般料金より900円も安い!(シーズン中だと1500円も! 他のスキー場もシニア料金の設定はあるが、グランドシニアの設定はない)

          
          ※ 長さ2000m、高低差463mを一気に引き上げてくれるゴンドラです。雪模様でした。

 ゲレンデのコンディションはすでに最高の状態となっていた。
 全面滑走可能の上、パウダースノーのふあふあな雪!
 こちらはカーリングとは違い、昔取った何とやらで大いに楽しめた。
 とは言っても足腰の衰えは隠しようもなく、さすがにこぶこぶの上級コースは相手ではない。(試しに一度は滑ったが…)中級コースを気持ちよく滑った。

          
          ※ ゴンドラの頂上駅に降りて、いざダウンヒルです。

 スキーヤー、ボーダーもまだシーズン初めの平日とあって少なく、ゴンドラは待つことなくどんどん滑ることができた。
 気持ちく滑ることができ、「これは10本くらい滑られるかな?」と思ったのだが、無理だった。昼食休憩をはさみ、8本目を滑っているとき大腿部が悲鳴を上げた。「これ以上滑るとスキーを抑えられなくなりますよ」という発信音が聞こえたように思った。
 無理をすることはない。潔くスキーを脱いだ。

          
          ※ けっして高級品ではない我が愛機です。

 帰宅して一風呂浴びた今、全身が筋肉痛だ。
 しかし、心地良い痛みである。

          
          ※ ゲレンデレストラン「ラビット」の様子です。まだまだスキーヤーは少なかった。

 さあて、今シーズンは何度スキーを履くのかなぁ~。

超高齢社会のまちづくりとは

2012-11-29 16:48:46 | 講演・講義・フォーラム等
 数多くの講演会に参加している私だが、いつも期待通りの話が聴けるわけではない。しかし、時には期待以上の話を聴ける場合もある。今回などは私にとって期待以上のお話が聴けた講演会だった。

 11月28日(木)午後、北翔大北方学術情報センター「ポルト」(中央区南1西22)において北翔大学と北海道工業大学の連携企画による「超高齢社会に対応する北海道のまちづくり」と題する連続講演会が開催され参加した。
 北翔大からは「地域の福祉力をどう高めるか」と題して尾形良子准教授が、工業大からは「豪雪による人身事故と超高齢社会における冬期の生活」と題して千葉准教授がそれぞれ講演した。

          
          ※ 北翔大北方学術情報センター「ポルト」の外観です。          

 私にとって興味深く、そして期待していた以上に有益な話が聴けたと思えたのは尾形氏の話だった。それは尾形氏が「かつての日本社会においては地縁・血縁による絆が強く太かったが、社会構造の変化によってそれが崩壊してしまっている今、人と人の繋がりを再構築しなければならない」と強調したところに私はいたく共鳴したのだ。
 そして尾形氏は一つのキーワードを提示した。それは都市において適した人と人の繋がりとは、「緩やかなつながり」であるとした。それは都市に住む住民の特性に配慮した言葉なのだろうと私は思った。

          
          ※ 講演をする北翔大の尾形良子准教授です。光量がなく望遠のためクリアな写真とはなりませんでした。

 3年前、私はマンション管理組合の理事を務めていたとき次のような文章を書いたことがある。
「マンションは数多くの戸数を有しながら、それぞれが独立性の高いプライバシーが保障された住居というのが魅力なのだと思います。しかし同じ建物内に住んでいるということでは、ある意味で私たちは運命共同体でもあると思います。
 そこで、それぞれのプライバシー、独立性を最大限尊重しながらも、必要なコミュニケーションを図って快適なマンションライフを実現し、維持していきたいと思います。そのためにマンション内に「緩やかなコミュニティ(共同体意識)」が形成されていくことができればいいなぁ、と願っています。」と書いてマンション内に配布した。
 
 この二つに共通する「緩やかな」とは、都市住民の大多数が田舎のような濃密な人間関係を忌避する傾向にあるが、しかしそれぞれが孤立状態にある現状から脱却するためには適度な距離感のある「緩やかな」というのが都市住民には受け入れやすいだろうという思いがそこにあるような気がする。事実、上の文章を書いた私はそうした思いを抱きながら書いたのだった。

 このブログのおいて長々と書くことを私はヨシとしない。したがって強引に尾形氏がまとめたことを記して、結論を導くことにする。
 尾形氏は主題に対して、地域の福祉力がアップすれば、人と人の繋がり(緩やかな)の再構築は可能であり、地域力にも好影響を与えると指摘した。その結果、地域が活性化するとした。
 私が現在関わっている「近美を愛するブリリアの会」、「桑園交流ネットワーク」は両者共に人と人の繋がりを求めるものであり、その延長線上に地域の活性化があると信じて活動しているものである。こうした活動をさらに有益なものにするためにも、こうした類のお話をこれからも数多くお聞きしたいと思った。

 尾形氏のお話は他の研究者の主張の受け売りがあったりしてまだまだ未整理であり、生煮え感のある話であったが、私自身が持つ課題にノックしてくれる魅力ある内容だった。
 この課題に対して尾形氏自身の中でさらに整理されたお話をもう一度伺いたいと思う。

散々だったカーリング初体験

2012-11-28 23:55:49 | スポーツ & スポーツ観戦
 体が折れ曲がらない、氷上でバランスが取れない、思ったところにストーンは届かない…。いや~、一見簡単そうにも思えたカーリングがこれほど大変とは…。散々な初体験だった。 

          

 11月26日(月)午前、札幌市に新しくできた「どうぎんカーリングスタジアム」(豊平区月寒東1の9)で行われている「カーリング無料体験会」にオヤジたち5人で参加した。(オヤジの仲間づくりの会11月例会として実施)

          
          ※ まずはブラシを片手に滑る氷上を恐る恐る歩く練習です。

 指導員が紹介された。シニアの部の世界選手権出場経験があるという我々と同世代の五十嵐さんという女性だった。
準備体操から早速躓いた。片足で立って、片方の足首を体の後方で手で持つのだが、その際に足首が持てない。さらにはバランスが取れないのだ。同世代の五十嵐さんが軽々とやっているのに…。老いと日常の運動不足を痛感させられた。

 左足にスライダーという氷上を滑るための特殊な靴を装着した。(スライダーを付けなくとも十分に滑るのだが、さらに滑りやすくしたもの)
 まずはストーンを持たずにデリバリー(ストーンを投げる一連の動作)の基本フォームを練習した。最初に身体を折り曲げ、ストーンが進む前方を見るのだが、これが思った以上に困難だった。原因はお腹に付いた贅肉だった…。最近太ってきたなぁ、とは思っていたがこれほどとは…。(トホホッ)

          
          ※ 集団でスィーピング(ブラッシング?)の練習です。         

 続いてストーンを投げる動作をしたのだが、氷上を滑りながらバランスを取るのが大変である。バランスが上手く取れないから、真っ直ぐに進まないのだ。
 何度か練習するものの、思うようなコツを呑み込めないまま、講習は次の段階に進んだ。

 講習はインターン、アウトターンというストーンに回転を加えて進行方向を変化させる技術の練習に移った。満足にストーンを投げられないような生煮えの状態で、インターン、アウトターンもないだろうと思うと、急に白けてしまった。
        
 講習はどんどん進む。
 短いコースでミニゲームをした後、次は本格的に40m以上もあるシート(とコースのことを呼ぶ)を使用してのゲームに移った。
 それはあまりにも無謀と思えた。私たちの班は12名ほどいたが誰一人として、ハウス(ストーンを投げ入れる目標の同心円)内にストーンを置くことができないのだ。フォームも定まらない、力加減も分からない、どんな時にスィーピング(氷上を掃く)するかも分からない中でゲームも何もないだろう、と思われたのだが…。

          
          ※ 私たちの隣では現役復帰したオリンピック選手の小笠原(旧姓 小野寺)選手と船山(旧姓 林)選手が練習していた。写真は船山選手の華麗なフォームです。

 しかし…、と思い直した。
 これはあくまで“体験”の場であって、教室ではないのだと…。教室の場は別に設けられている。
 今回の「カーリング無料体験会」はカーリングの難しさと、自らの老いを痛感させられた2時間だった。

          

韓国領事館で韓国文化を学ぶ

2012-11-27 22:40:55 | 講演・講義・フォーラム等
 「ロシア領事館でロシア文化を学ぶ」と同様の内容を期待していたのだが、少し趣が違っていた。ロシア領事館のときと比べるのは良くないことかもしれないが、歓迎ムードにかけているように思われたのだが…。

 東海大学公開講座として10月の「ロシア領事館でロシア文化を学ぶ」に続いて11月24日(土)午後、在札幌大韓民国総領事館(中央区北2西15)で「大韓民国領事館で韓国文化を学ぶ」講座が開催され参加した。

           
           ※ こちらは正門ではなく通用門だと思われるが、私たちはこらから領事館に入った。

 外国の領事館などはふだん私たちはあまり足を踏み入ることがないのでどちらかというと若干の緊張を伴って入館した。すると迎える領事館の側もどこか構えているように感じられた。
 そんな中で、受付時にいきなり「カバンの中を見せてください」と職員に云われた。領事館側としては安全のための当然の策なのだろうが、ロシア領事館のときにはなかった措置に内心ちょっと緊張感が走った。

               
               ※ 司会役の東海大学のイさんが着用していた韓国男性の正装(上着を脱いだところ)

 参加者が50名と多く会場のホールは一杯だった。やはりご婦人たちが多かったのは韓流ブームの反映か?
 講座は鄭煥星総領事による韓国紹介が主であった。
 あまり流暢とは言えない(失礼!)鄭総領事の話を聞くのは大変なことだったが、なんとか内容は理解することができた。
総領事の話は《韓国基礎知識》、《韓流とは?》、《韓国語 ハングル文字について》、《韓国観光》、《韓国の食文化》の5項目についてだったが、総じて概論的なことが多く、私の興味を引くようなお話はうかがえなかった。

          
          ※ 講演をする鄭総領事です。

 その中でハングルについてやや詳しい説明があった。ハングルはご存じのとおり15世紀に創り出された言葉である。総領事はその特徴を次のように述べた。
 1.創始者、時期、原理が分かっている。
 2.表音文字である。
 3.子音と母音が分離している。
 4.発声の原理と相互類似性を考慮した子音づくりになっている。
 5.天(・)、地(-)、人(|)で母音が作られている。
以上のようなことから科学的で習いやすく、世界の言語学者が賞賛していると自画自賛された。そう云われてみると、「韓国語は習得しやすい」とどこかで聞いたことがある。

               
               ※ 領事館を退館するとき、参加者と記念写真に収まっている総領事を写させてもらいました。 

 約1時間の総領事の話が終わった後、主催者(東海大学)から総領事に花束や記念品の贈呈があったのだが、私たち受講者にとっては違和感を感ずるものだった。
 その後、米菓子を中心とした韓国の食の味覚を体験するコーナーがあった。ビュッフェ方式で食したのだが、料理の名前を伺うことを失念してしまったのは不覚だった。

          
          ※ このように韓国の米菓子などが並べられました。

 料理を楽しむ間、ロシア総領事は参加者に親しく声をかけてくれたのだが、今回はそうしたこともなかった。領事館の職員たちも不祥事が起こらぬようにと絶えず張りつめているような感じが伝わってきて、私には消化不良のまま総領事館を後にした感じだった…。
(日韓両国の現在の関係が反映されていたのだろうか??)

小説 龍馬異聞~秘め火

2012-11-26 16:57:35 | 講演・講義・フォーラム等
 詩人で、北海道龍馬会の会長も務める原子修氏がタイトルのような小説を柏櫓社から出版した。その出版を記念する「出版記念ステージ」があると聞き参加した。さて、出版記念ステージとは?? 

          
          ※ この会を主催した「北海道龍馬会」の旗が掲示されていました。

 11月23日(祝)夕方、すみれホテル(中央区北1西2)において「小説『龍馬異聞~秘め火~』出版記念ステージ」が行われると聞き、先日からの龍馬つながりもあり(龍馬と海援隊)、参加してみることにした。また、出版記念ステージということにも興味があった。

 出版記念ステージとは、原子氏著作の『龍馬異聞~秘め火~』の趣旨を〈説明〉、〈朗読〉、〈映像〉、〈音楽〉で立体的に構成して内容理解を促すものであった。
 説明を著者の原子修氏、朗読を俳優の堤沙織氏が担当した。

          
          ※ ステージの説明を担当された著者の原子修氏です。

          
          ※ ステージの朗読を担当した堤沙織さんです。

 小説(フィクション)の上、これまで語られた龍馬像とは異聞のもの、というのだから著者である原子氏独自の資料解釈や、原子氏の願望が入り混じった内容の本のようである。
 原子氏がこの著作を著そうとした動機は、西郷隆盛たちが武力によって徳川幕府を倒そうとしたのに対して、あくまでも平和裏に血を流すことなく維新を成し遂げようとした龍馬の平和主義の考え方の礎が遠い祖先の代に培われていたと類推したところにあった。
 原子氏は龍馬が戦国時代のキリシタンと末裔だとしたうえで、龍馬の血の中にキリシタンの平和主義の血が脈々と流れていたとする説を発想した上で『龍馬異聞~秘め火~』を書き上げたということである。
 タイトルにある「秘め火」とは、「自由・平等・平和を願った龍馬に秘められた『命の火』を表した」と原子氏は語る。

          
          ※ ステージに映し出された龍馬とその姉の乙女さんの写真です。

 〈説明〉と、〈朗読〉と、〈映像〉と、〈音楽〉で構成されたステージはなかなか興味深いステージだった。
 詩人である原子氏は単なる小説というより、壮大な詩的な物語を著作の中で展開しているのかもしれない。
 そんな思いもあり、受付で販売していた小説『龍馬異聞~秘め火~』(頒布価1,890円 当日は著者割引で1,500円)を私は買い求めたのだった。約400ページわたる大作を遅読の私はいつ読了することができるだろうか…。

               

ジャパンカップスピードスケート in 真駒内

2012-11-25 22:38:04 | スポーツ & スポーツ観戦
 観戦するスポーツとしてはあまり魅力がないと思いつつも真駒内まで足を運んだ。日本の一線級が出場しているというのにスタンドは寂しいばかりだった…。 

 昨日、今日(11月25日)と真駒内セキスイハイムスタジアム(南区真駒内公園3-1)でジャパンカップスピードスケート競技会の第2戦が開催された。
 札幌においてはシーズン中で唯一の一線級が揃う大会とあって2009年に続いて2度目の観戦をすることにした。
 一線級が揃うとはいっても、本当の日本の一線級はWCで世界を転戦しているため、出場選手の中で私が知っているのは、オリンピックの出場経験のある女子選手の岡崎選手(富士急行)と田畑選手(ダイチスケート部)くらいだった。

          
          ※ ベテラン田畑真紀選手の1,000mの滑走です。

 前回の観戦でも感じたことだが、全日本クラスの大会だというのに観戦する人が非常に少ないことが気になる。思い当たる原因も多々あるのだが…。
 考えられる原因として、一つは寒い中での競技ということが挙げられる。
 次に、一度に二人しか滑らないタイムレースのために興味が削がれるところがある。
 また、スピードスケートの特性(?)としてリンクの内側には競技前のアップする選手、競技を終えた選手がクールダウンするレーンが設けられている。そこを滑る選手と競技中の選手が目を凝らさないと判別できないところがある。
 極めつけは、長野オリンピックの際に当時の長野市長が「スピードスケートはまるで見ずミズスマシが水面を動いているようで面白くない」と発言して物議を醸したが、云い得て妙にも思われ、それが一般的な見方なのかとも思われる点だ。

          
          ※ クールダウンの田畑選手の表情には満足そうな笑みが浮かんでいました。

 つい最近の新聞で、スケート競技出身の清水宏保氏、堀井学氏が衆院選に出馬するというニュースを受けて、「スケート選手は政治家に向いているか否か」を問われたスケート連盟の専務理事が「(スケートは)同じところをぐるぐる回る単調な競技なので、選手が忍耐力のある頑張り屋なのは間違いない」と話しているところにも競技の特性が言い表されているようだ。

          
          ※ ママさん選手岡崎朋美選手の1,000mの力走です。

 私が競技場に着いて間もなく、女子1,000mの競技が始まった。この競技には岡崎、田畑両選手が出場する。この種目だけはしっかり観戦しようと思った。
 出場選手は35名だった。第4組に登場した田畑選手は若手の有望株の高山選手と同走してベテランらしい滑走で2分21秒53の好タイムを叩き出し、それまでのトップに立った。クールダウンの際にも笑顔が見え、自分の滑りに満足そうだった。
 後続する選手は誰も田畑選手の記録を抜くことはできないまま、14組の岡崎選手が登場した。しかし、競技に復帰したばかりの岡崎選手に往年の輝きはまだ戻っていなかった。同走の選手にも先行を許し、1分23秒95のタイム(第7位)だった。調子の上がらない岡崎選手はクールダウンの際も下を向きっぱなしだったところに、滑りに対する不出来が表れているようだった。

          
          ※ 滑走後のクールダウンの様子に岡崎選手の無念さが表れているようです。

 このまま田畑選手の優勝か?と思われた最終組前の16組で滑った前日500m2位の松田選手(十六銀行)が1分21秒07を出し優勝をさらった。なお、3位は1分22秒99でオリンピック選手の高木美帆選手のお姉さんの高木菜那選手(日本電産サンキョー)だった。

          
          ※ 女子1,000mの表彰式です。右から3位の高木選手、優勝の松田選手、2位の田畑選手です。

 競技終了後、ほどなくして表彰式が始まった。
 表彰式は室内で行われたのだが、報道陣に混じって私たち素人も写真を撮影できる。これはありがたいことだが、選手にとってはあるいは迷惑千万な話なのかもしれない。
 表彰式が終了後、報道陣は優勝した松田選手と田畑選手の二手に分かれてインタビューが始まった。私は田畑選手の発言に耳を傾けた。(インタビューまで聴くことができるのだからマイナーな大会は有り難い?)実は田畑選手にとって1,000mは専門外の種目である。彼女は1,500m、3,000mの長距離タイプの選手なのだ。
 その田畑選手はインタビューで「スピード練習のために出た種目でまあまあのタイムを出せたので満足している」、「戦いの場と考えているのは日本ではなく、世界なのでこれからも努力していく」、「当面は全種目を滑る日本選手権の優勝を目ざす」ななどということを報道陣に語っていた。

          
          ※ 報道陣のインタビューを受ける田畑選手です。

 競技の特性から今後もそう観戦する人が増えるとは思えないが、インドアの長野エムウェーブとか十勝オーバルなどでは少しは事情が違うのだろうか?
 しかし、そう簡単にインドアのスピードスケート場が増えるとは思われない。
 観戦客増の妙案はなんといっても日本選手が世界で大活躍することだろう。

 かく云う私も女子1,000mだけを観戦して競技場を後にした…。

大混雑! 日ハム優勝パレード

2012-11-24 20:24:54 | スポーツ & スポーツ観戦
10万人もの人々が一ヵ所に集結するとこれほどの混雑になるのか…。大混雑の中に我が身をおいて、日ハムのパレードを見に行ったというよりは「これは大混雑を体験するための外出だったのかいな?」と呟いていたのだった…。

 いや~、大変な混雑だった。
 10時30分過ぎ、駅前通りに着いたがすでにどこも道路の両側はすき間なく人々で埋められていた。こうなったら、当初から最も人が集まるだろうと予想されていた南1西3の交差点(三越とパルコの間)に行ってみた。するともうそこは人が何重にも取り巻いていた。パレードが通過する道路からは10列以上後ろという感じだった。
 
 もう仕方がない。
 その後に陣取って、可能なだけ写真を撮ってみようと思った。
 案の定、良い写真は撮れなかったが、なんとか雰囲気だけは撮れたかな?と思いつつパレード他の写真を羅列します。

          
          ※ 私の後ろにもこれだけの人混みが…。

          
          ※ パレードが通る道路までこれだけの人混みです。

          
          ※ ビルの屋上にはTV放送のカメラが…。

          
          ※ そしてビルの窓からもカメラが狙っていた。

          
          ※ 別なビルの屋上には紙ふぶきを振り撒く機器が大活躍していた。

          
          ※ パレードのトップをカラーガード隊が通ったが、ご覧のように旗だけが見えるだけだった。

          
          ※ 色とりどの紙ふぶきが雲が途切れた青空に鮮やかに舞いました。

          
 
          

          
          ※ オープンカーに乗った選手は立ち上がった田中選手しか撮れませんでした。

          
          ※ オープンバスの先頭はシーズンMVPの吉川投手が晴れやかに手を振っていました。

          
          ※ こちらは人気者 陽選手が「サンキューで~す」を連発していました(?)

          
          ※ 中田選手は右から2人目で地味に笑顔を見せています。

          
          ※ 武田久投手はマウンド同様落ち着いた様子で笑顔を見せています。

          

          

          
          ※ 糸井選手はなかなかこちらを見てくれず、撮れた時には逆光になっていました。

          
          ※ 小谷野選手、宮西投手はバスの最後尾から手を振っていました。

          
          ※ こんな感じで誰もが選手をねらってカメラを構えていました。

          
          ※ 宴の後には紙ふぶきに使われた大量の色紙が地上を覆っていました。

 パレードを見るために混雑の中に身を置きながら、日ハムの選手も、それを応援する札幌(北海道)市民も「幸せなことだなぁ~」と思っていた。
 日ハムが北海道に移転してまだ9年目だという。その9年間に4度も市内パレードが行われたという。
 ハムの選手たちのガンバリはもちろんのことだけど、こうして札幌(北海道)市民に完全に受け入れられた陰には関係者の相当な努力があったのではないだろうか?
 同じプロスポーツとしてかなりおいていかれてしまった感のあるコンサドーレだが、負けずに頑張ってほしいものだ。
 コンサドーレも、そしてバスケのレバンガも、フットサルのエスポラーダも、日ハムの追いつき追い越せで札幌(北海道)のスポーツ界に明るい話題を提供してほしいものと思う。

          

ドイツのマイスターは語る

2012-11-23 23:11:18 | 講演・講義・フォーラム等
 ドイツのマイスターの話を聴いた。ただし、ドイツ人のマイスターではない。ドイツのマイスターの称号を取得した日本人の話である。中世以来の伝統を持つマイスター制度だが、時代の趨勢の中で制度の見直しも余儀なくされているようだ。 

 札幌国際プラザが開催する「○○を知るセミナー」は、札幌市の国際交流員が自国の事情などを語ってくれるセミナーなのだが、私たちが知らないような意外な事実を伝えてくれて興味深い。
 ところが昨日(11月22日)の「ドイツ・ミュンヘンを知るセミナー」の講師は日本人の武市知子さんだった。
 武市さんは札幌の中学校を卒業と同時にドイツに渡り、修行を重ねた後「金銀細工」の部門のマイスター試験に合格し、現在「宝飾細工師マイスター」としてミュンヘン市内にギャラリー&工房を開いているとのことだった。

          
          ※ ドイツのマイスター制度について説明する武市聡子さんです。

 ドイツにおいて手工業の職種と位置づけられている職種は151種あるそうだが、開業の際に絶対必要とされる職種かどうかで三段階に分かれているそうだ。その内訳は…、
◇Aグループ  ~ 開業の際にマイスターの資格が必要とされる職種 ⇒ 41職種
◇B1グループ ~ 法改正により開業のために資格を必要としない職種 ⇒ 53職種
◇B2グループ ~ 以前から開業のために資格を必要としなかった職種 ⇒ 57職種

 そのマイスター制度だが、次のようになっていると武市さんが説明してくれた。

        マイスター(Meister)
            ↑
       マイスター国家資格試験     ※ 全日制のマイスター学校
            ↑
       ゲゼレ(Geselle)職人・熟練工 ※ さらに3~5年間の修業期間
            ↑
        ゲゼレ・職人資格試験
            ↑
          見 習 い        ※ 2~3年間働きながら職業学校に通う

 その仕組みを見ていただければお分かりと思うが、マイスターの資格を得るには相当な期間と努力が必要なことが分かる。そのことがマイスター取得者に対する技術の信頼も生んでいると思われる。

               
               ※ 写真のように男装の麗人といった武市さんだが金銀細工職人らしくたくさんの作品を身に付けていた。

 ここからは武市さんのお話を聴いた後、私が調べたことだが…。
 ドイツでは手工業管理法を2003年に改正し、開業のためにマイスターの称号の取得が必要だった53職種に対して取得を義務付けない職種にしたということだ。
 その基準は、それらの職種は技術の習得が比較的容易な職種であり、営業活動によって第三者の健康や生命に危険を及ぼす恐れがない職種と判断されたそうだ。
 改正した背景には、失業者の増加とか、ドイツが他国と比較して個人の開業率が非常に低いということなどが挙げられるらしい。

 ちなみに武市さんが取得した「木銀細工」の職種もB1グループの2003年の法改正により開業のために資格を必要としない職種となったという。ただし、やはりマイスターの称号は工房の信頼を得る上では大切なものであり、合格証を店内に掲示してあるとのことだった。

 中世以来の伝統あるマイスター制度も変遷する時代の波の中で、その仕組みを変更せねばならなくなったことをどう考えるべきなのだろうか?
 翻って、我が日本にはそうした資格制度はないものの、伝統的な手工芸の技術を護り継承する仕組みはどのような現状なのだろうか?

本を読む、本を探すためのサイトが分かったぞ!

2012-11-22 23:03:45 | 講演・講義・フォーラム等
 読むに値する「おすすめの本」を紹介してくれる? 書店の店員さんが書評を書いている? 本を読む、本を探す、そのためにお役にたつサイトをたくさん教えてもらった! 

 今日(11月22日)先週に引き続き北海道立教育研究所附属情報処理教育センター(江別市文京台東町42)において北海道立図書館が主催する「インターネット活用術」講座Ⅱに参加してきた。
前回は「検索エンジンを上手に使おう」がテーマだったが、今回は応用編として「本を徹底的に探す」というテーマだった。
 講座は本を読むために、本を探すために、数多くのサイトを紹介してくれた。

          
          ※ パソコンが設置してある北海道立教育研究所附属情報処理教育センターへ行くには、こちらの北海道教育研究所の入口から入らねばなりませんでした。

 紹介されたサイトを羅列してみると、
 1)丸善&ジュンク堂書店 (http://www.junkudo.co.jp/)
 2)HONZ (http://honz.jp/)
 3)WEB本の雑誌 (http://www.webdoku.jp/)
 4)BOOK asahi.com (http://book.asahi.com/)
 5)Books.or.jp (http://www.books.or.jp/)
 6)amazon.co.jp (http://www.amazon.co.jp/)
 7)国立国会市図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
 8)紀伊国屋書店 (http://www.kinokuniya.co.jp/)
 9)コーチャンフォー (http://www.coachanfou.ne.jp/)
 10)TSUTAYA ONLINE (http://www.tsutaya.co.jp/index.html)
 11)北海道立図書館( http://www.library.pref.hokkaido.jp/)
 12)Webcat Plus (http://webcatplus.nii.ac.jp/)

 以上の中で1)~4)は「お薦め本を見る」ため、5)~7)は「出版情報」を探すため、8)~10)は「本屋さんの在庫を確認する」ため、11)~12)は「図書館の在庫を確認するため」としてそれぞれ紹介された。

 いずれのサイトとも本を読むために、また本を探すためにはとても役立つサイトである。
 全てを紹介することはとてもできないが、私が今回特にお得感を感じた二つのサイトについて少しだけ紹介することにする。
 一つは、2)の「HONZ」のサイトである。このサイトは特にノンフィクションの分野に力を入れていて、書評人がHONZ代表の成毛眞をはじめとして確かな書き手がじっくりと書き込んでいて、その本の魅力を伝えてくれるとともに、読み物としても面白い。

 いま一つは、やはり書評が優れているものとして3)の「WEB本の雑誌」のサイトだ。
こちらは現役の書店員が自身のお勧め本について詳しく書評を書き込んでいて本の内容がよく分かるようになっている。

 本の価格も高騰し、現役時代とは違いなかなか気軽に新刊本には手を出せなくなってきた。それだけに購入するときには慎重を期している。そんなときにこうした書評サイトはとても役立ちそうに思える。
 ただ、いずれのサイトともねらいは「本を購入してもらうため」のサイトである。読み物としても優れているサイトを開くことで、ついつい購入してしまうというサイト運営者のねらいに嵌ってしまう恐れもありそうである…。(→.←) ん~…。

「札幌遠友塾」自主夜間中学 参観

2012-11-21 23:36:04 | 札幌(圏)探訪
 多くの高齢者の中に若者の姿も…。授業は多くのスタッフの支援を受けながらも和気あいあいに進められていた。知る喜びを知った意欲的な夜間中学生の姿がそこにあった…。 

 「札幌遠友塾 自主夜間中学」が札幌市立向陵中学校(中央区北4西28)を会場に開講されていることは比較的早くから知っていた。しかし、その様子を知るチャンスはなかなかなかった。
 私が所属する某団体の来年度の研修事業として「札幌遠友塾の実状を理解する」という企画はどうだろう?と考えた私は、関係者に尋ねるべく開講日(毎週水曜日の夜間)である今夜(11月21日)向陵中学校を訪れた。

     

 予め関係者に連絡していたこともあり、スムーズに遠友塾の運営組織の代表、事務局長の方がお会いしてくれ、趣旨も理解いただき、来年の研修会の実現に向けて前向きの回答をいただいた。今後は私と事務局長の間で実現に向けて細かな打ち合わせをしていくこととなった。

 そして遠友塾の指導スタッフに私の知り合いの方がいたこともあり、授業風景を参観していくことにした。私は1年生の授業を中心に参観することにした。(クラス分けは1年生、2年生、3年生、と「じっくりクラス」の4クラスに約80名が学んでいるそうだ)

 Ⅰ年生のクラスに板書されていた時程は次のようになっていた。
 ◇18時10分 ~      はじめの会(全体集会)
 ◇18時20分 ~ 19時10分  国  語
 ◇19時20分 ~ 20時10分  数  学
 ◇20時10分 ~       H  R(忘年会練習)

 1年生は今年4月に入学した人たちである。この日は13名の方が出席していた。それに対して指導スタッフの方が12名いてバックアップ体制は万全である。
 最初は国語の授業だ。授業内容は漢和辞典の引き方だった。
 ふだん漢和辞典など手にすることのない人たちが大半ではないかと思うが、分厚い辞典を繰りながら懸命に言葉を探していた。苦戦する人には指導スタッフが駆け寄って丁寧に教えていた。言葉が見つかったときのホッとした表情が印象的だった。

     

 2時間目は数学である。主任指導者は私の友人だった。
 授業内容は3ケタ同士の掛け算だった。あるいは難しいのでは?とも思われたが、数の計算は職場や日常生活で使用することも多いためか意外にスムーズに解けている方が多かったようだ。
 私が座った前の席にいたおそらく70を超えたと思われる男性は例題に出された4つの問題に意欲的に取り組んでいた。スタッフの点検によると4問のうち正当は2問だったようだが、表情を窺うと嬉々として取り組んでいる様子だった。

     

 友人から少しだけ話を聞いた。
 若い人は不登校のまま卒業証書だけを受け取ったが、しっかりと学び直したいと入学してきたそうだ。一方、お年寄りたちは学齢期に学校に行くことができなかった人たちが多いとのことだった。中には室蘭から通学している人もいるとか…。
 
 友人によると自主運営の内情はなかなか大変とのことだったが、ボランティア精神あふれるスタッフの熱意と、学びに意欲的な生徒たちの気持ちが相乗効果を発揮して良い雰囲気を醸し出しているなと思われた。そうした実態を参観する機会を得て、教室に灯る光が何よりも温かく感ずるのだった。
 来年の研修会で、そのスタッフの方とそこに学ぶ人のお話を伺いたいと思っている。

※ 数枚の写真を撮ったのだが、後から塾の案内パンフを見るとカメラ撮影はNGと出ていた。そこで、本日の写真は遠友塾のホームページから拝借することにした。