食堂で昼食を摂っていたとき館内アナウンスで「本日の昼休みに議事堂で議場コンサートがあります」という案内がありました。
思ってもいなかったチャンスが到来したと考え、昼食もそこそこに駆けつけることにしました。(コンサートの内容も分かっていないのに…。コンサートより議場を覗けるチャンスを得たことを喜びを感じて…)
曲がりくねった地下道を辿っていくと、衛視が控えていて住所・氏名を記入報告しなければなりません。
記入した後、エレベーターで傍聴席のある4階まで上がります。
傍聴席の入り口にまた衛視が待っていて、先ほど書いた住所・氏名の一片を手渡して初めて入場できるという具合です。
議場は2階、傍聴席は4階ですから、私たち傍聴者は議場を見下ろす形になります。
議場は1951年2月竣工といいますから、完成後すでに半世紀以上を経過していることになります。
なるほど全体に古色がかった感じは否めませんが、全体が円形の議場はそれなりの風格を醸し出していました。
コンサートは視聴覚障害者で指笛奏者の山田修氏が盲導犬を伴っての指笛コンサートでした。
勤務時間の関係でたった一曲(南こうせつ作曲「北の旅人」)しか聴けませんでしたが、ピアノ伴奏の板谷和子氏とともに長年の鍛錬の一端を聴かせていただきました。
ただ、指笛が演奏楽器(?)の一つとして考えるにはかなり辛いところがあるのも事実です。合図や意思表示、演奏の合いの手などには向いているかもしれませんが、音階を正確に表現する道具としては難しいかな、などと言ってしまっては身も蓋もない話になってしまうでしょうか?
都道府県議会は、国会と市町村議会に挟まれて、その存在意義がとかく薄れがちで、注目を浴びるのは選挙のときだけ、などと揶揄する声もあります。
最近は個性派の知事の誕生で、都道府県議会も脚光を浴びるチャンスが巡ってきたようです。
少々くたびれてきた感のある道議会の議場ですが、議論だけは常に清新な心意気で、北海道を元気づける議論を大いに展開していただきたいものです。