田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道議会議事堂

2008-02-29 20:50:01 | 札幌(圏)探訪
 某日、ひょんなことから北海道議会の議事堂に足を踏み入れることになりました。
 食堂で昼食を摂っていたとき館内アナウンスで「本日の昼休みに議事堂で議場コンサートがあります」という案内がありました。
 思ってもいなかったチャンスが到来したと考え、昼食もそこそこに駆けつけることにしました。(コンサートの内容も分かっていないのに…。コンサートより議場を覗けるチャンスを得たことを喜びを感じて…)

 曲がりくねった地下道を辿っていくと、衛視が控えていて住所・氏名を記入報告しなければなりません。
 記入した後、エレベーターで傍聴席のある4階まで上がります。
 傍聴席の入り口にまた衛視が待っていて、先ほど書いた住所・氏名の一片を手渡して初めて入場できるという具合です。

 議場は2階、傍聴席は4階ですから、私たち傍聴者は議場を見下ろす形になります。
 議場は1951年2月竣工といいますから、完成後すでに半世紀以上を経過していることになります。
 なるほど全体に古色がかった感じは否めませんが、全体が円形の議場はそれなりの風格を醸し出していました。

 コンサートは視聴覚障害者で指笛奏者の山田修氏が盲導犬を伴っての指笛コンサートでした。
 勤務時間の関係でたった一曲(南こうせつ作曲「北の旅人」)しか聴けませんでしたが、ピアノ伴奏の板谷和子氏とともに長年の鍛錬の一端を聴かせていただきました。
 ただ、指笛が演奏楽器(?)の一つとして考えるにはかなり辛いところがあるのも事実です。合図や意思表示、演奏の合いの手などには向いているかもしれませんが、音階を正確に表現する道具としては難しいかな、などと言ってしまっては身も蓋もない話になってしまうでしょうか?

 都道府県議会は、国会と市町村議会に挟まれて、その存在意義がとかく薄れがちで、注目を浴びるのは選挙のときだけ、などと揶揄する声もあります。
 最近は個性派の知事の誕生で、都道府県議会も脚光を浴びるチャンスが巡ってきたようです。
  少々くたびれてきた感のある道議会の議場ですが、議論だけは常に清新な心意気で、北海道を元気づける議論を大いに展開していただきたいものです。

アンダーグランドシティ?札幌

2008-02-28 16:33:10 | 札幌(圏)探訪
     ※JR札幌駅からエルプラザに通ずる地下コンコースです。

 24日は雪の混じった風が吹き荒れ、全道各地で被害が相次いだと報道されています。
 札幌でも一日中強い風が吹き荒れていたようです。

 「吹き荒れていたようです」と表現しましたが、実は私はそのことを十分には認識していなかったのです。
 私は24日、朝10時に家を出て、午後4時過ぎに帰宅しました。
 その間、どのような行動をしたのかを記してみると、
 ①豊平区の北海道総合体育センター(通称:きたえ~る)で北海道フットサル選手権を観戦する。
 ②西区の札幌市生涯学習センター(通称:ちえりあ)で行なわれていた「生涯学習ボランティアメッセ」というイベントを見学する。
 ③札幌市中央図書館大通カウンターで予約していた本を受け取る。

 すでに私のブログでも触れたように、「きたえ~る」も「ちえりあ」も地下鉄直結で建物内部に直行できるようになっています。
 大通カウンターも地下一階の地下鉄大通コンコース上にあります。
 つまり私はこの間、自宅から地下鉄駅までの往復以外は空の下を歩いていないことになるのです。
 私は空の様子を知らずに一日を過ごしていたのです。

 私は意識してそのようなスケジュールを組んだわけではなく、後から振り返ってみて「ああ、そうだったんだ・・・」と気づいたのです。
 もしかすると、札幌市民の中には私と同じような過ごし方をした人が意外に多いかもしれませんね。
 こうした過ごし方に対しては賛否両論があろうかと思いますが、札幌市が北国の街としてそうした街づくりを指向していることは確かなようです。

 といいますのも、先日お聞きした話ですが、アメリカのミネアポリスでは「モール・オブ・アメリカ」という巨大ショッピングモールがあって、全てのことがその中で済ますことができるようになっているそうです。
 また、カナダのモントリオールでは地下街やビル同士を結ぶなどして、全長30キロにわたって主要ビルやホテル、ショッピングセンターが結ばれているとのことです。

 このような街づくりが北国ではやはり人々の願いに適っているということなのだろうと思います。
 北国の人たちにとって、冬は適度に戸外に出て季節感を楽しみながら、日常は地下空間を行き来しながら生活するというライフスタイルになっていくのでしょうか。

フォーラム 雪のある暮らし

2008-02-27 17:26:07 | 講演・講義・フォーラム等
 「諸外国の積雪都市から学んだことは、雪を相手にすると無限の遊びが広がるということです。雪を疎んじるのではなく、どう折り合いをつけるかどの都市も工夫をしていた」とゲストスピーカーのHBCアナウンサーの近藤肇さんは話されました。

 23日(日)札幌市の主催で市民フォーラム「新時代!雪のある暮らし」がサッポロファクトリーで開催されました。

 フォーラムは、第一部「冬を楽しむ北国の暮らし」と題して、HBCアナの近藤肇さんとフリーアナの橋本登代子さんのトークセッション。
 第二部は5名の方々が登壇して「新たな時代の雪対策と冬の暮らし」と題するパネルディスカッションでした。

 近藤アナは、HBC・TVが数年前に自主制作した大型企画の「諸外国の雪国の暮らし」(正式名ではありません)のナビゲーター役として長期間にわたって、スウェーデン、デンマーク、カナダ、アメリカのアラスカ、ミネソタなどを取材した経験をもとに、雪国の人々の暮らしや工夫を紹介してくれました。
     
     ※ 雪国の冬の暮らしを紹介する近藤アナ

 第二部のパネルディスカッションは、5人の方々がそれぞれの立場から、世界に類をみない積雪大都市札幌の生活のあり方を提言されました。

 「北海道開拓の村」事業課長の氏家等氏は、昔の人たちが冬を克服した生活技術をぜひ継承してほしい。そのことが今こそ大切だと思う、と述べられました。

 市立北光小教頭の新保元康氏は、さまざまな教育実践を通じて、子どもたちが雪のある暮らしを楽しもうとする気持ちが育ってきていることを強調されました。

 青森から参加されたNPO「北国のくらし研究会」の木村義正氏は、雪のある暮らしを恩恵と捉えて、市民参加によるまちづくりを展開してきた事例をたくさん紹介していただきました。

 札大教授の佐藤郁夫氏は、除排雪における行政サービスの限界と市民負担の必要性に言及されました。

 最後に道工大教授で、札幌市雪対策基本計画検討委員長である笠原篤氏が雪対策(道路の除排雪)問題は、経済の問題だけではなく、環境の問題であり、福祉・高齢者の問題でもある。今後は市民がこの問題に積極的に関わっていくことが必要であるとまとめました。

 札幌市の平成19年度の雪対策費は145億円だそうで、平成14年度をピークに漸減傾向にあるようです。
 財政危機が叫ばれる折、さらなる削減策を市は迫られているいるようですが、経済活動や市民生活を犠牲にすることなく、雪対策費のスリム化を図るためには、私たち市民も知恵と汗を出さねばならないということのようです。

“きたえ~る”にエールをおくる

2008-02-26 19:22:51 | 札幌(圏)探訪
 北海道立総合体育センター(通称:きたえ~る)は、昨年4月にその外観と内部の一部を見ただけで、アリーナを見る機会に恵まれていませんでした。
 今回、北海道フットサル選手権2008が開催されていると聞いて、施設見学を兼ねて観戦してみることにしました。

 “きたえ~る”は、「ちえりあ」や「エルプラザ」と同様、地下鉄駅と直結している点が特徴の一つです。
 地下鉄東豊線「豊平公園」駅を下車すると、そのまま地上に出ずに通路を通り体育センターに到達することができます。利用者にとっては雨や雪に煩わされることなくセンターを利用できることは嬉しいことに違いありません。

 センターのメインアリーナはなるほど大きな空間でした。
 バスケットボールやバレーボールでは4面が取れるとのこと。バドミントンだと実に16面で一斉に競技ができるようです。
 アリーナを取り囲むように約330mのランニングコースも備えています。
 
 北海道フットサル選手権2008は、少年団の部と一般の部が同時開催されていました。
 私は決勝トーナメント数試合を観戦しましたが、小学生でも全道レベルになるとその球さばきは鮮やかなものです。息子が少年団で活躍していた20年前のレベルからは格段に進歩しているように見え、日本のサッカーの底上げが進んでいることを感じさせました。
 一般の部の緊張感もなかなかでした。ゴールが小さいこともあって、グランドサッカーのような鮮やかなゴールシーンというのはなかなかなくて、一瞬の隙を突くようなゴールが目立ちました。(結局、一般は旭川勢が、少年団は札幌勢が優勝しました)

 ところで私がこの一年間“きたえ~る”になかなか足を運べなかった(運ばなかった)理由は、偏に魅力的なスポーツイベントが“きたえ~る”では行なわれなかったからです。(このことについてはもしかしたら事実誤認があるかもしれません)

 私は“きたえ~る”が北海道でも最高峰の施設設備を誇る体育センターとして、今回のフットサル選手権のような全道規模の大会をどんどん開催してほしいと思うのです。
 全道レベルの大会を各地で開催することも一つの見識ですが、道内で考えられる最高の施設設備の中で競わせるということも必要なことと思います。
 “きたえ~る”が北海道のスポーツマンにとって憧れの存在となるように関係者は努力されているのでしょうか。
 代々木体育館が全国のスポーツマンの憧れの存在であるように・・・。

 十分な条件と設備を兼ね備えていると思われる“きたえ~る”が、道内スポーツマンの憧れのセンターとして、北海道スポーツの聖地の地位を確立してほしいと強く願っています。

吉村作治トークショー

2008-02-25 17:05:17 | 講演・講義・フォーラム等
 それはまさしく講演会ではなく、トークショーそのものでした。

 現在、道立近代美術館では「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」(2/19~3/23)が開催されています。
 その開催を記念して吉村作治氏のトークショーが開催されました。
 入場者を抽選で募集していたので応募したところ、運良く入場券を手に入れることができました。

 会場は美術館内にある固定席が備わった講堂です。
 初めて入りましたが、150~160人くらい入れる小ホールといった感じです。
 私は吉村氏のお話を聴くことで、40年展を観覧する際により理解が深まる助けとなるのではと期待していたのですが、見事にそれを裏切られました。

 トークショーはHBCのベテランアナの舟越ゆかりアナを相手にトークを展開するという形で進められました。
 吉村氏はTBS系列の「世界ふしぎ発見!」の回答者吉村さんそのものです。
 発掘展示されているものの学術的価値などにはほとんど触れず、聴いている私たちをいかに喜ばせようかということに心を砕いているかのようでした。
 「ここはみなさん、笑っていただくところですよ」といったように振る舞う吉村氏は、考古学者であるとともに、優れたエンターティナーでもありました。

 そうした中で、一つだけ吉村氏の考古学者魂のようなものを垣間見せてくれました。
 それは、吉村氏のような外国の発掘隊が発掘した事物にについては、原則的にその国と発掘隊とがその成果を折半するのが普通のルールのようです。
 ところが、吉村氏は発掘した成果については全てエジプトに帰することを約束しているそうです。
 いろいろないきさつがあるかもしれませんが、そうした姿勢がエジプト側からも評価され、40年もの長きにわたってエジプトでの発掘が可能だったということでしょうか。

 吉村氏のサービス精神はトークだけに止まりませんでした。
 著書を購入した方には、著書にサインをし、一緒に写真に収まり、握手までするというサービス精神を発揮されていました。(ミーハーな私ももちろんそうしました)

 40年展については、その日はかなり混雑している様子だったので、後日ゆっくり観覧することにしました。

自らの落としどころを求めて

2008-02-24 16:48:05 | 札幌(圏)探訪
 60を過ぎた男が今さら自分探しの旅でもありませんが、私はこの一年あらゆる方面(とはいえ関心のないところも多いのですが)に触手を伸ばし札幌市内外を彷徨してきました。
 この自分の行為は明確に言葉としては言い表すことはできないのですが、きっと私の中に自分探しの旅ならぬ、自分の落としどころを求めて彷徨っているのだろうと、我が身を冷静に観察しているもう一人の自分がいます。

 そんな私は某日、札幌市市民活動サポートセンターが開催した「市民活動入門講座」なるものに参加してきました。
     
      ※ サポートセンター内を参観する参加者たちです。

 市民活動サポートセンターは、札幌市エルプラザという公共施設とオフィスビルが同居するという都会型の施設に入居しています。

 エルプラザは、建物南側の4階建ての部分に「市民活動サポートセンター」、「消費者センター」、「環境プラザ」、「男女共同参画センター」、「情報センター」といった札幌市の公共施設が入っています。

 一方、北側13階建ての部分には企業事務所などのオフィスビルとなっています。
 このエルプラザは、JR札幌駅と地下道で直結していてアクセスがとても良いことが一つの特長です。
 なお、エルプラザの命名は、建物全体を西側から見たときL字型に見えるところから名付けられたと聞きましたが・・・。

 入門講座の方は、私はこれまでエルプラザに何度か足を運んでいましたし、同種の講座も何度か受講していましたので、ことさら新しい情報を得ることはできませんでした。
 しかし、サポートセンターに登録している各種団体・サークルの数が1,800余と聞いて、改めて市民活動の盛り上がりを感ずることができましたし、その方々が実際にセンターで活動している様子を目の当たりにできたことは刺激となりました。

 一つ発見したことは、私が自らのキャリアの中から自然入会していたある団体がセンターに登録されていたことです。つまり私は立派に(?)市民活動をしている一人ということになるわけなのかな?

 私がこれまで彷徨を繰り返してきたことは、自らの落としどころを探す手段と考えていました。しかし、最近はその彷徨自体が目的の一つのように思えてきました。
 つまり、彷徨の様子をブログで発信することによって、幾人かの人たちにささやかな情報を伝え、コミュニケーションを楽しんでいます。
 そのささやかな情報を伝えるために、「次はどこを彷徨おうか?」と思案している自分がいます。
 このこと自体が私にとっては、生きがいとなりつつあり、私の元気の源になっているような気がしています。「これはもう立派な私自身の生きがいじゃないか!」と・・・。

 と開き直った私は、これからも札幌市内外を彷徨い続けることでしょう・・・。

札幌ビズカフェ

2008-02-23 22:46:20 | 札幌(圏)探訪
 札幌ビズカフェ(ビジネスカフェの略称)については、札幌市のウェブ版情報紙の「ようこそさっぽろ」や青木由直氏の著書からその存在を知っていましたが、「私などが立ち寄れるところではない」と思っていました。
 というのも、そこはベンチャー企業関係者の溜まり場、情報交換の場として創られた施設だったからです。

 ところが先日、私の教え子の一人が「ビズカフェで地域の特産物のPR展をするから、ぜひ顔を見せてくれないか」と連絡がありました。
 思わぬ形で札幌ビズカフェを訪れる機会がやってきました。

 札幌ビズカフェは、JR札幌駅北口の直ぐ近く、北7条西7丁目の伊藤110ビルの2階にあり、外階段から直接入れるようになっています。
 
 地域の特産物とは、中南米アンデス高地原産のキク科の根菜作物ヤーコンです。
 教え子の住む町ではヤーコンの有用性に注目し、栽培に力を入れているとのことでしたが、教え子は農業を営んでいるわけではなく、町商工会の推進役としての来札だったようです。
 カフェ内には、「特産品ヤーコン おけと町まるごと試食会」と大書されていて、たくさんの加工品が並べられていました。

 私はその加工品をいろいろと試食、試飲させてもらいましたので、少しだけヤーコンをPRしておきたいと思います。
 解説書によると、ヤーコンはオリゴ糖の塊のような食品で、整腸作用があり、低カロリーのため肥満や糖尿病の予防に効果があるとのことです。

 食し方としては、生のままサラダや和え物、炒め物などに利用する方法があるとのことですが、サラダを試食してみましたがクセがないために食べやすい根菜といった感じです。
 加工品としては、ケーキやパンに始まり、うどん、菓子、ヨーグルト、はてはビール、ワインにまで及ぶとのことです。
 私は食べ物だけではなく、ビールもワインもしっかり味わってきました。クセがないということは食品そのものが特別に主張しないということですから、言われなければまったく普通のビール、ワインと変わらない味でした。

 ビズカフェに話を戻しましょう。
 広さはそれほど広いものではなく、10数人も入ればいっぱいといったところで、ちょうど仲間がワイワイやるには適度な広さということでしょうか。
 夜な夜なベンチャー企業の関係者や若手経営者が集まり侃々諤々やる中から、札幌(北海道)の元気の種がたくさん誕生してほしいものです。

写真展二話

2008-02-22 20:06:49 | 札幌(圏)探訪
 札幌ファクトリー(中央区北2東4)のレンガ館で二つの写真展が開かれていることを知り、物好きにも訪れることにしました。
     

 一つは、3階の札幌市写真ギャラリーで開催されていた「札幌見聞録~報道写真が伝えたもの~」です。
 もう一つ、その下2階の展示スペース兼喫茶店クラインガルテンで開かれていたカワセミのアマチュア写真展です。

 札幌ファクトリーへ行くのが田舎者の私にはけっこう面倒なところがありました。
 以前は大通公園から徒歩で向かっていました。この方法はけっこうな距離があり、時間もかかります。
 最近は、地下鉄東西線を利用して「バスセンター前」駅で下車し、8番出口から出て7~8分歩くと到達できるコースを利用しています。

 写真展ですが、「札幌見聞録」の方は札幌の今昔を知る上ではなかなか興味深い写真がたくさんありました。
 わずかな時間で(3~40年)札幌の街が大きく変貌してきたことを改めて感じさせられます。写真の中に同じ構図から数十年前と今を撮ったものが何枚かあり、その違いに嚇かされます。
          
          ※ 道庁レンガ庁舎の今昔です。

 カワセミの写真展の方は、「青い宝石」と称されるに相応しい優美な姿の一瞬を切り撮った写真が数々展示されていました。
 動きのある動物の瞬間を切り撮る作業というのは、カメラマンにとっては大きな悦びの瞬間でもあるんでしょうね。

 その写真ギャラリーを訪れたときのことです。
 案内に座っていた若者に「札幌見聞録」のことを尋ねたところ、彼は「あ~、常設展はそっちです」と面倒そうに教えてくれました。
 どうやら彼は、同時に開催していた〇〇大学写真部の卒業展の関係者だったようです。
 そんな対応をされた田舎おじさんは、「ついでに観ていこうかな」という気持ちも失せてしまいました。ですよねぇ~。
 

平山郁夫新作展

2008-02-21 19:27:39 | イベント

 平山郁夫といえば、日本画壇の大家として名が通っています。
 私にとっては、購読している月刊誌「文藝春秋」の表紙絵を長年にわたって担当し、シルクロードが得意な画家として記憶に強く残っている方です。
 そして、私のように美術に不案内な者でも一目見ると平山郁夫の作品と判るほど有名な方です。

 その平山郁夫新作展が札幌三越百貨店で開催され、しかも無料で公開されていると聞いて出かけてきました。
 大小合わせて40点近くの作品があったでしょうか。
 休日ともあって多くの市民が駆けつけ観賞していましたので、ゆっくりと観賞するというわけにはまいりませんでした。

 作品のほとんどは、シルクロードの情景と仏教建築物でしたが、いずれも平山郁夫の世界が色濃く表現されたものでした。
 特に、シルクロードを往くラクダ隊を描いた朝景と夕景の二つの大作(題名をメモできませんでした)は観る者を圧倒する迫力と厳かさに満ちているように思えました。

 さすがデパートです。
 隣では「平山郁夫版画展」が開かれ、展示予約会が行なわれていました。
 リトグラフという手法を用いた版画でしたが、驚いたのはその値段です。
 版画にもかかわらず、一枚が100万円以上という作品がザラなのです。
 世界に何枚も出回る可能性のある版画に対して100万円以上ということは、原画はいったいどれくらいで取引されているんでしょうか?

 平山郁夫は庶民が近づくような作家ではなく、遠くから眺める作家だということを知らせてくれた展覧会でした。

※ なお、会場内はもちろん写真撮影は厳禁でしたが、係員に「入り口の案内板を撮影して良いか」と問うたところ、それまでも「ダメ!」と断られました。何故でしょうか…?看板にまで価値があるとは思えないんですけどねぇ。
 そんなことで、今回は写真なしの投稿としますが、「平山郁夫の絵ってどんな絵なの?」という方は、こちらをクリックしてみてください。(⇒)


映画 3 不都合な真実 再び

2008-02-20 20:39:10 | 映画観賞・感想

 以前、映画「不都合な真実」を観たとき、字幕の展開が速く、「十分に理解ができなかったなぁ」という思いが残っていました。(年齢でしょうか・・・)

 今回、映画「不都合な真実」の上映をメインとする「エコトーク映画会」が札幌市生涯学習センター(愛称:ちえりあ)で行なわれると聞き、参加してきました。

 「ちえりあ」は、地下鉄「宮の沢」駅と直結していて、戸外に出ずにそのままセンターに直行できるところは素晴らしいのですが、私が住む中央区からは少々遠いのが難点です。

 今回のエコトーク映画会の構成は、
 ① 小林三樹藤女子大学教授のエコトーク
 ② 映画「不都合な真実」上映
 ③ 北海道環境財団が募集した「もったいない川柳」の発表会
の三部構成でした。

 小林教授は、「自然環境論」などが専門の方ですが、15分間という短い時間の中で、専門的な立場から現在の地球環境がいかに危機に瀕しているかを強調されました。

 一方、「もったいない川柳」ですが、素人の私が評するのはおこがましいことですが、川柳としてのレベルはイマイチなのかな?と思いましたが・・・。今後、市民の意識の高まりとともに、川柳のレベルも向上していくのではと思われます。

 さてメインの映画「不都合な真実」です。
 ゴア元米国副大統領がナビゲート役となって提示される地球環境の不都合な真実は何度観ても衝撃的に迫ってきます。映像の効用と怖さを実感します。
 映画を観た世界中の多くの人たちを震撼させ、ノーベル賞選考委員たちをも振り返させる力がある内容だと思います。

 ところで、7月に開催される洞爺湖サミットは、環境・気候変動問題が主要なテーマの一つだということですが、映画「不都合な真実」が提示している事象について各国首脳はしっかりと振り返り、真摯な議論をしてくれるでしょうか?