田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌Cafe紀行 №82 ECO カフェ マイカップ

2011-09-30 21:34:59 | 札幌Cafe紀行
 このカフェマイカップはこれまで訪れたカフェとはちょっと趣の異なったカフェである。店名の冠にECOと付いているようにさまざまなECOな情報や地域の情報を発信したり、交流したりすることを目的としたカフェである。

          
          ※ ECOカフェ マイカップの一階のエントランスです。
 
 この「ECOカフェ マイカップ」はさまざまな活動を展開しているカフェである。店内には、エコ情報コーナー、リユースコーナー、リフォーム品・エコ商品販売コーナーなどがある中にカフェコーナーが併設されているといったカフェである。
 また、カフェの隣にはイベントやミーティングが可能なレンタルスペースもあり、私が所属する「桑園交流ネットワーク」の定例会議が行われる会場でもある。

          
       ※ 店内にはギャラリースペースが特設され、この日は地域の方
        の手作りの作品が展示されていました。

 提供されるドリンクも自然農法で栽培されたコーヒーや、バードフレンドリーコーヒーといって収益の一部を渡り鳥の保護に使われるコーヒーを提供しています。
 また、コーヒーの淹れ方もペーパーフィルターを使わないプレス式ポットで提供されるなど徹底しています。

          
          ※ 写真はプレス式ポットで提供されたトルマリンコーヒーです。

 会議のために時々訪れる私はこの日トルマリンコーヒーという自然農法で栽培されたブラジル産のコーヒーをオーダーしました。(210円)
 カフェにはお好みで普通のコーヒー「丸美ブレンド」もオーダーすることができます。(350円)

 トルマリンコーヒーは特にクセがなく、美味しくいただきました。
 オフィス風のビルの2階ということで、ちょっと入りにくさがあるかもしれませんが、店内に入ってみると興味深い世界が広がっています。一度足を踏み入れてみては?

          
          ※ 写真のように一般のカフェのようなスペースももちろんあります。

【ECOカフェ マイカップ データ】
札幌市中央区北4条西15丁目1-53 北5条通ビル2階
電  話 011-618-0530
営業時間 10:00~17:00
定休日  日曜・祝日
座  席 30席
駐車場  なし
入店日  ‘11/09/20

北海道低山紀行 21 風不死岳

2011-09-29 23:38:27 | 北海道低山紀行 & Other
 何も情報を持たず風不死岳(ふっぷしだけ)に挑んだ私はあまりにも困難な登山にたじろいだ。単独行であったとしたらおそらく途中で引き返すことになったのではないかと思われるほどの厳しい登山となった…。 

 樽前山の外輪山で意気投合した三人は、70代前半の男性と30代前半の男性、そして私の3人だった。
 私にしてみれば外輪山の風不死岳分岐まで戻り、9時40分、風不死岳を目ざしての登山を開始した。そして目の前に鮮やかな稜線を描いている山は「932峰」という山だと70代の男性に教えられた。

          
          ※ 風不死岳の登り始め、写真に見えるピークは932峰の山頂です。

 その稜線から分かれて932峰の中腹を巻くようにして風不死岳方面に向かった。
 するとこれまでガレ場だった登山路に緑が目立ち始めた。植物相が完全に変わって樹木が背丈を覆うような登山路になり始めた。

          
          ※ ガレ場ばかりで樹木が見えなかった樽前山とは様相が一変しました。

 風不死岳分岐から歩き続けること50分、登山路横に「風不死岳登山口」の看板があった。「えーっ、ようやく登山口!?」というのが素直な感想であり、驚きだった。

          
          ※ なんだか不思議な字体で書かれた風不死岳登山口の標識です。

 問題はこれからだった。
 だんだんと山の様相が険しくなり始めた。登山路が長年の雪解け水や雨水で深く浸食され腰辺りまで掘られてしまい人一人がようやく登ることができるようなところがあったり、岩場が次々と出てきたりし始めた。

          
          ※ 雪解け水や雨水が登山道を深くえぐっています。

 そのうちとうとう本格的な岩場が登場した。まるで頭上に聳えるように岩場が立っていた。どこに手をかければよいのか、しばし悩むようなところもあり、岩場にかけられた鎖なども頼りながらようやく難所を切り抜けねばならないところもあった。

          
          ※ 2枚の写真から岩場の険しさは伝わるでしょうか?写真の男性は先頭を切った70代の男性です。

          

 難所を切り抜けた後、誰ともなしに「いゃ~、一人だったらきっと引き返したんじゃないかなぁ~」と語り合った。
 そしてピークを迎えたのだが、そこは頂上ではなかった。ピークからまだ下り始めたとき、上から下りてきた登山者と出会った。
 「頂上まであとどれくらいですか?」と私たちのベテラン氏が聞いた。
 するとその登山者は「あと1時間くらいかかりますよ」との声に、三人は思わず「うぇ~!」との声を上げてしまった。

          
          ※ 時にはこんな笹藪も越えながら…

 その後、さきほどのような厳しい岩場はなかったものの相変わらず難しい登山が続いた。
 いくつのピークを越えただろうか?確か三つのピークを越えて11時30分、ようやく「風不死岳山頂」(1102.4m)に到達した。

          

 樽前山外輪山の風不死岳分岐からでも1時間50分を要した登山はかなり骨の折れる登山だった。
 しかし、それに応えてくれるかのように山頂からの眺望も見事だった。支笏湖が眼下に見事に広がる光景は素晴らしかった。
 登山経験があまり豊富とは見えない30代男性が自分たちが登ってきた後を振り返り、「よく登ってきましたねぇ~」とつぶやいていたが、私も同感だった。


 ※ 頂上からの眺めをパノラマ写真に収めました。 

 昼食も兼ねゆっくりとしたいところだったが、天候が崩れはじめ風も吹き始めたので30分の滞在で山頂を後にした。
 下山時に一時小雨がぱらつき心配したが、大した雨にはならなかった。
 下山には1時間30分を要して「風不死岳分岐」まで還ってきた。

          
          ※ 行きの険しい岩場を下りるところです。写真の男性は同行した30代の方です。

          
          ※ 出発点の樽前山外輪山の風不死岳分岐を目ざしているところです。

 その後も三人で樽前山東岳、そして登山口まで一緒したが、同行した70代男性と30代男性も以前からの知り合いではなく、登山口の駐車場で意気投合したとのことで、結局三人はそれぞれ単独行のつもりで種前山(風不死岳)で意気投合した仲間だったというわけだ。
 登山口でお互いに名前も名乗らず、またどこかの山での再会を約して握手して別れた。

 私が昨年から取り組み出した札幌近郊低山紀行は基本的には単独行である。
 思い立った時、気ままに登ることができるのでこれからも基本的にはこのスタイルを踏襲しようと思っている。
 しかし、今回のように山で知り合うことによって単独行にはない心強さも体験した。いろいろな形で楽しむのもまた良いものである。

【風不死岳 登山データー(樽前山の外輪山の分岐から)】
標 高  1102.4m
駐車場  樽前山7合目登山口に30台程度停められる駐車場がある。
行 程  風不死岳分岐(外輪山上にある)→(10分)→932峰分岐→(15分)→風不死岳登口 → (35分)→風不死岳前ピーク→(50分)→風不死岳山頂→(40分)→風不死岳前ピーク→(25分)→風不死岳登山口→(15分)932峰分岐→(10分)→風不死岳分岐
時 間  登山(約1時間50分) 下山(約1時間30分)
天 候  晴れのち曇り、一時小雨
登山日  ‘11/09/25


北海道低山紀行 20 樽前山

2011-09-28 22:45:10 | 北海道低山紀行 & Other
 【札幌近郊低山紀行】とは、「低山」の定義を標高1,000m未満と山としてその山々を巡ろうというものである。数えたところ札幌近郊には30峰以上の登山に適した低山があるようである。そこを体力づくりも兼ねながらぼちぼちと挑戦することにした。

 樽前山にリベンジを果たすべく快晴の日曜日の早朝に自宅を発ち、無事に外輪山を一周することができた。外輪山の中央に聳える黒く異様な溶岩ドーム(現在は立ち入り禁止になっている)を眺めながらの一周となった。

 8月21日、突然の大雨のために登山を断念しなければならなかった樽前山にリベンジを果たすべく9月25日、私は樽前山に再び向かった。
 樽前山の7合目にある駐車場は満車となると、5合目のゲートで止められるとの情報から当日は5時起床し、6時前に自宅を出た。
 約60kmを走り7時過ぎ、無事7合目駐車場に車を停めることができた。

          

 午前7時15分、7合目登山口から登山を開始した。
 まずは、いきなり階段登山の洗礼を受けた。何度か触れているが、この階段登山は邪道だと思う。登山者に有無を言わせず直登を強いることになる。登山者の歩幅、体格、年代などを無視して一律に階段を上がるような階段登山は登山の楽しみを奪うものだと思う。
 ただ、高山植物の保護のため、環境破壊を防ぐため、登山路を最小幅にとどめるための措置との見方もあるので、一概には非難できないところがあるのも事実だ。

          

 階段登山の部分が終わり、外輪山が近づいてくるとガレ場の登行となる。その頃には下界の眺望がきくようになり、支笏湖もきれいに見えてくる。
 約40分の登行で外輪山に出る。外輪山の中央部には異様な形をした溶岩ドームがでんと聳えている。
右手を見ると直ぐ近くに「東山」が見え、ほとんどの登山者はそちらに向かったが、私は外輪山の一周を予定していたので時計回りに「西山」を最初に目ざすことにした。

          
          ※ 噴煙を上げ続ける樽前山の溶岩ドームです。

          
          ※ 樽前山の外輪山のトレッキングコースです。

 外輪山のトレッキングはなかなか楽しいものである。外輪山を境にして右と左ではまったく風景が違うからである。私は時計回りに回ったので、右手には絶えず溶岩ドームを眺め、左手は刻々と変わる下界の風景を眺めながらのトレッキングとなった。
 外輪山をトレッキングし始めて15分。石に囲まれた小さな祠が建っていた。「樽前山神宮奥宮」である。奥宮で登山の安全を祈願した後、眼前に聳える西山を目ざした。

          

 前にも後ろにも人の姿が見えないガレ場を黙々と登った。歩幅を小さくして登ると負荷も小さく、快調に高さを稼ぐことができた。

          
          ※ 左手の一番高いところが「西山」山頂です。

 ドームから噴出する硫黄分のため植物は生育しづらいのか背の低い植物がちらほら見える程度だ。中に苔のようなものが硫黄のためか黄色くなっているものが目立った。
 奥宮から25分後、「西山」山頂に立った。

          

 西山山頂で小休止をしていると、外輪山の反対側から西山を目ざす人たちがたくさん見えた。ここの外輪山巡りは反時計回りが主流なのだろうか?
 最初に西山に到達した人に登頂記念の写真を撮ってもらい、東山を目ざして再び外輪山トレッキングを開始した。

          
          ※ 溶岩ドームを別角度から写してみました。

 西山からぐーっと下り続けると広い台地に出る。まるで西部劇の決闘シーンでも使えそうな荒涼とした風景が広がる中を往く。東山から周ってきた人たちと次々と出会う。

          
         

 そうしているうちに「風不死岳(ふっぷしだけ)」へ向かう分岐点に着いた。時間も早かったことから(この時点で9時15分)風不死岳への誘惑に駆られたが、案内ガイドも何も用意していなかったので諦めることにした。

          
          ※ 風不死岳分岐から延びる932峰への登山路です。          
          
 ところが!そこから10数分進んだところで、二人組の登山者に出会った。
 そこでの私と彼らとの会話…。
 「風不死岳から帰ってきたのですか?」
 「いいえ、西山から廻ってきたのです。これから風不死岳に行かれるのですか?」
 「ええ、そうです。よかったら一緒に行きませんか?」
 「ええっ?いいんですか!…。じゃ、ご一緒させてもらいます」

 ということで、私は急遽予定になかった風不死岳を目ざすことになった。
 本来、山行においてこうした予定変更は誉められることではないと思う。山行の場合はどんなに簡単な山でも周到な準備をして臨むべきと思うのだが、今回は天候も良く、食料や水の準備、そして雨・寒さ対策も十分だったので、このような判断をした。 
 そのため、この後のレポートは風不死岳登山の後に訪れた東山のことを切って繋いだ形でレポートすることになることを許されたい。

 風不死岳分岐からはまた上りとなった。
 西山からかなり下っていたので、長い上りとなった。斜面を斜行するように、あるいは蛇行するように高度を上げていく。
 午後になり天候も崩れてきた。風が強い。眺望もきかなくなった。
 風不死岳分岐から35分、東山山頂に着いた。周りはガスに覆われてまったく眺望がきかない。

           
           ※ 「東山」山頂付近はご覧のようにガスに包まれて周りが何も見えませんでした。

           

 早々に東山山頂を後にして、あとはひたすら登山口を目ざして下山した。
 風不死岳に一緒に登った若者が膝に違和感を訴えたため、ゆっくりと下山した。
 午後3時10分、無事7合目登山口に着き、風不死岳同行を感謝して分かれた。

【樽前山 登山データー(外輪山を一周するコース)】
標 高  東山 1022.2m  西山 994.0m
駐車場  7合目登山口に30台程度停められる駐車場がある。
行 程  7合目登山口→(40分)→外輪山分岐→(15分)→樽前山神宮奥宮→
     (25分)→西山山頂→(25分)→風不死岳分岐→(35分)→東山山頂→
     (10分)→外輪山分岐→(30分)→7合目登山口
時 間  外輪山一周登山(約3時間00分)
天 候  晴れのち曇り
登山日  ‘11/09/25 


札幌ウォークⅡ №24 中央区・「琴似発寒川から西野緑道を辿る自然豊かな散策路」五天山コース 後編

2011-09-27 21:39:03 | 札幌ウォーク & Other Walk
 平日の午後、雨模様のこともあり行き交う人もほとんどなく、平和町、福井町を歩いた。そして二つのトンネル「平福トンネル」、「小別沢トンネル」を通過し、ウォーキングステーションに還ってきた。

 琴似発寒川に架かる錦水橋から折り返し、平和町の通りを歩くがほとんど人には出会わない。平日の住宅街は学校や勤め先にみんな出掛けているということなのだろう。
 何度か通った道とあって緊張感もなく、少しぼーっとして歩いていたのだろうか、五天山に向かうために右折しなければならない曲がり角を300m近くも通り越してから気付くという失態を演じてしまった。

          
          ※ ご覧のように通りは閑散とした状態だった。

          
        ※ 以前にも紹介したが、住居部分が2階だけという風変わりな建物です。

 平和町と福井町を繋ぐ「平福トンネル」を越えると、「五天山公園」が待っていた。しかし、その五天山公園にも人影は見えない。ただ、その端の方にあるパークゴルフ場だけは小雨状態でもかなりの人たちがプレーをしていた。

          
          ※ 平福トンネルの入口(出口?)部分です。

          
          ※ 非常に特異な形をした五天山です。砕石を切り出したためにできた形だということです。

 五天山公園を後にして小別沢トンネルを目ざして福井町の通りを歩くのだが、ここでも行き交う人はほとんどいない。
 左股川に架かる「宝来橋」(いい名前ですねぇ)を渡るときに「福井堰堤」を写真に収め、小別沢トンネルを目ざしての長い上りにかかる。

          
          ※ 人工的に造られた堰堤ですがなかなか良い眺めです。

 途中、「御嶽神社」の幟が華々しく立てられ、傍に「ペット霊園」なる看板も立てられていた。後からウェブ上で確かめると「ペットの葬式・総合斎場を開設」とあった。ペット産業花盛りの感である。

          
          ※ 神社の本殿までは行ったことがありません。

 きつい上りの果てに「小別沢トンネル」があり、そこを越えると札幌の市街地が見渡せる宮の森の住宅街に入り、様相が一変する。

          
          ※ 小別沢トンネルの入口(出口?)です。

          
          ※ トンネルを出ると樹間から札幌の都心が覗けます。

 住宅街の坂道を下っていくとウォーキングステーションのあるボアネージュに到着である。

          
          ※ 靴と中敷きの店ボアネージュのロゴマークです。

 札幌市内に開設されているイヤーラウンドコースのほとんどは札幌市街地を巡るコースであるが、このボアネージュが開設するコースだけは自然豊かな郊外のコースとなっていて、私の好きなコース設定である。四つのコース全てを歩き終えたが、いずれまた歩いてみたいと思わせるコースである。

 さて、私が取り組んでいる札幌市内のイヤーラウンドコースも全27コースのうち残り3コースとなった。
 南区に開設された2コース(それぞれ10km)と、札幌歩こう会設定の20kmコースである。
 10月中旬くらいまでには達成したいと思っている。

札幌ウォークⅡ №24 中央区「琴似発寒川から西野緑道を辿る自然豊かな散策路」五天山コース 前編

2011-09-26 22:34:12 | 札幌ウォーク & Other Walk
「札幌ウォーク Ⅱ」とは、札幌市の各区が設定した118のウォーキングコースを完歩した筆者が、次のターゲットとしてさっぽろ健康スポーツ財団や札幌歩こう会、その他民間の機関などが設定した日本ウォーキング協会認定の25(平成22年8月現在)のイヤーラウンドコースを巡ろうとするものです。平成23年になって南区に二つのコースが新設された。このため現在札幌市内のイヤーラウンドコースは27コースとなった。

 久しぶりに靴と中敷き専門店「ボアネージュ」をウォーキングステーションとするイヤーラウンドコースを歩いた。以前に歩いたコースとほとんど同じなのだが、一年ぶりに歩くコースは懐かしかった。 

 ボアネージュをウォーキングステーションとするイヤーラウンドコースは4コースある。  
 それは、A.「宮の森眺望と円山周辺を巡る散歩道」 11km
     B.「琴似発寒川から西野緑道を巡る自然豊かな散歩道」左股川コース 12km
     C.「琴似発寒川から西野緑道を巡る自然豊かな散歩道」五天山コース 16km
     D.「琴似発寒川から西野緑道を巡る自然豊かな散歩道」平和の滝コース18km
の4コースである。
 コース名から推察されると思うが、B~Dのコースはコースの一部が異なっているだけでおおよそは同じコースを辿るものである。

          
          ※ スタートして間もなく、高級住宅街の中に現れる「札幌彫刻美術館」です。

 私は唯一、五天山コースだけをまだ歩いていなかった。
 五天山コースはDの平和の滝コースとほとんど同じである。距離数からも分かるとおり(2kmしか違わない)コース途中で平和の滝を往復する部分だけをカットしたコースである。
 ウォーク中に撮影した40数枚の写真を見返してみたが目新しいものはないのだが、そのときのレポートが1年前となるので今回改めて何枚かを再掲してみたい。
(なお、左股川コースのレポートはこちら 前篇 後編  平和の滝コースのレポートはこちら 前篇 後編

          
          ※ 西区の名刹(?)浄国寺です。札幌の中でもかなり雰囲気のあるお寺です。

 ボアネージュはジャンプ競技で有名な大倉山の下、大倉山小学校の近隣にある。ここまで我が家から行くのが大変である。チャリを駆ってふうふう言いながら坂道を駆け上がること15分余り、ようやく閑静な住宅街が広がる宮の森3条に辿り着く。
 手続きを済ませ、曇り空の中ウォーキングをスタートした。

          
          ※ 北1条宮の沢通りにある白樺の並木道です。

 札幌彫刻美術館周辺の高級住宅街、浄国寺に続く坂、北1条宮の沢通りと懐かしい光景が続く。北1条通りを歩いている頃からボツボツと雨が降ってきた。傘をさしてのウォーキングとなった。
 琴似発寒川を渡り、左折して発寒川緑地に入ったところで緑地内に東屋があったので、そこでレインパンツを身に付けた。レインウェア(上着)の方はスタート時から着用していたのでこれで万全である。

          
          ※ 発寒川緑地の遊歩道です。

 発寒川緑地から西野緑道に入る。私はこの西野緑道は市内の散策路として三本の指に入る素晴らしい散策路ではないかと思っている。ただ、整備されすぎているところが人によって評価が分かれるところかもしれない。

          
          ※ 私が一押しの西野緑道の一部です。緑がとても濃い緑道です。

          
          ※ 秋の到来を感じさせる西野緑道内の樹木の根元に散る葉です。

 西野緑道から再び琴似発寒川沿いに遊歩道を遡る。西野でも山懐深く入ったためか、それとも雨模様のためか遊歩道で出会う人もいない。
 遊歩道を歩くこと2km強、本コースの折り返し地点の錦水橋に至った。

          
          ※ 琴似発寒川の上流の遊歩道はちょっぴりワイルドな感じです。

          
          ※ 遊歩道上に咲いていた花(名前は?)に雨のしずくが乗っていたので思わずパチリと…。

          
          ※ 折り返し点の錦水橋から撮った琴似発寒川の様子です。
                               (以下、後編に続く)
《ウォーク実施日 ‘11/09/22》

映画 59 探偵はBARにいる

2011-09-25 22:11:17 | 映画観賞・感想

 娯楽作品として上質のハードボイルド映画に仕上がっていると私はみた。それはやはり原作・脚本の素晴らしさと、ドラマ「相棒」などでメガホンをとる橋本一のうまさか? 話題の主演大泉洋も好演している…。

 
 北海道発の映画といっても良いのではないだろうか。
 原作が札幌在住の東直己さんである。
 主演が北海道から飛び立った大泉洋である。
 そして舞台は札幌ススキノ。
 札幌人として一度は見ておかねばなるまい。

          

 9月21日(水)札幌シネマフロンティアに赴いた。上映開始時間ぎりぎりに着いたのだが、チケットの残りは3枚だった。平日午後なのに凄い入りである。

 映画はススキノを舞台に探偵大泉洋が複雑な事件の解明に大活躍するといった筋立てである。詳しいストーリーは他に譲るとして、込み入ったストーリーが観る者を最後まで画面に釘付けにする魅力を持っている。とても楽しく観ることができた。

 さて、主演の大泉洋だが、冒頭に私は「好演している…」と文末に…を付けた。その意味は、大泉洋がハードボイルド映画の探偵役がはまり役だったかどうか、となると「う~ん…」とうならざるを得ない。
 私にはどうしてもテレビで見るコミカルで、2枚目半的な大泉洋像が刷り込まれてしまっているのだ。その大泉がBARで渋面をつくって煙草の煙をくゆらせたり、激しいアクションシーンを演ずる姿に違和感を持ってしまうのだ。
 Wikipediaによると、「ハードボイルド」とは「感傷や恐怖などの感情に流されない冷酷非情、精神的肉体的に強靭、妥協しないなどの人間の性格を表す言葉」とある。
 素晴らしい勘の良さと器用さを備えた大泉であるから、ハードボイルドを意識した役作りを高い次元で実現させていると思ったのだが…。

          

 ニュースによると映画の大入りも手伝い、シリーズの次回作が決定したという。もしかすると、私の懸念は杞憂に終わり、大泉洋はこの映画を期に新たな境地を開くのかもしれない。そうなることを私も願いたい。

 シリーズ化というと、原作の東直己氏も注目されるということだ。北海道人として、札幌人としてシリーズが続いてほしいものである。


久々にコンサ戦に参戦

2011-09-24 21:40:15 | スポーツ & スポーツ観戦
 今日(9月24日)予想外(と言ったら失礼か?)の快進撃を続けるコンサドーレの試合を久々に観戦した。J1昇格を争う徳島ヴォルティスとの一戦は両者譲らずドローとなり、コンサはとりあえず首位を守った。 

 恥も外聞もなく、見栄も誇りもかなぐり捨てて、久々のコンサ戦に参戦した。
 今シーズンのホーム初戦を観戦し、その不甲斐ない戦い方、そして生え抜きメンバーの大幅移籍などがあってまるで別チームのような印象を持ってしまった私は今シーズンはコンサの試合に参戦しないと決めていた。

 ところがシーズン当初の低迷からあれよあれよという間に順位を駆け上がり、現在に至っては首位に立つという、思ってもみなかった展開となっている。
 「これは自分への誓いを破ってでも参戦せねばなるまい」と秋晴れの今日、厚別へ向かった。
 私と同じような思いの人たちがあるいは多かったのかもしれない。最近の厚別の試合には珍しくスタジアムはほぼ満員状態で、後から調べると1万人を突破していたということだ。

          
          ※ 私の席から見た厚別競技場の全体風景です。観客席がほぼ埋まっています。

 試合は前半の前半コンサがボールを支配し、ほとんど徳島陣内で戦われ「いつ先制するのか」と期待されたのだが、そこで得点できなかったことが最後まで響いた。
 コンサはここ8日間で3試合をこなすというハードスケジュールが影響してか、徐々に動きが悪くなり徳島にペースを握られる試合となった。それでも試合内容としては互角といえる内容で、危ない場面も何度かあったがしのぎ切りスコアレスドローとなった。
 試合に勝って勝ち点3を積み上げてほしかったが、贅沢ばかりは言えないだろう。「今日のところはこれで良し」というのが私の率直な思いだ。

          
          ※ いつも熱い声援を送り続ける熱烈サポーター席も真っ赤に染まっています。

 久しぶりに見たコンサだったが、明らかにチームとして成長しているように感じられた。また、前半の前半に見せてくれた選手の動きからは選手個々の成長も感ずることができた。石崎監督の考えが3年目にしてようやくチームに浸透してきたということなのだろうか。

 今シーズンのJ2の戦いも残り11試合、J1昇格のためには一試合もおろそかにできない試合が続く。
 石崎監督の、そしてコンサ戦士の健闘を心から期待したい。


さだまさし in 札幌

2011-09-23 22:07:17 | ステージ & エンターテイメント
 私にとって今年のビッグイベントの一つ「さだまさし」のライブコンサートを楽しんだ。さだと同世代のシンガーのライブはいろいろ聴いているが、さだまさしは初めてだった。噂に聞いていたとおりさだ節に酔った3時間だった…。

           

 さだまさしは今年も全国を縦断するようにライブコンサートを精力的にこなしているようだ。その一環として、9月19日(月)ニトリ文化ホールで札幌コンサートが行われた。

 6月25日、チケット発売日にプレイガイドに行くと長蛇の列で、妻と二人分のチケットは残り数枚というきわどい状況の中で入手できたものだった。
 当日会場は超満員の状態で「さだまさしいまだ健在!」という感じだった。

 コンサートのコンセプトは最新アルバムと同名の「Sada City」。さだまさしの心の中にある街をイメージしたものだという。そのアルバムの収録曲の「桜の樹の下で」からコンサートは始まった。そして、「古い時計台の歌」…。
 2曲終えた時点でさだ節がさっそく炸裂した。その滑舌の良いこと良いこと。一気にさだワールドに引き込んでくれる。

          
          ※ コンセプトの「Sada City」のイメージを絵で描いたものです。          

 さらに「バースディ」、「道化師のソネット」を終えた後は、30分になんなんとするほど長々とさだは語った。その内容は今回の東日本大震災に関わり、さだが行動したと、感じたこと、これからのこと等々…。
 時に皆を考えさせ、時には皆を笑わせ…。一曲でもたくさんさだの歌を聴きたい思いもあったが、彼の歌と同じくらい彼の語りは聞くに値するものだった。

             

 休憩なしでおよそ3時間。彼は歌い、そして語った。
 アンコールも含め、私がカウントしたところ18曲歌ってくれた。中には私が知らない曲もあったが心地よく楽しめた3時間だった。
 一時、彼の声量が落ちたのではと思っていた時期があったが、今回のコンサートではその不安を感ずることもなかった。

 私が最もさだらしさを感じたのは、生ギター一本で歌った最後の「命の理由」という歌だった。ギター一本のために彼の詩がクリアに私の耳に飛び込んできた。バックバンドが入ると確かに音に厚みが出るが、言葉が不鮮明になる。
 さだの魅力の一つはその詩の素晴らしさにあると私は思っている。その詩を大切にしたステージ構成を考えてくれたらなぁ、私は思ったのだが…。(無理なことは承知で書き込んだ)
 

女子プロ野球初観戦

2011-09-22 21:46:08 | スポーツ & スポーツ観戦
 関西を中心に展開されている女子プロ野球が札幌にやってきた。好奇心旺盛な私は9月17日(土)札幌ドームで開催された試合を観戦に出かけた。 

 投手のスピードはイマイチかなぁ…。
 打つほうはなかなか活発だぞ。
 守備はけっこう鍛えられているな。

 現在、日本に女子プロ野球チームというのは関西に2球団あるという。
 「兵庫スイングスマイリーズ」と「京都アストロドリームス」の2球団である。
 ふだんは関西地区を中心に対戦しているようだが、今回は年間のリーグ戦とは別にシンデレラシリーズと称して選手の出身地を巡って開催するということで、北海道出身選手が二人在籍しているということで札幌開催となったということだ。
 その二人とは、苫小牧市出身の田中碧投手と砂川市出身の岩谷美里内野手の二人である。
いずれも兵庫スイングスマイリーズの所属である。

            
      ※ 三沢高校のエースとして一世を風靡した太田幸司さんは女子プロ野球機構のスーパーバイザー
         を務められていて、この日試合前に女子プロ野球への支援を訴えられた。

 試合は前半にお互いが2点ずつを取り合って、4回以降はお互いゼロ行進のこう着状態となったが、最終回の7回に京都が2本の三塁打を放ち突き放して勝利した。
 試合を観戦しての卒直な感想だが、やはり投手のスピードが決定的に不足している点が目に付いた。兵庫の先発田中投手のストレートで110キロ前後、京都の河本投手はストレートでも105キロ前後だった。兵庫が最終回に救援した岩谷投手(内野手)が確か114キロをマークしたのがこの日の最高スピードだった。

          
          ※ 兵庫の先発田中碧投手の投球フォームです。

 スピードということに関しては、投手ばかりでなく全てのプレーにそれが目に付いた。
 私たちスポーツファンが見るスポーツに期待するのは、自らは表現できないようなスピードでプレーする選手たちの姿なのだと思う。
 そのことを女子選手に期待するのは酷である、とする考えはあるだろう。それにしても投手の投球スピードが110キロ前後というのはどうだろう?

           
          ※ 試合後グランドに整列した両軍選手です。     

 私が思うには、先日観戦したソフトボール日本リーグの方が興味深く感じた。ソフトボールの場合、投手の投げるスピードは野球をやっている人でも手こずる速さである。そして女子に適したフィールドの小ささもある。
 私は女子ソフトボールの方に可能性を感じるが(女子ソフトはプロではないが)、はたして人々はどちらを支持するのだろうか?

 女子プロ野球はまだ始まったばかりである。これから歴史を重ねていけば、優秀な選手も出現しもっとスピードアップされた魅力あるゲームとなる可能性もある。そうなることを期待したい。
 

北海道低山紀行 19 天狗山(小樽)

2011-09-21 22:23:10 | 北海道低山紀行 & Other
 三山縦走の最後の山となる天狗山は小樽市民のスキー場として有名な山である。この天狗山の山頂が見つけづらかった。山頂の写真を撮らなくてはと、私は山頂付近をあちこちと歩き回らねばならなかった…。 

 周りに樹木が立ち何も見えない遠藤山山頂だったが、少しでも疲れを癒そうと約20分間休憩し、14時ちょうどに行動を再開した。
          
 遠藤山から天狗山までは4.9Kmもあるという。ふつうの山を登るとなると私の体力では3時間以上はみなくてはいけない距離である。「これは日没との競争になるのでは」と恐れた私は妻に日没時間を調べてくれるようメールを送った。そうすると「17時45分頃」と回答が返ってきて、少し安心しながらも歩を急いだ。

           
          ※ 山中で紅葉はまだだったが、足元の葉が色づき始めていた。       

 しかし、よく考えてみると私の心配は杞憂だった。というのはマップを良く見ると、天狗山に向かう途中ポイントの高さが次のようになっていたのだ。
 ○遠藤山(737m)○於古発山(オコバチ山 708m)○於古発分岐(621m)
 ○大曲展望所(582m)○天狗平(554m)○天狗山(532m)と徐々に高度を下げているのである。

          
          ※ 遠藤山から下る道はご覧のよう笹がかられていて歩きやすいコースだった。

 山の下山らしい下りは於古発山までだった。14時20分、下山の途中に「オコバチ山」という標識を見つけてそこが山頂だと分かったのだが、ちっとも山頂らしくない山頂だった。ここで今回の登山唯一の登山者(女性)に出会った。

          
          ※ 遠藤山から下る途中に「オコバチ山」の標識が立っていた。

 於古発山からは快適な下りの林間トレッキングといった感じだった。上りらしい上りもなく、道は整備されていてぐんぐんと歩が進んだ。
 13時35分、「天狗山」に向かう道と「おたる自然の村」に向かう道が分かれる「於古発分岐」を通過した。

          
          ※ 天狗山方向とおたる自然の家方向に分かれる「於古発分岐」ポイントです。

 道はますます快適、次は「大曲展望所」を通過するはずだったが、どうやら私は見逃してしまったらしい。コースはどうやら尾根コースを徐々に下っているようなのだが、樹木が生い茂っているため快適な林間コースといった趣である。

          
          ※ 写真のように平坦な尾根コースが続いていました。

 楽々コースで気分も上々だったのだが、それでも気持ちの中では一人のために緊張感は保っていたようだ。あるところでコースの上に「ニシキヘビが出たぁ~!」と思い、ウーッと声を出し、思わず後ずさりした。しかし、よく見るとそれは人間の腕くらいの太さの古木が横たわっていたのだった…。

           
          ※ お-っと、私がヘビと見間違えた古木です。似ているでしょう。くわばらくわばら…。         

 天狗平を15時10分に通過。もう間もなく目ざす天狗山である。少し行くと音楽が聞こえてきた。天狗山のリフトが営業しているらしい。
 そしてとうとう天狗山スキー場のリフトの終点が見えるところに辿り着いた。

          
          ※ 「天狗平」の標識はご覧のようにかなり傾いていましたよ。

 さて天狗山山頂はその近くにあるらしいのだが、そこにいたる標識が見当たらない。コースらしきところを辿って行ったのだが、再び山奥の方へ導かれているようで途中から引き返してきた。
 「さてどうしよう…」と思っていたところに、先ほど於古発山近くで出会った女性と再会した。地元の方かと思って聞いてみたが、彼女も初めての山らしく山頂を探しているという。二人でいろいろ検討したのだが、彼女は「山頂に立たなくていいから下山する」という。

          
          ※ ようやく天狗山のリフトのところに辿り着いたのですが、ここから私の迷走が始まりました。     

 私は「ここまで来たのだから何とか探し出そう」と、リフト沿いに再び上り始めた。するとリフトの終点近くに一人のスキー場スタッフのような方がいたので尋ねると、親切に教えてくれた。
 そこはスキー場から少し上がったところにポツリと山頂の標識が立っていた。遠藤山以上に味も素っ気もない頂上だった…。この時、時計は15時50分を指していた。

          
          ※ かなりの迷走の末、なんとか藪の中に「天狗山」山頂の標識を見つけました。

          
          ※ 山頂からしばらく下ったところにロープウェイの山頂駅があり、そこから眺めた小樽市街です。

 山頂から遊歩道を辿って15分、ロープウェイの山頂駅まで下りた。ここからはロープウェイで下りれば良いものを、私はこだわって自分の足で下りることにした。冬季は天狗山のロングラインコースになるところをそろりそろりと下り続け、16時35分ようやくロープウェイ山麓駅のところに着き、塩谷丸山~遠藤山~天狗山三山縦走を終えたのだった…。

          
          ※ へんなこだわりで、ロープウェイを使わず冬はスキーコースとなる登山道を下りました。

【塩谷丸山 登山データー(遠藤山からの縦走ルート】
標 高  531.5m
駐車場  小樽市内からの登山口となるロープウェイの山麓駅のところに駐車場がある。
行 程  遠藤山山頂→(20分)→オコバチ山→(15分)→オコバチ分岐→(35分)→天狗平→(40分)→天狗山山頂
時 間  登山(約1時間50分)
天 候  薄曇り
登山日  ‘11/09/16