ビジターセンターのスタッフからは「ちょっと時期が遅いかもしれない」とアドバイスされたが、やはりアドバイスどおりだったようだ。自慢の氷柱はやや後退し、期待したほどではなかったが、それなりに満足した七条大滝の氷瀑だった。
鈴木正道北海道知事が新型コロナウィルスの蔓延を押さえるべく「緊急事態宣言」を発し、「週末の外出は控えてほしい」と呼びかけられたのだが、その要請に目をつぶって今日もまた支笏湖周辺を彷徨し、「七条大滝」と「円山遠見」のスノーシューフィールド歩き回ってきた。人と出合う可能性が低かったこと、そして結果として誰とも出会うことなく帰ってきたのでご容赦いただきたい。
私が「七条大滝」の存在を知ったのは二日前である。一昨日、伊達市大滝地区へ行った帰りに支笏湖のビジターセンターに寄り、情報を収集しようとしたところ、スタッフの方から「七条大滝」の存在を教えていただいた。その際、写真を見せたくれたのだが、それは2月初めのもので「今年はもう氷は後退していています」と言われた。私は「じゃ、来年にでも」と言いながらパンフレットをいただいた。
帰宅して考えた。自分の体力からいって“来年”はあるのだろうか?と考えた。意欲がある今年のうちに行ってこよう!と思い直したのだった。
今日は天気予報も良かったので午前7時に自宅を出、8時20分ビジターセンターで教えられた支笏湖から苫小牧に向かう国道276号線上に設けられた駐車場に車を停めた。
※ 朝早かったこともあり、広い駐車場には私の車だけでした。
国道を横断し、「第一縦断林道」に入った。林道は大型の車が数日前に通ったようで雪が固まった上に昨日の雪が載っている状態だったので、スノーシューは装着せず手に持ったまま進んだ。
※ 「第一縦断林道」の入口です。
※ 林道はご覧のように大型の車のタイヤ跡がありました。
※ この足痕はキタキツネのものと思われます。
※ こちらはエゾユキウサギ?
スタートから40分後、「鳥柵舞林道」との分岐点に至り、そこを右折して進んだ。分岐点から進むこと15分。林道右手に「七条大滝⇒」という表示に従い右折して5分、またまた同じ「七条大滝⇒」という表示があり、その指示通り右折すると、そこが「七条大滝」の上だった。
※ 「鳥柵舞林道」との分岐点です。コースは右に折れて進みます。
※ 写真中央奥に黒く映る小さな立て看板には「七条大滝⇒」と記されていました。
ここからが大変だった。大滝の氷柱を見るためには崖に作られた急階段を下りなければならなかった。階段は雪氷が載っていて非常に危険な状態だった。スノーシューは階段には不向きだ。幸い私は軽アイゼンを持参していたので、それを装着して下りることにした。それでも体力が衰え、危機回避能力にも衰えが目立つ私は、恐る恐る慎重に下りた。かなり時間をかけてようやく最下段まで下りることができた。
※ 「七条大滝」にはこのような急階段を下りていかねばなりませんでした。
※ こちらも滝の近くの急斜面です。
そこで見た氷柱は?ビジターセンターのスタッフのアドバイスどおり、写真で見たものの半分程度の長さのものだった。最盛期はさぞかしと思われたが、しかたがない。現在時点の氷柱の様子を写真の収め、やってきたコースを折り返した。
それでは、「七条大滝」の氷柱の数々を…。
※ 滝の下流の流れです。
「七条大滝」での休憩も含めて73歳の足で往復2時間、やや疲労をおぼえながら「七条大滝」見物を終え、一息ついて次の「円山遠見」に向かった。そのレポは明日に。