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コメディタッチの映画であるが、木を伐り、森を守る仕事の尊さが婉曲的に伝わってきた。観終えた後に清々しさに包まれた佳作の映画だった。
5月23日(金)、特に予定もなかったことから妻の買い物に付き合い、途中から別れて、良い評判が聞こえていた映画「WOOD JOB!」を観ることにした。
札幌市内で最も集客率の高いシネマフロンティアだが、さすがに平日の昼とあってゆったりと観ることができた。
映画は大学受験に失敗したちゃらんぽらんな主人公・平野勇気(染谷将太)が、ふと見かけた林業研修プログラムに載っていた美女につられて一年間の研修に参加することになった。そこの指導役が現役で林業に従事する飯田ヨキ(伊藤英明)である。
※ 主人公役・勇気を演ずる染谷将太です。
いいかげんな気持ちで研修に入った勇気だが、都会とは全く違った山村の生活、過酷な林業の実態の中で、歎いたり、ドジなことを繰り返したりするのだが、そのドジさかげんを好演する染谷将太の姿に大声で笑う観客が多数いた。私ももちろん笑いを誘われた。
山の男を演ずる伊藤英明はすっかり山の男になりきっているのがいい。男臭さ満載、ワイルドな男を好演している。
ただ、私には二人の演技のややオーバーなところが気になったのだが…。
※ 左端が勇気の指導役を演じた伊藤英明です。
映画は三重の自然の豊かさ、山村の素朴さ、林業の仕事の過酷さと尊さ、そして淡い恋と、過不足なく映し出し、ちゃらんぽらんな主人公・勇気が山村の良さに気付き、林業の仕事の素晴らしさに目覚めていくというストーリーである。
大感激した映画!というほどではないが、観終えた後に清々しさが残る映画だった。
なお、映画の副題「神去なあなあ日常」というのは、この映画の原作者・三浦しをんの著書名である。「神去」とは、三重県の中西部、奈良県との県境に近い山奥の集落という設定のようだ。「なあなあけ」とは「ゆっくり行こう」とか「まあ落ち着け」とかいう意味に使われ、そうしたのんびりした日常を描いたお話という意味のようだ。