2020年より3年の歳月をかけて(ちとオーバーな表現だが…)札幌市内にある札幌市が管轄する全パークゴルフ場65コースをこのほど全て回り終えることができた!他人から見るとなんともまあ酔狂な企てと映るかと思われるが、本人はいたって真面目に取り組んだ。その3年の月日を振り返ってみたい。
記録を見るとこの企画の第1回目は2020年7月13日に手稲区の「星置緑地パークゴルフ場」を訪れたのが最初である。年数ごとに訪れたコース数を振り返ってみると…、
◆2020年度 №1 ~ 28 28コース
◆2021年度 №29 ~ 33 5コース
◆2022年度 №34 ~ 65 33コース
となる。始めた当初は2年あれば終えることができるかな?と考えていたが2021年度はご存じのようにコロナウィルスが猛威を振るったこともあり、各コースが閉鎖になるなどしたために僅か5コースを訪れたに過ぎなかったために3年を要したということである。
※ 札幌市では写真のような「パークゴルフ場マップ」を発行しています。
訪れたコースの大きさはさまざまだった。改めてホール数で振り返ってみると…。
◆72ホール 1コース
◆45ホール 1コース
◆36ホール 3コース
◆27ホール 4ホール
◆18ホール 17ホール
◆ 9ホール 39ホール
※ 全65コースの地図とコース概要が記されています。
圧倒的に9ホールという小さなパークゴルフ場が多かったが、地域住民にとっては気軽に楽しめるコースが多いということだろう。一方、大きなコースとしては72ホールという広大なホール数を有する「札幌パークゴルフ倶楽部福移の杜コース」は見渡す限りに素晴らしいコースが広がっていた。時にはこうした広大なコースで一日いっぱい楽しむのも良い方法かもしれない。(もっとも民間のパークゴルフ場では108ホールを有するコースがあるらしい)
※ 「札幌パークゴルフ倶楽部福移の杜コース」はご覧のように遠くまでコースがいっぱいに広がっています。
※ まるで本物のゴルフコースのようにフェアウェイが縞模様に整備されていた「サッポロさとらんど内コース」です。
次に65ホールを回りながら感じたことを二つのトピックで考えてみたい。
パークゴルフ人口は減少気味?
高齢世代が増えていると言われるのに、パークゴルフ人口は減少傾向にあるとあるところで聞いた。それは今年9月に西区の「大空公園コース」を訪れた時だった。あまりにもプレイする人が多く、とても私が割り込んでプレイできる状況ではなかった。そこでコースの外縁を巡っている際に地元のパークゴルフクラブの事務局を担当している方と出会った。その方が言うには、「コロナ禍もあり近年クラブに入会する人が減っている」とのことだった。
※ 「大空公園コース」の第1ホールのティーのところで順番を待つ多くの人たちです。
また、実際に私が各所でプレイしていても、コースによってはほとんど人影を見ることができないところがあった。そのことについてはレポートの中でも触れたが、あるいは高齢世代が増えているといっても趣味の多様化が進んでいるのかもしれない。事実、私が所属する「めだかの学校」に集う人たちの中からもパークゴルフの話題が出ることはなかった。
パークゴルフ場の淘汰が進む?
パークゴルフ人口の減少は、近い将来において現在ある65のパークゴルフ場の選別・淘汰が進むのではないか、ということが予想される。私が訪れてみて驚いたのは手稲区の「曙西緑地コース」だった。そこはプレイした形跡がまったく見られないようなコースだった。雑草が生い繁っていて、近くの住民の方々もプレイする気持ちになれないのかな?と思われた。「曙西緑地コース」ほど酷くはなくても、「これは早晩廃止になるのでは?」と思われるようなところがいくつもあった。例え9ホールの小さなコースでも、地域の住民の方々が自主的、積極的に維持・管理しているところはこれからも残っていくであろうが、そうでないところはどうであろうか?
※ 「曙西緑地コース」はまるでプレイした形跡が見えませんでした。
※ こちらは「中沼リサイクル団地コース」ですが、フェアウェイか、ラフか、分からないようなコースでした。
これからはコースをしっかりと管理している有料コースと、上記のように地域住民が自主的・積極的に維持・管理しているコースが残っていくように思われたのだが…。
パークゴルフ場は狭い面積でも楽しめることから、発祥の地・北海道では爆発的に増えたと聞いている。しかし、いくら狭い面積でもコースが造れるとはいっても札幌の場合は都心近くで造成することは難しい。事実、中央区には豊平川河畔に造られた二つのコースだけである。各コースとも我が家からはけっこう離れたところにあった。したがって、65コースを巡るために車もけっこう走らせた。冒頭、リード文で「酔狂な企て」と称したが、私のブログの趣旨が「札幌を見る!観る!視る!」ということだから趣旨とは合致し、札幌の街をまた別の角度から見ることができたと納得し、一つの企画を無事終えることができたことに満足している。