北大生による「クラークシアター2010」のオープニングイベントに参加し、「壁男」を見た。併せて関係者によるトークイベントも聞くことができた。
※ クラークシアター2010のパンフレットです。
クラークシアターは「北大に常設の映画館をつくろう!」と運動する北大映画館プロジェクトの人たちが2006年から毎年映画祭のような形で集中的に映画を上映する催しです。
私は今年 「壁男 」、 「禁じられた遊び」、「地球交響曲第七番」&「森と水の庭・ウトナイ」の計3回のチケットを購入した。
私がなぜ「壁男」を見ようとしたのか、その動機をよく思い出せない。敢えて言えば「北海道発の映画」ということだったか。
もう一つは、この映画と抱き合わせで「子どもが映画をとる時代~ワークショップの実践と映像教育の未来」というトークイベントがあったからだ。
「壁男」はカルト漫画家の諸星大二郎の都市伝説をもとにした漫画が原作というホラー映画に分類される映画である。
あり得ないストーリーを独特の雰囲気を醸し出しながら演ずる主演の堺雅人が出色である。また、小野真弓が清楚な表情が堺の演技と良くマッチしていたように思う。
ただ、私はホラー映画などに興味はないのでストーリーについてはこちらにお任せすることにする。(ストーリーはこちら ⇒)
先に「壁男」は「北海道発の映画」と述べたが、この映画は主役の堺雅人、小野真弓の二人以外の映画製作に携わった人は監督の早川渉氏をはじめとして全てが北海道の人たちだそうである。
98分にわたる本格的な劇場公開映画を北海道から発信していたという事実は、私の中では嬉しくもあり、驚きでもあった。
舞台挨拶に立った早川監督のますますの活躍を期待したい。
※ 舞台上でインタビューを受ける早川監督です。
続いてのトークイベントだが、登壇者は筑波大学図書館情報メディア研究科教授の西岡貞一氏、シアターキノ代表の中島洋氏、そして早川監督の3人だった。
ここではまず、今夏実施された「子ども映画制作ワークショップ」でつくられた映画「見えなかった幸せ」(25分)が上映された。
早川氏、中島氏はこのワークショップに深く関わっているお二人である。
また、西岡氏もつくば市で中学生を対象にしたワークショップを開催している。
※ 舞台上でトークセッションを行う三人です。
三人は映像教育の意義を次のように確認しあった。
映像制作という過程を通して、①映像で語る。②意思を伝える。③意思決定ができる。④責任を取る。というスキルを磨くことができるということだった。
そして将来、できれば学校教育の中にも位置づけられるようになれば、との希望も語っていた。
このことに対する私の感想? う~ん。留保します。
琴似神社を後にし、「琴似の駅前通」?(西区役所辺りからJR琴似駅辺りまで)に出ます。
琴似の駅前通はいつ訪れても活況を呈しているように見えます。おそらく街並みとしては札幌の中心街に次ぐ賑わいぶりなんじゃないでしょうか?
※ 琴似の駅前通りです。賑やかさが伝わりませんかね?
なのにコースはなぜかその繁華街を外れ、裏通りに導かれます。
わざわざ繁華街通り(駅前通)を避けたようなコース選定の理由がよく分かりません。
※ なぜこの道がウォーキングコースに選定されたのかよく分かりません。
あえて推察すれば、雇用・能力開発機構 北海道センター「ポリテクセンター」を見てほしいという願いがあったのだろうか?それ以外の理由が見当たらない…。
※ このポリテクセンターも特別な建物だとは思えません…
ポリテクセンターからJR函館本線の高架下を通って、JR「琴似駅」の裏側に出ます。
※ 大きなマンションの下部辺りがJR琴似駅です。
そこから線路沿いに行くと、FMの三角山放送局の入ったレンガ館や演劇施設コンカリーニョが入ったタワープレイス、道警本部琴似庁舎などを見ながら農試公園に入れるのですが、コースはその通りを避けるように歩道もないような細い複雑な通りを抜けていきます。
※ コースはこんな歩道もない狭いところを歩きます。
そこは「市営住宅」や「国家公務員住宅」などの集合住宅が密集しているところでした。
私のブログに時々コメントを入れてくれるNさんはこの辺りに住んでいるようです。
そこを抜けると農試公園です。
※ 何棟も同じ建物がズラーッと並ぶ公務員住宅です。
「農試公園」は琴似発寒川沿いに広がる大きな公園ですが、紅葉のきれいな木もけっこう目に付きました。また、先日の雪と風で公園内の木の枝がずいぶん痛めつけられ、折れたようでたくさんの木や枝が集められていました。
※ 農試公園で見た紅葉です。鮮やかさには少し欠けるかな?
※ たくさんの折れた枝や落ち葉が集められていました。
※ 農試公園のシンボル「ツインキャップ」を囲むツタも紅葉していました。
※ 北大に代わって農試公園のポプラが名所になるかも?
農試公園の中を抜け、琴似発寒川を渡り、コースはJR函館本線を跨ぐ「発寒跨線橋」を通ります。ちょうど跨線橋の中央付近を歩いているとき、上手い具合に列車が通りカメラに収めることが出来ました。
※ 発寒跨線橋から函館本線を走る電車を撮りました。
跨線橋を降りて発寒の街中を歩いていると、「発寒屯田兵 開拓居住の地」と書かれた石碑が街角に立っていました。
札幌の屯田兵というと琴似地区と山鼻地区が有名ですが、調べてみると琴似地区に明治8(1875)年配備された翌年には発寒地区にも屯田兵が配備されています。
その後はゴール地点の西区体育館に向かって住宅地を進み、10Kmの道のりを約2時間半かけてゴールしました。
一部不可解な(私から見て)コース選定もありましたが、西区の見どころを上手に組み入れた10Kmの周回コースでした。
《ウォーク実施日 ‘10/10/28》
札幌に初雪が降った翌々日、まだところどころに雪が残る中、西区の主だったところを巡るイヤーラウンドコースを歩いてきました。
西区には二つのイヤーラウンドコースがありますが、そのコースは「西区体育館」をスタート&ゴールとしています。
西区体育館は地下鉄「宮の沢」駅の近くにあるので地下鉄で移動して西区体育館に向かいました。
手続きをして早速スタートです。
初めは足の下を地下鉄が走っている「二十四軒手稲通」を東に向かいます。この通りは街路樹や中央分離帯の整備が行き届いていて、春は桜が、夏はラベンダーが、そして秋はイチョウの葉が周りを彩ります。ちょうどサクラの葉が紅葉し、イチョウの葉が黄葉していました。
コースは発寒川に架かる「長栄新橋」を渡って発寒河畔公園に入ります。
河畔公園は緑が多く、春には桜や梅の花を愛でる市民でいっぱいになる公園です。その河畔公園の「紅葉した葉と融け残った雪」のコントラストがきれいでした。
途中、「北欧館」というパンの博物館があります。ここは以前から気になっていていつかは訪れたいと思いながら今だにその思いを達せないでいるところです。
コースは河畔公園を離れ、細い道路に導かれます。琴似の中心街にむかうための苦肉のコース選択のようにも思われるコースでした。
そしてコースは旧国道12号線を渡り、西区の区役所など公共施設が集まっている琴似の中心街に入っていきます。
今回のウォークも街中を歩くので「何か面白い名前の建物はないだろうか?」と思いながら歩きましたが、豊平区のような面白い名前の建物には出会いませんでした。唯一、「へぇ~」と思ったのは「小規模多機能型居宅介護 さくら丘」と書かれた看板でした。かんばんの向こうを見ると、ごく普通の住宅がありそこに「さくら丘」という大きな看板がありました。その建物があまりにも普通ぽくって写真を撮ることを遠慮してしまいました。
帰宅してから、「小規模多機能型居宅介護」について調べてみましたが、一読しただけでは良く分かりません。介護の世界は難しい世界になっているようです。
西区役所の道路向かいにある「琴似神社」がありますが、私はここを訪れました。
ここの境内には北海道指定有形文化財の「琴似屯田兵屋」があります。以前訪れたときに何かの理由で見ることができなかったのですが、今回は無事に見学することができました。
琴似にはもう一つ地下鉄駅近くに「琴似屯田兵村兵屋跡」という史跡に兵屋が復元されていますが、それより内部の調度品などにリアルさがあり、見応えのある遺構でした。
(以降は後編に続く)
《ウォーク実施日 ‘10/10/28》
札幌市民ホールであったフォーラムの後の土曜日の午後、「きっと混んでいるだろうなぁ」と思いながら一緒に受講した友人三人で大通ビッセ内にあるTOKUMITSU COFFEEを目ざしました。
案の定、満杯状態でしたがスタッフの方が店内整理をして席を確保してくれ、なんとか座ることができました。
※ カウンター席からは大通り公園の光景が望めます。
店内は明るく、窓越しには大通公園も望めますが、テーブル・椅子など調度類はそれほど高級とは思われず、配置にもあまり余裕は感じられません。
そこには店側のしたたかな戦略も隠されているのかもしれません。
※ ご覧のようにテーブル・椅子は比較的簡素です。
さて私はメニューのある記述に目を奪われました。
「道内初上陸のSYNESSO社のエスプレッソマシンで作るエスプレッソコーヒー」という記述を見て、エスプレッソコーヒーのソロ(300円)をオーダーすることにしました。スタッフにオーダーしたところ「30mlですよ」という声に、思わず「じゃ、ドッピオ(ダブルのこと)を」と倍の量の60ml(500円)オーダーしました。
※ デミカップで出てくるのかと思っていたら普通のカップで出てきました。
ところがこれが大失敗!
苦いのなんのって、飲めたものじゃない!!
「砂糖をたっぷりと注いで」と説明があったが、いくら砂糖を注いでも苦さに変わりはない。私は完飲をあきらめた。
その昔、イタリアを旅したときには苦味を感じながらも一気に飲み干したものを…。
年齢を重ねるということは、そうした柔軟性、応用性を失っていくことでもあるのかな、とふと感じた。
※ 店はコーヒーの豆やコーヒー用具も販売しています。
それはそれとして、TOKUMITSU COFFEE 大通店はゆっくりとコーヒーを味わったり、談笑を楽しむスペースではなく、大通公園を散策したついでに立ち寄ったり、ショッピングに疲れた人が一休みするスペースと考える方が良さそうです。
【TOKUMITSU COFFEE 大通店 データ】
札幌市中央区大通西3丁目7番地 大通ビッセ2F
電 話 011-281-1100
営業時間 10:00~20:00
定休日 年中無休
座 席 約30席
駐車場 無
入店日 ‘10/10/23
10月24日(日)13時から「北海道新聞野生生物基金ネイチャーフォーラム ~北海道の大自然を未来へ~ 」 が道新ホールで開催され参加してきた。
フォーラムは2部構成になっていて、第1部が「自然の息吹 ~北海道」と題して自然写真家の矢本純一氏によるスライド&トークだった。
山本氏はプロとしてデビューしてまだ日が浅いそうだが、北海道の自然を題材にして精力的に写真を撮り続けているようだ。
山本氏が切り撮る北海道の自然は私が思っていた以上に魅力に満ちた世界だった。
スライドを見ていて気付いたことが一つあった。
カメラのレンズは時として人が見えないものまで写し撮ってしまうことがあることを…。
特に光量が少ないときにそのことが顕著であり、そのことがまた北海道の自然の魅力を再発見することにも繋がった…。
第2部は「大地の響き、いのちのうた」と題して、民族楽器によるネイチャー・アコースティック・アンサンブルのコンサートだった。
プレイヤーは、ラテンアメリカのサンポーニャやケーナを奏でる岡田浩安さん、モンゴルの馬頭琴と喉歌を駆使する嵯峨治彦さん、ギター奏者の智詠さん、ブラジルのさまざまなパーカッションを操る渡辺亮さん、そしてラテンアメリカの打楽器を操りボーカルも担当する吉田ゆう子さんの5人のユニットだった。
ふだんはそれぞれ独自に活動している5人がこの日のためにユニットを組んだようだ。
南米とモンゴル…、遠く離れた地域で育まれた楽器が同じステージで奏でられても一つも違和感のようなものを感じずに聴くことができた。
南米、そしてモンゴルと自然豊かな中で育まれた楽器にはどこかに通底するものがあるのだろうか?
コンサートは彼ら5人が紡ぎだす音とともに、山本さんが写した北海道の自然がスライドでバックに写されながら進行した。
その音と映像にも違和感を感ずるどころか、アコースティックな音色が北海道の自然に良くマッチしていた。
特に、岡田さんを中心としてスライドに合わせて即興的に音を紡ぎ出した時には私自身が深い森の中にいるような錯覚に陥るほど素敵な瞬間だった。
ステージの彼らが絶賛した北海道の自然を私ももっともっと味わわねばならないと感じたひと時だった。
先週末に私が参加した講演会、フォーラムシリーズ第3弾である。
10月23日(土)「市民医療フォーラム2010」において、手嶋氏が 「国家と暮らしの安全保障~日本の針路を考える~」 と題して講演を行った。
フォーラムでは札幌市の医師のレポートもあったが、ここでは手嶋氏の講演に絞ってレポートすることにする。
多岐にわたった手嶋氏の話を私なりに整理してみると次のようになるだろうか?
日本は第二次世界大戦終結以来、長い間戦乱を経験せずに経済復興を成し遂げて世界第二位の経済大国にのし上がった。(今年中に中国に抜かれる状況だが)そのことと同時に国民皆保険の制度を整備し、世界に冠たる医療大国となった。
一方、アメリカはこれまで8千万人の人が保険の対象外だった。オバマ現大統領が国民皆保険制度を導入しようとしているが、基本的にアメリカは命を賭して安全や豊かさを得ようとしている。
これに対して日本は国や国民の安全・安心を他国に頼っていないだろうか?
今回の尖閣諸島問題でも、クリントン国務長官の発言を受けて簡単に事態を収拾しようと動いた。このような外交の態度では相手を増長させてしまうことに繋がる。対中外交は特に凛とした姿勢、毅然とした態度が必要である。
国家の安全が脅かされるような情勢では、国民の医療体制云々などということが吹っ飛びかねない。国民の安全・安心を保障するうえでもしっかりした理念と覚悟のもとで外交を展開してほしいものである。
という内容だったと私はまとめてみた。
長い間、外交の最前線で取材を続けてきた手嶋氏の言葉だけに説得力がある。
その話の中でクリントン現国務長官に関する話が面白かった。夫のクリントン氏が大統領職に就いていた時もメディアの間では真の実力者は妻のクリントン氏と見ていたとのエピソードを披露してくれた。
「凛とした姿勢」、「毅然とした態度」という言葉が印象に残った講演会だった。
今日(10月25日)から「北海道大学サスティナビリティ・ウィーク2010」がスタートしたが、そのプレイベントとして開催された市民向けのフォーラムに参加してみた。
先週末は4日連続で講演会やフォーラムなどに参加した。私の理解量の限界を超えるほどインプットしてしまったためにお腹いっぱいの感であるが、なんとか記憶に留めたいと思いレポートすることにする。それでは一昨日に続き第2弾です。
サスティナビリティについては説明の要もないと思うが、一応触れておくと「持続可能な社会」という意味だそうである。開催の挨拶に立った本堂副学長によると「高度に発達した文明社会を調和の取れた形で持続していく」ために地球規模で各方面において研究・努力していくべきだとする思潮と捉えることができるだろうか。
10月22日(金)北大学術交流会館で開催されたフォーラムは2部構成で行われた。
今回のフォーラムの特徴はコメンテーターの一人に今年6月から北大の客員教授に赴任したテレビキャスターの佐藤のりゆき氏が登壇したことです。
そして彼は彼の役割を十分に果たしていたように思われた。
第1部の「北のコンパクトシティー ~持続可能な都市へ向けて~」については工学研究院の瀬戸口剛教授がレポーターを務めたが、主旨は「少子高齢化が進む現代社会において都市機能をコンパクトに構成し、高齢者にとって冬も過ごしやすい都市の在り方を構築したい。また大切なことは地域コミュニティを形成することである」とした。
それに対して佐藤氏は番組での豊富な経験から、高齢男性の一人暮らしの問題を取り上げ、一人ぐらいのお爺ちゃんのため街づくりの必要性を訴えた。
第2部の「すこやかに人間らしく生きるための死生観」については文学研究科の宇都宮輝夫教授がレポーターを務めた。
この話題は私にとって難しかった。そもそも私は「死生観」などというものについて深く考えたことがない。そんな私にとって宇都宮教授の話は最初から最後までちんぷんかんぷんであった。
宇都宮教授が配布した資料から、教授が言おうとしたことを短くまとめてみると、宇都宮教授は「なすべきことをすべてなし、人生に何ら悔いるところない人が本当にいるのか。現実の私たちは、往々にして一時の快楽に目がくらんで、もっと大きな欲求充足を台無しにしたり、守るべき価値を無視したり」という経験がないかと指摘します。そして、「人間の人格は首尾一貫性があるというより、相互に矛盾する複数の下位人格からなる複合体と考えたほうが良い」と言い、そうした弱い人間が「すこやかに生きる」とは、「人は誕生から死に至るまで人生全体の見方こそ死生観と呼ばれてしかるべきなのだから、人はそのことを尺度として自らのあり方を規制し、秩序づけていくことがすこやかに生きることに繋がるのではないか」と説いた。
ここまで理解するのに私は氏の資料を何度も何度も読み返さねばならなかった。
このことに対する佐藤氏のコメントは「自分は95歳まで生きたい。するとその年齢では自らの主な目標はすでに達成していて、悔いなく死を迎えることが出来る」とした。そして95歳まで命を使うことを「使命」とし、そのことに命を懸け「懸命」に生き、そこまで命を宿すことを自らの「宿命」としたいと述べた。
う~ん。簡単にまとめようとしたのだがまとめきれなかった。「すこやかに生き、すこやかに人生を終えたい」ものである。(しかし、そうは単純ではなさそうだ…)
※ 喫茶「オリンピア」の地下へ降りるエントランスです。
店に一歩足を踏み入れると、そこはもう昭和レトロの世界である。
照明が、装飾が、椅子が…、全てがどこかに懐かしい昭和の匂いを宿している。
昭和の善き日を過ごしてきた私たちにはなんとも心和む空間である。
※ 地下へ降りる階段の頭上に描かれた「オリンピア」のディ
スプレイ。いかにも一時代前の雰囲気がGOODです。
喫茶オリンピアは北海道庁の向かいのビルの地下一階にある。
札幌のカフェで3度も足を運んでいるカフェ(喫茶店)はここだけである。
「オリンピア」という名は、開店した年がちょうど東京オリンピックが開催された年(昭和39年)だからだそうだ。
※ 店内に入るドアにも雰囲気があります。
店のエントランスからもうレトロ調は始まっている。
おそらく何度も改修・改装はされているのだろうが、当初の店の雰囲気を壊さないように気を使った改修・改装だったのだろう。それは店内とて同じである。
そんな雰囲気がコアなファンの支持を得ているのだろう。
何時行ってもゆったりと時を過ごす人たちが目立っている。
※ ゆったりと寛げる椅子。そこには昭和の喫茶店がありました。
オーナー(ママ)の人柄も素晴らしそうだ。
ブログ掲載のために座席数を知りたくて電話した。
すると席数を教えてくれたあと「今日は何を召し上がりました?」と聞いてきた。 「ブレンドコーヒー」と答えてから「アイスコーヒーが一押しのようですね」と水を向けると、自信たっぷりに「アイスもホットもネルドリップで手間をかけていますよ」という答えだった。そして、「今度店に来た時には声をかけてください」と言っていただけた。
※ 写真左のシュガーポット、ここにもこだわりを見て取れます。
オーダーしたブレンドコーヒー(360円 この地域では安い!)はクセがなく飲みやすいまろやか味わいで飲みやすいコーヒーだった。
心和むこの空間はクセになりそうである。
街に出たときには寄りたくなる店である。
【喫茶オリンピア データ】
札幌市中央区北4条西6丁目 北4条ビルB1F
電 話 011-231-0433
営業時間 8:00~18:00
定休日 土・日・祝日
座 席 約70席
駐車場 無
入店日 ‘10/10/20
10月21日(木)午後札幌グランドホテルにおいて「道新海外駐在記者による国際問題講演会」が開催され、聴講してきた。
初めに「激動する中国-巨大国家の強さと危うさ」と題して前中国・北京駐在の高山昌行氏が講演した。
高山氏は2007年から今年2月まで3年間北京に駐在し、ダイナミックに変貌を遂げつつある中国の現状の目の当たりにしてきた。その姿は日本人から見るとエネルギッシュに満ちた姿にも見えるし、矛盾に満ちた姿にも見える、と述べた。
※ 講演する前中国・北京駐在の高山昌行氏
今回の尖閣諸島の問題を始め、反日デモの高まりなどは、矛盾した中国国内の事情から国民の目を外にそらせるための明らかな政治的意図が感じられるとした。
また、反日デモが五中総会(第17期中央委員会第5回総会)開催期間中に行われたのは現指導部に対して圧力をかけるといった目的があったのではないかと指摘した。
さまざまな矛盾や危うさに満ちた中国であるが、隣国同士としての相互依存体制は深まっている。こうした現況の中で反日や反中国を叫ぶのは愚かな対応ではないか。
五中総会において次期指導部が「習近平」体制になることが決まり、今後日中関係に混乱も予想されるので慎重な付き合い方が必要だ。しかし、中国の民主化のためにも日中交流を深めていくことは必要であるとした。
総じて高山氏の話は新聞報道の域を出ないものであり、取材者でなければ知りえない真実を聞きたいという私の期待に応えてくれるものでなかったことは残念だった。
続いて「これからの韓国と日本」と題して前韓国・ソウル駐在の井田哲一氏が講演した。
井田氏は2007年から今年7月まで3年間ソウルに駐在したが、その前に彼は韓国に留学し韓国の大学を卒業したキャリアを有している記者だった。
そうしたキャリアが彼をして韓国という国を好意的に見るのか、彼の対韓国観は楽観的・友好的であった。
※ 講演する前韓国・ソウル駐在の井田哲一氏
20年前に韓国に留学していた頃と比べると、現在の韓国は大人になったことを感ずると彼は言います。韓国人が自らに自信を持ち、日本を見る目が多様化してきている。
日本における韓流ブームは韓国文化に対する自尊心を芽生えさせ、愛国世代といわれる30~40代の人たちの意識にも変化を及ぼしている。
対日意識の変化を最も体現しているのが若い世代の韓国人で、彼らの間では「ニッポンフィール」なるキーワードが存在するという。それは韓流ブームに対する日流ブーム的なことを指す言葉だそうだ。
韓国の若者に日本の文化は相当程度歓迎されているようである。
今後隣国韓国との交流を深めていくときに留意すべきは、日本の若者が両国の歴史に理解を深める必要があるのではないか。日本の若者はあまりに歴史に無知な若者が多い。
日韓の間には竹島問題など難しい問題もあるが、歴史を直視しながらも冷静にお互いの立場に配慮しつつ共同管理などの道を探っていくべきではないか、と井田氏は主張した。
日韓…、その文化交流の実態を見てみると、互いに無いものを求め合っているように思える。日韓両国は鏡のような関係であり、互いの姿を眺めながら我が身を振り返ることが大切ではないか、と井田氏は話を締め括った。
さて、私のレポートとしては長くなってしまったが、最後に藪睨み的に二人の話を振り返ってみたい。
高山氏の話は前述もしたが、私には通り一遍的な話の内容に映った。対して井田氏の話は自らの体験、あるいは個人的ネットワークも駆使して感じた韓国観を語っていただいた。
私にとってどちらが興味深かったかは語るべくもない…。
小雨の降る午後、ランチにパスタでも食べようと妻と二人でカフェ本に載っていた私たちの自宅から割合近いcafé senに行ってみることにしました。
※ cafe senの外観です。外壁にもorganicの文字が見えます。
cafe senは北1条宮の沢通りと環状線が交差する交通の要衝にありました。
駐車場有りといっても店の前が駐車場になっていて、車の出入りがちょっと大変です。
※ 店内の窓に向かったカウンター席です。落ち着いた色合いです。
店を訪れたのは13時を過ぎており昼時とはいえませんでしたが、店内は馴染みらしい一人の客以外には誰もいなく閑散としていました。
外観、内装ともに際立った特徴は感じられませんが、落ち着いた感じのするカフェでした。
※ 最近のカフェではこうしたメニューの提示の仕方も多くなってきました。
店の窓には「organic coffee café SEN」と書かれてあり、コーヒーもオーガニック、提供される食事もオーガニック有機野菜使用ということでした。
そこで私たちは、私が「おまかせ玄米ランチ」(1,000円)、妻が「そば粉使用の焼きそば風パスタ」(600円)をオーダーしました。
「おまかせランチ」の内容をオーナー(女性)が詳しく説明してくれたので、それを記すことします。
○おからこんにゃくを甘辛く味付けして焼肉風に仕上げたもの ○ひじき・大根・ニンジンを炒めたもの ○長薯の漬物 ○粉吹きジャガイモ ○もやしとインゲンをカレー風味に炒めたもの ○スープ(ダイズとひよこ豆、キャベツなどを入れた具沢山のスープ) ○玄米ご飯
と書きだすとなかなか豊かな感じです。
※ 「おまかせ玄米ランチ」です。左上が「おからこんにゃく」です。
お気づきだと思いますが、食材に動物性のものは一切ありません。「おからこんにゃく」が焼肉のような食感を与えてくれます。
食してみての感想は「……」ですねぇ。私はオーガニックに特別な関心があるわけでもなし、ましてやベジタリアンでもありません。
そうした方々からは絶大なる支持があるのかもしれませんが…。
※ こちらが「そば粉使用の焼きそば風パスタ」です。
また、「そば粉使用の焼きそば風パスタ」の方もそのまんま「そば麺」を使った焼きそばです。こちらももちろん肉類は一切使用しておりません。
日本そばをパスタのように炒めて調理するのには無理はないだろうか、というのが私の率直なる感想ですが…。
※ こだわりはトイレにも…。消臭用の炭が置かれています。
いずれにしても、こうした類のばあいは「食」に関する考え方によって評価が大きく分かれるケースかもしれませんね。
【café sen 扇 データ】
札幌市中央区北1条西27丁目5-6
電 話 011-615-1727
営業時間 11:30~19:00
定休日 水曜日
座 席 21席
駐車場 有り(無料3台)
入店日 ‘10/10/15