海鮮系の居酒屋は本州からの人には人気が高いそうだ。その中でもマンガ『美味しんぼ』に取り上げられたこともあるという「味百仙」は期待が高かったのだが、私には「?」という印象だった。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№049は海鮮系の居酒屋の代表として「味百仙」がランクインした。
ガイドマップでは「札幌の居酒屋は海鮮系をはじめ素材のレベルが高い店が多いが、札幌駅のすぐ近くにあるこの店も例外ではない。お通しから、北海道らしい食に満足できるだろう。焼酎や日本酒の種類が豊富。漫画の『美味しんぼ』で紹介されたこともある。」と紹介されている。
※ ビルの入り口に掲げられた店の案内を示す行灯が掲示されていた。
居酒屋に独りで入るのはどうかな?という思いもあり、息子に同行を頼んだところ快諾してくれたので、先日27日(火)夜に訪れた。店は札幌駅の北口の近くのビルの地下1階にあった。入口は華美な看板などはなく、むしろごくありふれた行灯(電気照明)が置かれただけのものだった。店内の様子もどちらかといえば「昭和の居酒屋」といった感じで、カウンター席、テーブル席、小上がり席とあったが、いずれもひなびた感を感じさせる店内だった。
※ こちらは地下の店の入り口におかれた行灯です。
私たちは予約していたこともあり小上がり席に案内されたが、その席も今では当たり前の掘りごたつ式ではなく、単なる畳敷きの席だった。
※ 店内の様子です。(この日は取材であることを忘れて撮った写真は少ない)
私たちはまずはビールで乾杯した後、息子は日本酒、私は焼酎に移った。日本酒は紹介のように数多くの種類があったが、焼酎の方は芋、麦、米とそれぞれ2~3種程度で決して種類豊富とは思われなかった。
※ 店内に掲げられていた日本酒各種です。(さすがに日本酒の種類は多かったようです)
酒の肴の方は海鮮系がメインというのに、私は残念ながら生もの系は得意ではない。息子の方はイカの沖漬け、牡蠣、蟹内子オイル煮などを頼んだが、私の方はホッケの開きと、サラダくらいしか頼まなかったはずだ。ホッケの方は、形はそれなりの大きさだったが、お世辞にも脂がのったものとは言い難く、ちょっとがっかりの味だった。息子の方の肴も絶賛するような声は聞かれなかった。
※ 取材であることを忘れ、一口口にしてから慌ててホッケの開きを撮ったところです。
店で特徴的だったのは、メニュー表が手書きの上にスタッフによると二通りしかないということで、客席間を持ち歩いて注文を受け付けるという仕組みだったが、メニューくらい客席分を用意してほしいものである。また、注文を受けたり、酒や肴を運んだりするスタッフの女性はジーパン姿のごく庶民的な店といった雰囲気だった。
そんなありふれた、そしてやや昭和チックな居酒屋だったが、店内は満員に近い状態で繁盛していた。やはり『美味しんぼ』の影響なのだろうか?私がもし本州の知人を招いたとしても案内したいとは思えないお店に映ったのだが…。取材費(?)9,000円超は高い取材費についた思いだった。
私たちはすぐ隣の現代的な居酒屋で飲み直したのだった。
《居酒屋 味百仙 概要》
〔住 所〕札幌市北区北7条西4丁目宮澤興行ビル地下1階
〔電 話〕011-716-1000
〔開館時間〕17:00~24:00
〔座席数〕 30席(カウンター席、テーブル席、小上がり席)
〔休 日〕日曜・祝祭日
〔駐車場〕 無
コメントありがとうございました。