下世話な話ですが、書道家・武田双雲の作品に付けられた価格を見て驚いた。私のような庶民にはとてもとても手の届かない価格である。一点の価格が云十万円、云百万円の世界ですから…。いや~、才能って凄いものなんですねぇ~。

昨日(3月6日)午後、札幌丸井今井デパートで開催中の「武田双雲展 挑戦~anew~」に足を運んでみました。
書道に特別興味があるわけではありません。何にでも興味を示す私は、話題のイベントにはできるだけチェックしておきたいという、私の性癖に忠実に従ったというわけなのですが…。
テーマにanewという言葉を配していますが、anewとは「改めて」とか、「新たに挑戦する」という意味があるようです。武田氏は、その意味について次のように語っています。
「大人になると新しい事に挑戦することが少なくなってきます。心が固くなっていくような感覚。新鮮な心で日々あらゆることに挑戦していく。そんな覚悟を作品にこめています。観て下さったみなさんにこのワクワクが少しでもつたわりますように」と…。
丸井今井の広い9階催事場には、武田氏の作品が約200点展示されていました。それらは、「金箔」から、「越前和紙」「青墨」「藍染和紙」など、さまざまな素材に毛筆で表現されたものでした。それは表現というよりは ‟描かれた” と言った方が相応しいかもしれません。私には書道の作品を観るというよりは、画を観ているような気持ちにさせられる展覧会とも思えたのです。
そして何より驚いたのが、その作品の価格です。目測で縦50cm、横20cmくらいの書道紙に「世の中はおもいやりにあふれている」と書かれ、額装され作品が、なんと275,000円(税込み価格)の値札が付いていたのです。

※ この作品の価格が275,000円でした。
それが「金箔」やら、「越前和紙」などを使用した作品になるともう7桁(1,000,000円)の価格です。そのうちの何点かをその価格と共に紹介します。

※ 「叶」と書かれた作品は1,650,000でした。


※ 「ありがとう appreciation」と書かれた作品は550,000円と表示されていました。

※ 金箔がほどこされた「愛 compassion」という作品は、4,455,000円の表示でした。
高価な作品が数多く展示してあるからでしょうか?会場内には説明員を兼ねて関係者の姿も目立ちました。一人の方が私に盛んに説明してくれます。私が「こんな高価な作品を飾る方の住宅は立派なんでしょうね」と問いかけると、「いや、住宅などよりは会社の応接室などに飾る例が多いですね」と答えてくれました。また、「高級な老人ホームなとからの問い合わせも多いです」とのことでした。
展示会場には当の武田双雲氏も顔を見せていて、観覧者と談笑していました。おそらく購入を考えている観覧者だったのでしょう。
私は傍にも近寄れませんでしたが、観覧者から離れて私の傍を通った時に、思わず「身長はどれくらいですか?」と聞いてしまいました。それくらい武田氏の高身長が目立ったのです。すると武田氏は微笑みを湛えながら「85センチです」と答えてくれました。武田氏は1m85cmもの長身だったのです。

※ 後ろ向きの大きな男性が武田双雲氏です。その横の「夢」という作品は3月4日
に会場でのライブパフォーマンスで書き上げた作品だそうです。
目の保養にはなりましたが、私など一般庶民からは縁遠い展覧会でした。
目の保養にはなりましたが、私など一般庶民からは縁遠い展覧会でした。