枕草子 第二百四十七段 頼もしきもの
頼もしきもの。
心ちあしきころ、伴僧あまたして、修法したる。
心ちなどのむつかしきころ、まことまことしき念ひ人の、いひ慰めたる。
頼もしいもの。
病気の時に、阿闍梨が伴僧を大勢従えて、加持祈祷をしてくれた時。
気分がむしゃくしゃしている時に、親身に自分のことを心配してくれる人が、いろいろと慰めてくれるの。
ごく分かりやすい章段です。
興味深いのは、病気の時に頼りにするのは、医者ではなく法師だということ。
また、「まことまことしき」という表現が、いかにも少納言さまらしく感じました。「まことしき」程度の人が当てにならないと言っているように、私は感じたのですが。
なお、「念ひ人(オモヒビト)」とは、応援、友情などを示してくれる人のことで、恋人とか愛人というのは「想ひ人」となります。
頼もしきもの。
心ちあしきころ、伴僧あまたして、修法したる。
心ちなどのむつかしきころ、まことまことしき念ひ人の、いひ慰めたる。
頼もしいもの。
病気の時に、阿闍梨が伴僧を大勢従えて、加持祈祷をしてくれた時。
気分がむしゃくしゃしている時に、親身に自分のことを心配してくれる人が、いろいろと慰めてくれるの。
ごく分かりやすい章段です。
興味深いのは、病気の時に頼りにするのは、医者ではなく法師だということ。
また、「まことまことしき」という表現が、いかにも少納言さまらしく感じました。「まことしき」程度の人が当てにならないと言っているように、私は感じたのですが。
なお、「念ひ人(オモヒビト)」とは、応援、友情などを示してくれる人のことで、恋人とか愛人というのは「想ひ人」となります。