枕草子 第二百四十三段 殊に人に知られぬもの
殊に人に知られぬもの。
凶会日(クエニチ)。
人の女親の老いにたる。
うっかりしていると人が忘れているもの。
凶会日。
他人の年取った女親の存在。
凶会日とは、節季ごとに割り当てられる凶日のことで、日時や方角などの吉凶が当時の人たちにとって重要な意味を持っていました。それでも、通常定められている大凶日や物忌などには注意していても、凶会日はうっかり忘れることが多かったのでしょう。少納言さまも、懸命に暦などをチェックされていたのでしょうか。
それほど社会的な地位の無い人の女親は、うっかりしているとその存在さえ忘れられるということは、当時もやはり女性の方が長命だったのでしょうね。
殊に人に知られぬもの。
凶会日(クエニチ)。
人の女親の老いにたる。
うっかりしていると人が忘れているもの。
凶会日。
他人の年取った女親の存在。
凶会日とは、節季ごとに割り当てられる凶日のことで、日時や方角などの吉凶が当時の人たちにとって重要な意味を持っていました。それでも、通常定められている大凶日や物忌などには注意していても、凶会日はうっかり忘れることが多かったのでしょう。少納言さまも、懸命に暦などをチェックされていたのでしょうか。
それほど社会的な地位の無い人の女親は、うっかりしているとその存在さえ忘れられるということは、当時もやはり女性の方が長命だったのでしょうね。