雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

遊びは夜

2014-07-23 11:00:36 | 『枕草子』 清少納言さまからの贈り物
          枕草子 第二百段  遊びは夜

遊びは夜。人の顔見えぬほど。

奏楽は、夜が良い。演奏する人の顔が見えぬころが。


遊びというのは、楽器の演奏をいいます。
「夜が良い」、というのには、夜、灯火のもとでの演奏の方が情緒的だということもあると思うのですが、「人の顔見えぬほど」と明記しています。
これは、笙などを吹くのはかなりの力を入れますから、相当ひどい表情になるのでしょう。そんな顔は見たくもないので夜が良い、ということで、少納言さまらしい辛辣さが覗いています。
コメント
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