枕草子 第二百八段 五月四日の
五月四日の夕つかた、青き草多く、いとうるはしく切りて、左右になひて、赤衣着たる男のゆくこそ、をかしけれ。
五月四日の夕方、節供に備えて、青々とした菖蒲を沢山、きれいに切り揃えて、左、右に分けて担ぎ、赤い衣を着た男が行くのは、その色合いといい風情のある光景です。
普通の文章としては、極めて短い章段です。
少納言さまとしては、草の青と作業する男の赤衣との色合いの面白さを書かれたのでしょうが、あまりにも簡潔すぎるような気もします。
五月四日の夕つかた、青き草多く、いとうるはしく切りて、左右になひて、赤衣着たる男のゆくこそ、をかしけれ。
五月四日の夕方、節供に備えて、青々とした菖蒲を沢山、きれいに切り揃えて、左、右に分けて担ぎ、赤い衣を着た男が行くのは、その色合いといい風情のある光景です。
普通の文章としては、極めて短い章段です。
少納言さまとしては、草の青と作業する男の赤衣との色合いの面白さを書かれたのでしょうが、あまりにも簡潔すぎるような気もします。