枕草子 ちょっと一息
枕草子の楽しさ
現在私たちが、「枕草子」として目にしているものは、残念ながら清少納言が書き綴った原文ではありません。
当時、清少納言が書き上げていったものは、宮中で大人気となり、多くの貴族や皇族、文化人や女房たちに読まれたことでしょう。
そして、その中の何人かは書き写して手元に残しました。
まことに惜しいことに原文は失われてしまいましたが、書き写された物は、さらに他の人によって書き写され、ある時期にはかなりの数の写本が存在していたものと考えられます。
その過程で、誤字や脱字、時にはかなり大幅な誤写、あるいは故意の改ざんも行われたかもしれません。
現在私たちが目にしている「枕草子」は、そのように伝えられてきたいくつかの系統の物を、研究者によって纏め上げられたものです。
従って、現在私たちが比較的簡単に目にすることの出来る出版物でも、若干の相違があったり、章段の切り方にさえ相違がみられます。
しかし、そのような若干の差異はあるとしても、伝えられている物のほぼ全部が、清少納言と呼ばれていた一人の女性によって書かれたものであるということは、定説となっています。
各文章の解釈については、研究者によって少しずつ差があります。また、現代訳についても、原文の言葉の意味を正しく訳そうとするあまり、学校で習うような訳文が多いようです。
どの出版社、あるいは、どの研究者の物をベースにするとしても、少なくとも気に入った章段については、自分自身の感性で受け取ることこそ、「枕草子」の楽しさではないでしょうか。
枕草子の楽しさ
現在私たちが、「枕草子」として目にしているものは、残念ながら清少納言が書き綴った原文ではありません。
当時、清少納言が書き上げていったものは、宮中で大人気となり、多くの貴族や皇族、文化人や女房たちに読まれたことでしょう。
そして、その中の何人かは書き写して手元に残しました。
まことに惜しいことに原文は失われてしまいましたが、書き写された物は、さらに他の人によって書き写され、ある時期にはかなりの数の写本が存在していたものと考えられます。
その過程で、誤字や脱字、時にはかなり大幅な誤写、あるいは故意の改ざんも行われたかもしれません。
現在私たちが目にしている「枕草子」は、そのように伝えられてきたいくつかの系統の物を、研究者によって纏め上げられたものです。
従って、現在私たちが比較的簡単に目にすることの出来る出版物でも、若干の相違があったり、章段の切り方にさえ相違がみられます。
しかし、そのような若干の差異はあるとしても、伝えられている物のほぼ全部が、清少納言と呼ばれていた一人の女性によって書かれたものであるということは、定説となっています。
各文章の解釈については、研究者によって少しずつ差があります。また、現代訳についても、原文の言葉の意味を正しく訳そうとするあまり、学校で習うような訳文が多いようです。
どの出版社、あるいは、どの研究者の物をベースにするとしても、少なくとも気に入った章段については、自分自身の感性で受け取ることこそ、「枕草子」の楽しさではないでしょうか。