枕草子 ちょっと一息
時代の流れ
清少納言が生まれたのは、西暦でいえば、965年と考えられています。没年ははっきりしていませんが、60歳頃の死去と考えられています。
ざっと言いますと、西暦1000年の前後を生きた女性ということになります。つまり、平安時代の真ん真ん中、藤原氏の絶頂期を経験したということになります。
枕草子は、清少納言が中宮定子に仕えていた頃を中心に描かれています。
中宮定子に仕えたのは、清少納言が28歳の頃から35歳の頃まで、定子が17歳の頃から24歳で亡くなるまでのことです。そして、定子が亡くなった少し後に宮仕えを辞したようです。
枕草子を読んでいきますと、平安中期の王朝文化の全盛期の一端を垣間見ることが出来ると思うのですが、清少納言と中宮定子の交わりを時系列的に見ることが出来るかということになりますと、なかなかそうもいきません。
枕草子は、定子に仕える前のことも描かれていますし、何よりも、章段そのものが全く時系列ではないからです。
時間の流れなど関係なく、宮中の描写が続いたかと思えば、突然「何々は・・・」と来るのですから、時間的な流れは全く無視されているように感じられます。
そして、それが枕草子の特徴であり魅力の一つになっているのでしょうね、きっと。
時代の流れ
清少納言が生まれたのは、西暦でいえば、965年と考えられています。没年ははっきりしていませんが、60歳頃の死去と考えられています。
ざっと言いますと、西暦1000年の前後を生きた女性ということになります。つまり、平安時代の真ん真ん中、藤原氏の絶頂期を経験したということになります。
枕草子は、清少納言が中宮定子に仕えていた頃を中心に描かれています。
中宮定子に仕えたのは、清少納言が28歳の頃から35歳の頃まで、定子が17歳の頃から24歳で亡くなるまでのことです。そして、定子が亡くなった少し後に宮仕えを辞したようです。
枕草子を読んでいきますと、平安中期の王朝文化の全盛期の一端を垣間見ることが出来ると思うのですが、清少納言と中宮定子の交わりを時系列的に見ることが出来るかということになりますと、なかなかそうもいきません。
枕草子は、定子に仕える前のことも描かれていますし、何よりも、章段そのものが全く時系列ではないからです。
時間の流れなど関係なく、宮中の描写が続いたかと思えば、突然「何々は・・・」と来るのですから、時間的な流れは全く無視されているように感じられます。
そして、それが枕草子の特徴であり魅力の一つになっているのでしょうね、きっと。